sava!

興味あるものを 興味ある人に。

私は諦めを敵とする。 私の日々の努力は実にこの諦めと闘うことである。 (北条民雄)

引き手

新潟県長岡市『機那サフラン酒製造本舗』はこのまま朽ちるに任せるには勿体無い建物群です。【肆】

機那サフラン酒製造本舗
[機那サフラン酒製造本舗 離れ]

機那サフラン酒製造本舗の迎賓館ともいえる「離れ」。

その内装は贅を尽くした凄まじいもので、

一日中見てられるんじゃないかと思えるワンダーランドです。

なんじゃこらー感が満載で、何度「はぁ~!?」と声をあげそうになったことか。

職人の遊び心と贅沢な木材、組子、彫刻や、

名のある人が書いたんじゃないかと思われる書などで彩られています。

ここでは建物内部の見どころを列挙したいと思います。

機那サフラン酒製造本舗
欅の一枚板をふんだんに使った内縁。

機那サフラン酒製造本舗
これだけ幅広の欅って、今は入手できないでしょうね。

機那サフラン酒製造本舗
鳳凰に見える立派な流木。

機那サフラン酒製造本舗
黒柿を使った床の間の明り取り。
密度が高くて硬いので、大変彫りにくい材料なのに、すごいですね。


機那サフラン酒製造本舗
正面廊下からトイレに行く通路にある杉戸絵。
金彩が施されています。


機那サフラン酒製造本舗
一階奥の杉板引き戸に描かれている絵も素晴らしいものです。
荷物があるから近くでは見られないけど。
※カメラをズームしてます


機那サフラン酒製造本舗
厠の手洗い場には大理石が使われています。
そして、水栓は甕型です。(初めて見た)


機那サフラン酒製造本舗
手洗い場の天井も凝ってます。


機那サフラン酒製造本舗
腰壁は一枚板。小便器は有田焼みたいです。

機那サフラン酒製造本舗
和式便器は大理石に見える・・・よね。

機那サフラン酒製造本舗
厠の窓にまで組子細工になっています。
このデザイン、いいですね。


機那サフラン酒製造本舗
厠の開き戸に填められているガラスは結霜(けっそう)ガラス。
そして枠には黒柿が使われています。
今気付いたけど、杉戸は正目てすね。


機那サフラン酒製造本舗
廊下の照明器具。
どんな感じの明かりになるのか見てみたい気がします。


機那サフラン酒製造本舗
めっちゃ気になる掛け軸。
誰の書なんだろう?


機那サフラン酒製造本舗
材種のカンペみたいなものが貼ってありました。

機那サフラン酒製造本舗
屋久杉の天井、床柱はイチイ、
土壁には螺鈿を混ぜ込んでいるそうです。

機那サフラン酒製造本舗
落し掛けには瘤だらけの桜が使われています。
これは普通の桜ではなく、病気に罹った桜なんですって。


機那サフラン酒製造本舗
付け書院の組子障子には黒柿が使われています。
そして障子がものすごく綺麗。


機那サフラン酒製造本舗
書院欄間を廊下側から見る。


機那サフラン酒製造本舗
彫刻欄間と、不思議な緑色の壁。

機那サフラン酒製造本舗
床の間と床脇の間の壁は、よく見ると左官で飾られています。

機那サフラン酒製造本舗
ちょっとした遊び心なのかも。

機那サフラン酒製造本舗
目立たない場所でも網代天井だったりします。

機那サフラン酒製造本舗
この絵、いいですね。

機那サフラン酒製造本舗
誰の作品なんだろう?

機那サフラン酒製造本舗
屏風やに額やら、いろいろある部屋。
分類・整理が大変だろうなぁ。


機那サフラン酒製造本舗
銅鏡のようなデザインの襖引き手。

機那サフラン酒製造本舗
階段も欅っぽい。
厚い無垢材を使っているのか、
階段板はギシギシ音が鳴らず歩きやすいです。


機那サフラン酒製造本舗
天井には雨漏りの跡が。

機那サフラン酒製造本舗
古いタイプの窓の鍵。

機那サフラン酒製造本舗
出窓にはなぜかシンクが設置してありました。
二階でお茶でも沸かしていたのかしら?


機那サフラン酒製造本舗
よ、読めない。

機那サフラン酒製造本舗
恐るべし、折上げ格天井のある部屋!

機那サフラン酒製造本舗
折上げ格天井ですよ!?
一般の家に!!


