sava!

興味あるものを 興味ある人に。

私は諦めを敵とする。 私の日々の努力は実にこの諦めと闘うことである。 (北条民雄)

屋根

新潟県魚沼市『重要文化財 目黒邸』の茅葺屋根。

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 「茅」は屋根を葺く草の総称です。「茅」という名称の植物はなく、茅とはススキ、チガヤ、スゲなどイネ科、カヤツリグサ科の大型草本を指します。なかでもススキなどのイネ科の多年草が材料として使われることが多いようです。河川敷や湖沼近くの湿地帯では葦(ヨシ)の利用が多くなります。
 茅葺屋根の寿命はススキや葦(ヨシ)で葺いた場合は20年~30年ほどです。寿命を左右するのは材料で、麦藁で葺いた屋根はススキや葦で葺いた屋根の1/3の寿命、稲藁はさらにその1/3と寿命が短くなるそうです。また同じ材料で葺いても、屋根の形や勾配、葺き厚、葺き方で耐久性は左右され、気候や地形などの立地条件でも異なります。

 屋根全体の葺き替えにかかる費用は約2,000万円。屋根表面だけの修繕の場合は約500万円と言われています。大がかりな葺き替えを20年ごとに行うか、傷んだ個所をその都度こまめに葺き替えるか、どちらがより屋根を延命させるかは謎のようです。
 職人は全国的に高齢化していますが、新潟では若手職人の育成が行われており、雪の時期は県外での仕事を請け負うこともあるそうです。

 茅葺屋根の利点は、断熱性があり、吸音性があり、通気性もあること。
 イギリスのイングランド地域では古くから茅葺屋根の民家があり、住み続けられています。同地域では茅葺屋根の民家は非常にステータスのあるものとして認識されているそうです。

 日本の茅葺屋根は、釘などは一切使わずに組まれています。
 地域ごとに特色があり、東北地方では造形に手間をかけ、関東や関西は材料の太さを揃えた丁寧で繊細な造り、中部地方は手間をかけず頑丈に、四国は台風の多いため分厚くしているそうです。降雪地でも差があり、雪の重みに耐える工夫がそれぞれの地域で異なるのだとか。
 この差異を知ることを今後の課題にしてもいいなと思いました。

 蛇足ですが、デンマークと中国には海藻葺の屋根もあるそうで、その寿命は100年にもなるのだとか。(←論文が見つからないため寿命についての真偽のほどは不明)

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懸魚(げぎょ)があるのですが、屋根の厚みで暗くて撮れない。

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厚みは80~90cmほどあるようです。

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雪解けは5月とのことですので、
その頃になると全方向から屋根を見ることができそうですね。

 ちなみに、目黒邸の屋根を葺き替えたのは魚沼市にある会社のようです(施工実績参照)。同社が後進を育てているのですねぇ。素晴らしい。

目黒邸
かつては籾蔵(もみぐら)、米蔵、味噌蔵、酒蔵、醤油蔵などがあったそうです。

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結構積もっていると思ったのですが、
今年は暖かくて積雪量は例年の半分程度なのだとか。
(この辺りも目黒邸の一部です。雪に埋まっててよくわかりませんが)


魚沼市2019
荒いかき氷のような雪でした。



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【重要文化財 目黒邸】

新潟県魚沼市須原890
開館時間 9:00~16:00
休館日:年末年始
目黒邸資料館入館料:200円
(JR只見線 越後須原駅から徒歩5分)
※JR只見線の駅にはコインロッカーがありません
https://www.city.uonuma.niigata.jp/megurotei/


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茨城県筑西市『荒七酒店』は荒川家住宅として国登録有形文化財に登録されています。

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JR下館駅からてくてく歩いて文化財の建物が並ぶエリアにやって参りました。

国道を挟んで向かい合うのは、双方、荒川家住宅という名前の建物群です。

国の登録有形文化財に指定されているのは複数ありますが、表側から見られるのはごく僅か。

それでも実際に観てみたいと思っていたものだったので、それなりに満足しました。

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荒川家住宅主屋
木造3階建,瓦葺,建築面積139㎡

現在、荒川家は酒店を営んでいますが、かつては醤油の醸造業を営んでいたようです。

国道沿いに面して建つ「荒七酒店」の木造3階建ての住宅も、国の登録有形文化財に指定されています。

モルタル塗りのアール・デコ調の洋館で、屋根が宝形屋根で和洋折衷感が半端ない建物です。

住宅ってよりは、レトロな写真館というイメージかも。

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主屋玄関前に文化財プレートが設置してありました。
分かり易い。


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玄関の照明。現役なんですね。凄い。

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丸窓は中華風で、何もかもが不思議テイストです。

3階建ての洋館に隣接して建つのは、土蔵造2階建ての店蔵。

外観が繋がっているので、もの凄く不思議な雰囲気を醸し出しています。

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荒川家住宅店蔵
土蔵造2階建,桟瓦葺,建築面積99㎡
建築年:1907年(明治40年)

内蔵の壁面には鏝絵が描かれているらしいです。

どんな鏝絵なのか興味が湧きますね。

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土日は定休日なのか、お店は閉まっていました。

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主屋と店蔵を繋ぐ壁。窓がちょっと面白いのと、
その下の意匠性のある漆喰が興味深いです。


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大層立派な、屋根の影盛。屋根の葺き方も凝っています。

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ショーケース内の日本酒を見て、
お店が開いていなかったことを残念に思いました。


このエリアは一般の人に見せる雛飾りをするそうです。

その期間だと、お店も開いているのかも。

って、逆にその期間だと雛飾りを展示するため商品販売はしないのかしら?

