sava!

興味あるものを 興味ある人に。

私は諦めを敵とする。 私の日々の努力は実にこの諦めと闘うことである。 (北条民雄)

富山県高岡市『瑞龍寺(ずいりゅうじ)』で“一つやいと”なるものを体験してきた。

瑞龍寺



大雨の中、瑞龍寺に行って参りました。


流石に空いているかと思ったのですが、結構な人でございました。


なんでこんなに人がいっぱいなのだ?


と疑問に思っていたら、


回廊で会話をした方に


「一つやいとを是非、体験した方が良いですよ」


と強く勧められました。


修行の疲れを癒すために、約250年前から続いているやいと(お灸)。
毎年、無病息災を祈願して多くの人が訪れます。その昔、瑞龍寺の雲水らが修行に臨むにあたり、お灸をすえていた事が始まりとされ(把針灸治)、それが広まり、「一つやいと」という行事になりました。やいとはもともと、座禅や行脚で疲れた僧侶を対象にしてきましたが、明治時代の初めごろから農家の人たちや、参拝者にも施すようになったといわれています。



このイベントで混んでいたってこともあり得そうです。


瑞龍寺
現在、山門が修繕中です。

瑞龍寺
瑞龍寺の山号。

瑞龍寺
雨脚が強くなって参りました。
かなり土砂降りだったので・・・

瑞龍寺
外を通らずに・・・

瑞龍寺
回廊を進んで法堂に向かいました。

瑞龍寺
法堂内はご高齢の方々で賑わっていました。

瑞龍寺
その端に、「一つやいと」をする場所があります。

瑞龍寺
お灸をすえてはいけない人も居るらしい。

image
一か所だけかと思いきや、
「両膝を出して座って下さい」と言われ、両膝にお灸をすえられました。
ツボらしいです。
ものごっつい痛熱い。線香の比ではない気がする。
「本日はお風呂には入らないでくださいね」と言われ、
ちょっと悩んでいると、
患部を保護してササッとシャワーを浴びるぐらいなら・・・
と妥協して貰えました。


瑞龍寺
ワタクシが体験したのは「一つやいと」でしたが、
もう一種類あったみたいです。


瑞龍寺
こちらは三倍の価格。
何がどう違うんだろう?



この「一つやいと」は、毎年6月1日と7月1日に行われるそうです。


とてもタイミングが良かったんですね。


回廊で出会った方に勧めて頂いて良かったです。


ちなみに、このツボで膝の痛みが緩和されるのだとか。


もともと痛みが無かったので、効果のほどは分かりませんが、


良い体験ができました。


あまりの熱さと痛さに、


手を合わせて無病息災を祈る余裕はありませんでしたけど。


さて、前回見ていなかった石廟を見てきました。


って、土砂降りだったので近くでは見ていませんが。


瑞龍寺
[法堂]
国宝です。


瑞龍寺
法堂脇にある石廟へ。

瑞龍寺
回廊にある出入り口から入ります。

瑞龍寺
[石廟]
富山県指定史跡


瑞龍寺
[前田利長公石廟]

瑞龍寺
廟は右側から、
前田利長(高岡開祖)、
前田利家(加賀藩祖・利長公の父)、
織田信長(利長公の夫人:玉泉院の父)、
織田信長側室、
織田信忠(信長公の嫡男)
の五基あります。


瑞龍寺

瑞龍寺
御朱印も頂きました。



あいにくの雨でしたが、行って良かったと思える体験でした。



瑞龍寺
【瑞龍寺(ずいりゅうじ)】

富山県高岡市関本町35
宗旨:曹洞宗
本尊:釈迦如来
創建年:慶長19年(1614年)
開基:前田利常
国宝指定:仏殿、法堂、山門の3棟
拝観時間 9:00~16:30
拝観料:500円


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富山県南砺市城端『城端別院善徳寺』は南砺市の文化財に指定されている真宗大谷派のお寺です。【写真多用】

善徳寺
[城端別院善徳寺]



善德寺というのは寺号を持つ城端別院は、真宗大谷派の寺院です。


越中一向一揆の中心として瑞泉寺勝興寺と共に拠点の一つであったようです。


ああ、また一向一揆の話だ・・・と、苦手意識が克服できておらず、


ってか、また勉強しきれていないワタクシでございます。


石川県と富山県を知ろうと思えば避けては通れない歴史ですもんね。


織田信長の視点でも良く分かっていない部分なので、


多面的に、ちょっとずつ知って行こうと思っています。


善徳寺
[山門]
文化12年(1815年)に再建。
県指定文化財


善徳寺
山号は「廓龍山」。

善徳寺
山門の天井を見上げると龍の彫刻と折り上げ格天井が見られます。

善徳寺
一瞬の印象が曼荼羅みたいだ・・・

善徳寺
右側はカエルなのかしら?

善徳寺

花狭間窓。


善徳寺
桟唐戸。


善徳寺
境内から見た山門。
修繕が終了し、補強の白木が見えます。


善徳寺
山門脇の巨樹。

善徳寺
側面に懸魚が見えます。

善徳寺
真宗大谷派の紋と云えば抱牡丹ですが・・・


善徳寺
[本堂]
約250年間一度も焼失することなく現存している。
県指定文化財


善徳寺
平成の大修理と呼ばれる
大規模な保存修理・震災対策事業が終了した姿です。


善徳寺
屋根は本来の姿に近いこけら形の銅板に葺き替えてあります。

善徳寺
小雨なれど、屋根からの雨水が勢いよく水面を打っていました。

善徳寺
本堂の蟇股(かえるまた)

善徳寺
本堂正面の木鼻。象なのか白澤なのか・・・って、象か。

善徳寺
見上げてみる。

善徳寺
反対側も同じ・・・耳がちょっと違う気がする。

善徳寺
本堂脇から山門を望む。

善徳寺
お言葉に甘えてお参りさせて頂きます。

善徳寺
この日はこういう日だったようです。

善徳寺
金箔が貼り直されている本堂内。

善徳寺
畳の下は幅の広い板張りです。

善徳寺
本堂の外側。
これは耐震補強なのかしら?


