sava!

興味あるものを 興味ある人に。

私は諦めを敵とする。 私の日々の努力は実にこの諦めと闘うことである。 (北条民雄)

懸魚

静岡県三島市『三嶋大社』の目出鯛が気になる。

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『三嶋大社』の目出鯛が気になっています。

もの凄く見られている感じがする。

小脇に抱えると七福神の恵比須さん(オオヤマツミ)気分を味わえそう。

入手して小脇に抱えて帰りたいぐらいです。

直ぐに帰らないので手に入れませんでしたが。

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今回は御朱印も頂きませんでした。

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拝殿の見た目が以前とは異なる気がする。
違うのは左側の立て看板があることかな?

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今回初めて付きましたか、柱の上には御榊が付いているんですね。
どうやって取り換えているんだろう?

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フェンスで覆われているため彫刻群がよく見えません。
彫刻を含んで重要文化財に指定されています。

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兎の毛通しの物語の内容を知りたい。

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社殿彫刻は、当代の名工小沢半兵衛・小沢希道親子とその門弟のほか、後藤芳冶良らによるもの。社殿彫刻としては高い完成度と美術的価値をもちます。

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拝殿左側の脇障子に精緻な彫刻が見えます。

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山幸彦の図(海幸彦・山幸彦の神話より)。

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彫刻は約130年前、現在の社殿造営に当たり、時の神主矢田部式部盛治(やたべしきぶもりはる)が、安政4年(1857)10月16日彫工 後藤芳治良を、安政5年(1858)2月14日彫工小沢半兵衛・同希道を雇い入れ、弟子達と共に従事させた事が、盛治日記に記されている。

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本殿の彫刻。

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圧倒的存在感の目出鯛。
大サイズ以外にもあるのかもしれない。
(でも買うなら大サイズが良いかも)

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こちらも気になった「三嶋駒」。
分厚い絵馬で、持ち帰って飾るもののようです。

彫刻などについてよく知りたいので、

次回は宝物館を見学しようと思っています。

そこで分かるのかは不明ですが。

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樹齢1200年を超えるといわれる三嶋大社の金木犀は
国の天然記念物に指定されています。
学名は薄黄木犀(うすきもくせい)。

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根本がこんな感じなのに葉が生い茂って元気あるなぁ。

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国の天然記念物に指定されたのは1934年(昭和9年)。戦前ですね。

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幹には苔やシダ類が付いているのですが、葉を見ると元気で
樹の底力というか手入れの凄さが見て取れます。

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花は二度咲くらしい。
次回の参拝が秋ならここに立ち寄って香りを嗅いでみたいです。


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【三嶋大社】

静岡県三島市大宮町2-1-5
主祭神:大山祇命、積羽八重事代主神
創建:不詳


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箱根町小涌谷『三河屋 cafe』を利用して国登録有形文化財の建物の一部を愛でる。

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明治16年(1883)年創業の三河屋旅館は、孫文や画家の竹久夢二、歌人の与謝野晶子など、多くの文人墨客が宿泊した箱根で指折りの老舗旅館でしたが、令和2年(2020年)春に閉業。
その後、藤田観光が取得し、2020年の秋から開業しています。

建物の外観はそのままに、内サッシを入れて断熱・防音効果を高め、水回りの改修するなどの改修工事が行われたほか、高齢者や外国人に使いやすいベッドスタイルに変更。名物料理の提供なども行われているそうです。

藤田観光が継承したことにより新たにカフェの営業が始まったと知り、大正13年(1924年)頃に建てられた国登録有形文化財に指定されている本館観たさに行ってまいりました。

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三河屋旅館本館(松竹館)
登録有形文化財(建造物)
2011年10月28日 登録(平成23年)

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正面ではなく、右側が入り口になっています。

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玄関は木と漆喰に囲まれた落ち着く空間。

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重厚な玄関の横にある宿の受付と売店。

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文化財プレートは入り口右手の壁の下側にありました。

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こちらが洋間を利用したカフェ。

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外から見るとこの部分になります。

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正面にさえぎる物がないためロケーションが宜しい。

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漆喰は塗り替えられていますが、
モールディングなどは当時の意匠のままだと思われます。

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見晴らしはこの角の席が良さそう。

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メニューはそれほどありませんが休憩するにはちょうど良い。

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コースターはこんな感じ。

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宿のパンフレットと同じ絵が使われているんですね。

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日替わりの洋菓子セットにしました。

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内容はこんな感じ。

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珈琲を淹れて貰っている間に少しだけ見学させて頂きました。

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ちょっと見るだけでも凝った造りなのが分かります。

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昔は貴賓用玄関だったと思われるスペース。

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唐破風下の開口部に椅子が置かれています。

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ちなみに懸魚は破損したままでした。
鶴が彫られていたのかな?

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資料室は、かなり凝った面白い造りになっています。

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この資料室入り口の天井には採光用のガラスが填めてあります。
絵が見えますね。

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鴛鴦かな?

宿泊すれば色んな発見がありそうな建物なので泊まってみたいけれど、エントランスまでの階段を荷物を抱えて登るのが大変そう。もしかしたらエレベーターがあったのかな?
チャンスがあれば内部を観てみたいです。

そして文化財カフェについては、メニューの充実など、今後の発展に期待しています。

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天気が良いので山の稜線が綺麗に見えていました。


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【三河屋 cafe】
三河屋旅館本館(みかわやりょかんほんかん)

神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷503 三河屋旅館
営業時間 11:00〜15:00(L.O.14:00)
https://www.hakonekowakien-mikawaya.jp/


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栃木県日光市『日光二荒山神社 中宮祠』に詣でる。

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以前から気になっていたのが、中禅寺湖畔に鎮座する『日光二荒山神社 中宮祠』。

本社と奥宮との中間にあるお社で、男体山表登山口入口にあたります。

中宮祠にある国指定重要文化財は7棟。
  • 本殿
  • 拝殿
  • 中門
  • 掖門及び透塀 2棟
  • 鳥居(銅製) - 南口
  • 鳥居(銅製) - 登拝口
  • (中宮祠の附指定) 銅燈籠 2基

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境内には、かなり立派なアカマツの樹があります。
こんな立派なのを初めて見ました。


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たぶん社務所?

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大己貴命(おおなむちのみこと)は大黒様です。

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クリックで拡大

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分かり易く牛の顔をしています。

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鳥居近くにある牛石。
同じ説明書きがある別の石でして、違いが分かりませんでした。


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[拝殿]
重要文化財
元禄14年(1701年)造造。
総弁柄(べんがら)塗りです。


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「二荒山(ふたらさん)の大神(おおかみ)
守り給え(まもりたまえ)
幸え給え(さきはえたまえ:さきワえたまえ)」
と2回唱えるよう書かれています。


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拝殿の奥にあるのが本殿です。
こちらも重要文化財で、元禄14年(1701年)造造


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本殿の懸魚(げぎょ)。

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蟇股の色が褪せていますね。
これは鳥?


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こちらも色褪せていますが、何の花だろう?