ちょっと気になります。

でも、その時期に再訪してもいいかも、とも思っている今のワタクシです。



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【荒七酒店(あらしちさけてん)】
文化財登録名:荒川家住宅店蔵,荒川家住宅主屋
茨城県筑西市甲868
登録年月日:1999年8月23日


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新潟県長岡市『機那サフラン酒製造本舗』はこのまま朽ちるに任せるには勿体無い建物群です。【参】

機那サフラン酒製造本舗
[機那サフラン酒製造本舗 離れ]


機那サフラン酒製造本舗の敷地内には、迎賓館的役割を果たす離れがあります。

普請道楽もここに極まれり、といった感のある木造二階建ての重厚な建物です。

ここでは、その外周をクローズアップしたいと思います。

機那サフラン酒製造本舗
門の方向から見た離れ。
文化財指定なし。
痛みが激しく、修繕費が集まるのを待っている状態です。

機那サフラン酒製造本舗
中越地震によるものか屋根の損傷も激しく、雨漏りもしていたようです。

機那サフラン酒製造本舗
かなり立派な輪違い。これは屋根が重くなるでしょうねぇ。
相当立派な躯体じゃないと支えられなさそう。


機那サフラン酒製造本舗
一般の民家に唐破風の屋根の玄関がついています。
兎の毛通しもあるし。


機那サフラン酒製造本舗
[兎の毛通し(うのけどおし)]
波と亀の、火伏せの意匠ですね。


機那サフラン酒製造本舗
破風下の天井も劣化しています。
玄関の組子が綺麗。


機那サフラン酒製造本舗
真横から見た唐破風のある玄関。
ランプが可愛らしいです。
そして細部にまで気を抜かない造形美がすごい。
手前の雨どいの劣化も激しいですね。


機那サフラン酒製造本舗
離れの端と、右側が主屋。
主屋は劣化が激しくて現在は立ち入ることができません。


機那サフラン酒製造本舗
玄関から見た座敷のある方向の外観。

機那サフラン酒製造本舗
正面が主屋です。
外観の劣化も激しいですね。


機那サフラン酒製造本舗
衣装蔵から見た離れ。

機那サフラン酒製造本舗
主屋と衣装蔵裏。
写真中央あたりが玄関かしら。


機那サフラン酒製造本舗
離れの裏。
離れの裏にも蔵が建っていたようですが、
今は取り壊されて空き地になっています。


機那サフラン酒製造本舗
離れの鬼板。もの凄く立派です。
ってか、懸魚もあるし。どんだけ贅沢やねん。


機那サフラン酒製造本舗
離れ裏の空き地に残されている酒甕。
どこの焼き物なんだろう?

機那サフラン酒製造本舗
離れ2階廊下から見た唐破風部分。
応急処置で防水シートが被せられていました。

】の内部に続く。


機那サフラン酒製造本舗
【機那サフラン酒製造本舗】

新潟県長岡市摂田屋4-6-33

機那サフラン酒本舗保存を願う市民の会サイトに募金についての情報があります。


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新潟県長岡市『機那サフラン酒製造本舗』はこのまま朽ちるに任せるには勿体無い建物群です。【弐】

機那サフラン酒製造本舗
[機那サフラン酒製造本舗 庭と離れ]


現在のサフラン酒製造本舗の敷地は千坪ほどあるそうです。

敷地内には複数の蔵が立ち並び、

普請道楽とはどういうものかを垣間見せてくれます。

庭には銘石が設置してあり、無数の石灯籠が配されています。

まだまだ不勉強なワタクシには判別付きませんでしたが、

きっと庭の樹木も厳選されたものが立ち並んでいるのだろうと推察されます。

植木屋さんが入っていないので生い茂るに任せていますが、

余分な枝などを剪定したら立派な庭に生まれ変わるのだろうなと期待できます。

ワタクシごときの少額募金では如何ともしがたく、

手遅れにならないうちに修繕できればいいなぁと思うところです。

そのためには、全国的に認知度をあげんとなぁ。

機那サフラン酒製造本舗
土蔵の奥にも建物が連なっています。
※非公開


機那サフラン酒製造本舗
屋根のうえには鯱が!
一般の家の屋根に鯱を見たのは初めてです。


機那サフラン酒製造本舗
まだまだ奥に敷地は続いています。

機那サフラン酒製造本舗
敷地奥の土蔵。
左下に入り口が見えますね。


機那サフラン酒製造本舗
通りから見た土蔵群。
かなり劣化が進んでいます。
剥落しまくりです。


機那サフラン酒製造本舗
以前は蔦が絡まっていたんでしょうか? 蔦の残骸がありますね。

機那サフラン酒製造本舗
建物に蔦が絡まっているのを見ると、
エドガー・アラン・ポーの「アッシャー家の崩壊」を思い出します。


機那サフラン酒製造本舗
もの凄く立派な鬼板。龍が見えるような・・・

機那サフラン酒製造本舗
そしてこちらの蔵にも鯱。

機那サフラン酒製造本舗
主屋の入り口でもあったと思われる開口部。

機那サフラン酒製造本舗
主屋の屋根にはかなり立派な鬼板が載っています。
そして懸魚もある!


機那サフラン酒製造本舗
衣装蔵の方向から土蔵を見る。

機那サフラン酒製造本舗
土蔵の方向から衣装蔵を見る。

機那サフラン酒製造本舗
[衣装蔵]
波板鉄板(なみいたてっぱん)は当時最新の建材だったそうです。
輸入品で高級品だった波板鉄板を蔵の周囲にぐるりと巻いています。


機那サフラン酒製造本舗

機那サフラン酒製造本舗
先の中越地震で被災したため、瓦が落下し、土壁も剥落しています。

機那サフラン酒製造本舗
鏝絵が施された箇所もがばっと剥落しています。

機那サフラン酒製造本舗
真下から見るとよく分かりますね。

機那サフラン酒製造本舗
床下換気口は引き戸式になっていて、
サフラン酒の瓶が模られています。
新潟って実は湿度の高い土地なんだとか。


機那サフラン酒製造本舗
蔵の前には、群馬県の鬼押出しから切り出した溶岩が設置されています。
むろん、現在は切り出しなんてことはできません。
運んだのも凄いけど、設置しようとする考えも驚きですな。


機那サフラン酒製造本舗
庭から見た衣装蔵。

機那サフラン酒製造本舗
輪違の屋根瓦が美しいです。
晴れていたら空が透けて見えるのかも。


機那サフラン酒製造本舗
衣装蔵の裏から見える主屋は現在立ち入り禁止になっています。

機那サフラン酒製造本舗
かなり大量の溶岩が切り出されたんですね~
ってことぐらいで驚いていられないのがこの庭です。


機那サフラン酒製造本舗
門から「離れ」に向かう通路。

機那サフラン酒製造本舗
門も劣化したまま放置されています。
修繕費が不足しているんでしょうね。


機那サフラン酒製造本舗
門から庭や建物が見えないように石垣が設置されています。

機那サフラン酒製造本舗
佐渡の赤石の向こうは池があります。
今は水か張っていませんけど。


機那サフラン酒製造本舗
[佐渡の赤石]

機那サフラン酒製造本舗
機那サフラン酒製造本舗
[糸魚川の翡翠]
無論、今は、糸魚川の翡翠は持ち出しできません。


機那サフラン酒製造本舗
池はけっこう深さがあったみたいですね。

機那サフラン酒製造本舗
中央の溶岩は噴水になっているそうです。

機那サフラン酒製造本舗
龍の口からは水が流れ出ていたとか。

機那サフラン酒製造本舗
奥に飾られた像。何かの神様かしら?