機那サフラン酒製造本舗
天井板が美しすぎて芸術的ですらあります。

機那サフラン酒製造本舗
押入れにチラリと見えるバヤリースオレンヂの箱。
ここだけ時が止まっているようです。


機那サフラン酒製造本舗
床脇の壁面に填められた組子障子。
エッシャーの騙し絵を思い出しますね。


機那サフラン酒製造本舗
屏風の前のカラーコーンに注目。
工事用の赤いコーンに着色したのてそうです。
漆塗りみたいでかっこいい(笑)。


機那サフラン酒製造本舗
無造作に置かれた額。
達筆すぎて読めない・・・。


機那サフラン酒製造本舗
一階よりは濃い緑色の壁。

機那サフラン酒製造本舗
ほんと、書はよくワカリマセン。
「敬神崇儒」とは神道と儒教合一の精神を表すものみたいです。


機那サフラン酒製造本舗
二階にも木材の種類が書かれた紙が貼ってありました。

機那サフラン酒製造本舗
一階、二階ともに、廊下の床には欅が使われています。

機那サフラン酒製造本舗
こちらの部屋の床柱は桜。
ここまで真っ直ぐな桜の木を探すのが大変そう。


機那サフラン酒製造本舗
地袋の襖絵。
ここだけ絵が描かれているので目立ちます。



機那サフラン酒製造本舗
家紋入りの照明器具。
大正末期の建物によく見る形ですね。


機那サフラン酒製造本舗
襖と障子に違和感があるでしょうが、
襖は立て掛けられているだけで填まってはいません。


機那サフラン酒製造本舗
付け書院の欄間と組子障子。
ものごっつい綺麗です。


機那サフラン酒製造本舗
一階も二階も、天井が高いので、開放感があります。

機那サフラン酒製造本舗
田中角栄も訪れたことがあるんですって。

機那サフラン酒製造本舗
銘木をこれでもかっと使った真行草入り混じった床の間。

機那サフラン酒製造本舗
欄間には扇の意匠が施されています。
枠は黒漆。


機那サフラン酒製造本舗
扇の部分は屋久杉?か何かの銘木で象嵌されていると思われます。

機那サフラン酒製造本舗
猪の目(ハートになっているところね)の窓枠。贅沢だ。

機那サフラン酒製造本舗
端に擬宝珠が付いた窓の手すり。
細かいところにも魅せる仕掛けがあります。


機那サフラン酒製造本舗
ここは新潟ですから、この茶筒は「玉川堂」製だったりして~

普請道楽とはこういうことだ、という見本のような「離れ」でした。

これは一見の価値ありです。

長岡市も、こんなに素晴らしい文化財級の観光資源があるのだから、

がんがんPRして寄付金を集めればいいのに。

と思わなくもないです。

長岡市を観光する際は、

こちらの建物群の見学をされることを強くオススメします。

image


機那サフラン酒製造本舗
【機那サフラン酒製造本舗】

新潟県長岡市摂田屋4-6-33

機那サフラン酒本舗保存を願う市民の会サイトに募金についての情報があります。


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【写真多用】富山県富山市『浮田家』は戦国武将・宇喜多秀家と縁のある一族で、その住宅は国の重要文化財に指定されています。【壱】

浮田家
【浮田家住宅】
江戸時代中期の豪農民家の建築様式が現存されているため、
昭和54年に主屋・表門・土蔵の3棟が国の重要文化財に指定された。

宇喜多秀家と聞いて、「あーぁ」と頷く人は歴史好きなのでしょう。

前田利家の娘で豊臣秀吉の養女・豪姫を妻としたイケメン戦国武将です。

関ヶ原の戦いの後に八丈島に流刑されますが、

豪姫の元実家である前田家では

幕末まで宇喜多家子孫の住まう八丈島へ物資を送り続けています。

その宇喜多家と同音の『浮田家』は文政11年(1828年)に建築され、

加賀藩奥山廻役の役宅とされてきました。

そして八丈島の宇喜多家には、この家から物資が送られていたとも言われています。

伝わるところによると豪姫の子供が浮田家に養子に入ったそうで、

山から遠い富山市内にあるにもかかわらず、

1693年に三代・宗兵衛が加賀藩奥山廻役を任じられ、

七代・善左衛門の頃には三千石の代官職になっています。

浮田家
写真に撮ってもいいよとボードを貸して貰えたので撮らせて頂きました。


加賀藩奥山廻役はとても重要な役割です。

銀や銅が採掘されている立山・黒部一帯は加賀藩にとって重要で、

この山林保護や国境警備のための巡視を行う役職です。

豪農としての建物だけでなく、役宅として見ても立派な『浮田家』。

銘木好きな人ならば、目を見張るほど立派な奥座敷は特に必見です。


浮田家
寄棟造・茅葺屋根の主屋。

浮田家
[三角屋根(雪割り)合掌]
屋根からの落雪から客人を守る役割があります。


浮田家
ぐるりと雪囲いがされているため、漆喰の壁は殆ど見えません。
ってか、雪が積もっている日に再訪してみたいです。


浮田家
塀の向こう側が庭園になっています。
(もしかして中門なのかな?)
奥座敷からその庭園を眺めることが出来ます。


浮田家
現存する建物の間取り。
昭和十数年頃までは台所の奥に家族の部屋等があったそうです。


浮田家
浮田家
[玄関(板の間・土間)]
とても立派な梁を持つ玄関で、板の間に使われている木材も立派です。


浮田家
[茶の間]
当主がお茶を飲んでいた場所です。
「受付」と書かれている所で見学料100円を支払います。


浮田家
茶の間の奥にある部屋の襖には無双窓がありました。
しかも何故か足元に。
そして一部欠けているところはネズミが齧ったそうな。


浮田家
[台所]
囲炉裏の円座が置かれている右背後にある壁はシューターになっているそうです。


浮田家
土間側から見たシューター。
これを使って上に積んである炭を下していたそうです。


浮田家
台所の上には梯子を掛けて登る仕組みの女中部屋があります。
(実際は暗くて全く見えませんでした)


浮田家
浮田家
屋根の部分は杉板が貼られているみたいですね。


浮田家
[釜と井戸]
五右衛門風呂かってほど大きな釜です。
炊き出しなどでも活躍した釜なんだそうです。


浮田家
[井戸]
屋内に井戸があるのは便利ですよね。
とっても贅沢な感じがします。


浮田家
[玄関(土間)の脇にある板戸]

浮田家
引手も凝った造りです。

浮田家
広間側から見た板戸。
楓だと聞いた気がしますが、うろ覚え。


浮田家
上の板戸のすぐ脇が正式な玄関「式台付玄関」です。

浮田家
板戸に付いている鍵。
引き戸を閉めると自然に縦の部分の木が溝に落ちてロックされるようです。


浮田家
[式台付玄関]
この式台の大きさ(&枚数)で禄高が分かるのだそうです。


浮田家
上縁の先にある手水。
水琴窟になっているそうです。
しかも最近になって判明したのだとか。

浮田家
超絶技巧やん!と見惚れた灯篭。
足元に蝉が止まっています。
カッコいいなぁ~


浮田家
実際に水を流して音を聴かせて頂きました。
(音を聴く専用の筒まで手作りされていました)


浮田家
子供の頃はよく分からんかったけど、
この歳になると水琴窟の音色の良さが耳に心地よく感じます。


浮田家
[広間]
役宅ゆえの大広間でかなり立派な造りです。
ここから奥座敷までは畳の敷き方にも注目。


浮田家
広間の梁。
ここは天井板が貼られていますね。


浮田家
[手前]控座敷
[奥]対面の間


浮田家
[透かし彫り欄間]
聞くところによると中国の故事が彫られているそうです。


浮田家
牛が出て来る話って何があるだろう?