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この鳥居の先に登山口があります。
登拝門は開山時(5月5日-10月25日)のみ門が開くそうです。


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[鳥居]
重要文化財
明和6年(1769年)建立。
基脚に注目です。


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天然記念物のイチイの巨樹もありました。
二本あるそうで、樹齢は推定1,100年と1,000年。
二本セットで栃木県指定天然記念物に指定されています。


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弁柄が塗られた建造物とそうでないものに明確に分かれております。
やはり左側は社務所なのでしょうね。


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軒先に鳥居の意匠が見られますね。

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中門から手水舎側を見下ろしてみる。
木々の先が中禅寺湖です。


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こちらは階段のある側(正面)の鳥居。

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鳥居から階段を見上げてみる。

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御朱印は、一番以外は書き置きらしいです。
ゆえに一番のみ頂きました。

とても清涼な空気が流れる境内。

パワースポットだと言われていますが、なんだか納得できます。

もう一度行きたいと思えるお社でした。

日光全体がパワースポットだと思いますが、

その中でもとても「いいな」と思える場所でした。

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神社の階段下にバス停があります。
車じゃなくても来られるスポットです。



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【日光二荒山神社 中宮祠】
にっこうふたらさんじんじゃちゅうぐうし
栃木県日光市中宮祠2484
時間4月~10月(8:00~17:00),11月~3月(9:00~16:00)
JR・東武日光駅より東武バス湯元温泉行きバス乗車約40分
「二荒山神社前」バス停下車徒歩約1分
主祭神:二荒山大神(大己貴命、田心姫命、味耜高彦根命の総称)
中宮祠創建:延暦3年(784年)
http://www.futarasan.jp/


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山形県山形市『専称寺』本堂にある左甚五郎作と言われる力士像。

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専称寺本堂の四隅に左甚五郎作と伝わる「夜泣き力士」像があると知り、ランチの後で立ち寄って参りました。

ここは最上義光の娘で、悲劇で知られる東国一の美少女「駒姫」の菩提寺です。

駒姫は、その類いまれな美しさから父母に溺愛されて育ったという。
時の関白・豊臣秀次は、東国一の美少女と名高かった駒姫の噂を聞き、側室に差し出すよう義光に迫った。義光は断ったが度重なる要求に折れ、15歳になったら娘を山形から京へと嫁がせると約束する羽目に陥る。

文禄4年(1595年)、駒姫は京に到着し、最上屋敷で長旅の疲れを癒していたところ、7月15日、秀次は豊臣秀吉の命により高野山で切腹させられた。
そして駒姫も8月2日に他の秀次の側室達と共に、三条河原に引き立てられ11番目に処刑された。
まだ実質的な側室になる前だったと言われている。

父の義光が必死で助命嘆願に廻り、各方面からも処刑せぬようにと声があがった。秀吉もついにこれを無視できなくなり「鎌倉で尼にするように」と早馬を処刑場に派遣した。
しかしあと一町の差で間に合わなかった。享年15。

遺体は遺族が引き渡しを願ったが許されず、その場で掘られた穴に投げ込まれ、さらにその上に「畜生塚」と刻まれた碑が置かれた。
娘の死を聞いた母の大崎夫人も、処刑の14日後の8月16日に亡くなった。娘の跡を追った可能性は高いとされている。

この悲劇がのちに義光が関ヶ原の戦いで東軍に属する伏線になったとする指摘もある。

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駒姫の墓とされているところ。ただし、墓石はかなり新しい。

駒姫の死の翌年、義光は高擶で布教中の真宗僧乗慶に帰依、専称寺を山形城下に移し、駒姫と大崎夫人の菩提寺とした。


本堂は元禄16年(1703年)の建立。

江戸時代中期の木造建築物としては東北第一とされています。

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駐車場側から見た本堂。

書院・庫裏・鐘楼は慶長年間(1596年~1615年)の建築。

梵鐘と鐘楼は山形県の指定文化財となっているそうですが、見学はしませんでした。

また、山門を入り右側にあるイチョウの巨樹は、別名「雪降り銀杏」と呼ばれ、根回りが7.5mあるのだとか。

山形市の天然記念物に指定されている立派なものですが、これまた写真は撮りませんでした。(檀家さんたちのお墓が写るため)

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懸魚や蟇股はかなり立派。

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本堂正面。
本堂は市の指定文化財です。


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本堂正面の木鼻には獏? 象? のかなり立派な彫刻があります。

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耳が垂れているから、象なんだろうなぁ。

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左甚五郎作だと言われている力士像。駐車場側。

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こちらは本堂向かって左側の力士像だったと思う。

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本堂向かって右側の力士像だったかな?

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見る向きを変えると様子も変わります。
これらの力士たちは毎夜夜泣きするという伝承があるそうな。
屋根が重くて辛いらしい。

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サクッと書かれた説明書き。

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実なのか枯れ葉なのか分かりませんが、興味深い樹木でした。

かなり立派なお寺で、檀家さんも多そうです。

それにしてもこの辺りでは墓石は黒御影石(←たぶん)が人気なのかな。

墓石の色が黒で統一(と言ってもいいほど)揃っているのが印象的でした。

本堂外周の彫刻がこれほど立派だということは、

堂内はさぞかし、と推察されます。

見学はできないんですけどね。



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【専称寺(せんしょうじ)】

山形県山形市緑町3丁目7-67
山号:最上山
宗旨:浄土真宗,宗派:真宗大谷派
本尊:阿弥陀如来
創建年:1483年(文明15年)
開基:願正坊(本願寺第8世蓮如の高弟)
正式名:最上山専称寺


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岡山県倉敷市『旧野﨑家住宅・野﨑家塩業歴史館 』は重要文化財も含め28もの建築物が文化財に登録されています(壱)。

旧野﨑家住宅
[旧野﨑家住宅]
国指定重要文化財

江戸時代後期の実業家だった野﨑武左衛門(のざき ぶざえもん)は、没落した上層農民だった家を再興し、日本屈指の塩田地主となった人物です。

天保4年(1833年)には大庄屋になり、天保9年(1838年)から嘉永年間に御成門,長屋門を備えた大豪邸を建て、弘化4年(1847年)には苗字帯刀を許されました。

旧野﨑家住宅

約3000坪の敷地内には天保4年(1833年)に建てられた主屋を中心に7棟の蔵(岡蔵,書類蔵,新蔵,大蔵,内蔵,味噌蔵,夜具蔵)、玄関棟,表書院(貴賓の応接室)、江戸末期に造られた枯山水の庭園が並んでいます。
建物延床面積は約1000坪にもなるそうです。

旧野﨑家住宅
[御成門]
一間薬医門、切妻造、本瓦葺、左右塀付


旧野﨑家住宅
[長屋門]
入母屋造、本瓦葺、桁行25.9m、梁間4.9m
この石垣が「鉢巻積み」だとDVDで説明されていた気がするのですが、
それがどのような積み方なのか調べ切れていません。


旧野﨑家住宅
複数のカードで入館料割引特典があります。
JAFはそのうちの一つ。


旧野﨑家住宅
ここで売られている塩を買えばよかったと激しく後悔。
特に壺入りの塩がツボでした。


旧野﨑家住宅
主屋側から長屋門を眺む。


旧野﨑家住宅
[内玄関]
左側の塀の向こう側が表玄関になっています。


旧野﨑家住宅
明治24年(1891年)の自家発電当時の電灯。

旧野﨑家住宅
内玄関から表玄関へ向かいます。

旧野﨑家住宅
[表玄関]
玄関棟は嘉永5年(1852年)の建築。


旧野﨑家住宅
内部には上がれませんのでズームで撮っております。

旧野﨑家住宅
表玄関襖の引手。


旧野﨑家住宅
表玄関正面には懸魚があります。

旧野﨑家住宅
屋根に使用さている瓦の数が半端ない。

旧野﨑家住宅
表玄関の向こう側には格の高い塀があり、
その向こう側が賓客を迎える空間となります。


旧野﨑家住宅
手前に苔むした「さざれ石」がありました。

旧野﨑家住宅
[表書院]
貴賓を応接する和室です。


旧野﨑家住宅
表書院の襖引手。

旧野﨑家住宅
表書院の照明器具は小ぶり。

旧野﨑家住宅
表書院前にある大きな石は「お駕籠石」と呼ばれるもの。

旧野﨑家住宅
「お駕籠石」の上に殿様の駕籠が置かれました。

旧野﨑家住宅
サツキツツジって、サツキかツツシかどっちやねん!
と思ってパシャリ。
江戸時代から咲き続けているそうです。


旧野﨑家住宅
表書院の奥の間。

旧野﨑家住宅
縁の下にも漆喰が塗られていました。

旧野﨑家住宅
水琴窟の音は離れていてもよく聞こえます。

旧野﨑家住宅
アールデコっぽいモダンな外灯。

旧野﨑家住宅
欄間がモダンな表書院は畳の敷き方が独特。
「祝儀敷き」という敷き方で、
畳の4つの角を綺麗に合わせるのは大変難しいそうです。


旧野﨑家住宅
釘隠し。

旧野﨑家住宅
床脇の天袋の絵柄が気になります。
何の絵だろう?