機那サフラン酒製造本舗
庭には無数の灯篭が設置されています。

機那サフラン酒製造本舗
そして銘石も多い。

機那サフラン酒製造本舗
二階から見降ろすと、燈籠の多さがよく分かります。

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主屋に離れの周囲には今も蔵が建っています。

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蔵の外壁は波板で保護されているもの以外に
杉板で保護されているものも見えます。


機那サフラン酒製造本舗
道路から見た土蔵と主屋。

機那サフラン酒製造本舗
外周の石垣は亀甲になっています。
何石だろう?

】につづく。


機那サフラン酒製造本舗
【機那サフラン酒製造本舗】
新潟県長岡市摂田屋4-6-33

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寛永寺清水観音堂は歌川広重が名所江戸百景に描いた『月の松』の復元木もある国の重要文化財に指定されている建造物です。

清水観音堂
寛永8年に慈眼大師 天海大僧正によって創建。
国の重要文化財に指定されています。




不忍池辯天堂の向かい側の高台にある『清水観音堂』は、



京都の清水寺を模したと言われている観音堂です。



上野の山にあるため、不忍池が見下ろせます。



そしてその場にある松は『月の松』と呼ばれ、



歌川広重が『名所江戸百景』に描いた松を復元したものなんだそうです。



これは一見の価値あり。



どうやってこの形に成形したのか謎ですが、



松、がんばったなぁ~と労いたくなります。



上野にはよく来るワタクシですが、



ここに来たのは本日が初めて。



しかし、大変気に入りました。



とても良いところです。



清水観音堂

清水観音堂
至極立派な屋根瓦が睨みを利かせています。

清水観音堂
不忍池方面から見た本堂と「月の松」。

清水観音堂
歌川広重の描いた「上野清水堂不忍ノ池」とは形が若干違いますが、
ぐるっと巻いた枝は特徴的で印象に残ります。


清水観音堂
清水観音堂から見た不忍池方面。

清水観音堂
不忍池辯天堂が輪の向こうに見えます。

清水観音堂
高台ゆえ、こんなスポットもございます。

清水観音堂
5個の石を眼下の容器に入れれば良いらしい。
兎が見守っています。




こちらでも御朱印を頂きました。



本堂の左側の床に並び位置があり、



前の人が御朱印帳を受け取るまで待つ仕組みみたいです。



つまりは番号札などの配布は無いということ。



空いていたので待ち時間はありませんでしたが、



混むこともあるということなんでしょうね。



御朱印
右側が清水観音堂の御朱印です。





清水観音堂
【寛永寺清水観音堂】

東京都台東区上野公園1-29
本尊:千手観世音菩薩
江戸三十三箇所観音霊場の第6番札所



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栃木県日光市『日光東照宮』に行ってきた。【その弐】

日光東照宮

その壱】のつづきは、国宝の唐門からスタートです。

改修後らしく、白と黒のコントラストがハッキリとしており、

真新しい感じのする外観となっておりました。

団体さんがどんどんと押し寄せて来るもんで、

この辺りをじっくり見ることも無く、次の目的地へ。

現在、左甚五郎の眠り猫も修繕中でレプリカが掛かっているようで、

見所は、この先の奥の院になりそうです。

日光東照宮
[唐門]
国宝

全体が胡粉(ごふん)で白く塗られています。

日光東照宮
「許由と巣父(きょゆうとそうほ)」や
「舜帝朝見の儀(しゅんていちょうけんのぎ)」など
細かい彫刻がほどこされている。


日光東照宮
唐破風の上の獅子と龍が見事。


日光東照宮
獅子かと思いきや、麒麟という気もする。
髭が無いから龍じゃないよね?


日光東照宮
犬歯?のある龍。耳が面白い。

日光東照宮
龍って顔がデカイんだなぁ。

日光東照宮
[ 祈祷殿(きとうでん)]
重要文化財
お宮参りのお客さんが祈祷を受けていました。


日光東照宮
懸魚は猪の目。

日光東照宮
蟇股(かえるまた)にも細かい彫刻が施されています。

日光東照宮

日光東照宮
回廊の内側に飾られた奉納酒の数々。

日光東照宮
回廊の端にある御朱印所には列が出来ていました。

日光東照宮
今までやったことが無かったけれど、やってみた。

日光東照宮
御朱印帳もこちらで調達。

日光東照宮
既に書かれた書に日付と押印が成されました。
(自分のものにせず、歴史好きな甥っ子に渡すことにしました)

日光東照宮
[ 神輿舎(しんよしゃ)]
重要文化財

日光東照宮
春秋渡御祭(5月18日、10月17日)に使われる、
三基の神輿(みこし)が納められているそうです。


日光東照宮
こちらも猪の目懸魚。

日光東照宮
虎の間にあるのは壺だろうか?


紅葉


今回、御朱印に興味を抱きましたもんで、

鳩居堂辺りで御朱印帳を買って、今後は御朱印を貰うことも目的にしたいと思います。

先ずは、今週末にチャレンジしてみようかな。

その參】に続く。


【日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)】
栃木県日光市山内2301
営業時間[4月~10月] 8:00~17:00[11月~3月] 8:00~16:00
(各期間とも受付は閉門30分前に終了)
拝観料:[大人・高校生]1300円 [小・中学生]450円


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茨城県結城市@壱景。

結城市
[石塚洋品店]
昭和初期の建物だと思われるのですが。
二階の窓が特徴的ですね(しかも大きい)。

結城市は茨城県にある市で、栃木県小山市に隣接しています。

国の重要無形文化財であり、ユネスコの無形文化遺産に登録もされている

高級絹織物・結城紬を伝統産業とする街です。

特産品は日本酒、すだれ麩、ゆでまんじゅう等。

駅から徒歩で行ける圏内に、

それらを購入することも可能であり、文化財も集まる一角があります。

ぶらぶら歩けば回れる程度のエリアですが、

蔵が集まる町並みは、なかなか見て楽しいものです。

東京からだと、フリーエリア内乗り降り自由な「休日おでかけパス」が便利でお得。

結城市
[石崎旅館]
茨城県結城市大字結城327
昭和初期の建物。
イベントなどで利用されるスペースらしく、
現在は旅館業は行っていないようです。


結城市
[築島邸]
見世蔵の脇の蔵も立派です。


結城市

結城市
鬼板の部分にある波模様は火伏せのまじないですね。

結城市
ちょっぴりシノワズリー的な照明器具。

結城市
[磯田邸]
乗降寺脇にあるとても立派な建物です。


結城市

結城市
毎度この大きな街頭に惹かれます。
ついつい写真を撮っちゃうし。


結城市
[会津屋呉服店]