浮田家
これは鳥が出て来る話でしょうか。

浮田家
さて、この先が本座敷です。

浮田家
真っ先に目に飛び込んでくるのが黒柿の床框!

浮田家
なんじゃこりゃーっ!と驚愕していたら、
驚くべきはこれだけでは無かったのです。

浮田家
襖の縁にも黒柿!

浮田家
あろうことか、廻り子や天井の竿縁にも黒柿が使われているんです!

浮田家
[隠しの間(増築部分)]
この部屋も黒柿三昧。
(障子は猫間障子)


浮田家
浮田家
な、なんと、壁には赤珊瑚が埋められていました!
(赤いところね)


浮田家
床柱は赤松で、しかも削って成形したものではなく皮つきです!
こんな真直ぐなアカマツがあるんですね。
ってか、松は捻じれる扱いにくいとどこかで聞いたような・・・


浮田家
茶室側から見た隠しの間。

浮田家
欄間部分が抜けているのは、襖を閉めた状態でも
隣の黒柿を使った竿縁天井が見られるようにとの工夫だそうです。
そりゃぁ自慢したいでしょうよ。


浮田家
襖の引手もなかなか凝っています。

浮田家
七宝の引手。

浮田家
鍵穴みたいだなぁと思った引手。
もしくは観音様を入れる・・・あれは何という名称だっけ?


浮田家
先ほども出てきた玄関土間の板戸の引手。

浮田家
釘隠しも凝っています。
これは家紋かな。


浮田家
水仙の花っつーのもありました。

浮田家
勝手口の土間。
かなり広いです。


浮田家
こちらは馬を入れていた土間。

浮田家
天井部分に部屋があるようでした。

浮田家
ネットで紹介されて有名になったらしいゴージャスな厠。

浮田家
かなりバリアフルな造りになっています。
部屋から見るともの凄く低い位置にありますが、
よく考えると、地面に近い位置ってことかも。


浮田家
手焼きと思われるタイル張りですよ!
(この点でもバリアフル)


浮田家
どこ製だろうかと暗い場所でメーカー名を探してみましたが、
全く分かりませんでした。


浮田家
えらく高い位置にある個室の扉を開けると・・・

浮田家
昔よく見た気がする和式トイレがありました。
(これが話題になっているらしい)


浮田家
水は何処からくるんだろう?という疑問が湧く手水鉢。

そして「弐」につづく。


浮田家



浮田家
【浮田家住宅】

富山県富山市太田南町272
見学時間 9:00~17:00
休館日:月曜及び祝日の翌日
見学料:大人100円
重要文化財指定年月日:昭和54年(1979年)5月21日


【アクセス】
富山地鉄バス:大場・富山斎場前行き 「太田」バス停下車 徒歩約3分
国立高専行き 「西本郷」バス停下車 徒歩約5分

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名古屋市東区『旧春田鉄次郎邸』は今回見た建物の中で最も好みの内装でした。【写真多用】

旧春田鉄次郎邸
洋館1階には創作フランスレストラン「デュボネ」があるため
営業フロアは一般見学不可。

洋風数寄屋造りの邸宅『旧春田鉄次郎邸』には、

隣の『旧豊田佐助邸』で管理の方に声をかければ入れるようです。

って、金曜日で通常は休館日だったゆえの処置なのかな?

ともあれ、大正14年(1925)に貿易商の春田鉄次郎が

武田五一に設計を依頼して建てたこの建物は、

小ぢんまりしたスペース乍らも、とても住まい易そうな空間で、

壁に貼った布やら、小物やら、全てが真似したくなるものばかり。

ワタクシ的は、キュンキュン胸が高鳴る内容でした。

住みたい。

旧春田鉄次郎邸
門をくぐると直ぐに紫陽花が迎えてくれます。
六月ならではだなぁ~


旧春田鉄次郎邸
名古屋高等工業学校(現名工大)の校長・武田五一の設計。
左に行くとレストランが入っている数寄屋造りの洋館。


旧春田鉄次郎邸
洋館の屋根には鬼板が乗っています。
立派だ。


旧春田鉄次郎邸
右の通路が建物見学の入口。

旧春田鉄次郎邸
犬走りのような通路を行くと、玄関があります。

旧春田鉄次郎邸
意外にも内部はデコラティブ!
大層驚きました。


旧春田鉄次郎邸
折り上げ天井には一面に布が貼ってあります。
中央には鳳凰の絵柄が。
そして周囲は漆塗りの枠。

なんじゃこらー
って感じで、首が痛くなるまで見上げちゃいました。


旧春田鉄次郎邸
キラキラしているのでビーズを練りこんであるのかと思いきや、
玄関の壁は土壁ではなく、ここにも布が貼ってあるっぽいらしい。


旧春田鉄次郎邸
小上がりの天井にも布が貼ってあります。
ランプも天井の絵柄に合わせているのかな?


旧春田鉄次郎邸
襖にはピンストライプ模様の布が貼られており、
色が変わるので気分もリセットされます。


旧春田鉄次郎邸
この輸入品らしき生地は小上がりの壁に貼られていた気がする。

旧春田鉄次郎邸
襖にガラスが填め込まれています。

旧春田鉄次郎邸
色々工夫を感じる収納部分。
襖だったり、引き出しだったり、電話置き場だったり。


旧春田鉄次郎邸
正面の収納部分上の襖の引手。
螺鈿で松竹梅かな。


旧春田鉄次郎邸
下の襖の引手は千鳥。
足がカワイイ。


旧春田鉄次郎邸
天井は・・・桧?

旧春田鉄次郎邸
そうそう。昭和の家電ってこんな具合に布が掛けられていましたよね。

旧春田鉄次郎邸
天井が高いのがよくわかりますね。
茶棚も塗り替えれば良くなりそう。


旧春田鉄次郎邸
中庭が見えます。
テレビはこの位置なんだ。


旧春田鉄次郎邸
テレビにも布が掛けられています。

旧春田鉄次郎邸
石のみの庭。
草木が無いので虫の気配を感じなくて夏場は良いですね。


旧春田鉄次郎邸
ミシンに使われている木材が良さ気でお高そう~

旧春田鉄次郎邸
台所を遮る襖にはガラスが填まっており、襖ごとで枠の位置が異なります。
襖は三枚。


旧春田鉄次郎邸
[台所]
開口部の意匠が壁ごとに異なります。
天井は高め。壁が白いので明るいです。


旧春田鉄次郎邸
キッチンはミニなんですね。

旧春田鉄次郎邸
昭和20年代のセイコーの柱時計。
今も現役だそうです。


旧春田鉄次郎邸
テーブルは円卓。

旧春田鉄次郎邸
壁と天井は漆喰塗りです。
防火用かな?


