簪(かんざし)に付いている耳掻き部分がごっつい気になっていたワタクシ。
実際には耳なんて掻けそうにない長さゆえ、謎は深まるばかりでしたが、
実はこれ、江戸時代に度々発令された贅沢禁止令によるもので、
簪(かんざし)に耳かきを付けることで、
贅沢品の取締りから逃れる理由としたとか。
しかし、耳掻き付きの簪(かんざし)は、
古墳時代のものにも見られるそうです。
でも、なんか分る気がする。
ワタクシも時々、ボールペンの先が耳掻きだったらと思うことがあるもんな。
学生の頃から骨董店が大好きなのですが、
これは、祖父からの遺伝らしい。
ワタクシが骨董店で買うのは、豆皿か、根付、蜻蛉玉、簪。
つまりは細工物が大好きなんですの。
ちなみに以前、九州の太宰府で購入した銀の簪を購入したのですが、
家にあるはずなのに、見付からないんですよねぇ。
今は嫌がられているのかしら。
それはそうと、骨董の簪って、昔使っていた女性の思いが残っていそうですよね。
ワタクシは、それも含めて有難く使わせて頂いております。
「お借りしますね」
な気分。
職人の丹精と、女性の手入れと、今のワタクシの有難い思いが重なって、
すごく幸せになるアイテムって気がするのです。
想像力のなせる業かもしれませんが。
それはそうと、簪に付いている耳掻き。
実際に使えれば良いのに!!
と本気で思っている今のワタクシです。
ってか、いつもの耳掻き、どこに置いたっけな・・・。