旧野﨑家住宅
主屋には控えの間が複数あるように見受けられました。

旧野﨑家住宅
水琴窟側から表書院の廊下を眺む。
畳敷きってところが高い格式を感じます。


旧野﨑家住宅
遠方から長屋門越しに主屋を見ると、
崖の上にも塀が続いているのが見えます。
あれが敷地の境界なんでしょうね。

見学は「」に続く。



旧野﨑家住宅
【野崎家塩業歴史館】

岡山県倉敷市児島味野1-11-19
(JR児島駅から徒歩約25分)
開館時間 9:00~16:30(17:00閉門)
休館日:月曜(祝祭日の場合は翌日)、12/25~1/1
http://www.nozakike.or.jp/


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神奈川県小田原市『だるま料理店』という文化財料理店で刺身定食を食す。

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小田原にある『だるま料理店』は創業明治26年の日本料理店です。

空襲でも焼け残った建物は、国の文化財に登録されています。

せっかく小田原に来たのだからと、ここでお刺身を食べて帰ることにしました。

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相変わらずの立派な店構え。

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唐破風下は格天井になっています。

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窓枠も凝っています。

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店内は折り上げ格天井。

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今回もお刺身定食を頂きました。

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お刺身には説明書きが付きます。

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方々がこの中では好みの味でした。

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表に掲示してある写真。

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予約すれば二階や別館に通されるのかもしれん。

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文化財プレートは正面右手にあります。

ここでは母にごちそうになりました。

太平洋側で獲れる魚って、

日本海側で獲れるそれとは明確に異なりますね。

食感が特に。

やはり小田原では練り物を買うべき&食べるべきだと思いました。




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【だるま料理店】

神奈川県小田原市本町2-1-30
営業時間 [1階食堂] 11:00~20:00
定休日:不明


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【GW】令和元年五月一日にワタクシが目にしたもの@栃木県ほか。

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東武鉄道浅草駅の売店でこんなイベントをやっていました。

改元日。ワタクシは朝から駅のホームに居りました。

電光掲示板には改元を祝う文字が流れており、

それを見て改元を実感した次第です。

ちょっとした非日常感。

さて、この日、日光に向かったワタクシですが、

往路復路で目に留まったものがありました。

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都営大江戸線のホームの掲示板に流れるオレンジの文字。

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東武鉄道の浅草駅の掲示板に流れる緑の文字。

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平成24年、昭和6年開業当時の外観に復元された東武鉄道浅草駅駅ビル。

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同行者は本日の記念に切符を買ったのだとか。
改札口で回収されるものですが、記念撮影が目的なんですって。
愉しみ方は人それぞれ。なるほど。


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[旧日光市庁舎本館]
日光街道沿いに「大名ホテル」として建設されたもの。
国の登録有形文化財(建造物)に指定されている。
2021年までに公園化が進められているが、
耐震基準が満たされていないため内部は使用されない予定。


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三つある懸魚はどれも立派。

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大渋滞する車道を横目に日光街道を進みます。
以前よりお店が増えていますね。


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ここで売る人形焼きは三猿がメインっぽい。
誤解を生む文言ゆえか、一つ無くなっている人形焼き。


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観光案内所のパネル。
日にちの記念に撮っておきました。


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日光金谷ホテルでは今朝方鏡開きが行われたっぽい。

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神橋はいつも以上に大賑わい。

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昔の橋脚なのか、円形の石が川面からのぞいていました。

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東照宮の棟にとまっていた鳥は良い声で囀っていました。
カケス?と思ったけど、違うかも。

復路は東武鉄道が満席で利用できず、JR日光駅から宇都宮駅に出ました。

宇都宮と言えば、餃子。

同行者と餃子を食べる気満々で下車しましたが、どの店も長蛇の列でした。

普段は空いている店も、一時間半待ちになっていたりして。

仕方なく、すぐに入れる餃子店を探して雨が降る街へ。

宇都宮
空いていたオリオン餃子に入店。
豚骨水餃子が一番美味しかったです。
※Suicaが使えます


宇都宮
[チーズ羽根餃子 580円(税抜)]
ささっと飲んで、ササっと食べて、再び雨の中を駅に向かいます。

何処もかしこも混んでいて、さすがにGWだと実感しました。

グッタリ感も半端ないです。

空いている時を見ているからか、非日常って感じがしました。

この10連休が齎す経済効果を知りたいもんです。

これだけの混みっぷりを見ると、そうとうお金も動いただろうなぁと。

これでもまだ前半。

後半の5日間も混むのかなぁ。

ってことで、後半の行先は吟味しようと思いました。

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東照宮では待ち時間が多く、苔を見る時間も長かった気がします。


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富山県富山市『薬種商の館金岡邸』の普請が凄すぎる。

金岡邸

富山市内にある『薬種商の館金岡邸』。

ずーっと行きたいと思っていたのですが、今回の旅でその願いが叶いました。

富山地方鉄道で電鉄富山駅から3駅程度のところにある「東新庄駅」で下車。

カフェに立ち寄ってからこちらにやって参りました。

周囲には古い建物が数件あり、いいロケ地になりそうだなぁと思っていたら、

実際、岡田准一さんの映画のロケ地になったそうです。

こんど、映画を観たいと思います。


金岡邸
[旧金岡家住宅門]
登録有形文化財(建造物)


金岡邸
瓦葺の薬医門で賓客用。

金岡邸
[旧金岡家住宅新屋]
登録有形文化財(建造物)


金岡邸
屋根には贅沢にも懸魚があります。

金岡邸
門には「明治天皇町新庄村御小休所趾」と刻んだ標柱が建っています。
※明治天皇は新屋部分にあった旧草野邸に小休しましたが、
その後草野家は没落しています。
隣家だった金岡家がその跡地を買い取り、後に標柱を建てました


金岡邸
[旧金岡家住宅主屋]
登録有形文化財(建造物)
母屋部分は瓦葺の木造2階建て。


金岡邸
母屋の一階庇は檜皮葺っぽい。

金岡邸
明かり取りの小さな塔屋があります。

金岡邸
一部外壁は鼠漆喰っぽい。

金岡邸
複数の建物が、国の登録有形文化財に指定されています。


金岡邸
壁一面の薬たんす(百味箪笥)が圧巻。

金岡邸
店名「丹霞堂」の扁額は明治の書家・日下部鳴鶴の手によるもの。

金岡邸
こんなところにライチョウがいました。
これ、可愛い。


金岡邸
母屋の隣に新屋が増築されています。結構広い。

金岡邸
ミセには、薬の看板が所狭しと飾られていました。

金岡邸
ミセの奥の母屋の吹き抜け部分。
立派な梁が組まれています。


金岡邸
母屋から新屋へ続く廊下の開口部は、ガラス戸の意匠がおしゃれです。

金岡邸
廊下の梁には磨き丸太が使われていました。

金岡邸
床はヒノキかな。一枚板が贅沢です。


金岡邸
新屋の玄関。
来賓用の玄関ゆえ、豪華です。畳敷きだし。


金岡邸
備品も寄贈されたっぽいですね。太っ腹だ。

金岡邸
襖絵も素晴らしいのです。


金岡邸
新屋の回廊も畳敷き。
当時は高価だったであろうガラスがふんだんに使われています。


金岡邸
二間続きの大きな座敷は圧巻の造りです。
ってか、回廊の照明器具の設置数も多いし。


金岡邸
玄関から座敷を望む。筬欄間が凄まじいです。
手前の襖のモダンさに違和感があるのですが、貼り換えたのかな?