善徳寺
龍の耳ってこうだっけ?と気になった木鼻。
まあ、龍自体が想像上の生き物ですけど。


善徳寺
この先に講堂があるようです。

善徳寺
[鐘楼堂]
天明元年(1781年)に上棟。
県指定文化財


善徳寺
挿肘木の造形が美しいです。

善徳寺
懸魚の下に龍の彫刻が見えます。

善徳寺
木鼻の彫刻は獅子か白澤か・・・

善徳寺
マーブル模様が美しい石の土台。
これは何処産の石かしら?


善徳寺
[経堂]

善徳寺

善徳寺
敷地内端にある建物。
重厚な造りで興味深いです。
ってか、カッコイイ。


善徳寺
[蓮如上人銅像]

善徳寺
その前の狛犬らしき獅子。
ものごっついイイ表情です。


善徳寺
目にはガラス?が填め込まれていました。

善徳寺
その隣にある立派な樹。
御神木と言われても納得の立派さです。



同院では事前申込で9時~17時の間に拝観案内を受け付けているそうです。


 拝観案内料は一人400円。


係の案内で別院各部屋を見学できるのだとか。


次回は必ず申し込みたいと思います。


善徳寺
式台門は修繕中でした。

善徳寺
角が太鼓堂。
太鼓堂は城端城の遺構であるとの言い伝えが在るそうです。


善徳寺
立派な社務所。

善徳寺
こちらもずーっと社務所です。

善徳寺
本堂の隣に宝物館内に対外的な社務所があります。

善徳寺
入口に貼ってある紙を見て安心する母とワタクシ。

善徳寺
御朱印を頂くためにまっている間、
応接セットでお茶を頂いておりました。
今までいろいろなところに行きましたが、初めてでした。



【城端別院善徳寺】
富山県南砺市城端405
http://www.zentokuji.jp/


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富山県富山市『願了寺』という興味深い建築物。

願了寺




概観が気なって立ち寄ったのが岩瀬にある『願了寺』。



人の気配が一切無いお寺さんです。



願了寺
よくよく見ると、木造建築物を漆喰で囲っているっぽい?

願了寺
入っていいのか分からず、外から見るたげに留めました。
そういえば、富山県は浄土真宗のお寺さんが多いですね。


願了寺
半ばモルタルに埋もれている木鼻。

願了寺
なんとなく折衷感のある不思議な建物です。
造形が面白いというか。




まだまだ不勉強で、宗派による建物の違いなどが分かりません。



きっと細かいところで違いがあるんだろうなと思っていますがどうなんでしょうね。



願了寺
碑が建っていますが、文字はワタクシの目では読めませんでした。




【願了寺】
富山県富山市東岩瀬町100
浄土真宗 本願寺派



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【写真多用】奈良県奈良市にある国宝&世界遺産『唐招提寺(とうしょうだいじ)』は感動的なパワースポットだと思う。

唐招提寺


国宝で世界遺産に指定されている『唐招提寺』。

ここを是非、見ておきたくて奈良にやって参りました。

唐招提寺は、中国・唐出身の僧・鑑真が晩年を過ごした寺院です。

金堂や講堂、仏像など、多くの国宝と重要文化財を有しています。

それこそ、興奮して鼻血が出そうです。

そんな中、ワタクシが激しく感動して涙したのが、

国宝・金堂内にある、千手観音立像(木心乾漆千手観音立像)。

金堂内には他に薬師如来立像、盧舎那仏坐像という

同じく国宝に指定されている仏像があるのですが、

段違いに感動したのが千手観音立像でした。

残念ながら写真は撮れませんが、

撮れないからこそ実際に見て体感して頂きたいと思います。

仏像を見てこれほど感動したのは生まれて初めてでもの凄く驚きましたわ。

是非是非是非、また再訪したいと思っています。

では、改めて、写真に撮れる範囲の文化財をご紹介します。

唐招提寺
すぐそばに薬師寺があるのですが、
殆どの観光客は薬師寺に流れていきます。
ゆえに、唐招提寺境内は空いていました。
この差は何だろう?


唐招提寺
[南大門]
1960年の再建。
向かって左手で一人600円拝観料を支払います。


唐招提寺
御朱印は是非、頂きたいので、先に預けることにしました。

唐招提寺
1998年、古都奈良の文化財の一部として、
ユネスコより世界遺産に登録されました。


唐招提寺
この日は奈良市内で昼食を予約していたもんで、
拝観時間は駅からの移動時間も含めて2時間弱しかありませんでした。
午前中いっぱいの余裕が必要だったかも。


唐招提寺
[金堂]
奈良時代建立の寺院金堂としては現存唯一のもので、
国宝に指定されています。


唐招提寺
大棟の左右にある鴟尾(しび)は平成の大修理で新たに設置されたもの。
本来西側に設置されていた鴟尾は創建当初のものであり、
東側は鎌倉時代の元亨3年(1323年)の補作でしたが、
いずれも劣化が著しいために屋根上から下ろして別途保管されています。
本物は附(つけたり)として国宝に含まれています。

唐招提寺
【写真を拡大すると鴟尾に書かれた文字が見えます】


唐招提寺
手水ははすの葉を模したものっぽい。

唐招提寺
金堂を真横から見たところ。
(正面は左側です)


