特に行き先も決めず、JR中央本線に乗ったワタクシ。
うだうだ妄想しつつも、結局「相模湖駅」で下車しました。
駅に着く前に観光できる場所を検索。
観光案内所で地図を貰い、20分ほど歩いて向かったのが『小原宿本陣』。
ここを見ておけば、
相模湖駅界隈はワタクシ的には制覇した気になれるかなと思って。
結論を言えば、ある程度の達成感は得られました。
でも後で調べてみたら、一駅先に、国の重要文化財があったのですな・・・
しくじったかも。
小原宿(おばらじゅく)は甲州街道9番目の宿場町。
たぶん江戸時代からここにあったであろう桜の古木
[南無阿弥陀仏の石碑]
小原宿の外れにあり、宿を守る魔除けの意味があったそうです。
[小原宿本陣(清水家)]
本陣とは、江戸時代、参勤交代の折に
大名行列をしながら江戸と領国を往復する際に大名が泊まった宿のこと。
小原宿本陣は、神奈川県下26軒あった本陣で現存する唯一の建造物です。
この本陣を利用したのは信州諏訪藩、高遠藩、飯田藩の大名と甲府勤番の役人だったそうです。
現在、神奈川県重要文化財に指定されています。
建築年代は19世紀初期(正確な年代は不明)とされており、200年ほど経過しているのだとか。
あ、さるぼぼ人形だ。
ここが大名が泊まった御座敷だそうです。
手前が「控えの間」で、奥が「上段の間」。
上段の間の周囲を囲う襖には鷹の絵が貼られています。
(襖によっては捲れているのもあったので、後から貼ったっぽい)
襖の地模様がちょっと面白い感じ。
[襖引き手]
障子の上にはこの宿の主である清水家の家紋が意匠されています。
お座敷から見た築山がある庭
[厠(かわや)]
大名だけが使ったトイレで、下には砂箱が置かれて取り出せるようになっています。
畳が敷かれているのはどこの大名専用トイレでも見られる様式ですね。
ごっついお金持ちの場合は漆塗りってのもあったけど。
[お勝手]
昭和初期まで住まいだった為、昭和の道具も置いてあります。
「三宝かまど」って書いてあるけれど、
これは三宝荒神(竈の神様)に由来しているのかな?
囲炉裏で、一家の主人がすわる席を「よこざ」と称し神棚を背にしています。
家内儀がすわる席を「なかざ(かかざ)」、客人がすわる席を「きゃくざ」、
下男下女がすわる席は「しもいり(きじり)」と呼ばれ主人の座る横座の対面になります。
真新しい階段は後から設置されたもので、中二階をすっ飛ばして二階に繋がっています。
以前は蚕を飼っていたそうですが、今は農具などが展示してあります。
赤い絨毯の下は板で補強してありますが、畳の部分は昔のままなのか、ごっついしなります。
こ、コワイ。
床が抜けるかじゃないかと太腿がゾワゾワします。
新旧様々な道具が置かれています。
[三階に登る階段]
なんだか微笑ましい貼り紙ですな。
天井の茅が抜け落ちそうで、これまたごっついコワイ。
[玄関上の瓦]
カッコイイですなぁ。
昨日は雪がちらついたそうで、若干残っていました。
今日は風が吹いていて寒く、
遠くまで行く気が失せる一日でした。
二十代の頃に相模湖で遊覧船に乗ったことがあるのだけれど、
今日は勘だけで歩いていたので、その場所が探せませんでした。
相模湖駅界隈は、ボーっと散策する場所じゃなかったかもなぁ。
以下はおまけ。