結城市

結城市
影盛のある鬼板。
ここにも波模様があります。


結城市
[小倉商店店舗兼主屋]

結城市
登録有形文化財(建造物)

結城市
[赤荻本店見世蔵]
茨城県結城市結城123
明治20(1887)年頃に建設。
土蔵造2階建,瓦葺
登録有形文化財(建造物)


結城市
前回よりも崩れている気がする建物。立派なのに勿体ない。
しかし修復は大変なんでしょうね。


結城市
[奥庄店舗兼主屋]
茨城県結城市大字結城字大町24
木造2階建、瓦葺


結城市
登録有形文化財(建造物)

結城市
[ふじの蔵]
無料の休憩所になっています。
お手洗いアリ


結城市
良い感じの木造建築が並ぶ一角。

結城市
[旧黒川米穀店店舗]
茨城県結城市大字結城字西の宮町1319-2
土蔵造2階建、瓦葺
登録有形文化財(建造物)


干瓢問屋
[桜井長太郎商店]

干瓢問屋

干瓢問屋
干瓢の暖簾が面白い。

干瓢問屋
干瓢の調理の仕方が分からないので、
調べて作れそうなら次回購入したいと思います。


結城市
[鈴木新平商店見世蔵と文庫蔵]
茨城県結城市大字結城字浦町109-1
土蔵造2階建、瓦葺


結城市
登録有形文化財(建造物)だと思うのですが、
プレートが見あたらず。

結城市
[小西見世蔵]
結城市大字結城字浦町114
土蔵造2階建、瓦葺
登録有形文化財(建造物)


結城市
外壁は黒漆喰塗。

結城市
[増田書店]
2年前から変わらずの外観です。


結城市
やっぱり良い感じの建物だと思います。

結城市
蔵は漆喰が剥がれ落ちていました。

結城市
[富士峰菓子舗]
名物のゆで饅頭を買おうかどうしようかで結構悩みました。


結城市
左下の大福の種類に驚いた。

結城市
昭和初期の建物ではないかと思われるモダンな2階建て。

結城市
窓が湾曲しているのがスゴイ。
これは、そう見えるだけでガラスは平面なのかな?

まだまだ見逃した文化財があるもんで、

次回は新酒求めて来年早々に再訪したいと思います。



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岡山県備前市「第34回備前焼まつり」に行って来た。【その肆】

備前市
三代目藤田龍峰氏のギャラリー。

その參】のつづき。

藤田龍峰氏のギャラリーにやって参りました。

時刻は9時30分過ぎ。結構混んできました。

入って直ぐの場所にあった酒器に惹かれて暫く滞在。

値段を見るも書いていないので訊いてみたら、

奥から御子息である藤田昌宏さんご本人が登場。

い、イケメンだ・・・。

他にも色々と出して貰うも、初めに見たものが気に入ったもんで、

そちらを購入しました。

備前焼
掌に馴染むサイズです。
「たっぷり入りますね」と仰るとおり、お酒はかなり入りそう。


備前焼
とても薄くて軽いです。
茶器とするには手が熱くなるかも。
だからやはり酒器ですね。


備前焼
外側は光沢のある金属色に見えます。

もう一つ、別の酒器にも惹かれたのですが、

かなり悩んで、止めておきました。

ってか、店内も混んできた。

備前市
近くにある蔵らしき建物。

備前市
屋根には宝船の帆の意匠がありました。

やはり行動は早い方が良いですね。

10時近くなると、道は人でいっぱいになっていました。

しかも店内も混んでいて、なかなか留まって選ぶのは困難。

大きなギャラリーでは問題ありませんが、

個人のギャラリーでは人手もなく、かなり大変そうでした。

さて、混んできたし、ぼちぼち岡山に戻る方向で移動するかー。

その伍】につづく。



備前市
【第34回備前焼まつり】

平成28年10月15日(土)9:00~17:30
平成28年10月16日(日)9:00~16:30
会場:備前市伊部地区(備前焼伝統産業会館・JR赤穂線伊部駅周辺)
JR赤穂線伊部駅周辺

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岡山県岡山市『大手饅頭伊部屋 京橋本店』の「大手まんぢゅう」は日本三大饅頭の一つでして、これでワタクシ、日本三大饅頭制覇したってことになるんです。

大手饅頭伊部屋
[大手饅頭伊部屋 京橋本店]
天保8年(1837年)創業。

福島県は柏屋の薄皮饅頭、東京都は塩瀬本家の志ほせ饅頭、

そして岡山県は大手饅頭伊部屋の大手まんじゅう。

以上三つが日本三大饅頭でございます。

本日、岡山駅に着いて荷物をホテルに置いて直ぐに

「大手饅頭伊部屋 京橋本店」で大手まんぢゅうを購入して参りました。

一週間保つらしいので、部署へのお土産として箱入りを購入。

ついでに、すぐに食べる用にバラも購入しました。

大手まんぢゅう
[大手まんぢゅう 130円(税込)]

大手まんぢゅう
包みに水滴が付いているということは出来立てってことですよね。

大手まんぢゅう
極薄の皮に包まれたこしあん。
ものごっつい好みの味や~ん。
もっと買えば良かった。


つぶぞろい
ついでに購入した「つぶぞろい(中袋)」。
ぬれ甘納豆です。


岡山城主と云えば、イケメン戦国武将である宇喜多秀家。

豊臣秀吉の養女で前田家の姫であった豪姫の旦那さんです。

その宇喜多秀家が関ヶ原の戦いで敗れて八丈島に島流しにされた後、

岡山藩主となったのが池田家。

東京国立博物館の敷地にある重要文化財黒門を保有していた大名です。

あれは鳥取藩の屋敷にあったものちゃうんかいっ!と思われるでしょうが、

池田家は鳥取に国替えになる前は岡山の藩主だったんです。

まあ、それはともかく、その頃の藩主池田候が名付けたのが

「大手まんぢゅう」なんですって。

お茶会の席には必ず備前焼の茶器とともに出される名物だったらしいです。

確かに、これは名物になりますわ。

日本三大饅頭と言われますわ。

と、納得したワタクシです。

デパートでも購入可能らしいのですが、本店にわざわざ向かった理由は

建物が見たかったから。

築年数等不明ですが、戦火でも焼け残った戦前の建物だと思われます。たぶん。

大手饅頭伊部屋
屋根は瓦、外壁は銅板貼り。

大手饅頭伊部屋
家紋?


