
藤森照信先生設計による『神長官 守矢史料館』にやって来ました。
昨年この地を訪れましたが、歴史を勉強していなかったため史料館内には入らなかったため、今回は史料館内に入ることも目的にしております。
入館料は100円。藤森建築を観るには破格の入館料です。
ここより前に別の藤森建築の前を通ったので、先ずはそちらの写真から。

高部公民館
住所:長野県茅野市宮川高部95-イ

2021年に建てられたので、まだ新しいと感じます。
屋根から突き出ている四本の白い桧がこの地ならでは。
藤森建築を観たければ茅野に行けば確実ですね。
さて話は史料館に戻ります。

守矢家の敷地内に史料館はあります。
諏訪大社上社の神長官を明治初期まで務めた家です。

祈祷殿は茅野市指定文化財になっています。

門の立派さから身分の高さが伺えます。

説明はこちら。

こちらが神長官 守矢史料館。
藤森先生の設計デビュー作です。

屋根から突き出た白い木(イチイ)が独特。
屋根には地元の鉄平石(天然スレート)が使われています。

イチイに刺さっているのは「薙鎌(なぎがま)」と呼ばれる
諏訪大社上社の神事に使われる祭器だそうです。

入口に木鼻がある。

入口が通常よりも低いのは内部に光があまり入らないようにすることと、
内部を広く見せるためなのかも。(未確認)

入口直ぐのところで存在感を放つ開口部。

この重厚感が建物に合っている。

階段は台形になっており、奥に向かって狭くなっています。
奥行きを感じさせる工夫らしい。

鉄筋コンクリート造、一部木造。
土壁がとても良い。

展示物の説明はこちら。
(以降の写真は怯える子供も居るかもしれないという内容です)

先ずは建物にご注目ください。
台形が多様されていて奥行きを感じさせる工夫がされています。
奥のシャッターが斜めに設置されているのも見どころ、かも。

神饌が独特です。

右耳が欠けている鹿。
神様が食べた跡だと当時の人は考えたそうな。
左右どちらに立っても鹿の目が追って来るので
鹿の視界はとても広いのかもしれんと思ってみたり。

諏訪大社で行われる御頭祭(おんとうさい)で供えられた神饌の再現展示。
昔とは違い、現在の実際の御頭祭では剥製の頭が使われているそうです。

奥の小さな展示室には文書類が展示してあります。

特に気になったのがこちら。
「鹿食免」の印。「しかじきめん」と読むらしい。
肉食が禁じられていた時代(仏教が主流だった時代?)に
これがあれば食べて良いということになったとか。

奥から見た階段とその下にある手洗い所。
鹿や猪を狩って間引かないと、里で育てる作物に被害があったのかもしれないと愚考しております。
狩ったからには食べる。神に供え、神と共に食べる。この展示に当時の生活を感じました。(実際のところは分かりませんが)
ここに熊が居ないということは、熊の生息域ではなかったのかも? とも。
神が自然界のあらゆる場所に宿るという考えは、現代を生きる者からするととても重く感じます。
そしてその重さが逆に魅力的に思えるのかもしれません。
この展示に触れ、もう少しこの地の信仰を覗いてみたくなりました。
前回の記事

【神長官 守矢史料館(じんちょうかんもりやしりょうかん)】
長野県茅野市宮川389-1
開館時間 9:00~16:30
休館日:月曜、年末年始、臨時休館期間あり
入館料:大人100円
https://www.city.chino.lg.jp/soshiki/bunkazai/1639.html























































































