唐招提寺
この金堂には、
中央に本尊・廬舎那仏坐像、
向かって右に薬師如来立像、
左に千手観音立像と、
いずれも国宝に指定されている仏像が安置されています。

唐招提寺
他にも、本尊の手前左右に梵天・帝釈天立像、
須弥壇の四隅に四天王立像を安置してあり、
いずれも国宝に指定されています。


唐招提寺
屋根には鬼瓦が乗っています。

唐招提寺
[風鐸(ふうたく)]
軒の四隅につり下げて飾りとする鐘形の鈴のことです。


唐招提寺
[裏側から見た金堂]

唐招提寺
[鐘楼]

唐招提寺
[鼓楼]
国宝
金堂・講堂の東側に建つ建物。
西側の対称的位置に建つ鐘楼に対し「鼓楼」と称するものの、
太鼓ではなく、鑑真が唐から請来した仏舎利を安置しているそうです。
そのため舎利殿ともいわれます。


唐招提寺
雀のようで雀でない感じの鳥が止まっていました。

唐招提寺
[講堂]※奥
国宝
平城宮の東朝集殿を移築・改造したもの。
天平宝字4年(760年)頃に平城宮の改修に伴って移築された。


唐招提寺
[経蔵と宝蔵]
国宝
礼堂の東側に並んで建つ(南が経蔵、北が宝蔵)。
奈良時代の校倉造倉庫で、
経蔵は創建以前に当地が新田部親王邸であった時代からの建物で、
宝蔵は当地が寺になってからの建物であると推定されています。


唐招提寺
[礼堂(らいどう)]
重要文化財
鼓楼の東にある南北に細長い建物。
堂内には清凉寺式釈迦如来立像(重要文化財)と
日供舎利塔(重要文化財)が安置されているそうです。


唐招提寺
金堂から見た礼堂。

唐招提寺
桁行19間、梁間4間、入母屋造、本瓦葺き。

唐招提寺
経蔵・宝蔵側から見た礼堂。

唐招提寺
隣の鼓楼に安置された仏舎利を礼拝するためのお堂でもあります。

唐招提寺
奥に見えるのは金堂。

唐招提寺
瓦には「唐招提寺」の文字が。

唐招提寺
礼堂脇にある土塀。
右手奥に向かって上り坂になっています。


唐招提寺
ゆえに、塀も坂に沿って上がっています。

唐招提寺
[御影堂]
重要文化財
文化財指定名称は「旧一乗院 宸殿 殿上及び玄関」。
平成27年から平成大修理中のため約5年間は拝観できません。

※鑑真和上坐像が安置される御影堂内の襖絵は
東山魁夷が10年を超える歳月をかた大作。


唐招提寺
足場が組まれているので建物は撮りませんでしたが、
石畳のアート感は撮らずにはいられませんでした。


唐招提寺
かなり手入れされた庭の木々。

唐招提寺
木々に侵食された土塀の遺構も残っていました。

唐招提寺
御廟を取り囲む土塀。

唐招提寺
土の色が変わるので、時代が違のではないかと感じた部分もありました。

唐招提寺
唐招提寺
向きにより人相が変わって見えた御廟の門に乗る鬼瓦。


唐招提寺
鑑真和上御廟はこの先にあります。

唐招提寺
苔生した庭は、とても静かです。

唐招提寺
梅雨の時期は綺麗だろうなと想像されます。

唐招提寺
御廟手前の手水鉢。

唐招提寺
この花の御香が売店にありましたわ。

唐招提寺
御廟を後に、礼堂方面に戻ります。
その途中に敷き詰められた石畳もいい感じ。


唐招提寺
「あおかえで」は夏の季語ですな。

暑くも無く、寒くも無く、快晴だったこの日の奈良市。

絶好の拝観日和でございました。

最後に、忘れずに御朱印の紹介です。

唐招提寺
売店に併設されて、御朱印を受け取る場所があります。

唐招提寺
金堂の御本尊「廬舎那仏」の御朱印と、
鑑真和上の御御影の2種類があります。
右が書いていただくもの、左が貼るタイプ。


「いま ふたたびの奈良へ」というJR東海のCMがありましたが、

あれは2006年ごろのものらしいです。

その頃に、そのCMを見ても心に刺さらなかったのですが、

今は、あのキャッチコピーを聞いたら、深く頷くワタクシが居ります。

大人の修学旅行に、奈良がおすすめです。

ハンドクリーム
[沈香(ぢんこう)クリーム 1,000円(税込)]
売店でハンドクリームを購入しました。
実はハンドクリームが好きで、
これぐらいのサイズだと、ついつい買ってしまいます。


ハンドクリーム
唐招提寺の文字と絵がガッツリ入っているので
お土産に良いと思います。


唐招提寺
【唐招提寺】

奈良県奈良市五条町13-46
(近畿日本鉄道橿原線西ノ京駅下車徒歩8分)
宗派:律宗
創建年:天平宝字3年(759年)

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埼玉県熊谷市『妻沼聖天山(めぬましょうでんざん) 貴惣門』の修復された二天像がちょっと・・・。

妻沼聖天山




『妻沼聖天山(めぬましょうでんざん)』には埼玉県唯一の国宝建造物があります。



高野山真言宗の仏教寺院で、正式には『歓喜院(かんぎいん)』といいます。



その貴惣門は国の重要文化財に指定されています。



素晴らしい彫刻群は一見の価値アリで、再度見たいと思わせる建造物。



ゆえに、本日、再訪して参りました。



前回と違っていたのは二天像。



修復が完了して、持国天と多聞天(毘沙門天)の像が見られます。



しかし・・・、うーん、この修復はどうなんだろう?



別物感が半端ないんですけど?