金岡邸
個人宅としてはあり得ないほどの格調の高い「折り上げ格天井」!

金岡邸
身分の高い人のための天井でございます。

金岡邸
床の間の天井など、見えない部分も凝った造りになっています。

金岡邸
書院造りの豪華な床の間。

金岡邸
何やら引手のようなものが付いています。

金岡邸
何かの角?を使った・・・これは飾りなのだろうか?

金岡邸
モダンな組子障子。

金岡邸
書院の彫刻欄間の模様が蛾に見えてギョッとした。

金岡邸
時間が無くて見学をすっ飛ばした部屋もあります。

金岡邸
庭に出られないのが残念です。

金岡邸
母屋側面は板張りになっています。

金岡邸
奥に見える土蔵も文化財に指定されています。

金岡邸
ロケ地として使われた映画のポスターが貼ってありました。

金岡邸


圧倒的な財力を見せつけられた感のある建築物です。

凄まじいです。

どこを見てどこを撮るべきかで迷いまくる内容でした。

美術鑑賞といえる建物だと思います。

再訪して、見逃した個所をじっくり見てみたいかも。

ってか、岡田准一さんの映画を見てみたいです。

どんな映像になっているんだろう?

気になります。



金岡邸
【薬種商の館金岡邸】

富山県富山市新庄町1-5-24
(最寄り駅:富山地鉄本線 東新庄駅)
開館時間 9:30~17:00
休館日:火曜、年末年始
http://www.bunka-toyama.jp/kanaoka/


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群馬県太田市『大光院(だいこういん)』で第62回関東菊花大会ってのをやってました。

大光院
[第62回関東菊花大会]

2018年10月25日(木)~11月25日(日)
太田市三大祭りの一つ、だそうです。


大光院(だいこういん)の詳名は、義重山大光院新田寺。

「子育て呑龍(どんりゅう)」、「呑龍さま」という通称がある浄土宗の寺院です。

第二次世界大戦終戦まで東洋最大で世界有数の航空機メーカーだった

中島飛行機で開発された「呑龍(百式重爆撃機)」は、

同寺院の通称に由来するものだそうです。

端的に言えば、大光院は徳川家康が新田義重を弔うために建てた古社です。

慶長18年(1613年)、徳川家康が先祖と称する新田義重を祀るために呑龍を招聘して創建。境内裏には新田義重や呑龍の墓がある。義重は九条兼実に従い法然上人に帰依した。
建久6年(1195年)3月に寺尾城内に大光院を建立した。
時を経て、家康は観智国師・土井利勝・成瀬正成に遺跡を探させ、墓石と礎石などをここに移した。
呑龍は1616年(元和2年)、孝心のため国禁を犯した子をかくまい幕府から譴責されたが、5年後の1621年(元和7年)に赦免された。このことから、子育て呑竜の異名で呼ばれるようになった。

大光院
吉祥門と名の付く山門は太田市指定重要文化財。
山田屋本店の焼きまんじゅう(呑龍まんじゅう)を食す前にお参りをば。


大光院
異様に立派な手水舎がありました。

大光院
大光院
太めの金網で覆われていて立派そうな彫刻が見られず。残念。

大光院

大光院
開山堂。
法要はこちらで行われていました。
今は七五三の時期みたいですね。


大光院
ずいぶん昭和チックな建物だなぁ。

大光院
懸魚にスズメらしき鳥がいました。
ハマってる。


大光院
ほほう。昭和8年の建造物でしたか。

大光院
朱は近年塗り替えたのか剥落が無くて綺麗ですね。

大光院
扉は金属製っぽい。

大光院
本堂が見えます。

大光院
開山堂の前にある菊作品を並べたテント。

大光院
盆栽が展示してあります。
もっと手前で見られればいいのにと思わなくもない。


大光院
ワタクシがいいなぁ欲しいなぁと思った作品。

大光院
開山堂と本堂は回廊で繋がっていますが一般人は入れません。

大光院
[大光院臥龍の松]

大光院
ちなみにこちらの松は樹齢700年を超えているとか。

大光院
味のある?文字が躍る看板が並ぶ本堂は慶長18年(1616年)建立。

大光院
正面三間向拝。

大光院
本堂の裏手にある門は一部朽ちていました。

大光院
奥の建物には庫裡などがあるのでしょうか。

大光院
大方丈らしき建物。
建築年は古そうです。


大光院
懸魚もシブいです。


ここは東上州三十三観音特別札所でもあり、群馬七福神の弁財天もあります。

そんな大光院で現在、太田市三大祭りの一つ「関東菊花大会」が開催中です。

関東各地から菊花作品が約1700鉢集められているとのことですが、

まばらな感じもあり、ちょっと寂しい気もする・・・。

大光院
大光院
大光院
大光院
大光院
大光院
大光院
大光院
大光院
大光院


期間中は菊作り教室や観菊茶会などが行われるそうです。

ちなみに、時間が早すぎるとやっていません。

いまいち盛り上がりに欠けると思ってしまうのですが、

新宿御苑で昔見た菊が凄かったので、

それと比べちゃっているのかもしれません。

申しわけない。



大光院
【大光院(だいこういん)】

群馬県太田市金山町37-8
山号:義重山
宗派:浄土宗
本尊:阿弥陀如来
創建年:慶長18年(1613年)建立
開基:徳川家康、呑龍


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神奈川県鎌倉市『海蔵寺』は現住職が造営した非公開の庭園があるお寺です。

海蔵寺


建長5年(1253年)に宗尊親王の命により藤原仲能が創建した海蔵寺。

その後、焼失したものの、1394年に再興されたそうです。

地元の方に勧められて足を運んだのですが、

観光客は少なく、穴場のお寺だと感じました。

小ぢんまりしていますが、なかなか良いお寺だと思います。


海蔵寺

海蔵寺
[薬師堂]
お堂は安永6年(1777年)または安永7年に
鎌倉の浄智寺から移築したものと伝わるそうです。
薬師三尊像と十二神将像を安置してあり、
堂内右側に伽藍神像、左側に位牌を安置してあります。


海蔵寺
左側が本堂。
十一面観音が安置されています。

海蔵寺
[本堂]
ツアー客らしき方々が境内に居て、
ガイドさんが「御朱印帳をお返しします」的なことを言っていたので、
ここでも御朱印が頂けると知りました。


海蔵寺
結綿懸魚(ゆいわたげぎょ)ですかね。

海蔵寺
本堂の端正な格天井。

海蔵寺
本堂の脇を通って、裏に回ります。

海蔵寺
奥に非公開の庭があるんです。

海蔵寺
とその前に、岩をくり貫いた場所に鳥居がありました。
祀っているのは何かしら。


海蔵寺
湿潤な岩場に、花が咲いていました。

海蔵寺
[庭園]
非公開


海蔵寺
池には睡蓮の花が咲いていました。

海蔵寺
苔生した庭に落ちる白いものは何かしら?

海蔵寺
落ちていたのは椿の花のようですね。

海蔵寺
水に溢れた境内には、カラーも咲いていました。

海蔵寺
海蔵寺

海蔵寺
真っ赤過ぎて目を惹く花は・・・

海蔵寺
アジサイでした。
この色は目新しくていいですね。


海蔵寺
桔梗も咲いていましたが、今が時期だったっけ?

image
ここでも百合が咲いていました。


日差しはまぶしいものの、とても涼しい日でした。

蚊が飛び始めていたので、

これからの季節は防虫に気を配らねばならんかも。

ワタクシは鞄に虫除けスプレーを常備しているので大丈夫。

自宅付近に虫はいないのでつい油断しがちですが、

遠出をする際は必携です。


海蔵寺

海蔵寺
御朱印はこちらでいただけます。

海蔵寺
[御朱印]
3つの朱印を押すのがこの辺りのお寺共通なのかしら?