旧春田鉄次郎邸
二階に向かう階段。
結構急です。


旧春田鉄次郎邸
二階の窓の鍵。
そうそう、昭和時代の鍵ってこうなのよ。
ネジがプラス螺子になっている。


旧春田鉄次郎邸
二階から見た中庭。

旧春田鉄次郎邸
二階の通路の天井にも細かなデザインがなされています。
壁も天井も漆喰塗り。


旧春田鉄次郎邸
洋間のドアノブ。
このぷつぷつが・・・


旧春田鉄次郎邸
洋間のぷつぷつと似ていますよね?
漆喰が剥がれているところもあるけれど、綺麗です。


旧春田鉄次郎邸
寝室だったと思われる洋間。
壁のラインが利いていますね。


旧春田鉄次郎邸
クローゼットは造り付けです。
鏡が大きくて、使い勝手が良さそう。


旧春田鉄次郎邸
二階洋間の通気口。
ストーブを焚くからでしょうかね。
シンプルな作りですが、ここにもマルが。


旧春田鉄次郎邸
内外電熱器(株)の角形反射式電気ストーブ。

旧春田鉄次郎邸
二階の和室と板の間の周囲を囲む廊下の天井。
細いけれど磨き丸太が使われています。


旧春田鉄次郎邸
[2階の和室と板の間]
モダンであるようにすら感じる欄間も必見です。


旧春田鉄次郎邸
シンプルながらも粋な床の間。

旧春田鉄次郎邸
襖の引手はデェフォルメされた鳳凰ですかね?

旧春田鉄次郎邸
欄間が一枚板っぽい。
屋久杉の根っことかかな?


旧春田鉄次郎邸
洋間使いの板の間。

旧春田鉄次郎邸
この時代の輸入家具って、凄まじく高価だったでしょうね。

旧春田鉄次郎邸
2階の窓から見える景色。
緑がいいアクセントになっています。


旧春田鉄次郎邸

もの凄くいい建物だなぁと思います。

自分に財力があれば、こんな普請道楽をしてみたい。

何回宝くじに当たれば出来るんでしょうねぇ。

とりあえず自分にできる範囲で感化されてみるとすれば、

トイレの壁紙、替えてみるとか?


旧春田鉄次郎邸
【旧春田鉄次郎邸】
愛知県名古屋市東区主税町3-6-2
開館時間 10:00~15:30
休館日:月・金曜(月曜が祝日の場合は翌日も休み)
入場無料


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名古屋市東区『旧豊田佐助邸』は自動織機の発明で有名な豊田佐吉の実弟の屋敷です。【写真多用】

旧豊田佐助邸



アイシン精機が所有し、名古屋市が土地・建物を無償で借用して公開しているのが、


「旧豊田佐助邸」。


建築年は大正12年(1923)で、町並み保存地区の伝統的建造物に指定されています。


この邸宅の主は、トヨタグループ創始者・豊田佐吉の弟・佐助です。


佐吉は末っ子で、豊田発展において経営の才を生かした人物と言われています。


旧豊田佐助邸
[洋館のエントランス]
白い、総タイル張りです。
(どんだけお金持ちやねん)


旧豊田佐助邸
玄関の床もタイル張り。

旧豊田佐助邸
天井も壁も白漆喰塗りです。
(すっごく綺麗)
※隅の換気口に注目!


旧豊田佐助邸
左手が応接室です。
廊下の壁の帽子・コート掛けのフック数からしても客人は多そうですね。
廊下奥・正面の壁の先には部屋があったそうですが、今は解体されて現存していません。


旧豊田佐助邸
[応接室]
天井は白漆喰。写真にはありませんが右手に大きな絵が掛かっています。


旧豊田佐助邸
アカンサスの意匠の吊元の漆喰装飾。

旧豊田佐助邸
鶴にトヨタの文字をデザインした換気口。

旧豊田佐助邸
絵が置かれた台は、洋間とは思えない和風の地袋。
ものすごくユルイ絵が描かれています。
ここだけ違和感のある和洋折衷具合ですね。


旧豊田佐助邸
奥の廊下の壁にある照明スイッチ。

旧豊田佐助邸
その上にある分電盤。
こんなところに当時は高価であったろうガラスが使われているってことは、
電気がステータスだったってことでしょうか。


旧豊田佐助邸
可動式らしい廊下の照明。
このアイデアは初めて見たわ。


旧豊田佐助邸
洋間から隣の和館に続く廊下の壁と天井も漆喰塗り。
ガラス戸の向こう側が和の空間になっています。

旧豊田佐助邸
和室は合計4室。田の字型に配置されています。

旧豊田佐助邸
[1階和室]
ワタクシは初めて見るタイプの書院造りでした。
落とし掛けも床框も途中までしかないし。


旧豊田佐助邸
書院には地袋が付いていて、とても実用的な感じ。
(開閉式かな)


旧豊田佐助邸
地袋の引手は蝶の意匠でした。

旧豊田佐助邸
右側にある地袋はきらびやかな金彩。

旧豊田佐助邸
その地袋の引手の意匠は鳳凰と蝶かな?

旧豊田佐助邸
襖の引手は蝶の意匠。

旧豊田佐助邸
どこの襖の引手かは忘れましたが、とぼけた感じの鶴が描かれていました。

旧豊田佐助邸
これもどこの引手だったのかを忘れましたが、よく見ると地模様が蔦柄の卍っぽい。

旧豊田佐助邸
[半床仏間]
別の和室の襖は開け放たれ、内部が見られるようになっていました。


旧豊田佐助邸
筋交いが見えるけれど、襖より高い部分のこの空間は何だろう?