妻沼聖天山

妻沼聖天山
6月に、二天像修復の報告などが行われるそうな。
ちなみに下が前回見た改修前の像です。

貴惣門
[持国天(じこくてん)]
東方を護る守護神として造像される場合が多く、
向かって右手前に安置されるのが原則とされます。


貴惣門
体色は赤く、右手を拳にして右腰に置き、左手に刀を持つ姿で表されることが多い。

貴惣門
足下に邪鬼を踏みつけています。
それが、こうなっちゃいました。

妻沼聖天山

妻沼聖天山
この塗料の照り感に違和感があるのだけれど?

妻沼聖天山

妻沼聖天山
一瞬、樹脂製の像かと思った。
それ以外の彫刻は以前のままなので、浮いている気もする。

妻沼聖天山
妻沼聖天山
妻沼聖天山
妻沼聖天山
妻沼聖天山
門の彫刻はやはりみごとです。




多聞天の腕が折れたため修復したらしいのですが、



このペイントはどうなんだろう?



経年劣化で良い感じになるはずという計算なのかしら?



何はともあれ、修復前に見ておいて良かったです。



今どきは、日光東照宮のような修復が流行りなのかしら。
(「日光東照宮 修復 ひどい」で検索)




妻沼聖天山
【妻沼聖天山(めぬましょうでんざん)】

埼玉県熊谷市妻沼1627
山号:聖天山
熊谷駅から朝日バス利用
【6番】太田駅・西小泉駅・妻沼聖天前線で「妻沼聖天前」停留所下車
片道460円 Suica利用可



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栃木県足利市『鑁阿寺(ばんなじ)』で御朱印をいただく。

鑁阿寺
[鑁阿寺 本堂]
国宝


休日おでかけパスを使って、足利市に行って参りました。

2014年以来の再訪です。

前回は御朱印をいただくという知識がなかったので建物だけ見て帰ったのですが、

今回は御朱印をいただくことが叶いました。

鑁阿寺
[楼門と太鼓橋]
栃木県指定有形文化財


鑁阿寺
太鼓橋の天井は格天井になっています。

鑁阿寺
栃木県指定有形文化財の仁王門(山門)に立つ仁王像・阿形。

鑁阿寺
仁王像・吽形。
かなり立派な像なのですが、
網のブロック力が強力でよく見えないのが残念です。


鑁阿寺
境内の桜も見頃を過ぎて葉が茂り始めていました。

鑁阿寺
[多宝塔]
栃木県指定有形文化財


鑁阿寺
[大銀杏(おおいちょう)]
栃木県指定天然記念物


鑁阿寺

鑁阿寺
[本堂]
国宝
正安元年(1299年)の建立。
応永14年~永享4年(1407~1432年)大規模改造。


鑁阿寺
本堂の唐破風下に力士像がありました。
前回見逃してましたわ。


鑁阿寺
本堂に向かって左手側に今回は進みます。

鑁阿寺
[不動堂]
本尊は不動明王像(足利市指定文化財)


鑁阿寺
[経堂]
重要文化財


鑁阿寺

鑁阿寺
[西門]
栃木県指定有形文化財


鑁阿寺
前回写真に撮るのを忘れていたため、
今回はこれを撮るのが目的でもありました。


境内は学生さんたちでいっぱい。

それでも前回来た時よりは格段に空いていたので、

皆さん、あしかがフラワーパークに行っちゃっているのかもしれませんね。

ちなみに、あしかがフラワーパークの入園料は日替り。

本日の入園料は1,200円だったので、まだ藤の花も見頃ではないのかもしれません。

見頃だと1,700円になるみたいだし。

さて、御朱印をいただくのに待つ人は居らず、直ぐにいただくことができました。

鑁阿寺
本堂に向かって右側にその一角はあります。

鑁阿寺
お守りなどの種類も豊富でした。

鑁阿寺
御朱印は400円。
待っているとすぐに書いて頂けました。


鑁阿寺
朱印に「国宝」の文字がありますね。


さて、続いてここから織姫神社に向かいます。

予報は曇りでしたが、ちょっと晴れてきました。


鑁阿寺
【鑁阿寺(ばんなじ)】

栃木県足利市家富町2220
国の史跡:足利氏宅跡(鑁阿寺)
宗派:真言宗大日派
開基:足利義兼
別称:大日様


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満開の桜。@増上寺

増上寺




港区芝にある徳川将軍家の菩提寺、増上寺では現在、桜が満開です。



浄土宗の元祖法然上人の忌日法要である御忌大会(ぎょきだいえ)



4月2日から7日まで執り行われており、沢山の人々が境内に溢れていました。



出店も並んでおり、観光客(特に中国の人々)が花見を楽しんでいるようでした。



桜
桜
桜
桜
桜
桜
桜
桜




夕方からの雷雨で散ってしまっていなければ良いのだけれど。




増上寺
【増上寺】

東京都港区芝公園4-7-35
本尊:阿弥陀如来
正式名:三縁山 広度院 増上寺



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山形県上山市『水岸山慈眼院 観音寺』の本堂がもの凄い。

観音寺
[本堂]

さて、大日堂に続いて本堂に参拝します。

スイーツで言えば、ショートケーキの苺を食べるかのような気分。

階段を上がって来て最初に目に付いたのが本堂でして、

その彫刻の豪華さに鳥肌が立ちました。

が、先ずは大日堂から拝見した次第です。

観音寺
境内は小ぢんまりしているのですが、見どころは満載です。

観音寺

観音寺
どこを見ればいいか混乱する向拝の彫刻。

観音寺
兎の毛通しは鳳凰。
龍の上には仙人らしき彫刻があります。
どういう話がここにはあるんだろう?


観音寺
鳥に乗っているっぽい仙人?