海蔵寺
【海蔵寺(かいぞうじ)】

神奈川県鎌倉市扇ガ谷4-18-8
山号:扇谷山
宗派:臨済宗建長寺派
本尊:薬師如来


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静岡県静岡市『静岡浅間神社』の麓山神社(はやまじんじゃ)例祭に偶然廻りあう。

麓山神社

賎機山(しずはたやま)の麓にある『静岡浅間神社』は、

神部神社、浅間神社、大歳御祖神社の三社の総称。

境内にある社殿計26棟は国の重要文化財に登録されています。

そんな賎機山の山の上に鎮座するのが麓山神社(はやまじんじゃ)。

この22日は市内の材木業建設業関係者や氏子、関係者、崇敬者が参列し、

木材業の繁栄と宮元町内の安全が祈願される例祭が執り行われる日でした。

一年に一度しかない麓山神社例祭。

ゆえに特別に拝殿に昇殿参拝でき、

御朱印は書き置きではなく御朱印帳に直接書いて貰える日でもありました。

高所恐怖症気味ゆえ、前回で参拝は最後だと考えていたワタクシでしたが、

母がいきなり石段を登り始めたため、

驚きつつも母の背後からぴったりと付き添い、

前方も後方も見ず、ただひたすらに石段を踏むことで登りきることが出来ました。

母の頑張りにより、再度の参拝が叶い、しかも貴重な機会に巡りあえたのでした。

麓山神社
[麓山神社拝殿]
国指定重要文化財
蔀戸が上げられ、本殿が建物越しに垣間見えます。


麓山神社
昇段し、お払いをして頂き、お榊を捧げることが叶いました。

麓山神社
静岡浅間神社の昇殿には500円掛かりますが、
こちらの昇殿参拝は無料でした。


麓山神社
蔀戸(しとみど)と舞良戸(まいらど)が開放された拝殿。
普段は見ることの出来ない光景です。


麓山神社
[麓山神社本殿]
国指定重要文化財
普段は閉じられている中門の門扉か開け放たれています。


麓山神社
拝殿の舞良戸が開け放たれていると、
風の動きを視覚的に感じますね。
建物が生きている感じがすると申しましょうか。


麓山神社
[本殿]快晴でしたので、彫刻が色鮮やかに見えました。

麓山神社
かなり傷んでいる懸魚(げぎょ)。

麓山神社
よりハッキリと見える手挟み。

image
桜の名残もありました。

麓山神社
恐怖の石段。
今回はここを使わずに済むルートを発見しました。

それにしても、麓山神社(はやまじんじゃ)って読めないわぁ。

「ろくさんじんじゃ」って脳内で読んじゃってますもの。

福島県の人なら、ふつうに「はやま」って読めるんだろうな。

image
ヤマフジは満開でした。

麓山神社
御朱印帳に直接書いていただけるのは一年でこの日のみ。
それ以外の日は書き置き。


麓山神社
【麓山神社(はやまじんじゃ)】

祭神:主神に大山祇命、日本武尊を配祀

【静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)】
静岡県静岡市葵区宮ヶ崎町102-1
正式名称:神部神社・浅間神社・大歳御祖神社
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静岡県静岡市『静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)』にひと月で二度目の参拝を果たす。

静岡浅間神社


賎機山(しずはたやま)の麓にある『静岡浅間神社』は、

神部神社、浅間神社、大歳御祖神社の三社の総称です。

社殿計26棟は、国の重要文化財に登録されてており、

「廿日会祭の稚児舞」は県指定無形民俗文化財に登録されています。

本日は東京駅からJRの高速バスを利用し、母と参拝してまいりました。

ワタクシは今月二度目の参拝となります。


静岡浅間神社
[麻機街道の石鳥居]
道路の向かい側から眺めてみました。

静岡浅間神社
[神部神社浅間神社総門]
国指定重要文化財


静岡浅間神社
総門(境内側)

静岡浅間神社
[神厩舎]
国指定重要文化財


静岡浅間神社

静岡浅間神社
左甚五郎作と伝わる神馬。

静岡浅間神社
手水舎は楼門の左右に一つずつあります。

静岡浅間神社
蟇股(かえるまた)の彫刻は色褪せていますが、凝っていますね。

静岡浅間神社
手水舎としてはかなり立派な装飾で飾られています。

静岡浅間神社
鯉の彫刻が大変立派でして、八千戈神社のものとよく似ています。

静岡浅間神社
[神部神社浅間神社拝殿]
国指定重要文化財
文化2年起工、同11年竣工。

静岡浅間神社
社殿は一つですが、
左が浅間神社、右が
神部神社の拝殿となります

静岡浅間神社
大拝殿を飾る天女の彫刻。

静岡浅間神社
美人度はそれぞれのようです。

静岡浅間神社
かなり色褪せた蟇股(かえるまた)の彫刻。

静岡浅間神社
静岡浅間神社
鳥の羽の部分が退色しやすいんですかね。

静岡浅間神社
[神部神社浅間神社舞殿]
国指定重要文化財


静岡浅間神社
これでもかーっ!!っと、葵の御紋がちりばめられています。

静岡浅間神社
彫刻群が素晴らしい建物です。

静岡浅間神社
境内のど真ん中に舞殿はあります。

静岡浅間神社

静岡浅間神社
火伏せの彫刻が至るところにあります。

静岡浅間神社
霊獣になっているような亀。
皮膚の彫刻が細かくてスゴイ。


静岡浅間神社
翼を持つ龍「飛龍」の彫刻。
「龍に翼を得たる如し」とはまさにこのことですかな。


静岡浅間神社
鳥の種類に詳しくないため、これは鳩かしら?と思って眺めていました。

静岡浅間神社
ニワトリ(?)が舞殿の最も良い場所に飾られていました。
どういう意味があるんだろう?


静岡浅間神社

静岡浅間神社
耳が気になる木鼻の「獏」。


玉鉾神社
[玉鉾神社]
御祭神:羽倉東麿・岡部真渕・本居宣長・平田篤胤(国学の四大人)
国学の神。学業成就・合格祈願に霊験があり。


静岡浅間神社
躑躅と回廊。

静岡浅間神社
回廊の屋根って真っ直ぐではないんですね。
水捌けのための勾配なのかしら?


静岡浅間神社
本殿側に面した回廊と拝殿。

静岡浅間神社
本殿に向かう階段。進入はできません。

静岡浅間神社
神部神社浅間神社の本殿に至る階段。

静岡浅間神社
神部神社浅間神社本殿。
次回こそは御祈祷を申し込んでみようと思います。

少彦名神社
[少彦名神社]
主祭神 :少彦名命
医療・薬業の守護神。
病気平癒・身体健全の霊験あり。

少彦名神社
蟇股(かえるまた)は立川流干支彫刻で飾られています。

少彦名神社
兎。

少彦名神社
亥。
子と丑は内部に飾られているそうです


八千戈神社
八千戈神社の蟇股(かえるまた)も、
前回よりは多く撮ることができました。

八千戈神社
八千戈神社
八千戈神社
八千戈神社
八千戈神社
八千戈神社
それぞれの話の内容は、
次回ボランティアの方に訊いてみようと思います。


静岡浅間神社
GW中には大拝殿の特別昇殿があるようです。
混むんだろうなぁ。


静岡浅間神社
お参り後に御神水場に立ち寄りました。

静岡浅間神社
お賽銭を入れ、ペットボトルを置いて水栓金具を操作します。
(自動的ではありませんでした)

