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興味あるものを 興味ある人に。

私は諦めを敵とする。 私の日々の努力は実にこの諦めと闘うことである。 (北条民雄)

河井継之助

新潟県小千谷市『Tochu Cafe(東忠カフェ)』という国登録有形文化財の一角で珈琲ブレイク。

東忠

居食亭 東忠』にて食事のあと館内を見学させて頂き、

最後にカフェを利用致しました。

このカフェも利用しておきたかった場所のひとつです。

良いですよねぇ、文化財カフェ。

この時代に合った文化財建築物の活用方法だと個人的には思います。

若い方に文化財に慣れ親しんで貰うきっかけにもなるのではないでしょうか。

なんて、偉そうなことを言ってみたり。


東忠
吹き抜けの三階部分から見たカフェ入口。
カフェは二階にあります。


東忠
元は居住スペースだったんですって。
客室のすぐ脇という凄いところに居住スペースがあり、
その点に大変驚きました。


東忠
カフェは和モダンな内装になっていて、大変落ち着きます。
ちなみに玄関で下足しておりますので、
このスペースも土足ではございません。


_IMG_5816
カフェスペースの奥の部屋。
人数がちょっと多くても利用できますね。


東忠
アンティークな照明器具は当時のまま。
当時ってのがどの時代かは、それぞれの器具で異なりそうです。


東忠
本日のケーキセット(800円・税込)を選択しました。
ケーキはいろいろ選べますので、大変悩みました。


東忠
苺のシュークリーム。
苺はたぶん越後姫だと思われます。
ぼちぼち苺が終わる季節のため、こちらを選択しました。
シューが残念でしたが、他のケーキも美味しそうでしたので、
この日の選択を間違っただけだと思われます。


東忠
珈琲はとても美味しかったです。
満腹でなければお代りしたかったほど。


東忠
二杯目のドリンクにはこんなサービスがあるようです。


とても落ち着く空間で、大変気に入りました。

カフェ利用だけでも訪れる価値ありで、オススメです。

珈琲豆は、こだわっているんじゃないかなぁ。



東忠
【Tochu Cafe(東忠カフェ)】

新潟県小千谷市元町11-11
JR上越線 小千谷駅より徒歩約20分(小千谷駅から1,308m)
営業時間 11:00~15:00かな?
http://tochu-ojiya.com/

国登録有形文化財(建造物):本館、別館、上の蔵


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新潟県小千谷市『居食亭 東忠』は江戸時代から続いた老舗割烹をリニューアルした国の登録有形文化財です。【写真多用】

東忠


江戸時代創業の老舗料理屋『居食亭 東忠』(旧名称:割烹東忠)。

北越戊辰戦争の一場面に登場した歴史の舞台であり、

国登録有形文化財でもあります。

今回の旅は、コチラでの食事がメインだったので、

ワタクシ的にはかなり緩いスケジュールとなっておりまして、

館内を案内してくださるという素晴らしいご厚意に甘えさせて頂きました。

本当にありがとうございます。

建物は川畔の傾斜地に建つ木造3階建。

江戸末期建築の2階建に、昭和時代に3階(大広間)が増築されています。

北越戦争「小千谷談判」の舞台になった慈眼寺が近くにあり、

(慈眼寺には岩村精一郎が駐屯していた)

同地での談判が決裂した後、

河井継之助(長岡藩家老)はこの東忠で食事をしたそうです。

そのお座敷も見せて頂きました。

東忠
河岸段丘ならではの崖に沿った坂道は、私道なのだそうです。

東忠
坂の上から降りてくると最初見えるのが下見板張りの外壁を持つこの玄関。
こちらは従業員用の棟になっているそうです。


東忠
玄関より坂を下ると、そこは蔵でした。
こちらの蔵も国登録有形文化財となっております。
文化財登録名:割烹東忠上の蔵(かっぽうとうちゅううえのくら)


