群馬県の川場村はリンゴの生産が盛んな地域であり、
ブランド米「雪ほたか」も生産しているようです。
川場村は農業が主体の地域なので住宅の建築様式も独特で、
個人的には興味深いエリア。
街道沿いに置き屋根の立派な土蔵があって、
奥に向かって長い主屋が開口部を南側に面して建っている・・・気がします。
さて、上の写真の建物はそれに類する建築物ではないのですが、
ここに付いている看板が気になったので撮ってみました。
何が気になったかといえば、拡大した下のこれ。
「化学堆肥 テンポロン」と書いてあります。
日東エフシー(株)から販売されている土壌改良材でして、
(現在はNEWテンポロンという商品が主流っぽい)
草炭を人工堆肥化した製品のようです。
有機質肥料を補給し、保水性を高めると共に土をやわらかくする効果があるとか。
走るバスから見たこのエリアの畑の土が異様に黒いのが気になっていたのですが、
これは草炭からなるテンポロンを使っているからなのかもしれませんね。
・・・と思ったら、炭を混ぜた土づくりをしている農家さんもあるっぽい。
リンゴづくりが盛んな理由は土にあるのではなく、
標高があって昼夜の寒暖差があるという気温に起因しているようです。
テンポロンの歴史を紐解きたいなと思ったら、
阿部良之助という工学博士の名前が出てきました。
開発者はこの方のようですね。
昭和四十年代には既にあった商品っぽいのですが、
ワタクシの力量と時間ではそれ以上は追えませんでした。
話は少し変わって、
写真を見るに、この広告形態は昭和中期の香りがしますね。
金属製の看板ってホーロー看板しか思い浮かばないのですが、
このサビっぷりはホーロー看板じゃないのかしら?
そもそも何故、こんな箇所に広告を付けたのかがとても気になります。
気になりはじめると、際限なく気になり出して、収拾がつかなくなりますね。
また機会があれば、この分野について調べてみたいと思います。
[参考] http://www.100nen.com.br/ja/tsuzuki/000195/20090726005693.cfm
https://www.snowseed.co.jp/wp/wp-content/uploads/grass/grass_196804_06.pdf