旧豊田佐助邸
この和室は、正面右手の(先ほどの)書院造の和室の対角にあります。

旧豊田佐助邸
観音開きの押入れには布が貼られています。

旧豊田佐助邸
摘みは洋風の意匠っぽい。

旧豊田佐助邸
布は何の模様なんだろう?

旧豊田佐助邸
壁には古いガス管があります。

旧豊田佐助邸
[仏間]
立派なお仏壇だったのですが、撮影は控えさせて頂きました。

旧豊田佐助邸
しかし、お仏壇の土台にある框は撮っておきました。
綺麗な銘木だなぁと思って。
お高いんでしょうねぇ。


旧豊田佐助邸
和室4部屋を囲むように廊下が廻されています。

旧豊田佐助邸
庭の敷石がちょっと不思議な配置。

旧豊田佐助邸
この苔っぷりから見ると、水鉢が置かれていたのかな?

旧豊田佐助邸
和館裏にある土蔵。
黒漆喰塗り。


旧豊田佐助邸
水回りが集まっているっぽい西側の廊下。
南側よりも細くなっています。


旧豊田佐助邸
今では珍しい結霜(けっそう)ガラスだから、ここは昔のままっぽい。

旧豊田佐助邸
水洗トイレだ!
しかも低い位置に手洗い器も付いている。
当時はかなり珍しいものだったんじゃないかな。


旧豊田佐助邸
トイレの天井は格天井になっています。
贅沢ぅ~。


旧豊田佐助邸
小便器の周囲はタイル張り。
衛生的ですね。


旧豊田佐助邸
和館側の階段を使って2階に向かいます。
階段幅は普通。


旧豊田佐助邸
和館2階の廊下。
右側に手洗いがあります。

旧豊田佐助邸
ここも1階と同じく結霜ガラスを使用。
トイレはタイル張りです。


旧豊田佐助邸
2階にもトイレがあったとは、当時としては画期的だったでしょうねぇ。
(下水管はどうなっているんだろう?)
左側は手洗いですが、なぜ腰の低い内扉があるんだろう?
いろいろワタクシには不明なことだらけでした。


旧豊田佐助邸
北側の廊下にでっかい蜂がおりました。
体長4cmぐらいあったので、さすがのワタクシもビビって通れませんでした。


旧豊田佐助邸
黒漆喰塗りの土蔵は、2階からだと全景が見えます。
この土蔵の右側に、かつては建物が続いていたそうです。
防災の観点から取り壊されたとかなんとか。


旧豊田佐助邸
土蔵の上の鬼瓦。
丸に木瓜の紋が入っています。


旧豊田佐助邸
2階の和室は、和館上に田の字型に4間、洋館の上に2間あります。
その周囲に廊下が巡らせてあります。


旧豊田佐助邸
とてもモダンな障子欄間のデザイン。
引違いっぽいので、通風と採光を目的としているようです。


旧豊田佐助邸
数奇屋造りの床の間。
床柱は磨き丸太。


旧豊田佐助邸
ここにも「丸に木瓜」の紋が見られます。

旧豊田佐助邸
書院の障子もモダンなデザイン。

旧豊田佐助邸
ちん潜りは大きめで、光が奥まで届く工夫がされています。

旧豊田佐助邸
欄間は透かし彫り欄間。
襖絵は金砂子っぽい。


旧豊田佐助邸
地袋には布が貼られています。枠は漆塗り。

旧豊田佐助邸
地袋の引手。

旧豊田佐助邸
天袋の引手。

旧豊田佐助邸
全ての部屋の襖がキラキラしています。
建設当初は眩かったでしょうね。


旧豊田佐助邸
欄間の隣の天袋は観音開き。

旧豊田佐助邸
下から見上げてみましたが、奥行きはそれほど無さそうです。

旧豊田佐助邸
どこぞの襖の引手。
釘の位置からすると、ちょっとずらして付けるのがデフォルトなのかな。


旧豊田佐助邸
どこぞの襖の引手。
地袋だったかもしれん。
意匠は蓮の葉でしょうか?


旧豊田佐助邸
パネルが貼られている部屋もあり、周囲に住んでいた人々についても説明があります。
(建物を見るのに忙しくてスルーしちゃった)


旧豊田佐助邸
この部屋の襖の引手。
模様は対になっています。


旧豊田佐助邸
鶴の意匠の引手。

旧豊田佐助邸
壁の下方には和紙が貼ってあります。
土壁の保護目的で貼られているのをよく見ますね。
我が家の昔の家も土壁でしたが、
掃除機をガンガン当てるもんで、ボロボロ崩れてましたわ。
今思えば、和紙で補強すればよかったんですねぇ。


旧豊田佐助邸
この時代の建物には違和感のある扇風機が天井に備え付けられています。

旧豊田佐助邸
日立製らしい。

旧豊田佐助邸
和館上の4部屋すべてに備え付けられていました。
今で言う、シーリングファンですかな。

旧豊田佐助邸
名古屋は盆地ゆえ、夏はめっちゃ暑いんだそうな。
・・・ってタクシーの運転手さんが言ってた。


旧豊田佐助邸
洋館の2階部分にあたる和室は2間。
周囲に廊下が巡らされています。
(左側が階段)


旧豊田佐助邸
[無双格子]
波打っているのは初めてみました。
なんだか余計に涼しそうに感じますね。


旧豊田佐助邸
和館と洋館を繋ぐ2階の小階段。
当たり前ですが、洋館の2階の方が床が高くなっています。
で、その間を塞ぐ扉も設置されていました。
扉も凝っている。


旧豊田佐助邸
洋館2階の和室は2間。

旧豊田佐助邸
[洋館2階の和室]
襖絵が異様に豪華です。
鶴の意匠も見えるし。
ただし、劣化も激しい。


旧豊田佐助邸
襖の引手にも鶴が。

旧豊田佐助邸
隣の間にある「釣床」。
見上げるとこうなっているんですねぇ。


旧豊田佐助邸
釣床下の壁にあるスイッチとコンセント。
平成の子供は知らないであろう「ナショナル」のマークがあります。


旧豊田佐助邸
その下の床にはガス管もある。
2階にガスストーブがあったのかな。


旧豊田佐助邸
洋間2階の廊下。
和室の前に洋風の廊下があるの不思議。


旧豊田佐助邸
カーテンレールのボックスは和風です。

旧豊田佐助邸
廊下の換気口にも鶴とトヨタの意匠が。

旧豊田佐助邸
引上げ窓の枠は木製です。

旧豊田佐助邸
窓を引き上げるケーブル?