さて、店内もなかなか面白いです。

カウンターのショーケースに商品が並んでいるのですが、

殆どが「大手まんぢゅう」。

最中もありますが、お客さんの殆どは「大手まんぢゅう」を箱買いしています。

注文すると、店員さんが正面の窓ガラスを開けて奥に商品の指示をします。

そると直ぐに奥から商品が差し出されるという仕組み。

商品を出す人が毎度違っているので、

奥では複数人が箱詰めなどをしているんでしょうかね。

ちょっと面白いなぁと思いました。

店員さんは手際が良いし、愛想も良いし。なんか良い感じ。

帰りにもう一度寄りたいけれど、

今回の岡山県滞在で、ここまで来る時間は、もう無いかもなぁ。



大手饅頭伊部屋
【大手饅頭伊部屋 京橋本店】
岡山県岡山市北区京橋町8-2
営業時間 9:00~18:00
定休日:火曜


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静岡県沼津市戸田「松城家住宅」は入江長八の鏝絵(こてえ)が残る明治初期の擬洋風住宅なんです。

松城家住宅
国の重要文化財に指定されています。

国指定重要文化財の「松城家住宅」。

その今年最後の見学日が2016年8月21日でした。

実は今年だけでなく、2022年まで大規模改修をするため、

6年もの長い期間見学ができなくなります。

大規模改修は初めてで、

約140年間で老朽化した建物の保全と耐震化がなされます。

主屋は半解体、北土蔵や門などは全解体するそうな。

松城家住宅
[門及び塀]
庭門及び塀 石造、折曲り延長8.0m
重文指定年月日:2006.07.05

松城家住宅
門柱は伊豆石(凝灰岩)です。

松城家住宅
既に工事用具などが運び込まれていました。

松城家住宅
[東土蔵]
土蔵造、建築面積39.66平方メートル、二階建、西面庇付、桟瓦葺
重文指定年月日:2006.07.05

松城家住宅
劣化の激しい蔵の外壁と屋根。

松城家住宅
屋根には鬱蒼と蔦が生い茂っています。

松城家住宅
同じく蔦が生い茂る蔵の外壁。
外壁の崩壊を思うと必ず、「アッシャー家の崩壊」を思い出します。

松城家住宅
[ミセ]
木造、建築面積32.23平方メートル、二階建、桟瓦葺
西面主屋に接続
重文指定年月日:2006.07.05

松城家住宅
ミセの横にある門から庭に向かって見たところ。
改修前に不要な家具類を搬出したあとなのか無造作に詰まれていました。
※奥には入れず

松城家住宅
[松城家住宅 主屋]
木造、建築面積266.76平方メートル、二階建、桟瓦葺
重文指定年月日:2006.07.05

松城家住宅
外側の撮影は許可されていますが、内部ではカメラ等の使用は不可。
そんな中、唯一「入江長八」の鏝絵をカメラに収められるのが、
この主屋土間入口天井部分のランプ釣元飾りです。

松城家住宅
松城家住宅
[牡丹]
牡丹の鏝絵には落款があり、入江長八の「天裕之章」という号が見られます。

松城家住宅
伊豆石の門

松城家住宅
伊豆石の塀の奥に、破風の庇がある式台構えの玄関があります。

松城家住宅
二階外壁は石積み風に仕上げた白漆喰塗り。

松城家住宅
洋風建築を模した円柱も白漆喰塗り。
その隙間から、二階のポルトガル製手描きの天井紙が見えます。

松城家住宅
この天井紙が二階の全ての部屋に貼られていました。

松城家住宅
起り破風の庇のある式台構えの玄関。

松城家住宅
飾り板金も凝っています。

松城家住宅
本玄関の彫刻は、彫刻師 石田半兵衛の作と伝えられています。

松城家住宅
立派な式台構えの玄関。

松城家住宅
兎の毛通しは鶴です。

松城家住宅
欄間は亀。

松城家住宅
めちゃくちゃ人相の悪い、凶悪そうな亀です。

松城家住宅
和洋融合の独特の外観。

松城家住宅
以前はここに鎖樋があったと思われます。

松城家住宅
縁の下。
ここも漆喰塗りという・・・マジか。

松城家住宅
[上段の間]
・・・だった気がする。

松城家住宅
西面の2階に、洋風の窓が3カ所見えます。
ここは必見!

松城家住宅
本物の窓は1カ所だけで、他は漆喰鏝絵で描かれたもの。
近寄ってみると・・・

松城家住宅
これが本物の窓。

松城家住宅
半円形の青空を映したような部分もガラスではなく漆喰造り!
破風部には群青色の天然顔料が青壁として塗られています。

松城家住宅
石積み風の壁も左官技術です。
入江長八の名工振りがよく分かります。


松城家住宅
西側の奥にあるのは文庫蔵。

松城家住宅
謎の遺構。
ここには何が建っていたんだろう?


松城家住宅
調べてみたら、
ここには囲炉裏の煙出しのための煙出し越屋根が設置されていたそうです。


松城家住宅
右側の漆喰塗りの壁に注目。
仕上げ方が面白い。


松城家住宅
凄く綺麗な海鼠壁。

松城家住宅
既に足場が組まれていました。

松城家住宅
[文庫蔵]
土蔵造、建築面積16.52平方メートル、二階建、東面蔵前附属、桟瓦葺
蔵前南面主屋に接続
重文指定年月日:2006.07.05


松城家住宅
文庫蔵の屋根部分。

松城家住宅
[北土蔵]
土蔵造、建築面積32.23平方メートル、二階建、桟瓦葺
重文指定年月日:2006.07.05

写真には無い、入江長八の鏝絵が屋内にはあるのですが、

それらのほぼ全てが素晴らしく、一見の価値大有りです。

中にはラクガキされているものもあり、

それをした人物に呪いを掛けそうになりました。

初めて入江長八の鏝絵を見ましたが、本当に素晴らしいです。

芸術です、芸術。

震災や空襲で東京にほぼ現存していないのが惜しい!

