[北前船の贈り物 湊にいがた雛人形展]
2016年2月23日(火)〜3月21日(月)
齋藤家の四代齋藤喜十郎が大正7年(1918年)に別荘として建設した建物で、
庭は国の名勝に指定されています。
現在は新潟市が公有化して管理しています。
入口からして贅沢な造り。
玄関を入って左手に受付があります。
受付でお抹茶代500円を支払い、木札を受け取ってから先に管内を見学。
広いので、いくらお雛様を飾ってあっても小さく見えます。
襖の引手には竹模様が彫られ、銘が入っていました。
玄関正面の板戸。
佐藤紫煙の板戸絵です。
鮮やかな色彩です。
その板戸の裏側は組子になっていました。
凝ってますなぁ~。
外廊下の天井は一部格天井になっています。
一階の奥座敷。
ここの欄間の絵柄も竹なのかな?
面白い床の間。
モダンですよね。
初めて見ました。
模様が素晴らしい床柱。
これは銘木に違いないけど、何の木なんだろう?
仕入れにも板戸絵が描かれていました。
豪華な仏間。
左側は神棚だと思われます。
同室の引手。
蔵では和菓子に関する企画展が行われていました。
丸に剣片喰の家紋が入った扉の金具部分。
新潟市内の和菓子屋さんについて紹介されているコーナー。
木型も展示してありました。
無駄に贅沢な二階トイレの天井材。
矢羽のようですね。
二階階段踊り場の杉板戸。
二階座敷の欄間には人形が飾られていました。
百人一首の歌人達かな?
出書院部分の犬が気になる。
これも犬。
これって・・・練炭を入れる懐炉でしたっけ?
飾ってあるお雛様の中ではお顔が好みでした。
こちらも好み。
お雛様の頭飾りって、何時代のものなんですかね?
最近、土の郷土人形が気になっているワタクシ。
こういう人形にも惹かれます。
二階の窓から見える国の名勝。
二階の外廊下の天井。
一階に戻ってお茶を頂きました。
歩き疲れていたので、とてもホッと致しましたし、次への活力も湧きました。
さて、ここから庭に向かいます。
そもそもこの灯篭も豪華です。
いや、外壁の腰壁も豪華なんだけど。
入口を振り返ったところ。
屋根には「丸に剣片喰家」の紋が見られます。
灯篭の向こう側に井戸が見えます。
雪対策で縛られたハラン。
こんなことをしても大丈夫なんですね。
ぼちぼち日が陰って参りました。
至る所に見れる雪つり。
ひたすら豪華な鬼瓦。
外観も見ていて飽きません。
奥の白いところが蔵。
これは何の紋なんだろう?
大きくて立派な灯篭が庭には散見されます。
池を挟んで主屋を見たところ。
庭の高台に登ると市内が見えます。
庭にあるせせらぎ。
高台の上にはもう一つ建物がありました。
根上がり松がここにもありました。
夏は涼しいに違いないと推察される高台の別棟。
先の方に庭を眺望できる東屋がありました。
庭の途中にあったこの灯篭は何の模様なんだろう?
母が気になって居たらしい、苔上のモヤシのような芽。
ワタクシはこういうのを見ると、全て毟り取りたい衝動に駆られます。
見学している間に、どんどん贅沢な空間に慣れてきます。
当たり前だと感じて来る不思議。
スゴイとは思うけれど、住む場所って感じではなく、
やっぱり別邸なんだなぁと感じた次第。
この蔵が、さきほど庭から見えた蔵なんですかね?
なまこ壁が立派ですな。
ここは現在、休憩所として開放されているみたいです。
って、何もないんですけどね。
秋は紅葉が素晴らしいんだそうです。
雪が積もっていても素晴らしいんだろうなと思いますが。
あ、そうそう。
ここで頂いたお抹茶は、お雛様の展示をしている期間限定なのかもしれません。
美味しかったので、通り道に和菓子店があれば買おうかと思ったのですが、
遭遇することは叶いませんでした。
まあ、その方が記憶に残って良いのかも。
【旧齋藤家別邸】
新潟県新潟市中央区西大畑町576
新潟駅前バスターミナル7番線発C20番台・浜浦町線「西大畑」下車徒歩6分
開館時間 9:30~17:00
休館日:月曜
入館料:300円