さて、本堂を出て周囲を見ると、七不思議のうち4つが見られます。
先ず一つめが、「実ならずの銀杏」。
本堂を挟んで両側に雌雄のイチョウがあるのですが、
雌雄あるのに、実が一つも成らないのだそうです。
落下している実があるから雌の樹だと分かるので
見ただけではどちらが雌の樹なのかワタクシには分かりませんでした。
[実ならずの銀杏]
本堂側から見て左側にのみ案内板があります。
もう一本のイチョウの樹。
コチラの方が遙かに立派に見えます。
樹齢は300年余にもなるそうです。
さて、もう一つの七不思議は、「水の涸れない池」。
本堂に向かって、左側にある小さな池がそれです。
隣に経堂が隣接しているのですが、池に面した壁に龍の彫刻があり、
その龍が火災の折、水を吹き放って火を消したといわれているそうです。
以来、大干ばつでも水が涸れたことがないのだとか。
左手側が「水の涸れない池」。
もう一つの七不思議は「三葉の松」。
葉が三枚ある松の樹で、在来種ではとても珍しいのだそうです。
(西洋松ならば珍しくもないそうな)
レアなので、葉が三枚ある松の樹を見つけると
極楽往生できるといわれているのだとか。
工事中の御霊屋と御内仏。
今は見られませんが、こちらも重要文化財です。
ぐるっと右手に視線を移すと、書院、奥書院がの覆いがあります。
こちらも現在改修中ですが、重要文化財です。
その工事中の建物群の手前にあるのが七不思議の松。
ただしこちらも工事用フェンスで囲われております。
[三葉の松]
三枚の葉が見えますかね?
これだと分かり易いですね。
中央の涸れた松の葉を見ると三つに分かれていますね。
結構地面に落ちているので、それを見ればもっと分かり易いです。
帰りに、御朱印を頂きに受付に立ち寄ったら、
「いくらでも持ち帰って良いですよ。可愛いのを選んでね」
と青い松の葉を頂きました。
持っていると魔除けになるのだそうです。
母にも一つ。
さて、社務所にある「雲龍の硯」。
別名“墨が涸れない硯”ともいわれているそうです。
全く気付かなかったのですが、現在は社務所ではなく、本堂内にあったのだとか。
見逃しました。
残念。
それはそうと、最後の七不思議「屋根を支える猿」の場所が全く分かりませんでした。
もの凄く粘って探したんですけどね。
それは、本堂の四方の柱の上にあるんだそうです。
少なくとも、この案内板が立っている上だと思って目を凝らしたのですが・・・
【クリックして拡大画像で見てみてください】
案内板がある柱を下から見ても分からんので、
少し離れて見てみる。
って、どこにあるん!?
【クリックして拡大画像で見てみてください】
肉眼では全く見えませんでしたが、
多分この辺りに居ないとオカシイと思い、写真だけは撮っておきました。
うん、いるね。写真だと分かるね。
受付で答えを訊いたら、分かり易い置物を出してくれました。
実は猿ではなく、裸形にフンドシをつけた姿の邪鬼なんですって。
模型だと褌も確認できますね。
この猿(または邪鬼)。
本堂大屋根の四隅に同じような彫刻があるらしいので、
目が良い方は是非とも確認して見て下さい。
本堂の後ろ側の二体は、前方とは違い、右手、頭、左肩で屋根を支えているそうです。
って、工事中なので、今は三方しか確認できないかも。
これを探しに行くだけでも楽しめるんじゃないかな。
【その陸・完】につづく。
【勝興寺(しょうこうじ)】
富山県高岡市伏木古国府
宗旨:浄土真宗
宗派:本願寺派
本尊:阿弥陀如来