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興味あるものを 興味ある人に。

私は諦めを敵とする。 私の日々の努力は実にこの諦めと闘うことである。 (北条民雄)

瑞龍寺

富山県高岡市『瑞龍寺(ずいりゅうじ)』で“一つやいと”なるものを体験してきた。

瑞龍寺



大雨の中、瑞龍寺に行って参りました。


流石に空いているかと思ったのですが、結構な人でございました。


なんでこんなに人がいっぱいなのだ?


と疑問に思っていたら、


回廊で会話をした方に


「一つやいとを是非、体験した方が良いですよ」


と強く勧められました。


修行の疲れを癒すために、約250年前から続いているやいと(お灸)。
毎年、無病息災を祈願して多くの人が訪れます。その昔、瑞龍寺の雲水らが修行に臨むにあたり、お灸をすえていた事が始まりとされ(把針灸治)、それが広まり、「一つやいと」という行事になりました。やいとはもともと、座禅や行脚で疲れた僧侶を対象にしてきましたが、明治時代の初めごろから農家の人たちや、参拝者にも施すようになったといわれています。



このイベントで混んでいたってこともあり得そうです。


瑞龍寺
現在、山門が修繕中です。

瑞龍寺
瑞龍寺の山号。

瑞龍寺
雨脚が強くなって参りました。
かなり土砂降りだったので・・・

瑞龍寺
外を通らずに・・・

瑞龍寺
回廊を進んで法堂に向かいました。

瑞龍寺
法堂内はご高齢の方々で賑わっていました。

瑞龍寺
その端に、「一つやいと」をする場所があります。

瑞龍寺
お灸をすえてはいけない人も居るらしい。

image
一か所だけかと思いきや、
「両膝を出して座って下さい」と言われ、両膝にお灸をすえられました。
ツボらしいです。
ものごっつい痛熱い。線香の比ではない気がする。
「本日はお風呂には入らないでくださいね」と言われ、
ちょっと悩んでいると、
患部を保護してササッとシャワーを浴びるぐらいなら・・・
と妥協して貰えました。


瑞龍寺
ワタクシが体験したのは「一つやいと」でしたが、
もう一種類あったみたいです。


瑞龍寺
こちらは三倍の価格。
何がどう違うんだろう?



この「一つやいと」は、毎年6月1日と7月1日に行われるそうです。


とてもタイミングが良かったんですね。


回廊で出会った方に勧めて頂いて良かったです。


ちなみに、このツボで膝の痛みが緩和されるのだとか。


もともと痛みが無かったので、効果のほどは分かりませんが、


良い体験ができました。


あまりの熱さと痛さに、


手を合わせて無病息災を祈る余裕はありませんでしたけど。


さて、前回見ていなかった石廟を見てきました。


って、土砂降りだったので近くでは見ていませんが。


瑞龍寺
[法堂]
国宝です。


瑞龍寺
法堂脇にある石廟へ。

瑞龍寺
回廊にある出入り口から入ります。

瑞龍寺
[石廟]
富山県指定史跡


瑞龍寺
[前田利長公石廟]

瑞龍寺
廟は右側から、
前田利長(高岡開祖)、
前田利家(加賀藩祖・利長公の父)、
織田信長(利長公の夫人:玉泉院の父)、
織田信長側室、
織田信忠(信長公の嫡男)
の五基あります。


瑞龍寺

瑞龍寺
御朱印も頂きました。



あいにくの雨でしたが、行って良かったと思える体験でした。



瑞龍寺
【瑞龍寺(ずいりゅうじ)】

富山県高岡市関本町35
宗旨:曹洞宗
本尊:釈迦如来
創建年:慶長19年(1614年)
開基:前田利常
国宝指定:仏殿、法堂、山門の3棟
拝観時間 9:00~16:30
拝観料:500円


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【GW】富山県高岡市『瑞龍寺(ずいりゅうじ)』は富山県唯一の国宝です。【写真多用】

瑞龍寺




平成9年(1997年)に国宝に指定された高岡市にある瑞龍寺。



見学には時間がかかるだろうということで、今まで足を向けたことはありませんでした。



しかし、4月30日を最終日とした春のライトアップがあるとのことで、



わざわざやって参りました。



ライトアップは18時から(だったかな)。



でも訪れたのは16時ぐらい。



結構時間がありますな。



入館料も、ライトアップの見学料も500円で同額なのですが、



折角なので、明るいうちに見学することにしました。



奥の本堂横でクラシックのコンサートをやっているらしく、



お堂の中はハープの音色が流れていました。



そんなレアなシチュエーションの中で見学。



瑞龍寺
[総門]
参拝料を払わずに入っている風の人々もチラホラ


瑞龍寺
総門ですら木組みがカッコイイんですよねぇ。
この先の国宝群にも期待大です。


瑞龍寺
前田家の家紋(幼剣梅鉢紋)があしらわれています。

瑞龍寺

瑞龍寺
国宝に指定されている山門。
屋根は入母屋造、杮(こけら)葺き。
正保2年(1645年)竣工。
火災で焼失後、現存する門は文政元年(1818年)に上棟、同3年(1820年)に竣工。
山門は二重門で、上層と下層の屋根の出幅があまり変わらないのは、
積雪時に上層屋根から落下した雪が下層屋根に当たるのを防ぐためといわれています。


