高岡御車山祭（たかおかみくるまやままつり）は、毎年5月1日に行われる富山県高岡市の高岡関野神社の春季例祭。富山県内で最も古い、歴史のある山車（曳山）祭りで、御車山（みくるまやま）と呼ばれる7基の山車が囃子とともに高岡の旧市街を巡行する。
4月30日には宵祭りが行われる。
御車山は安土桃山文化の面影を残す優雅な装飾が施されている。装飾金具は江戸時代の名工達の手による作品であり木部も漆工達の優れた作品である。
1991年（平成3年）に見つかった高岡市立博物館所蔵の絵図「越中国高岡関野神社祭礼繁昌略図」には1883年（明治16年）に鴨島町の大旗を先頭に、獅子、母衣武者行列、神輿、そして7基の御車山の巡行の様子が描かれている。
「高岡御車山」7基が1960年（昭和35年）6月9日に重要有形民俗文化財に指定され、行事自体は「高岡御車山祭の御車山行事」として1979年（昭和54年）2月3日に重要無形民俗文化財に指定された。
また山車の「工芸品」は1967年（昭和42年）富山県指定有形文化財に指定されている。
同一の行事に関連して、国の重要有形民俗文化財および重要無形民俗文化財の両方に指定されているものは全国で5例のみで、高岡御車山祭はその内の1つである。Wikipedia より
今回の旅で観たかったもの。それが高岡が誇る御車山です。
御車山は、
1588年に豊臣秀吉が聚楽第に後陽成天皇の行幸を仰いだ時に使用した御所車を
前田利家が拝領したものと言い伝えられており、
それを加賀藩2代目藩主前田利長が、
1609年に高岡に城を築いて町を開いた際に城下の町民に与えたものです。
合計7基ある御車山が揃って巡行するのは5月1日ですが、
今回はその前日に行われる「宵祭」を観に行ってきました。
高岡市でワタクシが一番好きなのが木舟町界隈。
古い建物が残る通りで、見ていて飽きません。
木舟町の山車の山宿と小馬出町の山宿は通りを挟んでほぼ斜向かいにあります。
スピーカーからはお囃子が流れています。
木船町は胡蝶の模様。
ワタクシ的には一番可愛くて好きです。
会場が山町筋観光駐車場なので、敷地が広くて見易いです。
[木船町（きふねまち）の山車]
鉾留：胡蝶
本座：大黒天
幔幕：朱地綴織宝珠模様刺繍
これが鉾留の胡蝶。
この胡蝶がいいんですよね～
花にも小さな胡蝶がとまっています。
本座の大黒天のお顔は隠されたままですが、
本座の細かい彫刻などは見ることができ、その素晴らしさがわかります。
ちょっと読めない説明書き。
昆布やら、紅白餅やら、神事の為のお供えが配されています。
テレビ局の中継をしているらしく、収録中でした。
斜向かいにある小馬出町（こんまだしまち）の山宿。
高岡市の市長さんなどが挨拶回り（もしくは表敬訪問）をされていました。
下から組んでいくのですね。
山車をセッティングするのも力仕事なんだろうなぁと思いました。
向かい側の昭和初期建築っぽい建物前には、
山車で使う飾りなどを収めた箱らしきものが積まれていました。
この箱すら年季が入っていてカッコイイ。
守山町の山宿。
車輪部分の組み立てもこれからっぽい。
見慣れない建物を発見。
[高岡御車山開館]
2015年4月25日にオープンしたらしい。
ポスターも色んなパターンがあるっぽい。
御車山を通年展示する施設なんですって。
どんどん出来上がってゆくお祭りの飾り。
提灯、暖簾などに彩られていく街並み。
なんだか非日常感が出てきましたね。
ちょっと言い感じの建物を発見。
蔵っぽい造りなのに一階の外壁はタイル。
隣にも類似のタイルを貼った昭和初期の洋風建築があります。
途中で風情のあるお店を発見してみたり。
一番街道のみ車山は
鉾留：釣鐘
本座：尉(じょう)と姥(うば)
幔幕：朱地綴織剣梅鉢紋本金襴刺繍
ですが、山宿の光楽寺堂内には翁の人形が飾られていました。
これから組み立てるところみたいです。
一番街通の山車の車輪。
近くの高岡関野神社（たかおかせきのじんじゃ）から来ているっぽい巫女さん（この日だけ?）。
[御馬出町（おんだしまち）の山車]
鉾留：胡簗と弓矢
本座：佐野源左衛門
幔幕：仙境図綴錦織
[富山銀行本店]
富山県高岡市守山町22番地
1914年（大正3年）12月に建てられた擬ルネッサンス様式の建物で、屋根は銅板葺き。
辰野金吾の監修です。
夜には祭りの為か、ライトアップされていました。
月がぽっかり浮かんでいて、夜の高岡もいい感じです。
提灯に灯かりがともり、非日常的な景観になっていました。
なんだか映画に出てきそうだ。
スタンプラリーも実施していました。
台紙は結構厚めの紙を使っているので、折れ曲がりにくいです。
通町スタンプを押してもらったら瓦煎餅をくれました。
鉾留の「鳥兜」が描かれています。
御馬出町では紅白餅を配布。
貰ったときはめっちゃ温かかったので、つきたてだったのかも。
小馬出町の瓦煎餅には鉾留の「太鼓に鶏」が描かれています。
一番街通の瓦煎餅には鉾留の「釣鐘」が描かれています。
子供だけにお菓子を配っている場所もありまして、
こうやって皆に配るお菓子だけでもかなりの額を使っているなぁと思います。
ワタクシは計四箇所で頂きました。
高岡では御車山巡行のために路面電車の架線を一時撤去するそうです。
やっぱり来年は、5月1日に見に行こうかなぁ。
【高岡御車山祭】
http://mikurumayama.jp/
開催時間 18:30～21:00
会場：高岡市山町筋一帯
http://mikurumayama.jp/
開催時間 18:30～21:00
会場：高岡市山町筋一帯
