[経堂]
重要文化財
文化2年(1805年)建立
本堂に向かって左側にある経堂。
欅でできた風格のある建物です。
ワタクシは正面からしか見ていなかったのですが、
実は西側の壁面に左甚五郎が造った龍の彫刻があったそうなんです。
周囲を見ることを怠ったことを、これほど後悔するとは思ってもみませんでした。
必ず再訪して、次回は写真に納めたいと思って居ります。
経巻を収納する建物。
内部には手動回転式の八角輪蔵があります。
左甚五郎作の龍があるのは池に面した二階の壁です。
【クリックして拡大画像で見てみてください】
全く気付かなかった。
見逃した!
額が、よ、読めない。
右側から、□(←読めない)輪蔵と書いてあるような・・・。
えらくあっさりした造りの開き戸ですな。
本堂の隣にある塚が、ちょっと気になりました。
どこにも説明が無かったのだけれど、
これは何を(もしくは誰を)埋葬してあるんだろう?
何か物語がありそうなんだけどなぁ。
門扉にも寺紋が付いていました。
これは何という紋なんだろうか。
周囲が藤なので、なんとか八つ藤とか言いそうだけど。
調べてみたら、ただの「八つ藤」でした。
「もののふの 八十娘子らが 汲みまがふ 寺井の上の かたかごの花」大伴家持
(もののふのやそおとめらがくみまごう てらいのうえのかたかごのはな)
[意味]
大勢の若い娘たちがやって来て、
入り乱れるようにして水を汲んでいるが、
井戸の傍に咲くかたかごの花の美しいことよ
この辺りに4月になるとカタクリの花が咲くそうです。
さて、帰りに総門のあった辺りから駅方面を見ると、
雪を被った立山連峰が広がっていました。
電線などの障害物はあれども、圧巻です。
この辺りに住む人は、毎日この景色を見ているんですね。
いいなぁ。
そういえば坂道を上がって来たっけ。
ここは高台だったんですね。
写真などではお伝えできない絶景です。
平成32年度までの予定で、現在、本堂を除く重要文化財11棟の修理が行われています。
今なら空いているので、完了までにもう一度足を運びたいと思っています。
次は新緑の頃に再訪したいな。
【勝興寺(しょうこうじ)】
富山県高岡市伏木古国府
宗旨:浄土真宗
宗派:本願寺派
本尊:阿弥陀如来