実はワタクシ、根付が大好きです。
学生の頃から大好きだったもんで、ロンドンまで買いに行ったほどです。
敗戦で大量に流出してしまった細密な工芸品である根付は、
殆ど日本国内に残っていません。
逆に戦勝国には大量にあるんです。
それゆえのロンドン行きでした。
さて、そんな根付好きのワタクシが新潟旅行の目的地に定めたのが、
『燕市産業資料館』。
産業資料を集めた博物館とでも言いますか、
そういう類のものが展示してある博物館です。
そこには煙管を展示してある室があり、根付があるらしいのです。
ワタクシの燕三条行きの目的はただコレのみと言っても良いほどでした。
しかし実際には根付は殆ど展示されておらず、
煙管について2、3個の根付を見るのみで終わった次第です。
でも、まあ、根付は根付。
受付で撮影許可を貰って、撮影して参りました。
立派な蔵がありますが、中へは入れませんでした。
ここは工芸館となっているらしい。
冬期は閉館しているらしい。
立派な蔵ですよねぇ。
外観だけでも満足できました。
土壁の蔵は「工匠館」というそうな。
漆喰塗りじゃないところが素朴で良いですね。
屋根を見ていたら、一部違う瓦を発見しました。
まるで象形文字のような模様が付いています。
やかんが出来る過程を展示してある室。
企画展みたいです。
注ぎ口に蓋が付いたやかんを初めて見た。
人間国宝である玉川宣夫氏の室。
「鍍金・木目金・金工の美室」
正直、よく分かりませんでした。
[矢立]
葵の御紋が入った矢立。
矢立とは携帯筆記具みたいなもんで、管に筆が入り、先の丸い部分に墨が入っています。
[犬養毅 愛用の中国竹製彫刻煙草入れ]
犬養毅といえば、あのヒゲのおじさん(総理)ですね。
銘は無いようですが、立派な煙管セットですよねぇ。
(でも欲しいとは思わない)
これは欲しいと思った下げ煙草入れ。
明治時代の作品らしいです。
この下げ煙草入れは婦人用で、明治時代の芸人の愛用品だったそうです。
すすき蒔絵。
金象嵌は狸と狐。
根付部分は狐の道化踊彫。
江戸時代の歌舞伎役者が愛用していた下げ煙草入れ。
煙草入れはインド更紗。
トンボ玉との色の合わせ方が絶妙です。
象牙の煙管入れもイイですね。
何かの皮っぽい下げ煙草入れ。
根付部分は武将と牛?かな?
シンプルながらも使い込まれて味わいのある下げ煙草入れ。
金具の部分が何気に凝っていてオシャレです。
嗚呼、でも、やっぱり根付が大量に見たかったなぁ。
【燕市産業資料館】
新潟県燕市大曲4330-1
営業時間 9:00~16:30
定休日:月曜、祝日の翌日、年末年始
新潟県燕市大曲4330-1
営業時間 9:00~16:30
定休日:月曜、祝日の翌日、年末年始