静岡浅間神社

静岡浅間神社
前回、水筒を持参すればよかったと思ったため、
今回はちょっとした達成感を得られました。


静岡浅間神社
静岡浅間神社
境内にある御神木。
かなりの樹齢なんじゃないかしら。


静岡浅間神社
通常、御朱印帳に直接書いて貰えるのは総称の「静岡浅間神社」のみ。
それ以外のお社分は書き置ききです。


麓山神社(はやまじんじゃ)の記事】につづく。



静岡浅間神社
【静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)】

静岡県静岡市葵区宮ヶ崎町102-1
正式名称:神部神社・浅間神社・大歳御祖神社
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静岡県静岡市『静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)』の計26棟が国の重要文化財に指定されています。【その参・八千戈神社】

八千戈神社

賎機山(しずはたやま)の麓にある『静岡浅間神社』は、

神部神社(かんべじんじゃ)、浅間神社(あさまじんじゃ)、大歳御祖神社(おおとしみおやじんじゃ)

三社の総称です。

その境内に、八千戈神社(やちほこじんじゃ)はあります。

主神は八千戈命(大国主命)で、

明治6年以降に合祭された19社の神々[注1]も相殿されています。

もとは徳川家康の念持仏であった摩利支天像を安置するために造営され、

摩利支天社と称しました。

明治初年の神仏分離に際して摩利支天像は臨済寺(今川家菩提寺)に遷され、

それ以降、の社は八千戈神社となりました。

静岡浅間神社内の社殿は、4年から50年毎に大規模改修されています。

前回は昭和49年から62年に行われ、

現在の姿はその折に塗られたものが風化したものです。

静岡浅間神社
境内にある計画表を見ると、
八千戈神社の改修は平成41年からになっていますね。
来年になったらこの計画表の元号も変わっているでしょうから、
この表が見られるのも今年度中のみってことですね。


静岡浅間神社
改修が終了したばかりの少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)。
まだ工事の柵は外されていません。

今後、平成の大修理として20年かけて境内の社殿が順次塗り替えられ、

八千戈神社も11年後頃から5年かけて改修される予定となっています。

つまり、塗り替え前の建物が見られるのは、今だけってこと。

15年後に再訪できれば、beforeとafterの比較ができるかもしれませんね。

それまで、生きていられるかは謎ですが。

八千戈神社
凄まじく絢爛豪華な建物で、ワタクシはここが一番気に入りました。

八千戈神社
かなり立派な破風と唐破風。

八千戈神社
細かい彫刻が、これでもかっ!!と施されています。
二重懸魚もヒレも随分と立派です。


八千戈神社
立派な六葉ですが、
遠くから見ると天狗の鼻に見えて仕方なかったワタクシです。


八千戈神社
唐破風の下の彫刻。
猪の彫刻が良いですね。

八千戈神社
外周の彫刻群をじっくり見てみたいものの、
透塀に囲まれていて見ることは叶いません。


八千戈神社
八千戈神社
兎の毛通しは鳳凰。
金彩の上に朱を塗っているように見えます。
いい感じに朱が褪せて、微妙なグラデーションになっていますね。
火から生まれた火の鳥って感じ。


八千戈神社
どこをどう切り取っても彫刻が素晴らしく、見応えがあります。

八千戈神社
ここはスポーツにも御利益があるらしい。

八千戈神社
手書きの説明書き。平成5年のものですが、
十数年後の改修時にこれはどのような扱いになっているのでしょうね。


八千戈神社
[八千戈神社中門]
国指定重要文化財


八千戈神社
拝殿正面の蟇股(かえるまた)にも注目。

八千戈神社
蟇股の「孟宗」。
冬に筍が食べたいと言う病床の母のために泣きながら祈ったら、
筍が掘れたという孝行話。


八千戈神社
蟇股の「楊香(ようこう)」。
虎に襲われた際、「私だけを食べて、父を助けてください」と祈ったら
虎が大人しくなった・・・とかいう孝行話。


八千戈神社
蟇股(上)の「唐夫人」
年老いて歯がなくなった姑に自分の乳を与え飲ませたという孝行話。
ワタクシはあまり好きな話ではないのですが、有名ですよね。

これらの彫刻は立川和四郎冨昌という諏訪立川流2代目の手によるもので、
諏訪立川流の彫刻は長野善光寺、京都御所などでも観られるそうです。


八千戈神社
簪にしてもトキメキそうな椿の彫刻。

八千戈神社
木鼻の獅子。

八千戈神社
中門の扉の彫刻は肉眼で良く見えなかったのですが、
写真に撮ってもよくわかりませんね。


八千戈神社
神仏一体だったことを示す花頭窓が残っています。

八千戈神社
これが、花頭窓(かとうまど)。

八千戈神社
色彩が綺麗に残っている組物(三手先ですね)。

八千戈神社
本殿は当然ながら国指定重要文化財です。

八千戈神社
色の褪せている部分にムラがありますが、
この要因はなんなんでしょうね。
ただの風雨でこうなるものかしら?


八千戈神社
[八千戈神社透塀]
国指定重要文化財


八千戈神社
透塀の彫刻群はパネルで保護されていますが、
昔の写真を見るとむき出しだったようです。
時代とともに見られる箇所に変化がありますね。


八千戈神社
麓山神社に至る階段側から見た庇部分。

八千戈神社
よく見ると、鯉の彫刻があります。

八千戈神社
防火のまじないでしょうか。
かなり立体感&躍動感のある鯉ですね。


八千戈神社
向拝(こうはい)の脇にある彫刻。
これは・・・松なのか?


八千戈神社
舞良戸(まいらど)まいらどの色もかなり褪せています。

八千戈神社
至る所に見られる葵紋。

八千戈神社
本殿は背後が崖になっており、法面が石垣で覆われています。
かなり高さのある、しかも直線的な石垣です。


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足元にたくさんの実が落ちていました。
はじめ、金彩をほどこしたクリスマスリースの残骸かと思いましたが、
もとからこういう色の実なんですねぇ。何の樹かはわかりませんが。


八千戈神社
小ぢんまりした社殿ですが、見応え十分な建物です。

可能ならば、彫刻全てを見てみたい。

そして、次回は、ここに安置されていた摩利支天像を見に臨済寺に行こうと思います。

公開されているのかは不明ですけど。

次回までに調べておきます。

ってか、記憶を辿っても、一度も摩利支天像を見たことがないかもしれない。

静岡浅間神社
八千戈神社の向かって右側にある黒塗りの建物。
こちらは塗り替えが終わっているみたいですね。
(たぶん)


静岡浅間神社宝蔵
[静岡浅間神社宝蔵]
国指定重要文化財

社殿の前が大型バスの駐車場になっているため、

八千戈神社の遠景を撮影するには早い時間の参拝が必須かもしれません。

その肆】につづく。

静岡浅間神社
時間が経過するにつれ、団体客を乗せたバスが到着し、
次々と外国人観光客を下してゆきます。
そしてどんどん混んでくる社務所の御朱印受付窓口。


八千戈神社と麓山神社の御朱印
御朱印は頑張って登った麓山神社と、八千戈神社のものを
書き置きですが頂きました。



[注1]
浅間神社末社九社(三之御前社,八幡宮,外宮,北野神社,王子社,春日神社;天兒屋根命×2,結神社,荒神社),大歳社末社三社(稲荷神社,宗像神社,荒神社),麓山神社末社三社(熊野神社,岩戸神社,荒神社),旧安倍郡城内鎮座(稲荷神社),旧安倍郡明屋敷村鎮座(国分天神,騎射御霊),旧二番町鎮座(東照宮)


八千戈神社
【八千戈神社(やちほこじんじゃ)】

【静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)】

静岡県静岡市葵区宮ヶ崎町102-1
正式名称:神部神社・浅間神社・大歳御祖神社
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新潟県小千谷市『魚沼神社』には国登録重要文化財の阿弥陀堂があります。