観音寺
龍の鱗が半端ないです。
龍って背中に乗ったら鱗が硬くて痛いのかも。
スゴイな、日本昔ばなしでオープニングに龍に乗っていた子供。


観音寺
木鼻の獅子の毛並みがゴージャスです。
ってか、写真を見て気付いたけれど、
虹梁の下に鳥の彫刻があったんですね。


観音寺
鳥がここに居るってことは、この獅子は雲に乗っているのかもしれんね。


観音寺
繋虹梁(つなぎこうりょう)の上で鬼が大斗を支えています。
こんなの初めて見たわ。


観音寺
向かって右側にも別の鬼が。
ってか、鬼じゃなくて力士かな?


観音寺
筋肉とかスゴイです。
辛そう・・・。


観音寺
これらの彫刻を見るだけでも足を運ぶ価値アリです。


観音寺
屋根の鬼がカラーだ。

観音寺
こちらの懸魚も立派。

観音寺
中心にある六葉も凝っています。
雄蕊があるみたいに見えるもんな。

お参りをする際、障子を開けたのですが、

中も立派でした。

天井には龍の絵があります。

なんてお金の掛かった本堂なんだ。

この温泉街はとても栄えた場所だったんでしょうね。

観音寺
さて、御朱印を頂きたいと思いまして、奥の建物に向かいました。

観音寺
御朱印帳の安さにびっくりしましたが、
これは紙なんでしょうね。


御朱印
御朱印。

また是非、足湯に来た際にお参りしたいと思います。

美術鑑賞をしたような大満足のひと時でした。

観音寺
腫れていたら見晴らしも良さそうです。


観音寺
【水岸山慈眼院 観音寺】

山形県上山市十日町9-29
最寄り駅:かみのやま温泉駅
別名:湯の上観音


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山形県上山市『水岸山慈眼院 観音寺』の大日堂。

観音寺




天仁2年(1109年)、道寂和尚が開山したという『水岸山慈眼院 観音寺』。



本堂にある本尊は聖観世音菩薩像で、



小野篁の護り本尊といわれているそうです。



また、室町時代より最上三十三観音の第十番札所とされており、



毎年4月下旬には湯女供養祭が行われます。←ちょっと気になる



札所巡りをしてみたいなぁとは思うものの、数が多過ぎて無理ゲー。



山形県に行く度に、ぽちぽち押さえていければいいなぁと思っています。



観音寺
ちょっと高台にあるお寺です。

観音寺
上山の七不思議の一つ『洗心の湯』。

観音寺
温泉の手水舎なんて初めてです。
それほど熱くは無く、ほとんど水に近かったですけど、
お湯が熱い日もあるみたいです。


観音寺
[大日堂]
市指定文化財


観音寺
結構分かり易く詳しく書かれた案内板ですね。
初めて、これを作った人(書いた人)が凄いなぁと思いました。


観音寺
大日如来って、干支の未と申の守護神でしたね。
最近ようやく覚えました。


観音寺
向拝部分の龍の彫刻が見事です。

観音寺
獅子と象。
ってか、象の鼻はどうなっているのだ?


観音寺
吽形の獅子と、これまた鼻がどうなっているか謎な象。

観音寺
龍のヒゲが細くて凄いな。鱗も凄く緻密。

観音寺
懸魚(げぎょ)の説明は先の案内板を読んで下さい。
うん、確かにって感じ。




大日堂の手前で手を合わせようとしていたら、



ご住職の奥様に階段の上まで上がって大丈夫だと勧めて頂きました。



大日如来像は立派でした。




観音寺
【水岸山慈眼院 観音寺】

山形県上山市十日町9-29
最寄り駅:かみのやま温泉駅
別名:湯の上観音



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神奈川県鎌倉市『円覚寺』で国宝の舎利殿と野生のリスらしき生き物を遠目に見る。

円覚寺



臨済宗円覚寺派の大本山であり、


臨済宗の寺院を格付けをする鎌倉五山第二位に列せられる円覚寺。


駅から近いためか、大勢の観光客が訪れるお寺です。


円覚寺
方丈の唐門。

円覚寺
円覚寺
円覚寺
円覚寺
新しい門なのでしょうが、彫刻が見事です。

円覚寺

円覚寺
[方丈]
元来は寺の住持の住む建物を指しますが、
今は行事等で使われているそうです。


円覚寺
[ビャクシン(柏槇)]
和名:イブキ
無学祖元手植えと伝わる、かなりの古木。


円覚寺
内部も見ることが出来ます。

円覚寺

円覚寺



ここまで来ましたが、国宝である建物をまだ目にしていません。


うーむ、ちゃんと地図を見れば良かったのでしょうが、


もう少し上の方にあった気がするので、先に進みます。


円覚寺
総門付近にあった境内図。

妙香池
[妙香池(みょうこうち)]
夢窓疎石作と伝える庭園の遺構です。



ある時期、夢でよく耳にしていた「むそうそせき」の名前。


ここで久々に聞きましたが、こんな字を書くんですね。


苔寺の庭園を造った人だってことを初めて知りました。


っつーか、何の夢で見たのか覚えていないけれど。


さて、続いては国宝の舎利殿です。



舎利殿

舎利殿
[舎利殿]
神奈川県唯一の国宝建造物。
元から円覚寺にあったものではなく
鎌倉市西御門にあった尼寺太平寺(廃寺)の仏殿を移築したもので、
15世紀(室町時代中期)の建築と推定されている。
禅宗様建築を代表するものとされている。


舎利殿
唐門には、欠けているように見える兎の毛通しが見えます。



内部には入れないので、ズームして撮影しました。


こういう時は、カメラが便利ですね。


でも一度は、国宝たる所以をこの目で実際に確かめてみたいものです。


とりあえずは、納得。


そして移動したのですが、途中で木に蠢くものを察知致しました。


目が悪いのですが、凝らしてよく見ると、茶色いものを発見。


円覚寺
この尻尾は・・・

円覚寺
鼠ではなく、リスですよね?