旧豊田佐助邸
洋風の廊下が和室の周囲を巡ります。

旧豊田佐助邸
廊下と和室を仕切る欄間にはガラスが填め込まれていました。
ただし、引違いなので、開閉はできるらしい。


旧豊田佐助邸
洋館2階から南側の庭。

旧豊田佐助邸
洋館の北側の壁は板張りなんですね。

旧豊田佐助邸
屋根のおさまり部分の瓦の色が2色になっているところにコダワッテル感があります。

旧豊田佐助邸
廊下の天井部分。
ベンガラが塗られているのかも。


旧豊田佐助邸
洋館側の階段。
壁は白漆喰です。


旧豊田佐助邸
手すりもある。

旧豊田佐助邸
1階から階段を見上げてみる。けっこう幅広い。

旧豊田佐助邸
洋館にある勝手口。
家人はこちらから出入りしていたんでしょうね。


旧豊田佐助邸
外灯のつけ方が面白い。
これだと消し忘れ(付け忘れ)はし難いでしょうね。
いいアイデアだ。


旧豊田佐助邸
今はボランティアの方々の出入り口になっているみたいです。
高低差がかなりあり、結構バリアフル。




曜日によってはボランティアガイドが付くそうです。


こんなに立派なのに、入館は無料。


すごいな、管理者。


次回訪れることがあれば、今回疑問に思ったことを


ボランティアガイドの方に訊いてみようかな。




旧豊田佐助邸
【旧豊田佐助邸】
愛知県名古屋市東区主税町3-8
開館時間 10:00~15:30
休館日:月曜


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新潟県新潟市『燕喜館(えんきかん)』に入ったのだけれど施設使用中で殆どの部屋が見学できなかった。

燕喜館
明治から昭和にかけて活躍した商家、斎藤喜十郎家の邸宅の一部を、
1997年に東堀通7番町から白山公園内に移築再建したもの。
明治40年(1907年)の建築と推定される。

燕喜館
当時この地で流行したらしい清水焼の灯篭。

燕喜館
様々な場所に清水焼の灯篭が置いてあります。
釉薬が掛かっているので、灯篭のイメージからするとちょっと異様。


燕喜館
館内は無料で見学可能。
珈琲などを頂く場合は、入り口で料金を支払います。


燕喜館
建物は国の登録有形文化財になっています。

燕喜館

燕喜館
[前座敷]
床の間は平書院を備え、赤松の皮付き丸太を使用した床柱があります。


燕喜館
[平書院(ひらしょいん)]
略した形式の書院で、床の間脇の縁側の壁に書院窓を設け、
付書院のような地袋や棚板がないものをいいます。


燕喜館
[円弧型の地袋]
和亭(1832~1901)によって描かれた「夭桃海物之図」。


燕喜館
引き手はひょうたん柄でしょうか。

燕喜館
天袋の引き手には鶴の意匠が見られます。

燕喜館
照明が近代的ですな。

燕喜館
欄間は色紙を貼ったかのようなデザインになっています。
金箔の菊が梅の蕊のようにも見えますね。


燕喜館
別室の襖引き手。
山という文字以外に何を模したものか分かりませんでした。


燕喜館
ちょっとお高そうな襖引き手。
襖紙もお高そうです。


燕喜館
お茶はどこででも飲めるのでしょうが、この日はこの部屋しか空いていませんでした。

燕喜館
珈琲にはチョコレートが付き、
抹茶の場合はお干菓子が付くらしい。


燕喜館

燕喜館
玄関の間にかかる扁額。
当時の書家であり漢学者であった長三洲(1833~1895)によって
「燕喜館」の名が付けられたものと考えたれています。


燕喜館
[式台・玄関の間]
正式な玄関ですが、特別な行事以外には使用されていなかったそうです。


燕喜館

燕喜館
白山公園から見た燕喜館。




近くの新津記念館が休館だったため徒歩で白山公園まで移動。



母の体調が思わしくなかったもんで、



ちょっと休憩することにしました。



タクシーでホテルに戻ろうかと思ったのですが、



大丈夫だと言うもんで。



入り口で珈琲を注文し、お座敷まで運んで貰って、休憩。



母が休んでいる間に建物内をチラッと見学しました。



まあ、使用中の部屋が多くて、殆ど見学は出来なかったんですけどね。



なので多くを語ることは出来ませんが、



よそ様のブログを見ると、他にも数部屋があるようで、



イベントのない日に見学してみるといいのかも。



かも。かも。





燕喜館
【燕喜館(えんきかん)】
新潟市中央区一番堀通町1番地2 白山公園内
開館時間 一般見学 9:00~17:00
休館日:毎月第1・3月曜(月曜が祝日の場合はその翌日)



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【写真多用】千葉県佐倉市『旧堀田邸』は国指定重要文化財に指定されている建物です。【番外編・引き手】

旧堀田邸
[旧堀田邸 冠木門]
※前編でキャプションを入れなかったので改めて



旧堀田邸の見所の一つに、襖の引き手があります。


でれも意匠を凝らしたものばかりで、必見。


非公開部分の引き手も素晴らしいそうなので、改めて訪れたいと思っています。


以下、説明できるほどの知識が無いため、写真のみにて失礼を。


旧堀田邸

旧堀田邸
甲菊木瓜引手?