魚沼神社


創建は約2000年前の崇神天皇の時代らしい魚沼神社。

境内には、国の重要文化財の阿弥陀堂があり、

この建物は室町時代後期のものだとされています。

今回は、この阿弥陀堂を見るべく、魚沼神社まで足を運んで参りました。

小千谷市にあるこの魚沼神社は、彌彦神社と祭神が同じであり、

越後国一宮である弥彦村の彌彦神社に対し「二の宮」と呼ばれていました。

「魚沼神社」という名前になったのは幕末頃なのだそうです。


魚沼神社
魚沼神社の入り口。
中越地震の爪あとではないかと思われる箇所が多々ありました。


魚沼神社
鳥居正面にある手水舎。

魚沼神社
手水鉢に水はありません。

魚沼神社
真新しい石灯籠と、小ぶりな随身門。

魚沼神社
魚沼神社
門の左右には木造の随身像が鎮座しています。

魚沼神社
境内内部から見た随身門とその隣(向かって左)にある神楽殿。

魚沼神社
[魚沼神社 拝殿]
拝殿は安政年間(江戸時代)の建築とされています。

魚沼神社
拝殿に掲げられた「彌彦大明神」の扁額。

魚沼神社
主祭神は弥彦神社と同じく天香語山命(あまのかごやまのみこと)で、
越後開拓の祖神とされる神様です。


魚沼神社
拝殿とその奥にある本殿。

魚沼神社
猪目懸魚と思われる懸魚。

魚沼神社
[本殿]
雪囲いに覆われて彫刻などを見ることはできません。


魚沼神社
こちらは蕪懸魚でした。

魚沼神社
1563年(永禄6年)の建築。
永禄6年といえば、湯所口の戦いの頃。


魚沼神社
桁行三間、梁間三間、一重宝形造茅葺き。
先の中越地震で複数の支柱に被害があったそうです。
以前の写真を見ると
周囲に柵が設けられて近寄れなかったようなのですが、
工事をしたためか柵は取り外されていました。


魚沼神社
残雪はそれほどでもなかろうと足を踏み入れたら、
ズボッと填まりました。
意外と深かったため雪解けしている場所まで移動して迂回。


魚沼神社
魚沼神社の阿弥陀堂は、別当寺院である慈眼寺が管理していました。
内部には阿弥陀如来像が安置されていましたが、
明治時代の神仏分離令で神輿庫として申請し、破却を免れたそうです。


魚沼神社
茅葺の屋根の上には分厚い苔が生していました。

魚沼神社
小千谷市はかなりの豪雪地帯なのですが、
雪の重みにしっかりと耐えられる屋根になっているんですね
茅は結構最近に葺き替えられたのではないかしら?


魚沼神社
木鼻はシンプルながらも優美な造形です。

魚沼神社
組物も丁寧でどっしりとした安定感がありますね。

魚沼神社
豪雪地ならではの高床式ゆえか、石段も高い気がします。

魚沼神社
[神楽殿]
雪囲いがしてあって全容はわかりません。


魚沼神社
中越地震で崩れたままだと思われる石橋。

魚沼神社
拝殿脇には御神木っぽい大杉が立っていました。

魚沼神社
こちらの御神木の樹齢は300年以上になるそうです。

魚沼神社
大杉の隣には日露戦争戦役記念碑が建っていました。
出征した方々の武勲を伝えるために建てられたものかもしれません。


魚沼神社
ご神木の杉にはこんなものが・・・


中越地震において小千谷市では震度6強を記録し、その被害は甚大でした。

あれから14年経過していますが、

市内を歩いていると地震の爪あとの多さに驚かされます。

国の文化財に指定されているものについては補助が出るでしょうが、

それ以外の建造物を修復するにはかなりの労力を伴うと推察されます。

今回ワタクシがこれらの文化財を見ることができたのは、

修復に携わった多くの方の尽力があるからで、

そのことに深く感謝する次第です。



魚沼神社
【魚沼神社(うおぬまじんじゃ)】

新潟県小千谷市土川2丁目699-1
主祭神:天香語山命
創建:伝崇神天皇朝


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兵庫県神戸市『太山寺(たいさんじ)』の本堂は神戸市唯一の国宝建築物です。【その弐】

太山寺
[太山寺 本堂(国宝)]


その壱】のつづき。

太山寺(たいさんじ)は「播州太山寺縁起」によると、

716年(霊亀2年)に藤原鎌足の孫である藤原宇合(うまかい)の発願・建立で

藤原鎌足の長男、定恵(じょうえ)が開山したと伝えられています。

(藤原鎌足の次男は藤原不比等)

定恵は若くして出家し、遣唐使とともに唐に渡ったそうです。

ちなみに創建時の建物は1285年(弘安8年)の火災で焼失しています。


太山寺
本堂から中門を見下ろす。

太山寺 阿弥陀堂
[阿弥陀堂]
1688年(貞享5年)再建。
重要文化財の阿弥陀如来坐像(鎌倉時代)が安置されています。


太山寺 阿弥陀堂
同じく阿弥陀堂。
渡廊下の先が途切れています。
元は修行堂だったそうです。


太山寺 阿弥陀堂
阿弥陀堂正面。
柵から堂内を覗くと、金色に浮かぶ阿弥陀如来坐像が目に入ります。
素晴らしいです。


太山寺 阿弥陀堂
こちらの阿弥陀如来坐像(重要文化財)は、
平等院鳳凰堂にある阿弥陀如来坐像と
近しい大きさ(約2.74m)なのだとか。


太山寺 阿弥陀堂
割とシンプルな手挟み(たばさみ)。

太山寺 阿弥陀堂
お堂の脇で桜が満開になっていました。

image
image
image
今が見ごろですね。


羅漢堂
[羅漢堂]
江戸時代後期の建築。
四天王像および十六羅漢尊像が安置されていますが、
見学は出来ません。


羅漢堂
唐破風の下の蟇股。

太山寺
立派な唐破風、花頭窓の付いた分かりやすい仏教建築。

太山寺
奥にも建物があります。

羅漢堂 釈迦堂
羅漢堂の奥には釈迦堂があります。
この「本殿」「拝殿」のような造りが気になって仕方が無い。
神仏混淆(しんぶつこんこう)の名残りなんでしょうか?


釈迦堂
[釈迦堂]
江戸時代後期の建築。
釈迦三尊像が安置されていますが、見学は出来ません。


釈迦堂
肉眼では見えませんでしたが、これはどうやら龍の彫刻みたいですね。

釈迦堂
口を開けた龍・・・ってことでいいかな?

釈迦堂
こちらは鳳凰。

釈迦堂
木鼻には獅子と獏?