円覚寺
[タイワンリス(台湾栗鼠)]
特定外来種。
鎌倉では数が増え過ぎて問題になっているそうな。


円覚寺
リスにとったら樹木が多いから鎌倉はパラダイスなんだろうなぁ。



鎌倉は相も変わらず苦手なエリアですが、


お寺巡りは、良い運動になるなと実感した、この日のワタクシです。




円覚寺
【円覚寺(えんがくじ)】

神奈川県鎌倉市山ノ内409
山号:瑞鹿山(ずいろくさん)
宗派:臨済宗円覚寺派
正式名:瑞鹿山 円覚興聖禅寺
開基:北条時宗、無学祖元(開山)


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神奈川県鎌倉市『円覚寺 仏日庵』でも御朱印を頂く。

仏日庵




臨済宗円覚寺派の大本山であり、



臨済宗の寺院を格付けをする鎌倉五山第二位に列せられる円覚寺。



ちなみに、鎌倉五山の第一位は建長寺です。



北条時宗が元寇の戦没者追悼のため創建した円覚寺には、



仏日庵(ぶつにちあん)という時宗の廟所があります。



この日は、北条時宗の毎月忌でしたので、



入ってみることにしました。



仏日庵
別途拝観料100円が必要です。

仏日庵
開基廟には十一面観音坐像(鎌倉観音霊場第三十三番)と
北条時宗・貞時・高時の木像が安置されています。


仏日庵

仏日庵
拝観料を支払うとお線香を渡されるので、
それを石段前の線香立てに挿してお参りします。


仏日庵
[茶室 烟足軒]
川端康成の小説『千羽鶴』に登場する茶室のモデルとなった場所。


仏日庵
林家木久蔵作の苔庭?

仏日庵
仏日庵
小さな敷地ゆえ、どこまでがデザインされたのかよく分かりませんでした。

仏日庵
小さな仏像が置いてあります。




さて、ここでも御朱印が頂けます。



3種類あるのですが、本日が毎月忌ということで、



時宗公の御朱印のみ頂くことにしました。



仏日庵

仏日庵
北条時宗が没したのは4月4日。
毎年同日には開基廟にて北条時宗公毎歳忌が執り行われるようです。




円覚寺
【円覚寺(えんがくじ)】

神奈川県鎌倉市山ノ内409
山号:瑞鹿山(ずいろくさん)
宗派:臨済宗円覚寺派
正式名:瑞鹿山 円覚興聖禅寺
開基:北条時宗、無学祖元(開山)



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神奈川県鎌倉市『円覚寺 弁天堂』にある梵鐘(国宝)を見るために気合で階段を上ると富士山が見えた。

円覚寺




鎌倉に用事があったため、ついでに朝から北鎌倉で下車して円覚寺に立ち寄りました。



目的は、ここにある国宝です。



円覚寺には国宝が2つあり、一つが舎利殿、もう一つが梵鐘です。



先ずは、山門から近くにある梵鐘を見に行くことにしました。



円覚寺
富士山が見られるらしい。

円覚寺
至る所に立てられている案内板。

弁天堂
鳥居の奥に続くのは、急で長い石段です。

弁天堂
上りは結構しんどい。




円覚寺では総門をくぐって直ぐの場所で御朱印が貰えるのですが、



帰りに受け取る形にすると、後悔します。



坂と階段が続く境内では上の方でも御朱印が頂ける場所があるからです。



先ずは書いてもらった御朱印帳を受け取ってから、先に進みます。



円覚寺
[弁天堂]
江ノ島弁天と関係が深く、
江ノ島の弁財天とは夫婦弁天と呼ばれているそうな。


弁天堂
獅子と龍の彫刻も見事です。


弁天堂

円覚寺
「洪鐘」と書いて「おおがね」と読む国宝の梵鐘。

弁天堂

洪鐘
北条貞時の寄進。

洪鐘
正安3年(1301年)鋳物師物部国光の制作。
高さは2.6m。


洪鐘
梵鐘には「皇帝萬歳」と書かれているっぽい。
調べてみたら『皇帝万歳 重臣千秋 風調雨順 国泰民安』の文字があるそうな。
(クリックで拡大)




これだけの大きな梵鐘を作るのは難しいそうで、



鋳造した物部国光も、二度ほど失敗しているそうです。



っつーか、ここまでこの鐘を持ち運んだってところも驚きです。



どのように担ぎ上げたのかな?



弁天堂
ここでも御朱印が頂けます。
階段を百数十段上がったので、記念に頂きたいと思います。
歳を取ったら、ここまで上れないと思うわ。


弁天堂
珈琲を飲みたい気分ではあったものの、
どんどん混んできたので下ることにしました。


弁天堂より
ここから見える富士山。
鎌倉から富士山が見えるんですねぇ。
初めて知りました。




階段昇降は、ちょっとした達成感が得られました。



若いうちに、山にあるお寺を中心に足を運んでおこうかしらと思うほどに。



そして、御朱印は良い記念となりました。



弁天堂
弁財天の御朱印。




円覚寺
【円覚寺(えんがくじ)】

神奈川県鎌倉市山ノ内409
山号:瑞鹿山(ずいろくさん)
宗派:臨済宗円覚寺派
正式名:瑞鹿山 円覚興聖禅寺
開基:北条時宗、無学祖元(開山)



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神奈川県鎌倉市『円覚寺(えんがくじ)』では梅が咲いておりました。