天才と言われる人物の技に触れ、本当にゾクゾクしました。

長年、見たいと切望していたことが叶い、感無量です。

6年後にどのような補修がなされて一般に公開されるのかは不明ですが、

それも是非見てみたいと思っています。

しかし、建築当初のままの技に接することが出来た今回は、

ワタクシにとって、大変貴重な記憶に残るものとなりました。

最後に見られて本当に良かったです。


松城家住宅
【松城家住宅】

静岡県沼津市戸田72
公開日時:第一及び第三日曜
※2022年3月まで修復工事


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栃木県小山市『西堀酒造』は最近よく目にする“門外不出”という純米酒を造る酒蔵で国登録有形文化財に指定されています。

西堀酒造


朝7時に選挙の投票に行き、そのまま駅で「休日おでかけパス」を購入して上野駅へ。

行き先を日光方面に決めていたものの、宇都宮に向かう手前でハッと気付きました。

「休日おでかけパス」の範囲外になるやん、と。

急遽折り返して、小山駅で下車致しました。

実は小山駅で下車したら行こうと思っていた酒蔵があったんです。

それが、西堀酒造。

小山駅からはかなり距離があり、

どちらかと云えば、間々田駅に近い。

徒歩圏外なので、小山駅西口にある「まちの駅」で自転車を借りました。

小山市


ちなみに本日は気温が高め&日射し強め。

そんな中、自転車を漕いでいたもんで、腕があっという間に日焼けしちゃいました。

アームカバーを忘れちゃったのよねぇ・・・

西堀酒造
約3,500坪の敷地にある蔵の殆どが江戸末期から大正時代の建物で、今も現役。

西堀酒造
鬼板には花の意匠が施されています。
(左側が外れかけているけど)


西堀酒造
これは明かり取りなのか、通風口なのか、謎の開口部。@西堀酒造仕込蔵

西堀酒造
煙突も国登録有形文化財。

西堀酒造
[西堀酒造長屋門]
登録有形文化財(建造物)
外壁は真壁造漆喰塗。
腰壁は簓子下見板張。


西堀酒造
西堀酒造
西堀酒造
蔵が開いている時は門も開いているらしい。

西堀酒造
門の屋根はところどころ剥落しているようでした。
文化財の維持は大変だよねぇ。


西堀酒造
[西堀酒造瓶詰場]
登録有形文化財(建造物)
土蔵造2階建て。
外壁は白漆喰塗。
腰壁は簓子下見板張。


西堀酒造
こちらの鬼板には家紋が付いています。


蔵見学は日曜は休み&事前予約が必要なので、今回はショップのみの利用です。

ショップは月曜日がお休み。

朝10時から開いています。

小山駅からここまで自転車で約30分。

何kmあったんだろう?という所要時間でした。

しかも自転車利用なので、利き酒は無し。

勘だけで選んで参りました。

西堀酒造
[西堀酒造仕込蔵]
ここも国登録有形文化財に指定されています。


西堀酒造
[西堀工房 純米大吟醸 無濾過生原酒]
「西堀公房」は県内でも5軒の酒屋にしか置いておらず、
殆ど出まわっていない日本酒なんだそうな。
お米の種類でラベルが異なるため、めちゃくちゃ悩んで選んだ一本。


西堀酒造

[門外不出(もんがいふしゅつ)]
地元中心でしか出回らないお酒で、生産量に限りがあるため「門外不出」というそうな。


西堀酒造
[門外不出 純米大吟醸 プリティ]
270mlで890円だった気がする。


西堀酒造
西堀酒造
結構どっしりしたお酒らしい。


「門外不出」を最近よく見る気がするんだけれど、

本当に栃木県外ではレアなのかな?

とりあえず、生酒はあまり出まわっていないハズなので、

冷やして近々堪能しようと思います。



西堀酒造
【西堀酒造】
栃木県小山市粟宮1452
ショップ営業時間 10:00~18:00
(酒蔵見学は10:00~16:00 要予約)
ショップ定休日:月曜
(酒蔵見学定休日は日曜)


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福島県会津若松市『向瀧』は東山温泉にある国登録有形文化財に指定された素晴らしく癒される宿なんです。

向瀧



老舗温泉旅館『向瀧』は、全客室が国の登録有形文化財に指定されています。



つまりは、文化財の中で宿泊できるということ。



今回の旅の目的は、この旅館に泊まることでした。



で、これを遅ればせながら、母の日のプレゼントにした次第です。



向瀧
霧雨が降るため、屋根瓦が綺麗に見えます。

向瀧
三花懸魚(みつばなげぎょ)

向瀧
猪目懸魚っぽい。

向瀧
中庭を挟んで、別棟が見えます。

向瀧
雨が降っていたので中庭に出るのは止めておきました。

向瀧
傾斜した庭ゆえ、どこからでも綺麗に見えます。

向瀧
左手側が廊下。
この辺りはこの時期、夜になると蛍が飛びます。


向瀧
春夏秋冬楽しめそうな庭。

向瀧
よくよく見ると、引手も凝ってます
これは梅。


向瀧
龍。

向瀧
門の屋根に乗る留蓋は左右で違うみたい。

向瀧
留蓋(とめぶた)
なんだか、足が生えてそうな魚ですね。


向瀧
廊下の窓ガラスも古いものが填まっているようです。
(全て確認したわけではありませんが)


向瀧
ここからもこの日の夜、蛍が見えたらしいです。

向瀧
何処を切り取っても絵になる文化財の宿。

向瀧
各部屋でしつらえが違うそうですが、
元気にうちに階段を上がって上の方にある部屋にも泊まってみたいです。


向瀧
家族風呂。
ものごっつい気に入りました。


向瀧
それぞれの風呂には名前があり、天井にはその意匠の鏝絵的なものが付いています。

向瀧
すごーく気になった「会議室」の入り口。
浴室の脇に扉があるんです。

向瀧
川を渡った道路側からみた向瀧。

向瀧




全室制覇してみたいなぁ。



次は秋か冬に行くつもりです。




向瀧
【会津東山温泉 向瀧】

福島県会津若松市東山町大字湯本字川向200
チェックイン:15:00 チェックアウト:10:00
まちなか周遊バス「ハイカラさん」「あかべぇ」利用:会津若松市駅⇔東山温泉駅下車
※宿からの送迎なし