釈迦堂
焔があるから獏だと思う。

釈迦堂
こちらは耳が大きいから象でしょうね。

釈迦堂
こちらも象。

釈迦堂
これは唐獅子。

釈迦堂
以上の木鼻が見られる釈迦堂。

釈迦堂
釈迦堂の不思議な形状の新しい屋根瓦。

鐘楼
[鐘楼]
鐘は自由につける・・・らしいです。
真偽のほどは定かではありません。


護摩堂
[護摩堂]
江戸時代中期の建築(宝形造り)。
大黒天像、不動明王像、毘沙門天像が安置されていますが、
見学は出来ません。


太子堂
神社の名残である鳥居が残っています。

太子堂
[観音堂(太子堂)]
元来鎮守三社権現として平安後期以前に創建されたらしいです。
現在ある建物は江戸中期のものと想定されています。
明治期の神仏分離で聖徳太子を祀る太子堂となりました。


太子堂
蟇股の彫刻もそれぞれ興味深いのですが、
破損しているものも多々あります。


太子堂
建物裏側の蟇股。
鳳凰らしき彫刻の首が破損しています。


太山寺
観音堂が神社だった頃には御神木だったんじゃないか
と思える巨樹が隣にありました。


太山寺
観音堂下の池。
カエルの鳴き声と、池に飛び込む水音がします。


太山寺
カエルは見あたりませんでしたが、
まるまるとしたオタマジャクシが沢山泳いでいました。


三重塔
[三重塔]
県指定有形文化財。
1688年(貞享5年)の江戸時代前期の建築。
大日如来像と四天王像が安置されているそうですが、
内部は見学できません。


三重塔
各層四隅の尾垂木に邪鬼が置いてあるようです。

太山寺
案内板が風化でよく見えなくなっていました。

太山寺
奥の院への道標。
「太山寺風致地区」として周辺55.9haの自然が保護されています。
原生林は県指定文化財。


太山寺
太山寺川上流東岸の花崗岩岩肌に
等身大の磨崖仏(磨崖不動明王・市指定文化財)が刻まれているそうです。
(我々は観に行っていません)


太山寺
[閼伽井(あかい)橋]
橋を渡ると稲荷舎・地蔵堂があります。


太山寺
岩が並ぶ川に、勾玉のような形の巨石がありました。

太山寺
[息游軒遺跡]
明治維新の理論的基盤を構築した陽明学者「熊沢蕃山」の閉居跡。
ここ太山寺に幽閉されていたそうです。


image
梅も桜も咲いていますが、椿も咲いていました。


こうして様々な神社仏閣を見て歩くと、

神仏混淆(しんぶつこんこう)と、明治の神仏分離について調べたくなりますね。

廃仏毀釈で破壊されたものはどれだけあったんだろう。

と思うと、明治新政府の理想とやらが気になって参りました。

次の旅からは、それらを含めて見て回りたいと思います。

それはそうと、『太山寺(たいさんじ)』は大変良いところでオススメです。


太山寺
拝観受付で頂いた御朱印。



太山寺
【太山寺(たいさんじ)】

兵庫県神戸市西区伊川谷町前開224
宗派:天台宗
本尊:薬師如来、十一面観音
創建年:霊亀2年(716年)
開基:藤原宇合
新西国三十三箇所 25番,神戸十三仏霊場 4番,神戸六地蔵 1番,
播州薬師霊場 1番, 明石西国観音霊場 26番,明石西国観音霊場 23番(龍象院)


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兵庫県神戸市『竹中大工道具館』で日本の伝統的木造建築の技を支える道具を知る。【写真多用】

竹中大工道具館

大工道具専門の博物館がJR新神戸駅前にあります。

以前は中山手通にあったそうですが、

竹中工務店本社跡地に建てられ、2014年(平成26年)から公開されています。

ここでは日本の伝統的な木造建築の木組などを展示しており、

施設の建造物そのものも復元した資料のような形になっています。

日本では唯一無二の博物館だと思われます。

どうしてもここに来たくて、早朝から足を運んで参りました。

竹中大工道具館
三宮から地下鉄で向かうとかなり遠く感じます。
JR新神戸駅(新幹線)から直接向かうのがラクかも。


竹中大工道具館
入り口からはゆるやかな階段が続いています。

竹中大工道具館
館内入り口へのアプローチ。

竹中大工道具館
こちらが道具館入口になります。
長い庇の木の色と壁の色がマッチしており、
モダンで優美な外観となっております。


竹中大工道具館
館内には大工道具が動画の説明付きで展示してあります。

竹中大工道具館
展示方法はデザイン的にも工夫されていると感じました。

竹中大工道具館
使い方も一目で分かります。

竹中大工道具館
[唐招提寺金堂原寸大組物模型]
館内で最も存在感のある展示物。


扇垂木
[扇垂木(おうぎたるき)]
仏教建築でよく見られる垂木を放射線状に配置した造り。


竹中大工道具館
ワタクシが大好きな懸魚(げぎょ)のコーナーもありました。

竹中大工道具館
この図案集が欲しいと本気で思います。
懸魚って見ていて飽きないですよね。


蟇股
これは蟇股(かえるまた)。
仏教建築で梁(はり)や桁(けた)の上に置かれ、上の荷重を支える材です。


蟇股
彫刻を施しても重さを支える機能を保持できるところがスゴイ。

蟇股
製作途中が見られるのもいいですね。

竹中大工道具館
[スケルトン茶室]
重要文化財に登録されている大徳寺玉林院茶室「蓑庵」の復元模型。


竹中大工道具館
各名称が貼ってありますが全く覚えられませんでした。
茶室について学ぶのはワタクシにはまだ早いと感じます。
(記憶容量に余裕が無い)


組子細工
鼻血が出そうになった超絶技巧の組子。
この緻密さはやばいです。


組子細工
これを間近で見られるだけでも訪れる価値があると思う。
本当にスゴイ作品です。
(クリックで拡大)


組子細工
離れると、近くで見ていると見えなかったものが見えます。

竹中大工道具館
[唐紙障子]
唐紙を貼った襖障子。


唐紙障子
このタイプ、どこかの文化財で見たのだけれど・・・どこだっけ?

火灯窓付蛍壁
[火灯窓付蛍壁]

竹中大工道具館

火灯窓付蛍壁
これを蛍壁と呼ぶのだと初めて知りました。
勉強になったわー。


竹中大工道具館
[赤磨きの左官壁]
弁柄が入っているそうです。


竹中大工道具館
畳の断面図も展示してありました。
こんな高級な畳を敷ける身分になりたいものです。
畳表の厚みがスゴイよね。
輸入物では考えられない厚みです。


竹中大工道具館
そういえばジブリ展もやってました。
展示品は撮影禁止です。
ゆえに図録を購入しました。


竹中大工道具館
展示品以外にも興味深いのがこの階段。
段差が低く、ステップ部分が広く、登るのがとてもラクです。
バリアフリーな階段って気がしました。(車椅子は省く)


竹中大工道具館
この壁もすごいよね。
遠目からだと畳に見える。
こんな左官壁の家に住みたいです。


竹中大工道具館
休憩は展示館を出た別の場所でできます。

竹中大工道具館
休憩室に向かいます。

竹中大工道具館
庭には踏み入れませんが、眺めることは可能。

竹中大工道具館
和室もありますが、これも展示品なのかも?

竹中大工道具館
休憩室のドアが気に入りました。
引き戸なのですが、
ゴムなどの緩衝材が無くとも静かにピタリと閉まります。
説明しにくいので観に行ってみてください。


竹中大工道具館
シンプルな休憩室。

竹中大工道具館
自販機が置いてあります。

竹中大工道具館
よく手入れされている庭も必見。

竹中大工道具館
庭師さんが細やかに手を入れておられました。

竹中大工道具館
竹中大工道具館
どちらを見ても綺麗。

竹中大工道具館
これは門を入った右手にある置物。
カエルだよね?と自分の視力に問うておりました。
フクロウかとも思った。

午前なのに館内は老若男女で結構混んでいます。

どういう興味を持って訪れたのだろう?とちょっと気になるマダム集団も居ました。

春休みなのでお子さんも多いです。

ここで知識を得て、実物を観に行くのもいいかもしれませんね。

わざわざ東京から向かいましたが、ワタクシは大変気に入りました。

是非、組子細工を見てください。

オススメです。

竹中大工道具館
ジブリ好きもこの期間は多く訪れるのかもしれませんね。


竹中大工道具館
【竹中大工道具館】

兵庫県神戸市中央区熊内町7-5-1
開館時間 9:30~16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)

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sava!プロフィール

sava

昭和生まれの大阪育ち。数十年前から母の実家の神楽坂エリアに生息。食,日本酒,旅,富山県,文化財(建築物),読書等を好み、当ブログではそれらにオマケ情報も加味しています。それなりの年齢になり、老眼とか更年期とか諸々の不具合も出て参りました。そんな多様な話をチマチマと記す日々です。
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