円覚寺




北鎌倉駅前にある円覚寺。



そのアクセスの良さから本日ワタクシが目的地の一つに選んだお寺です。



今日は鎌倉に用事があるので、北鎌倉から鎌倉まで歩きます。



総門をくぐって拝観料を支払い、その先で御朱印を頂きます。



時間が掛かりそうだったので、とりあえず山門を見に行くことにしました。



円覚寺
[山門]天明5年(1785年)、大用国師誠拙周樗が再建したもの。

円覚寺

円覚寺
「円覚興聖禅寺」の額字は伏見上皇の勅筆。

円覚寺
楼上には十一面観音、十六羅漢像などを安置してあるそうです。

円覚寺
円覚寺
山門の周囲をよく見ると、それぞれに違う彫刻が見られます。

円覚寺
三重の懸魚。

円覚寺
山門側面。




もう少し先に進んで、仏殿にやって来ました。



昭和39年(1964年)の再建で、



コンクリート造の建物です。



堂内には本尊の宝冠釈迦如来像、梵天・帝釈天像が安置されています。



円覚寺

円覚寺
天井画の「白龍図」は前田青邨の監修で、
日本画家 守屋多々志が描いたもの。


円覚寺
仏殿側面。
堂内から出ると、梅が咲いていました。


円覚寺
[選仏場]
元禄12年(1699年)建立の茅葺き屋根の建物。


円覚寺

円覚寺
坐禅道場です。
建物内には南北朝時代の薬師如来立像が安置とてあります。


円覚寺
梅の花が綺麗に咲いていました。

円覚寺




暖かい日が続いているためか、境内では梅が咲いておりました。



真っ青な空に映える、白やピンクの花。



ええですなぁ~



うっとりしますなぁ~



円覚寺
円覚寺
円覚寺




来週は、梅を見に何処かに行こうかな。



円覚寺
円覚寺の御朱印。
総門の近くで頂けるものです。




円覚寺
【円覚寺(えんがくじ)】

神奈川県鎌倉市山ノ内409
山号:瑞鹿山(ずいろくさん)
宗派:臨済宗円覚寺派
正式名:瑞鹿山 円覚興聖禅寺
開基:北条時宗、無学祖元(開山)



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【その陸・完】富山県高岡市『勝興寺(しょうこうじ)』の経堂も重要文化財でして左甚五郎による龍の彫刻があるのを見逃したんです。

勝興寺
[経堂]
重要文化財
文化2年(1805年)建立




本堂に向かって左側にある経堂。



欅でできた風格のある建物です。



ワタクシは正面からしか見ていなかったのですが、



実は西側の壁面に左甚五郎が造った龍の彫刻があったそうなんです。



周囲を見ることを怠ったことを、これほど後悔するとは思ってもみませんでした。



必ず再訪して、次回は写真に納めたいと思って居ります。



勝興寺
経巻を収納する建物。
内部には手動回転式の八角輪蔵があります。


勝興寺
左甚五郎作の龍があるのは池に面した二階の壁です。

勝興寺
【クリックして拡大画像で見てみてください】
全く気付かなかった。
見逃した!


勝興寺
額が、よ、読めない。
右側から、□(←読めない)輪蔵と書いてあるような・・・。


勝興寺
えらくあっさりした造りの開き戸ですな。




本堂の隣にある塚が、ちょっと気になりました。



どこにも説明が無かったのだけれど、



これは何を(もしくは誰を)埋葬してあるんだろう?



勝興寺
何か物語がありそうなんだけどなぁ。

勝興寺
門扉にも寺紋が付いていました。

勝興寺
これは何という紋なんだろうか。
周囲が藤なので、なんとか八つ藤とか言いそうだけど。
調べてみたら、ただの「八つ藤」でした。


勝興寺
「もののふの 八十娘子らが 汲みまがふ 寺井の上の かたかごの花」大伴家持
(もののふのやそおとめらがくみまごう てらいのうえのかたかごのはな)

[意味]
大勢の若い娘たちがやって来て、
入り乱れるようにして水を汲んでいるが、
井戸の傍に咲くかたかごの花の美しいことよ


この辺りに4月になるとカタクリの花が咲くそうです。




さて、帰りに総門のあった辺りから駅方面を見ると、



雪を被った立山連峰が広がっていました。



電線などの障害物はあれども、圧巻です。



この辺りに住む人は、毎日この景色を見ているんですね。



いいなぁ。



伏木
そういえば坂道を上がって来たっけ。
ここは高台だったんですね。


立山連峰
写真などではお伝えできない絶景です。




平成32年度までの予定で、現在、本堂を除く重要文化財11棟の修理が行われています。



今なら空いているので、完了までにもう一度足を運びたいと思っています。



次は新緑の頃に再訪したいな。





勝興寺
【勝興寺(しょうこうじ)】

富山県高岡市伏木古国府
宗旨:浄土真宗
宗派:本願寺派
本尊:阿弥陀如来



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【その伍】富山県高岡市『勝興寺(しょうこうじ)』の七不思議の残り一つが何処か分からず悶々とする。

勝興寺




さて、本堂を出て周囲を見ると、七不思議のうち4つが見られます。



先ず一つめが、「実ならずの銀杏」。



本堂を挟んで両側に雌雄のイチョウがあるのですが、



雌雄あるのに、実が一つも成らないのだそうです。



落下している実があるから雌の樹だと分かるので



見ただけではどちらが雌の樹なのかワタクシには分かりませんでした。



勝興寺
[実ならずの銀杏]