瑞龍寺
山門をくぐると見えるのが仏殿。
ここも国宝です。


瑞龍寺
芝生に置かれているのは夜のライトアップのための照明かと。

瑞龍寺
北回廊にある大庫裏。
北回廊の一部として重要文化財に指定されています。
天井には漆喰が塗られています。


瑞龍寺
開いていないけれど、大庫裏の入口になります。

瑞龍寺

瑞龍寺
肝心の天井写真を撮るのを忘れた。

瑞龍寺
これが重要文化財の北回廊。
この連続する直線が美しいですよねぇ。

瑞龍寺
釘隠しにも前田家の家紋があります。

瑞龍寺
北回廊遠景。

瑞龍寺
[仏殿]
万治2年(1659年)竣工。


瑞龍寺
[仏殿の側面]

瑞龍寺
この仏殿の懸魚が立派なんです。

瑞龍寺
これは三花懸魚(みつばなげぎょ)かな。

瑞龍寺
蟇股には蓮の花が見えます。

瑞龍寺
その下には前田家の家紋。

瑞龍寺
[仏殿]
入母屋造、一重裳階(もこし)付きの総欅造り。
屋根は当初杮葺きであったが、現在は総重量約47トンの鉛瓦葺き。


瑞龍寺
天井の構造材を見せて装飾としている。

瑞龍寺
本尊の釈迦如来と、普賢菩薩、文殊菩薩の釈迦三尊像。

瑞龍寺
こんなところに装飾が。

瑞龍寺
仏殿から鐘楼に向かって道が延びています。

瑞龍寺
改めて北回廊。
(右手が大庫裏)
ここを突き当たったところにあるのが法堂。


瑞龍寺
[法堂]
国宝です。
明暦元年(1655年)建立。


瑞龍寺
総桧造りの入母屋造、銅板葺き。

瑞龍寺
建坪186坪。


瑞龍寺
法堂は畳敷きで、横2列、縦3列の6部屋を配する方丈形式の間取りなんだとか。

瑞龍寺
中央の部屋は最も豪華で、
天井は薄くて見えなくなっているとはいえ、様々な絵が描かれた格天井です。
金箔が貼られた凄まじく煌びやかな部屋だったのだと想像できます。


瑞龍寺
前面には広縁(板間)があり、その前面は左右に細長い土間廊下があります。
土間で靴を脱いでから、この階段を上がります。


瑞龍寺
二代藩主前田利長の位牌を建物中央奥に安置。

瑞龍寺
思い出として杮板に(母の)名前を書いて1,000円を志納致しました。
(母の実家が曹洞宗なので)
杮葺きの屋根の一枚に母の名前があるなんて素敵やん。
ワタクシはカトリックの学校育ちなので遠慮させて頂きました。


瑞龍寺
欄間の中でも格式の高い「竹節欄間」。
二重の「×」は結界を表しています。
凄まじくゴージャスですねぇ。


瑞龍寺
正面入口は石張り。

瑞龍寺
入口にはベンチがあり、休憩も可能です。
ちょっと座って外を見ると、新緑が風に揺れていました。


瑞龍寺
唐破風もみごと。

瑞龍寺
蟇股(かえるまた)には獅子が彫られています。

瑞龍寺

瑞龍寺
[鐘楼]

瑞龍寺
瑞龍寺

瑞龍寺
[南東回廊]
ここを通って山門に向かいます。


瑞龍寺
鐘楼とは反対の回廊側にある禅堂。

瑞龍寺

瑞龍寺
延享3年(1746年)に焼失したものの、直後に再建されたそうです。

瑞龍寺
回廊側にも畳が敷かれている部分があるのですが、ここでも座禅を組むのかな。

瑞龍寺
これも木魚ってことでいいのかな?

後日調べたら「魚鼓(ぎょく)」というものでした


瑞龍寺

瑞龍寺
回廊には座禅用の布団(?)がタイヤのように置かれていました。

瑞龍寺
僧堂(禅堂)の前に掲げられた木札。
なんて書いてあるんだろう?


烏瑟沙摩明王
[烏蒭沙魔明王(うすさまみょうおう)立像]
火神・厠の神として信仰されています。
今回ワタクシが特に興味深いと思った像です。
法堂に木造の同じ立像が安置されているのですが、
そちらは富山県指定有形文化財に指定されています。


猪頭天
[猪頭天]
猪頭天は猪の頭の不浄の神で、
烏蒭沙魔明王によって後手に縛り上げて足蹴にされそうになっています。
でもこの表情は可愛すぎやろ。




さすが、国宝。



と言いつつ、重文と国宝の境目が今のワタクシにはわかりませんが。



高岡駅から徒歩15分程度。



途中で休憩するなら、やすらぎ庵がオススメです。



瑞龍寺
【瑞龍寺(ずいりゅうじ)】
富山県高岡市関本町35
宗旨:曹洞宗
本尊:釈迦如来
創建年:慶長19年(1614年)
開基:前田利常
国宝指定:仏殿、法堂、山門の3棟
拝観時間 9:00~16:30
拝観料:500円



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昭和生まれの大阪育ち。数十年前から母の実家の神楽坂エリアに生息。食,日本酒,旅,富山県,文化財(建築物),読書等を好み、当ブログではそれらにオマケ情報も加味しています。それなりの年齢になり、老眼とか更年期とか諸々の不具合も出て参りました。そんな多様な話をチマチマと記す日々です。
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