東洋文庫は三菱の第三代当主岩崎久彌氏が大正13年(1924年)に設立した、東洋学分野での日本最古にして最大の東洋学専門図書館です。国宝や重要文化財など歴史的価値があるものも含め、蔵書はおよそ100万冊。その東洋文庫の所蔵品の一部が展示されているのが「東洋文庫ミュージアム」です。
「モリソン書庫」や「ムセイオンの泉」などの展示が有名で、老若男女問わず人気のミュージアムでして、六義園のすぐ近くにあるので、散策がてら訪れるのもいいかもしれません。
現在、2019年10月3日~2020年1月13日(月・祝)の期間開催の「東洋文庫の北斎展」が開催中で、朝から多くの人が訪れていました。
館内の殆どが撮影OKという太っ腹ぶり。
最高にフォトジェニックな書庫である「モリソン書庫」。
東洋文庫が出来るきっかけになった蔵書です。
1917年、三菱財閥第3代総帥である岩崎久弥が、
中華民国総統府顧問を務めていたモリソンの膨大なコレクションを購入。
それがここに展示してあります。
圧巻です。
ジョージ・アーネスト・モリソンの長男である、
イギリス人特派員のイアン・モリソンがモデルとのことですが、
親子共々『タイムズ』の特派員だったんですかね。
さりげなく国宝が展示してあったりします。
ワタクシに読めて理解できたらいいのに・・・。
北斎展の中にあった北斎の名前の変遷が書かれた説明書き。
「画狂老人卍」を名乗っていた頃の一冊。
右側の俵の絵を見ると書き込みがスゴイ。
企画展も撮影可能。ただし、混んでます。
説明を読んでから見ると「なるほど」感がありますね。
このような優美な絵もあるんですねぇ。
これが興味深くて手に取って全部見てみたいなぁと思いました。
こうして古書にハマって行くのかもしれん。
ペリー来航について書かれた書もありました。
このまま何かのキャラクターにできそうな絵ですね。
それほど広くはないのですが、充実した展示で満足できます。
あれだけの絵を描きまくれるとは、やはり北斎って天才なんだなぁ。本人について伝わるものはアレだけど。
天才と○○は表裏一体なんだなぁと作品を観ながら感じました。
今回初めて訪れましたが、気に入ったのでまた再訪しようと思います。
建物の設計は三菱地所設計が担当し、
2013年度グッドデザイン賞を受賞しています。
コンクリートの外壁に模様が入っているのが面白い。
駐車場の奥にカフェがありますが、
開店時間前だったので今回は行きませんでした。
次回はちょっと遅めに行ってカフェメニューを堪能するのが良いかも。
【東洋文庫ミュージアム】
東京都文京区本駒込2-28-21
(JR・東京メトロ南北線「駒込駅」から徒歩8分)
開館時間 10:00~19:00(入館は18:30まで)
オリエント・カフェ11:30~21:30
休館日:火曜(祝日の場合は開館、翌水曜休館)、年末年始、臨時
入館料:一般900円,65歳以上800円,大学生700円,中・高校生600円,小学生290円
http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/