台湾に三度来てはいるものの、ほとんど台北の極々狭い範囲をぐるぐる観光し続けているワタクシ。
理由は、戦争で焼け野原になった日本では観られなくなった明治・大正期の建物が多く現存しているため、それを観たいがためです。
日本だと文化財クラスの建築物がゴロゴロ残っている台北市内。
そのうち迪化街は建築物パラダイスとも言えるエリアでして、その点が特にワタクシは気に入っております。
毎度興奮して鼻血が出そうな勢いです。
何処を切り取っても見応えのある建築物だらけ。
「どやっ!!」ってほど意匠を凝らした外観が美術館の中にいるような気分にさせてくれます。
迪化街に来たなら上を見るべき。屋根近くの装飾を見るべき。そう思います。
アーケードが連ならない路地は視線を上に上げやすい場所とも言えます。
母曰く、ビニール紐で編んであるらしい装飾。
レース編みを干しているのかと思った。
BE@RBRICK（ベアブリック）がこの模様だったら買っちゃうかもしれん。
さりげなく掲示されている案内板。
レゴ的なブロックで出来ているんですよ！
そういえば近くにある歪樓樂高積木藝術空間（リンクは中国語）を見逃した。
永樂市場には、鶏肉おこわで行列ができる「林合発油飯米果店」や
包子の人気店「老竹子三發包子 迪化創始店」があります。
煉瓦の外壁が目を惹く一角。
日本では関東大震災と共に消えた外観ですね。
昭和初期に大流行したスクラッチタイル。
角は漢方薬販売店「花旗坊八仙果」。
日本語が通じるスタッフが居るので日本人に人気のお店らしいです。
どんだけ贅沢な建物なのかってぐらい装飾がなされた外観。
窓が大きいものの少し奥まって填っているため
風雨でも大丈夫なんだろうと推察されます。
これまた漢方薬販売店の「百安堂」。
カラスミなどの乾物も扱っているようです。
日本語は通じないそうです。
それよりも建物が秀逸。
正面にあるのは丸薬の意匠か？
「顔義成商行」という百安堂の隣にある建物。
窓枠の装飾が独特です。
これでもかっ!!と施された装飾類。
どこを見ればいいのか分からん。
「黄長生薬行」も漢方薬販売店。
漢方薬局って財を成し易かったのかな。
アールデコのような、2階の擬円柱は竹の意匠のような、台洋折衷の外観。
ここには繊細で可愛らしい朝鮮人参の意匠があります。
途中で気になる建物を発見しました。古蹟か？と思って調べたところ、
陳天来故居（錦記茶行）という日本統治時代から残る豪邸だそうです。
かなり荒廃していました。
1920年代に造られたバロック様式の建物で、
1階が商売用、2階が招待所、3階が自宅として使用されていました。
古蹟として認めらたものの、
所有権を持つ親族が30人以上居て意思統一がされないため
古蹟保存に必要な管理が長期間行われず放置されているそうです。
煉瓦が積まれた塀も荒れ放題です。
文化財として建物を維持することに興味のない人は
国を問わず一定数存在するんですよね。
たぶん売り払って現金分配してくれよと思っているんだろうな。
なんだか地元の若者が大勢集まっている一角があります。
「大盗陳茶飲」というお店らしい。
遅ればせながら日本でも大流行中のタピオカミルクティーもあるっぽい。
けど何か乗ってるし炙ってる。
フォトジェニックなドリンク類のあるお店のようです。
若い子人気も納得のビジュアルです。
この辺りは比較的新しいビルか立ち並んでいます。
「德和蔘茸」というお店の装飾はモダンな感じ。
窓を修繕してそこだけイメージが違っていますけど。
中央に何か付いていたのかな？
亭子脚の天井部分は、昔はどこもこんな感じだったんでしょうね。
建物の側面に注目してみました。
ところどころ煉瓦が欠けているような・・・。
煉瓦って吸湿性があるけど野ざらしで何年保てるんだろう。
煉瓦が水分を吸い過ぎたのか、植物か生い茂っている建物がありました。
屋根、大丈夫か？
装飾は華美ではないものの、それなりに凝っている建物群もあります。
改修後と思われる綺麗な建物。ある種、長屋っぽい。
獅子の顔がユニーク。
こういう道はバイクが駐輪に便利だってのがよく分かります。
周囲の建物よりワンランク古そうな建物。
昔はこういう外観で統一されていたろうと推察しております。
うん、イイ感じ。
今は使われている気配がないのだけれど。
改修してから装飾がシンプルになったんじゃないか疑惑が芽生える建物。
こういうマンションらしき建物もありました。
新しいけど古いデザイン？
[前大稻埕消防隊]
角地にあって湾曲した建物が目を惹きます。
紋章は鳩かな？
外壁と開口部の色合いがポップな感じ。
消防車はベンツです。
左側の車は三菱。
ってか、車に描かれた紋章の方がカッコイイのだが。
日差しが眩しくてついアーケードを進みがちですが、
一歩道路側に出ると贅と工夫を凝らした建物群が見られます。
このようなワッペンも売られています。
やはり迪化街は建物推しなんですね。
暑いけど見た目は涼し気な中庭。
メダカらしき熱帯魚も元気に泳いでいました。
やはり迪化街は楽しいです。買い物も、カフェも、建物も、全てが。
ただし、子供は楽しくない場所だろうなぁ。
この植物ってこんな実が成るんだ～、と思わずパシャリ。
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