
JR下館駅からてくてく歩いて文化財の建物が並ぶエリアにやって参りました。
国道を挟んで向かい合うのは、双方、荒川家住宅という名前の建物群です。
国の登録有形文化財に指定されているのは複数ありますが、表側から見られるのはごく僅か。
それでも実際に観てみたいと思っていたものだったので、それなりに満足しました。

荒川家住宅主屋
木造3階建,瓦葺,建築面積139㎡
現在、荒川家は酒店を営んでいますが、かつては醤油の醸造業を営んでいたようです。
国道沿いに面して建つ「荒七酒店」の木造3階建ての住宅も、国の登録有形文化財に指定されています。
モルタル塗りのアール・デコ調の洋館で、屋根が宝形屋根で和洋折衷感が半端ない建物です。
住宅ってよりは、レトロな写真館というイメージかも。
3階建ての洋館に隣接して建つのは、土蔵造2階建ての店蔵。
外観が繋がっているので、もの凄く不思議な雰囲気を醸し出しています。

荒川家住宅店蔵
土蔵造2階建,桟瓦葺,建築面積99㎡
建築年:1907年(明治40年)
内蔵の壁面には鏝絵が描かれているらしいです。
どんな鏝絵なのか興味が湧きますね。

土日は定休日なのか、お店は閉まっていました。


主屋と店蔵を繋ぐ壁。窓がちょっと面白いのと、
その下の意匠性のある漆喰が興味深いです。


大層立派な、屋根の影盛。屋根の葺き方も凝っています。


ショーケース内の日本酒を見て、
お店が開いていなかったことを残念に思いました。
このエリアは一般の人に見せる雛飾りをするそうです。
その期間だと、お店も開いているのかも。
って、逆にその期間だと雛飾りを展示するため商品販売はしないのかしら?
ちょっと気になります。
でも、その時期に再訪してもいいかも、とも思っている今のワタクシです。

【荒七酒店(あらしちさけてん)】
文化財登録名:荒川家住宅店蔵,荒川家住宅主屋
茨城県筑西市甲868
登録年月日:1999年8月23日