東忠
戦前は1階が撞球室だったそうです。
(ゆえに窓が洋風)
それはそうと、蔵の二階端にドアが見えますね。

東忠
蔵から坂下に向かって続く建物。
その右手に待機スペースがあります。


東忠
今は休み処とされている建物向かい側のスペース。
以前は何かしらの建物が建っていたかもしれませんね。


東忠
蔵の下にある通気口。
雪深いエリアなので湿気は多そうです。


東忠
通気口の蓋も残ってます。

東忠
東忠の離れ。
今は倉庫代わりに使っているそうです。


東忠
下見板張りの外壁の奥に漆喰塗りの壁があるってことは、
奥は蔵なんでしょうね。


東忠
坂の下から見上げてみたら、やはり蔵になっていました。
ここは文化財の指定からは外れているようです。


東忠
文化財登録名:割烹東忠本館(かっぽうとうちゅうほんかん)
木造3階建、鋼板葺、建築面積200㎡


東忠
客用入口はここ以外にもう一か所下にあります。

東忠
昔の看板(旧名称)の取り外されずに残っていました。

東忠
車で来る場合は下の湯殿川添いの車道から上がってくるようで、
カフェの看板は下側に向かって立てかけられていました。


東忠
入口の文化財プレート。

東忠
ワタクシには読めないけど、たぶん店名が書かれた看板。
何の木を使っているんだろう?


東忠
入口は吹き抜けになっていて、間口は狭いけれど広く感じる空間です。

東忠
この欅の茶箪笥など、一目で物が良さそうってわかるものが飾ってあります。
ってか、手前の囲炉裏の自在鉤は龍の模様が施されているのかしら。
今気づきました。


東忠
福助さんが乗ったタンスも良いですね。
ってか、この福助さんも良くて、
骨董屋で売っていたら買うのを一考したと思えるものでした。


東忠
レジがある横のお座敷は待合室になっているようです。

東忠
ここの障子を開けると、ガラス戸があり、
その向こうには雪囲いがありました。
その先には庭があります。


東忠
庭に面した、一階奥にある茶室。
綺麗に整備されていますが、
使いたいという予約はまだ入っていないそうです。


東忠
茶室の天井。竹に目が魅かれて撮ってみました。
天井の造りが繊細で優美ですよね。


東忠
二階に上がって来ました。
左手に玄関の吹き抜けがあり、
玄関正面に大きな神棚があります。
三つの神様の右側はお稲荷さんでした。


東忠
梅の間に続く廊下にはわざわざ結界のような欄間が施されています。
天井は竿縁天井で、使っている木材も銘木のようです。


東忠
二階の「梅の間」に続く廊下には、
その部屋に関する河井継之助について書かれた書籍がありました。


東忠
[梅の間]
本日の目的であった部屋です。


東忠

東忠
想像していたよりも小ぢんまりした部屋で驚きました。
まあ、食事をするタイミングを考えれば当然の広さなのかもしれませんけど。
上座に河井継之助が座って食事をしたそうです。


東忠
窓からは庭が見下ろせます。

東忠
文化財登録名:割烹東忠別館(かっぽうとうちゅうべっかん)
昭和前期の建築。
(崖側の建物がそれです)


東忠
別館1階は気軽にランチができる食事処として利用されています。

東忠
[中広間]
それなりに広い和室ですが、
庭には面していないため、ひっそりと落ち着いた雰囲気。
書院脇の開口部の配置が面白いですね。


東忠
「梅の間」の横に位置する部屋だった気がします。
(昭和時代に増設された別館部分)
右の壁の床の間が超簡略化されているのが面白いですね。


東忠
2階にある喫煙スペース。
文化財でこのスペースを設けているのはレアなのではないかしら。
ワタクシは喫煙しませんが、素晴らしい気遣いだと思いました。

東忠
二階窓から見下ろした庭。
雪下ろしをした雪は、庭の無声に見える湯殿川に流すのだそうです。
(湯殿川の先に信濃川があります)
手作業だからこそできることで、
除雪車の雪は川に流すことは禁止されているんですって。


東忠
二階と三階を繋ぐ階段。
吹き抜けゆえか、坂道に立つゆえか、天井がかなり高いです。
木造でこの高さが出せて、しかも豪雪に耐えられるって、
どんなスゴイ技術なんだよ、と驚愕致しました。


東忠
3階へ向かう階段。
この先に大広間があります。


東忠
部屋が規則正しく並んではおらず、
他部屋の客と鉢合わせしないような工夫がしてあります。


東忠
20畳ある中広間。
壁の色が独特、というかここだけの色になっています。


東忠
狆くぐりには桜が使われています。

東忠
掛け軸は桜の絵が使われていました。
お軸を管理するだけでも楽しそうだなと思ったら、
実際はとても大変なのだそうです。
ですよね、季節ごとに各部屋のものを変えないといけませんものね。

東忠
昭和時代初期に増築された3階の大広間。
以前はここで披露宴などもされたそうです。
階段が多いので花嫁さんは大変だったとか。


東忠
ここの畳の芯は本物のようで、足に優しい感じがします。
維持するのが大変だろうなぁと思います。
畳表だけでも維持費がどれだけ掛かるか。
ここに手を入れて継続させようと思った今の経営者さんは
本当にスゴイ人だと思いました[注1]。


