
栃木県の郷土料理「しもつかれ」。
あれほど栃木に行っているのに、ワタクシは未だに食べたことがありません。
よく目撃するのですが、未知の食べ物で味の想像がつかないのでハードルが高い。
そんな「しもつかれ」は初午(はつうま)の日に作り、
お赤飯とともに稲荷神社に供えるという行事食らしいです。
ただの郷土料理ではないんですな。ふむ。

鮭の頭と煎り大豆、大根、人参、酒粕を砂糖で煮込んだ料理です。
お正月に食べた鮭の余りと節分の豆の余りで作るそうですが、
栃木県民はお正月に鮭を丸ごと購入するってことですよね。
栃木に鮭のイメージは無いのですが、人気なのか。
調べてみたら、思川あたりには鮭が居るみたいです。
お正月に食べるってことは、鮭はハレの食材なんだろうなぁ。
【しもつかれの名前の由来と伝承】
「宇治拾遺物語」「古事談」などにでてくる「酢むつかり」を起源とする説が有力。
江戸時代には、飢饉の時に飢えを凌ぐための食物として使われたそうです。
栃木県内では節分の豆を入れて作り、初午の日に稲わらのつとの中に入れて稲荷様や氏神様に供える風習とともにさまざまな言い伝えが残っています。
「わらづとに入れて屋根の上に投げると火事にならない」
「稲荷様に供えるとキツネが畑を荒らさない、疫病にかからない」
「初午以外の日に作ると火事になる」
などの言い伝えがあります。
また、「しもつかれを7軒食べ歩くと病気にならない」といわれ、現在でも隣近所でやりとりする風習が残る地域もあります。
(出典:暮らし歳時記)
食べ方は、冷たいものを温かいご飯の上に乗せるか、
お酒のアテにする2択っぽそうです。
「しもつかれ」の謎がホンノリ解けたところで、
今年こそは年末にこれを食してみようと思います。
この量を一人で食べきれるか、それが問題かもなぁ。