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興味あるものを 興味ある人に。

私は諦めを敵とする。 私の日々の努力は実にこの諦めと闘うことである。 (北条民雄)

萬翠楼福住

箱根湯本の重要文化財指定老舗旅館『萬翠楼福住』の朝食。

萬翠楼福住
2017年1月3日の朝食。



箱根駅伝がすぐそばで見られる環境だったため、


歩道から見てみようと思い、朝食時間を調整。


朝食時間は、8時、8時半、9時の三択だったため、8時にお願いしたのですが、


量が多かったため短時間で食べきれず、中座をして出かけることになりました。


ちなみに今朝の食事は、お正月の特別仕様。


大変豪華な内容でございました。


萬翠楼福住
関東のお雑煮と云えば、おすまし。
松形の椎茸、鶴形の大根、亀形の人参が入っていました。


萬翠楼福住
朝から豪勢に伊勢海老。
みそがたっぷり入った伊勢海老でした。


萬翠楼福住
おせちの重一段目。

萬翠楼福住
おせちの重二段目。

萬翠楼福住
お赤飯まで付きました。



こんなに豪勢な旅館の朝食を食べたのは初めてです。


沢山食べたため、この日はランチを摂りませんでした。


お正月の温泉旅館って、凄く豪勢なんですねぇ。


ちょっと驚き。



【萬翠楼福住(ばんすいろうふくずみ)】
神奈川県足柄下郡箱根町湯本643
http://www.2923.co.jp/
旧館は旅館第一号の国指定重要文化財。



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箱根湯本の重要文化財指定老舗旅館『萬翠楼福住』の夕食。

萬翠楼福住
2017年1月2日の夕食。



到着から夕食までに時間がたっぷりあったもので、


大層ゆったりとした時間を過ごすことができました。


入浴が未だなので、アルコールは控えめにして、食事スタート。


萬翠楼福住
内容が書かれている紙があるので、内容を忘れても大丈夫。

萬翠楼福住
先ずはビールで乾杯を。

萬翠楼福住
[祝八寸]
白子は苦手なので、それが大好物な母に渡しました。


萬翠楼福住
[祝生肴]
桜花爛漫盛り


萬翠楼福住
[家喜椀]
真鯛澄まし仕立て


萬翠楼福住
[台の物]
北海道産黒毛和牛のサーロイン陶板ステーキ


萬翠楼福住
焼きあがったものを桃色岩塩とペッパーソースを付けて食べます。

萬翠楼福住
[祝器]
小鯛西京焼き


萬翠楼福住
[焼物]新
新名物焼胡麻豆腐
TVでも紹介された名物なんだそうです。
とろっと溶けた胡麻豆腐に、
これでもかっ!!と胡麻が掛かっていて美味しゅうございます。


萬翠楼福住
お盆も祝い膳って感じでいい感じ。

萬翠楼福住
[蒸物]
馬鈴薯饅頭和牛時雨煮
先の陶板ステーキと同じ和牛が馬鈴薯饅頭の中に入っています。


萬翠楼福住
[食事・止椀・香の物]

萬翠楼福住
[筍わっぱめし]


萬翠楼福住
[甘味]
市田柿、栗金団、林檎梅花羹、胡麻団子、
柚子ソルベ、苺三つ豆、抹茶きな粉蕨餅



とても美味しく、美しい料理で、


訊くところによると、料理長は京都で修行を積んだ方なのだそうです。


うん、納得。


洗練された内容で、大変満足致しました。


文化財の宿ってだけでなく、料理旅館としても素晴らしいのですね。


これはまた是非、別の季節に伺わねば。


料理はエンターテインメントだと実感できたひとときでした。





【萬翠楼福住(ばんすいろうふくずみ)】
神奈川県足柄下郡箱根町湯本643
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箱根湯本『萬翠楼福住』は国の重要文化財に指定されている箱根の老舗旅館なんです。【その弐】