旧堀田邸

旧堀田邸

旧堀田邸

旧堀田邸
七宝焼の引き手
※入室出来ないので望遠で撮影


旧堀田邸
七宝焼の引き手・朝顔
※入室出来ないので望遠で撮影

旧堀田邸
七宝焼の引き手
※入室出来ないので望遠で撮影

旧堀田邸
※入室出来ないので望遠で撮影

旧堀田邸
堆朱の引き手

旧堀田邸
上の引き手と対になっている堆朱の引き手
物語がありそうなのですが、ワタクシには分かりませんでした。


旧堀田邸
木瓜形の外側の意匠は、松かな?


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青梅市沢井『福島家住宅』は文化財ウィークの今日までしか見られない四日間限定公開の建物です。

福島家住宅
[福島家住宅]
東京都青梅市沢井2-720
JR青梅線沢井駅下車徒歩5分
江戸時代に名主役で、筏師組合の惣代だった福島家の住居。
普段は開放されていないので内部を見学することはできません。


寝込み続けて四日間。

ようやく寝床から起き上がり、本日の行き先に選んだのは青梅市でした。

体調が万全ではない為、大混雑する航空祭に行くのは断念。

四ッ谷駅から中央線に乗って、ぼーっと移動し、

登山装備の乗客の間を縫って、沢井駅下車。

その沢井駅から徒歩5分のところに福島家住宅がありました。

福島家住宅

福島家住宅
庭に面した中央が正式な玄関。
勝手口は右手にあります。


福島家住宅
勝手口から入った土間の壁に並べられた農工具なと。

福島家住宅
土間奥にある、おくどさん。
左側は既製品のようで、●●製と書いてありますが、読めませんでした。


福島家住宅
二階では蚕を育てていたっぽい。
碍子に取り付けられた電機線が家中に張り巡らされています。


福島家住宅
納戸の引き戸の組子が美しいですね。

福島家住宅
六年前に住んでいらした方の遺影がお仏壇に飾られていました。

福島家住宅
襖の絵や書画がとても立派です。

福島家住宅
とても立派な座敷。

引き手もとても立派です。

福島家住宅
[亀]

福島家住宅
[鶴]

福島家住宅
[蕪]
なぜ蕪なんだろう?


福島家住宅
不思議なのが外側の開口部に和紙が貼られていること。

福島家住宅
茅葺の軒が深いので雨が吹き込まないから和紙を使えるんでしょうか。

福島家住宅
座敷から見た庭。
一番良い景色ってことですね。


福島家住宅
紅葉しそうな木々も植えられています。

福島家住宅
茅葺の屋根は来年春に葺き替えられるんだそうです。

福島家住宅
今は屋根に付いた植物の種が芽吹いている状態。

福島家住宅
庭に続く門。
杉皮葺きの屋根です。


福島家住宅
どこに貼られていたのかは分かりませんが、内容は下の通り。

福島家住宅
キリシタン疑惑がある者を見つけたら密告しろよ。
褒美を銀100枚から500枚やるよ。
ただし、隠していたら、そいつらも罪人とみなすよ。
的なことが書かれているっぽい。


ちょくちよく改修はされているそうで、最近では畳を変えたんだそうです。

維持が大変そうですよね。


青梅市

青梅市

奥多摩の紅葉はもうちょっと先かな。

って感じですが、紅葉のイベントはいろいろあるようです。

朝晩は冷えるので、もし来週向かわれる方は防寒をお忘れなく。




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石川県金沢市『金沢ひがし廓 志摩』は国の重要文化財ですが邸内でお抹茶を頂くことができます。

志摩
【金沢ひがし廓 志摩】
石川県金沢市東山1-13-21



「金沢ひがし廓 志摩」は文政3年(1820年)に創立された格式の高いお茶屋で、


国の重要文化財に指定されています。


贅を尽くした建物で見どころは沢山ありますが、


基本、観光客だらけです。


でも、ここでは静かにお茶を頂くことも可能。


皆さん観光だけで帰る方ばかりなのか、『寒村庵』は比較的空いていました。


志摩
入館料と『寒村庵』での抹茶+生菓子付きで1,100円
(入館料だけだと400円)


志摩
[ベンガラの壁]

志摩
『寒村庵』での抹茶+生菓子

志摩
“露草”を表した生菓子。

志摩
しおりになりそうなモミジ葉。

志摩
お抹茶の器は人それぞれに違うみたい。

志摩
[中庭]

志摩

志摩

志摩
簪など

志摩

志摩
煙管など

志摩
[石室]

志摩
スプリンクラーで散水して屋根瓦を冷やしているっぽい。

志摩
二階から中庭を見下ろす。

志摩

志摩
襖の引き手は七宝になっています。

志摩
これは陶器の引き手。

志摩
志摩
志摩
志摩

志摩
釘隠しは兎でしょうか。



人が多すぎて、個人的には苦手かな。


でも、一度は入ってみるべきかも。


荷物は入口直ぐのロッカーに預けます。


カメラは携帯か小型のデジカメ程度なら持ち歩いてOK。


それほど広い建物ではないので、所要時間はそれほど必要ではないかも。


ワタクシが今回印象に残ったのは、襖の引き手と、ベンガラの壁ぐらいかなぁ。


しかし、何度も申しますが、国の重要文化財です。



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相模原市『小原宿本陣』は神奈川県下で現存する唯一の本陣なんだそうな。


小原宿本陣

【小原宿本陣(おばらじゅくほんじん)】
神奈川県相模原市緑区小原698-1
開館時間 9:30から16:00まで(入館は15:30まで)
休館日:月曜日
入館は無料




特に行き先も決めず、JR中央本線に乗ったワタクシ。



うだうだ妄想しつつも、結局「相模湖駅」で下車しました。



駅に着く前に観光できる場所を検索。



観光案内所で地図を貰い、20分ほど歩いて向かったのが『小原宿本陣』。



ここを見ておけば、



相模湖駅界隈はワタクシ的には制覇した気になれるかなと思って。



結論を言えば、ある程度の達成感は得られました。



でも後で調べてみたら、一駅先に、国の重要文化財があったのですな・・・



しくじったかも。




小原宿
小原宿(おばらじゅく)は甲州街道9番目の宿場町。

小原宿
たぶん江戸時代からここにあったであろう桜の古木

小原宿
[南無阿弥陀仏の石碑]
小原宿の外れにあり、宿を守る魔除けの意味があったそうです。


小原宿本陣
[小原宿本陣(清水家)]
本陣とは、江戸時代、参勤交代の折に
大名行列をしながら江戸と領国を往復する際に大名が泊まった宿のこと。
小原宿本陣は、神奈川県下26軒あった本陣で現存する唯一の建造物です。
 この本陣を利用したのは信州諏訪藩、高遠藩、飯田藩の大名と甲府勤番の役人だったそうです。