東忠
ものすごくしっかりした造りの階段。
急階段ではありますが、昇降し易い気がします。
階段の手すりも何気に意匠性があるんですよね。


東忠
二階から一階を見下ろしてみる。

東忠
改めて外観を確認すると、
坂下が三階、坂上が二階建てになっているのが分かります。
ゆえに館内に居ると、
坂上側の部屋が何階に位置するのか分からなくなるんですよね。
もう一度伺えば、配置がよく理解できそうな気がします。


東忠
矢切りは格子がはめ込まれていましたが、
これはどういう効果があるんだろう?と気になりました。


東忠
車道に面する側の外観。


案内してくださった方には大変お世話になりました。

昨年のオープンから年度末のこの日まで、

いろいろとご苦労がおありだったのだろうなぁと推察されます。

ここには書かなかった話もいろいろ聞けて、とても参考になりました。

ありがとうございます。

今回、ここを目的とした小千谷市日帰り旅を計画しましたが、

お陰様で、とても印象の良い、思い出深い旅となりました。

本来であれば普通にランチを摂って帰るという

なんとも素っ気ない時間を過ごして終わったと思うのですが、

館内を拝見でき、とても勉強になりましたし、再訪したいと思えました。

そして必ず再訪しようと思います。

車が無くても、小千谷駅から歩けなくはない距離ですし、

歩きたくなければバス利用も可能です(最寄りバス停まで170円でした)

昨年の今頃は入ることすら叶わなかった文化財。

気軽に入ることができるようになり、内部を見学したいという野望が叶い、

大変幸せな一日でした。

これから小千谷市を旅する方々にぜひともオススメしたい場所です。



【注1】現在は、財団法人 小千谷市産業開発センターが建物を取得。飲食業者に貸し出ししているそうです。

東忠
【居食亭 東忠(とうちゅう)】

新潟県小千谷市元町11-11
JR上越線 小千谷駅より徒歩約20分(小千谷駅から1,308m)
営業時間[昼の部]11:00~15:00,[夜の部]17:00~23:00
http://tochu-ojiya.com/

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新潟県小千谷市『居食亭 東忠』という国の登録有形文化財でのんびりとランチをいただく。