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長野県・小布施@壱景。【写真多用】

長野電鉄
北陸新幹線を長野駅で下車し、長野電鉄に乗り換え。
特急料金は須坂までで+100円でした。

長野電鉄
しかも座席は指定ではない。
座る席が自由だと異様に悩むもんですね。

長野電鉄
特急の名前が「スノーモンキー」だと知り、妙にツボに填まったワタクシ。
早さを感じないネーミングじゃん(笑)
と思っていたら、関東地方の急行よりも速度は遅かった。
それにしても、雪猿って(笑)。


小布施駅
小布施駅のホームの屋根は木造でした。
っつーか、ここ、ロケーションが良いです。
左側に山並みが見えます。快晴でした。
(写真は無い)


小布施
駅から少し歩くと、観光の中心地に行けます。
(ただし、大混雑)


小布施
[金刀比羅神社]

小布施
屋根の熨斗瓦には「金」の文字が。
(あ、鶏が大棟に止まってる)


小布施
漆喰をふんだんに使った、結構凝った屋根でした。

小布施
空腹のところに、蕎麦屋ではないお店を発見。

小布施
って、カレーかぁ。
信州まで来てカレーっつーのもなぁ。
って、栗カレーって何ぞや!?
・・・と思いつつ、通過。


小布施
野菜を売っているお店の前も今回は素通り。

小布施
栗関係のお店が連なり、嗚呼、小布施に来たなぁと実感しました。

小布施
有名どころの同店の横は、大型観光バスの駐車場でした。

小布施
桝一の横に小路があり、この先に「栗の小径」という有名な道があるようです。

小布施
奇跡的に人が居ない瞬間を撮影できた。

小布施
[小布施堂]
結構広い敷地です。


小布施
その敷地の中にカフェがあるらしい。

小布施
綺麗に整備された敷地内。

小布施
混雑しているっぽいので入るのを止めたカフェ。
モンブランが食べられるっぽいです。


小布施
桝一市村酒造場の煙突も見えます。

小布施
懸魚はないけれど、立派な瓦が乗った屋根。

小布施
自在屋という民藝品店の上の屋根に乗る鬼瓦。
ちょっと特徴的ですよね。



学生時代に来た時は、こんなに観光客でにぎわう街ではありませんでした。


雨が降っていたからかな?


栗が好きなら、ぜひぜひ訪れるべき街かも。


まあ、栗収穫後に来る方がもっと楽しめそうですけどね。



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栃木県真岡市『岡部記念館 金鈴荘』にある矢橋天籟の絵が良いのでもう一度観に行きたい。【建物写真多用】

金鈴荘
[金鈴荘(きんれいそう)]
建設時期:明治時代前期
木造2階建、寄棟桟瓦葺、土蔵造
栃木県指定有形文化財(建造物)


明治中期に岡部家の3代目で

岡部呉服店の2代目である岡部久四郎が建てたのが「金鈴荘」。

長年、建材を収集し、

出入りの大工や指物師などの職人を東京3年間で修業させ、

約10年の歳月を費やして建てています。

「床の間」の全てで紫檀・黒檀・鉄刀木(たがやさん)の唐銘木が使用されており、

室内を飾る書画骨董類は、栃木県に縁のある作者のものが殆ど。

【掛軸、額】
真岡出身の矢橋天籟(やばしてんらい)
黒磯出身の高久靄崖(たかくあいがい)

【襖絵山水画】
佐竹永陵(さたけえいりょう)

【天袋、地袋絵や金屏風等】
宇都宮藩家老の県六石(あがたりくせき)
藤田素堂(ふじたそどう)


など、文化財として価値あるものが数多く飾られています。

また、有島武郎の小説『或る女』の主人公・早月葉子のモデルといわれている

国木田独歩の最初の妻・佐々城信子が後年暮らした所です。

その後、昭和63年6月まで割烹料理店「金鈴荘」として利用され、

同年8月に真岡市が借り受け、平成13年1月に岡部呉服店から真岡市に寄付され、

現在は真岡市が管理しています。


金鈴荘
昭和27年までは岡部家の別荘として接待や呉服の展示会場として使用されていました。

金鈴荘
東日本大震災で罹災し、約2年間休館して復旧工事を行っていたそうです。

金鈴荘
平日はこの門が閉まっているみたいですね。

金鈴荘

金鈴荘
海鼠壁(なまこかべ)仕上。
しかも黒漆喰塗り。先の震災で外壁が剥落し、これは修復したものらしいです。
左官職人が鏝でこれを造るとなると、数年掛かるので、
型で造ったものを貼っているっぽい。


金鈴荘
中は蔵ではなく、部屋になっています。
防火のため土蔵造りなので、庭に面している箇所以外を漆喰の外壁が覆っています。


金鈴荘
石塀の内側に板塀があります。

金鈴荘
[磯山石の塀]
現在は生産されていないそうです。
同じ石材が敷石としても使われています。


金鈴荘
庭も見学可能ですが、先ずは玄関から内部へ。
見学は無料です。


金鈴荘
屋根の意匠も凝っていますね。
でも影盛りは控えめかも。


金鈴荘
[玄関]

金鈴荘
照明器具は昭和時代のものらしい。

金鈴荘
一階の回り廊下。

金鈴荘
窓ガラスは当時のものも残っているようです。
これだけのガラスを填めるとなると、かなりの金額になったでしょうねぇ。


金鈴荘
手前の格子っぽいものは、耐震改修で追加したもの。

金鈴荘
銘木の「紫檀」が使われており、説明もありました。

金鈴荘
同じく銘木の「黒檀」。
これは床柱。


金鈴荘
唐木の「鉄刀木」。
この「紫檀」「黒檀」「鉄刀木」の3つは、
普請道楽のお宅を見学すると
「ドヤっ」て感じに説明書きがされていたりします。
レアな銘木として真っ先に覚える呪文のようなものって気がします。


金鈴荘
掛け軸などが多くて、撮影できる箇所が少ないかも。
これは一階の一番奥の和室です。地袋と天袋襖の金箔の色が違う理由は、
料亭時代に上のみ使って、下は蔵に仕舞っていたかららしいです。


金鈴荘
この下の木材も「紫檀」らしいのですが・・・マジで!?