萬翠楼福住
普請道楽が垣間見られる本間。



その壱】のつづき。


我々が泊まったのは、本間と次の間がそれぞれ8帖と、広縁がある部屋。


重要文化財の部屋に泊まることが目的だったため、


明治棟を選択しました。


床柱や欄間、天井板など、見どころ満載で、


文化財と思えども、とても落ち着く空間でした。


萬翠楼福住
お正月ゆえか、上生菓子が供されました。

萬翠楼福住
母が上の上生菓子を選んだので、ワタクシはコチラの羊羹タイプをば。

萬翠楼福住
作者が分かりませんが、立派な欄間。

萬翠楼福住
春夏秋冬に関する絵が両面併せて配置されています。

萬翠楼福住
銘を見てもだれかわからん。

萬翠楼福住
本間側の天井は格天井になっています。

萬翠楼福住
奥が次の間。

萬翠楼福住
次の間の床の間。
床柱は竹です。


萬翠楼福住
窓の欄干は木枠に金属の装飾が填め込まれています。
そして外壁の壁がめっちゃ厚い。


萬翠楼福住
本間の床の間には徳川慶喜直筆の掛け軸が掛かっています。

萬翠楼福住
中廻しには、葵の御紋が。

萬翠楼福住
書院の建具も凝った造り。
灯りで表情が変わります。


萬翠楼福住
地袋は規格外の大きさ。

萬翠楼福住
地袋の引手は七宝焼きでした。

萬翠楼福住
萬翠楼福住
襖の引手もよくよく見ると凝った造り。
下の引手は手に馴染み、扱い易かったです。


萬翠楼福住
昔使っていたと思われる呼び鈴。
今は電話があります。


萬翠楼福住
桧の内風呂(温泉)も付いています。
お湯の温度が調整できるためこれは大変気に入りました。
水を入れなければ、温度は44度ぐらいかなぁ。



これは全ての部屋を見てみたくなりますね。


勿論、泊まれたら泊まりたいけれど。


部屋によっては階段があったり、内風呂が無かったりするため、


部屋の選択は体力と体調を考える方がいいかもしれません。


次回は、萬翠楼側に泊まろうかなぁ。


萬翠楼福住
建物の裏側から見ると蔵のような立派な造りだと分かりますね。




【萬翠楼福住(ばんすいろうふくずみ)】
神奈川県足柄下郡箱根町湯本643
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箱根湯本『萬翠楼福住』は国の重要文化財に指定されている箱根の老舗旅館なんです。【その壱】

萬翠楼福住
寛永2年(1625年)創業。
※江戸初期で将軍は徳川家光の頃




三が日に文化財に指定されている旅館に泊まりたくて選んだのが『萬翠楼福住』。


国の重要文化財に指定されている箱根の老舗旅館です。


「重要文化財に泊まる」だけでもテンションが上がって仕方がありませんが、


お正月に上げ膳据え膳で、まったりと温泉に入りつつ過ごすという贅沢さに、


一生のうちで今回限りかもなぁと思いつつ母を誘った次第です。


箱根湯本駅から遠くなく、賑やかな界隈からはちょいと離れている絶妙なる立地。


お正月料金ゆえ、ある程度の値段はしますが、


普段であれば、それほどお高くはない旅館です。


ってか、次回はお正月以外の時期に再訪したいと思っています。


さて、重要文化財に指定されているのは明治期に建てられた「萬翠樓」と「金泉樓」で、


希少な擬洋風建築として重要文化財に指定された現役旅館の第一号です。


部屋はそれぞれに異なり、どの部屋に泊まるか予約時には悶々と悩みまくりました。


萬翠楼福住
フロント(左手)と客室に向かう階段。

萬翠楼福住
ロビーの照明器具。
天井部分の茶色い縁取りも印象的です。


萬翠楼福住
ロビー

萬翠楼福住

萬翠楼福住
貸本コーナー

萬翠楼福住

萬翠楼福住
玄関正面の階段上からロビーを見下ろしたところ。

萬翠楼福住
廊下などに掛かっている美術品類も一見の価値ありです。

萬翠楼福住
各部屋に掛かっている掛け軸は
旅館に逗留した人々が書いたものだそうです。


萬翠楼福住
「萬翠樓」の25号と35号の部屋に続く廊下。

萬翠楼福住
漆喰塗りの壁がカッコいいのです。

萬翠楼福住
部屋専用階段が高齢者にはバリアフルかもしれません。

萬翠楼福住
一階の大浴場の通路の先にある重厚な蔵のような造りの入口。

萬翠楼福住
この白黒の大理石のような部分は、大理石ではないそうです。

萬翠楼福住
白と黒の漆喰を混ぜて作ったものなんですって。
左官職人の技が凄過ぎる。


萬翠楼福住
大浴場には露天風呂もあります。

萬翠楼福住
飲み終わったコップが置き去りになっているのを一度も見なかったのがスゴイ。



掃除が行き届いており、快適な空間です。


スタッフの方々は若い人が多く、中には接客に不慣れな方も居られるようですが、


それすら微笑ましく感じました。


ご当主は気さくな方で、会話も楽しかったです。


重要文化財に指定されるだけあり、なかなかに凝った造り。


そういうものを見るのが好きな人には、楽しめる旅館だと思います。


萬翠楼福住
廊下のあしらい。
右の燭台にもの凄く惹かれました。
こういうのが欲しい。


萬翠楼福住
吹きガラスっぽいランプシェードが良い感じ。



【その弐】につづく。




【萬翠楼福住(ばんすいろうふくずみ)】
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旧館は旅館第一号の国指定重要文化財。



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昭和生まれの大阪育ち。数十年前から母の実家の神楽坂エリアに生息。食,日本酒,旅,富山県,文化財(建築物),読書等を好み、当ブログではそれらにオマケ情報も加味しています。それなりの年齢になり、老眼とか更年期とか諸々の不具合も出て参りました。そんな多様な話をチマチマと記す日々です。
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