小原宿本陣
現在、神奈川県重要文化財に指定されています。

小原宿本陣
建築年代は19世紀初期(正確な年代は不明)とされており、200年ほど経過しているのだとか。

小原宿本陣
あ、さるぼぼ人形だ。

小原宿本陣
ここが大名が泊まった御座敷だそうです。
手前が「控えの間」で、奥が「上段の間」。


小原宿本陣
上段の間の周囲を囲う襖には鷹の絵が貼られています。
(襖によっては捲れているのもあったので、後から貼ったっぽい)


小原宿本陣
襖の地模様がちょっと面白い感じ。

小原宿本陣
[襖引き手]

小原宿本陣
障子の上にはこの宿の主である清水家の家紋が意匠されています。

小原宿本陣
お座敷から見た築山がある庭

小原宿本陣
[厠(かわや)]
大名だけが使ったトイレで、下には砂箱が置かれて取り出せるようになっています。
畳が敷かれているのはどこの大名専用トイレでも見られる様式ですね。
ごっついお金持ちの場合は漆塗りってのもあったけど。


小原宿本陣
[お勝手]

小原宿本陣
昭和初期まで住まいだった為、昭和の道具も置いてあります。
「三宝かまど」って書いてあるけれど、
これは三宝荒神(竈の神様)に由来しているのかな?


24
囲炉裏で、一家の主人がすわる席を「よこざ」と称し神棚を背にしています。
家内儀がすわる席を「なかざ(かかざ)」、客人がすわる席を「きゃくざ」、
下男下女がすわる席は「しもいり(きじり)」と呼ばれ主人の座る横座の対面になります。


小原宿本陣
真新しい階段は後から設置されたもので、中二階をすっ飛ばして二階に繋がっています。

小原宿本陣
以前は蚕を飼っていたそうですが、今は農具などが展示してあります。
赤い絨毯の下は板で補強してありますが、畳の部分は昔のままなのか、ごっついしなります。
こ、コワイ。
床が抜けるかじゃないかと太腿がゾワゾワします。


小原宿本陣
新旧様々な道具が置かれています。

小原宿本陣
[三階に登る階段]
なんだか微笑ましい貼り紙ですな。


小原宿本陣
天井の茅が抜け落ちそうで、これまたごっついコワイ。

小原宿本陣
[玄関上の瓦]
カッコイイですなぁ。


雪
昨日は雪がちらついたそうで、若干残っていました。




今日は風が吹いていて寒く、



遠くまで行く気が失せる一日でした。



二十代の頃に相模湖で遊覧船に乗ったことがあるのだけれど、



今日は勘だけで歩いていたので、その場所が探せませんでした。



相模湖駅界隈は、ボーっと散策する場所じゃなかったかもなぁ。



以下はおまけ。



相模ダム
[相模ダム]
高さ58.4mの重力式コンクリートダム


相模湖
[相模湖]

人孔蓋
[相模原市のマンホールの蓋]
相模ダムと相模湖の意匠がオシャレですね。


道路
アスファルトに付いた氷
夜中はかなり冷えるんでしょうなぁ。



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富山県『高岡市伏木北前船資料館』が思った以上に良かった。

高岡市伏木北前船資料館
[高岡市伏木北前船資料館(旧秋元家住宅)]
屋号は本江屋(宿泊施設から廻船問屋に移行)
入館料は210円ですがJAFの会員証を提示すると160円に割り引いてもらえます。
〈市指定文化財〉



引網香月堂のお店の方に送って頂いたのがココ。


『高岡市伏木北前船資料館』です。


最近のワタクシのブームか北前船で財を成した人の邸宅を見るってことでして、


高岡駅から氷見線に乗ってわざわざ伏木まで参りました。


以前見た岩瀬の森家は写真撮影厳禁でしたが、


こちらは「どうぞ、どこでもご自由に」と受付のマダムに優しく言って頂きました。


高岡市伏木北前船資料館
入口すぐの間にある部屋の襖が今までに見たこともないぐらいゴージャスでした。
高岡市伏木北前船資料館
襖の引き手は七宝か!?
襖には麻が貼ってあるっぽい。

高岡市伏木北前船資料館
壁の漆喰が淡いブルーなのが驚き。
かっけー!!!!!

高岡市伏木北前船資料館
望楼に向かう通路にあるガラス。
色ガラスですぞ!!
配色もオシャレです。

高岡市伏木北前船資料館
[市内で唯一残されている望楼]
高岡市伏木北前船資料館
望楼に登るにはデブには危険な狭い急階段を使わねばなりませぬ。
転がり落ちる方が身体が挟まって抜けないよりマシって感じ。

高岡市伏木北前船資料館
望楼からの眺望。
海も見えますぞ。

高岡市伏木北前船資料館
望楼から階下を見た景色。
屋根瓦って格好良いですよね。



暑い日に、冷房の無い施設を見学するには気合が要りますが、


望楼に登れば開口部から流れ込む風が心地よく、長らく居座ってしまいたくなります。


冬は寒いらしいけど。


一つ一つの建築材料が高価で、見た目に心地よくて一見の価値のある空間でした。


襖などの骨董品を集める気持ちが理解できた気がします。



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sava!プロフィール

sava

昭和生まれの大阪育ち。数十年前から母の実家の神楽坂エリアに生息。食,日本酒,旅,富山県,文化財(建築物),読書等を好み、当ブログではそれらにオマケ情報も加味しています。それなりの年齢になり、老眼とか更年期とか諸々の不具合も出て参りました。そんな多様な話をチマチマと記す日々です。
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sava!ブログから建物に関することをある程度分離してメモしておこうと考えてできた分室です。家に関することについて語っているので、気が向いたら見てください。
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