東忠


小千谷市にある『居食亭 東忠』は、江戸時代創業の老舗料理屋です。

北越戦争の一場面に登場した歴史的建造物で、国登録有形文化財でもあります。

建物見たさに調べてみたら、経営不振のため事業を停止していたものの、

昨年5月1日から経営者を変えて再営業していました。

以前は一見さんお断りの格式高い割烹料理屋だったのですが、

今は一般の人にも入り易い気軽なお店となっております。

ここを訪れることを小千谷の旅の最大の目的としていたため、

建物の歴史と内容については後ほど述べるとして、

まずは腹ごしらえをすることに致します。


東忠
三階建てで階段が多く、入り組んだように見える館内にあって、
こちらの食事処は一階にあり、庭が見える椅子席となっています。


東忠
名物である蕎麦が入っているので、注意深くメニューを読んでおく。

東忠
[継之介梅の間御前 1,200円(税込)]
河井継之助の使った部屋の名前が付いたセットを選択しました。


東忠
継之助が好んで食べたという大根の味噌漬けが乗った御飯。
この大根の味噌漬けは確かに美味しい。
継之助のように握りめしにしてもガツガツ食べられると思います。


東忠
煮物には身欠き鰊が入っていました。
なんだか北陸って感じ。


東忠
冷めているし揚げ物の中身がよく分からなかったですが、
手前のタルタルソースは好みです。

東忠
サラダにはお刺身が乗っているという。

東忠
茶碗蒸しは流石に熱々でした。
とろっとろ食感。


東忠
お味噌汁の具は、なめこでした。

東忠
小千谷市といえば、高の井酒造と新潟銘醸。
双方が「小千谷談判」というお酒を出しているんですね。
300mlで1,800円はお高い。記念酒だからかな。


東忠
食後の水菓子は甘い瓜でした。
何メロンかはワタクシには分かりません。


料理長は栃尾出身で、つきぢ田村でも修業された方だそうです。

うん、そんな感じがしますね。

低価格ランチですし、作り置きも多いのか冷めているものもありますが、

内容的にはコスパが良いのではなかろうか。夜が気になります。

ちなみにこの庭を造ったのは、高の井酒造さんの庭も手掛けた庭師さんだそうです。

5月にもなれば庭の雪も解け、

夜はライトアップした庭を見つつ食事ができるそうです。

6月の雨季の庭も、秋の紅葉の庭もオススメとのこと。

高の井酒造さんの庭は非公開だと思うので、

雪解けで、庭の池が見える頃に再訪したいと思います。



東忠
【居食亭 東忠(とうちゅう)】

新潟県小千谷市元町11-11
JR上越線 小千谷駅より徒歩約20分(小千谷駅から1,308m)
営業時間[昼の部]11:00~15:00,[夜の部]17:00~23:00
http://tochu-ojiya.com/

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新潟県小千谷市『慈眼寺(じげんじ)』は戊辰戦争の局面の一つである北越戦争にかかわる歴史的な場所です。【写真多用】

慈眼寺


『慈眼寺』は、1868年(慶応4年)の旧暦5月2日、長岡藩家老の河井継之助(42歳)

新政府軍監の岩村精一郎(のちの岩村高俊・当時23歳)が会談したことで知られています。

河井継之助の訴える中立和平を、岩村精一郎(高俊)が一蹴したことにより会談は決裂。

北越戦争(戊辰戦争の局面の一つ)に突入したという歴史的な場所です。

どうしてもその場所が見たくて、本日は小千谷市まで行って参りました。

青春18きっぷ利用で片道約5時間。

早朝初、夜帰宅という、個人的にはなかなかハードな日帰り旅となりました。

今回の旅で一番初めに訪れたのが『慈眼寺』。

小千谷に来たなら、ぜひとも足を運ばねばならんと思う歴史の舞台となった地です。

2004年(平成16年)10月の新潟県中越地震で、

会見の間を含む本堂が被害を受けましたが、

現在は再建され、当時の雰囲気を感じることができます。


慈眼寺
山門前に立派な案内板が立っていました。

慈眼寺
司馬遼太郎の『峠』をまだ読んでいないワタクシ。
北越戦争について、一通り回れる場所を辿り、
自分の感想を持ったのちに、読んでみたいと思います。
(そうじゃないと継之助贔屓になりそう)


慈眼寺
山門の前には残雪が山とあり、
通行できなくなっておりました。


慈眼寺
[慈眼寺山門]
(中越地震後の平成18年改修)
最終的に、内側から回り込んで山門を眺めることができました。
ただし、いろいろ見えてない。

※明治25年建築なので「小千谷会談」の頃とは異なる山門です


慈眼寺
唐破風の付いた山門で、
たぶん白い覆いの向こうは彫刻で飾られていると推察されます。
観られなくて残念。


慈眼寺
残雪がすごく、正面突破は不可能。

慈眼寺
国登録有形文化財(建造物)
文化財プレートは山門正面右側にありました。
まだ真新しい感じですね。
登録年月日:2015年11月17日


慈眼寺
組物は三手先(みてさき)。
段々になっている造形が綺麗です。


慈眼寺
木鼻の獅子の彫刻も良いのですが、板支輪を飾る彫刻がスゴイ。

慈眼寺
山門には仁王・・・らしき木造が立っていました。
これは阿形。
左手には何かを持っていたのかな?


慈眼寺
こらは吽形。
吽形のポーズがものごっつい気になります。
「ハイ!」という声が聞こえてきそう。
って吽形だから口を開けていないんですけど。


慈眼寺
境内側から見た山門。
境内の雪はそれなりに溶けています。
隣接して幼稚園があるので境内に遊具が置いてあります。


慈眼寺
[船岡観音堂]
以前は小千谷市西中という場所にあったそうです。
弘法大師空海が自ら彫刻した聖観世音御菩薩像を安置したのが始まり。


慈眼寺
雪囲いに覆われているため、堂内は大変暗く、
観音様はぼんやりとしか見えませんでした。
でも、空海作とのことなので、
一見の価値はきっとあるのだと思います。


慈眼寺
木鼻の獅子・・・獅子?
阿形。


慈眼寺
木鼻の獅子・吽形。
獅子?でいいのかな?
体毛を感じられない獅子ではあります。


慈眼寺
木鼻の象? 獏?
阿形。


慈眼寺
吽形。
鼻の裏が赤く塗ってあるので口に見える。
ってことは、獏なのかも?