金鈴荘
襖紙も見事です。

金鈴荘
庭に面していない方の廊下。
天井が高いんですよ。


金鈴荘
ここが佐々城信子さんが使っていた和室。

金鈴荘
料亭時代に造られたトイレ。

金鈴荘
畳が敷かれているってことは、ここで身繕いをしたのでしょうかね。

金鈴荘
二階の襖の引手。

金鈴荘
一階の佐々城信子さんの部屋の引手だったと思う。

金鈴荘
二階の部屋の引手。
これが一番凝っていますね。


金鈴荘
使われていない階段。
かなり急で、幅も狭いです。


金鈴荘
唯一の板張りの部屋。
これも料亭時代に板張りにしたそうです。
芸妓さんが踊るためらしいですね。


金鈴荘
二階の回り廊下にはガラス戸が付けられていますが、
建築当初は雨さらしだったそうです。


金鈴荘
長い廊下をめぐる一本杉。
日光杉らしいです。


金鈴荘
庭から見るとこんな感じ。

金鈴荘
これほど長い杉ですが、太さはほぼ均一っぽいです。

金鈴荘
昔、店があった側の扉は、モロ、蔵の扉になっていて、
その内扉は片面だけガラス張りでした。


金鈴荘
ガラスは模様入りですが、割れたのか、違う模様のものが填まっていました。

金鈴荘

金鈴荘
庭から見た建物。

金鈴荘
よく見ると、一階と二階のガラスの大きさが違いますね。

金鈴荘
一階の方が古いってのは、板ガラスのサイズ的にもそうなんだろうと思います。

金鈴荘
二階は大きな板ガラス。

金鈴荘
縁の下にも磯山石らしきものが見えますね。

金鈴荘

金鈴荘
屋根瓦ってホント綺麗ですよねぇ。
最近、なんだか異様にこういうのを見るとトキメキます。


金鈴荘
三つ巴の家紋っぽいんですけど、中央にグシャグシャした何かが見えますよね。

金鈴荘
この角度から見てもカッコイイですね。
ちなみに右手側がトイレの部屋です。


金鈴荘
建物の裏側。
濠があり、石垣も磯山石で組んでいるみたいです。


金鈴荘
裏側から見ると非公開部分があることに気付きます。

金鈴荘
漆喰保護のために外壁をトタンで覆っているんですかね。

金鈴荘

金鈴荘
ここは台所なのかな?

金鈴荘
屋根を支えるためか補強がされているっぽい。

金鈴荘
その奥は昔からある厠でしょうか。

金鈴荘
二階の銅板の雨戸がカッコイイです。

金鈴荘
童謡『鯉のぼり』の歌にある“甍の波と雲の波”というフレーズは、
屋根瓦の波の形をうたったものですが、
晴天の日にこういう屋根を見ると、その歌を思い出します。


金鈴荘
太い樹が意外とないんですよねぇ。
何故だろう?


金鈴荘
磯山石の塀は真岡市登録文化財に登録(平成13年2月28日)されています。

金鈴荘
石に生えている植物を抜きたい欲求にかられるのはワタクシだけでしょうか?

金鈴荘
これ欲しいかも~と思った灯篭。


建物に興味のない方でも、2階の矢橋天籟の額は必見です。

『百鬼夜行図』というのがそれで、正直、お金持ちだったら欲しいです。

レプリカでもいいから欲しいなぁ。

また、あの絵を観るためだけに出かけようと思っているほどです。

あれは美術館にあるレベルの作品だと思うんだけどなぁ。



金鈴荘
【岡部記念館 金鈴荘】
栃木県真岡市荒町2096番地1
開館時間 10:00~16:00
休館日:火曜


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群馬県桐生市『島田家住宅』は国の登録有形文化財です。

島田家住宅
【島田商店店舗】
大正時代(1912~1925年)
木造2階建、瓦葺。




群馬県桐生市『島田家住宅』。



島田商店旧事務所
島田商店旧石蔵
島田商店旧倉庫
島田商店店舗
島田家住宅主屋
島田家住宅中門
島田家住宅鳥居



の計7つが国登録有形文化財に指定されています。



偶然隣が駐車場になっていたので、サイドから蔵を見ることが出来ました。



でも何れ建物が建つんでしょうなぁ。



今だけの景観なのかも。



島田家住宅
【島田商店旧事務所】
明治時代(1868~1911/1937・1985改造)
後に南側内部を車庫に改修。


島田家住宅
【島田商店旧石蔵】
1937年/1985年改修
石造2階建、瓦葺、建築面積99㎡

商品倉庫だった内部を改修し、越屋根と玄関を付加して歯科医院として営業しています。


島田家住宅
大谷石の外壁がイイ感じ。

島田家住宅
側面から見た蔵。

島田家住宅
大谷石の色がきれいですね。

島田家住宅
熨斗瓦はシンプル。影盛は控えめ。

島田家住宅
青海波模様を成す瓦が、上の写真とは若干違う気も・・・。

島田家住宅
向かい側にある蔵も同じ一族のものなのかな?




島田家住宅
【島田家住宅】

群馬県桐生市巴町1-1121-8
登録有形文化財(建造物)



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群馬県桐生市『平田家住宅旧店蔵』は国の登録有形文化財です。

平田家住宅店蔵




本町通りに面する間口3間半・土蔵造2階建のとても目を惹くこの町家は、



国の登録有形文化財に指定されています。



前回も、いい建物だなぁ~と魅せられたワタクシですが、



今回見ても、やっぱり素晴らしい。



ただし、以前よりも蔦が生え過ぎ感は否めないかな。



平田家住宅店蔵
1900年(明治33年)
土蔵造2階建、瓦葺、切妻、建築面積18㎡


平田家住宅店蔵
鬼板と影盛も立派です。

平田家住宅店蔵
毎度思うのですが、整然と並べられた瓦って波のようでとても美しいですよね。

平田家住宅店蔵
蔵の間に金木犀がワッサワッサと滝の様に生い茂っていました。

平田家住宅店蔵
蔦にまみれた蔵。
蔦を見る度に「アッシャー家の崩壊」を思い出すワタクシ。


平田家住宅店蔵
側面もえらいことになっています。

平田家住宅店蔵
左の蔵の影盛。
熨斗瓦の部分は鱗のようですね。




数年後にでも、内部を見学できるようになると嬉しいんだけどなぁ。



それはそうと、あそこまで生い茂った金木犀の幹も見てみたい。





平田家住宅店蔵
【平田家住宅旧店蔵(ひらたけじゅうたくきゅうみせぐら)】

群馬県桐生市本町1-6-28



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sava!プロフィール

sava

昭和生まれの大阪育ち。数十年前から母の実家の神楽坂エリアに生息。食,日本酒,旅,富山県,文化財(建築物),読書等を好み、当ブログではそれらにオマケ情報も加味しています。それなりの年齢になり、老眼とか更年期とか諸々の不具合も出て参りました。そんな多様な話をチマチマと記す日々です。
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