慈眼寺
蟇股の虎らしき彫刻。
雪囲いで遠方から見られないため推察の域を出ません。


慈眼寺
お堂を覆う雪囲い。

慈眼寺
その外側に今も残る雪。

慈眼寺
提灯があるってことは、夕方になると電気で灯るってことでしょうね。
雪囲いされてると暗いですもんね。


慈眼寺
組物の突き出た尾棰(おだるき・尾垂木)は、
少々湾曲になっているように見えます。
だから柔らかい印象になるのかしら。


慈眼寺
観音堂から見る本堂。
本日の目的地です。


慈眼寺
境内には案内板が・・・雪の重みか、わざとそうしているのか、
ずり下がっていました。
ゆえに、しゃがまないと文字が読めない。


慈眼寺
本堂に向かいましたが、どなたもお見えらならず。
見学には事前予約が必要らしいのですが、しておらず。
隣の社務所に声掛けさせていただき、
見学をさせていただくことができました。


慈眼寺
[慈眼寺本堂]
向かい側に幼稚園があるため、プールらしきものが本堂前にあります。


慈眼寺
中越地震の影響で茅葺きをステンレスで覆っている状態らしく、
これを取り除いて銅板葺きにするための寄進を募っています。


慈眼寺
覆われていてよく見えませんが、木鼻も手挟みも立派ですね。

慈眼寺
本堂の唐破風下の彫刻。

慈眼寺
慈眼寺
木鼻の獅子は耳が結構大きく見えますね。
ダンボを思い出しました。
(もしくはグレムリン)


慈眼寺
慈眼寺
龍と鳳凰の彫刻が見事です。繊細ですごくカッコイイ。

慈眼寺
本堂の玄関に掛かる扁額には
山号である「船岡山(ふなおかさん)」の文字があります。
「岡」の部分がワタクシには読めないけど。天井は格天井。
白くはめ込まれているのは照明器具でしょうか。


慈眼寺
[岩村・河井会談の処(岩村軍監、河井総督会見談判所)]
今回の目的地です。
この上段の間で「小千谷談判」が行われました。
奥の間に岩村精一郎が座し、
家老ではあるものの礼を尽くすために手前の間に河井継之助が控えて
中立和平の嘆願を行ったそうです。
同場所は、小千谷市指定文化財とされています。


慈眼寺
当時と今では設え(しつらえ)が違うと思いますが、
談判の様子をいろいろ妄想しつつ、見学させて頂きました。
見学料は特に決まっておらず、心付け程度。
この日は法事が入っているようで、
その時間までごゆっくりと言われたものの、
ご迷惑にならないように早々に退室致しました。


慈眼寺
書院の欄間を見ると、この上の部分は銘木なんじゃないの?
と思えました。まさかの黒柿か?


慈眼寺
沢山の書が飾られていました。
(書の造詣が浅いので、ほとんど読めなかったけど)


慈眼寺
欄間が漆塗りに金彩の龍です。
この間に使っている木材がお高そう~



慈眼寺
パンフレットを頂きましたが、
一部100円で配布しているものだっだようです。


岩村精一郎(高俊)のイメージはこの小千谷談判で固定されちゃっているワタクシ。

のちにドナルド・キーンが「無能で横柄」と評し、

長州人からは「軽率で無思慮」と評される人物ですが、

後に男爵になってるんですねー。

後年、

河井継之助の人となりを知っていれば慈眼寺での談判のやり方は違った

と悔やんだそうですけど、

自分でも究極の失敗だという認識があったのかもしれませんね。

あれだけ横柄な若造だと言われつつもいろいろな局面で使われたということは、

汚れ役として便利だと、大久保利通ら明治政府上層部から思われていたのかも。

大久保利通って腹黒そうだし(個人の感想です)。

慈眼寺
[肖像画]
左がで河井継之助、右が岩村精一郎(高俊)。


新政府軍にとって初めての敗戦を齎し、英雄とされる河井継之助

長岡市にはその記念館があります。

次回はそちらを見に行こうと思います。

長岡市には山本五十六記念館もありますしな。



慈眼寺
【慈眼寺(じげんじ)】

新潟県小千谷市平成2-3-35
拝観時間 9:00~17:00
宗派:真言宗智山派
本尊:聖観世音菩薩
http://ojiya-jigenji.net/


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sava

昭和生まれの大阪育ち。数十年前から母の実家の神楽坂エリアに生息。食,日本酒,旅,富山県,文化財(建築物),読書等を好み、当ブログではそれらにオマケ情報も加味しています。それなりの年齢になり、老眼とか更年期とか諸々の不具合も出て参りました。そんな多様な話をチマチマと記す日々です。
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