勝興寺
本堂側から見て左側にのみ案内板があります。

勝興寺
もう一本のイチョウの樹。
コチラの方が遙かに立派に見えます。


勝興寺
樹齢は300年余にもなるそうです。





さて、もう一つの七不思議は、「水の涸れない池」。



本堂に向かって、左側にある小さな池がそれです。



隣に経堂が隣接しているのですが、池に面した壁に龍の彫刻があり、



その龍が火災の折、水を吹き放って火を消したといわれているそうです。



以来、大干ばつでも水が涸れたことがないのだとか。



勝興寺
左手側が「水の涸れない池」。

勝興寺




もう一つの七不思議は「三葉の松」。



葉が三枚ある松の樹で、在来種ではとても珍しいのだそうです。



(西洋松ならば珍しくもないそうな)



レアなので、葉が三枚ある松の樹を見つけると



極楽往生できるといわれているのだとか。



勝興寺
工事中の御霊屋と御内仏。
今は見られませんが、こちらも重要文化財です。


勝興寺
ぐるっと右手に視線を移すと、書院、奥書院がの覆いがあります。
こちらも現在改修中ですが、重要文化財です。


勝興寺
その工事中の建物群の手前にあるのが七不思議の松。
ただしこちらも工事用フェンスで囲われております。


勝興寺
[三葉の松]

勝興寺
三枚の葉が見えますかね?

勝興寺
これだと分かり易いですね。
中央の涸れた松の葉を見ると三つに分かれていますね。


勝興寺
結構地面に落ちているので、それを見ればもっと分かり易いです。

松の葉
帰りに、御朱印を頂きに受付に立ち寄ったら、
「いくらでも持ち帰って良いですよ。可愛いのを選んでね」
と青い松の葉を頂きました。
持っていると魔除けになるのだそうです。
母にも一つ。




さて、社務所にある「雲龍の硯」。



別名“墨が涸れない硯”ともいわれているそうです。



全く気付かなかったのですが、現在は社務所ではなく、本堂内にあったのだとか。



見逃しました。



残念。



それはそうと、最後の七不思議「屋根を支える猿」の場所が全く分かりませんでした。



もの凄く粘って探したんですけどね。



勝興寺
それは、本堂の四方の柱の上にあるんだそうです。

勝興寺
少なくとも、この案内板が立っている上だと思って目を凝らしたのですが・・・

勝興寺
【クリックして拡大画像で見てみてください】
案内板がある柱を下から見ても分からんので、
少し離れて見てみる。
って、どこにあるん!?


勝興寺
【クリックして拡大画像で見てみてください】
肉眼では全く見えませんでしたが、
多分この辺りに居ないとオカシイと思い、写真だけは撮っておきました。
うん、いるね。写真だと分かるね。




受付で答えを訊いたら、分かり易い置物を出してくれました。



勝興寺
実は猿ではなく、裸形にフンドシをつけた姿の邪鬼なんですって。

勝興寺
模型だと褌も確認できますね。




この猿(または邪鬼)。



本堂大屋根の四隅に同じような彫刻があるらしいので、



目が良い方は是非とも確認して見て下さい。



本堂の後ろ側の二体は、前方とは違い、右手、頭、左肩で屋根を支えているそうです。



って、工事中なので、今は三方しか確認できないかも。



これを探しに行くだけでも楽しめるんじゃないかな。



【その陸・完】につづく。





勝興寺
【勝興寺(しょうこうじ)】

富山県高岡市伏木古国府
宗旨:浄土真宗
宗派:本願寺派
本尊:阿弥陀如来



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【その肆】富山県高岡市『勝興寺(しょうこうじ)』の本堂も重要文化財なんです(後編)。

勝興寺




境内には誰も居ません。



静かです。



改めて七不思議については思い出してみると、



勝興寺




本堂内には四と五があるようですね。



勝興寺
改めて本堂を見てみると向拝脇に掛魚のような彫刻が見られます。

勝興寺
向拝(こうはい)の桁隠にも紋が彫ってあります。

勝興寺

勝興寺
[本堂内]

勝興寺
肉眼では見られなかったけれど、彩色が細かくて見事。

勝興寺
内部は凄そうですね。

勝興寺
駕籠が展示してありました。
幼剣梅鉢紋が描かれていますね。


勝興寺
これが七不思議の一つ「魔除けの柱」。
何故不思議なのかはよく分かりません。


勝興寺
堂内は格天井になっています。

勝興寺
正面に両脇に並ぶ蝋燭もサイズ的に有名みたい。
これで火を炊いたら本堂が燃えそうですね。


勝興寺
額の言葉の意味が分からず数分凝視しておりました。

勝興寺
六曲一双の屏風が展示してありますが、これはもしや・・・

勝興寺
と思ったら、レプリカでした。
まあ、当然か。


勝興寺
勝興寺
縁板の所どころで見られる様々な形の継ぎ。




さて、ここからは、お待ちかねの懸魚です。



ショートケーキで最後に食べようと取っておいた苺みたいにドキドキしますね。



重要文化財の懸魚は、さぞかし。



勝興寺
やっぱりスゴイ、凄かったのです!

勝興寺
牡丹と獅子も見えます。
でもちょっと角度が悪いかな。


勝興寺
なるべく正面になる場所にやって来ました。
かなり立派な三ツ花懸魚ですね。


勝興寺
ここにも、お寺の紋らしきものが見られます。

勝興寺
正面から見た獅子。

勝興寺
蟇股(かえるまた)は意外とシンプル。
って、そう思った時点で感覚が麻痺していることに気付くワタクシ。


勝興寺
反対側にまわって、こちらの懸魚も確認。

勝興寺
獅子の形が違うように見えますね。

勝興寺
懸魚(げぎょ)

勝興寺
やはり獅子の形は先ほどのものとは違っていました。

勝興寺
懸魚の鰭もかなり立派でございます。

勝興寺
かなり見えにくい場所まで彫刻が施されているんですね。

勝興寺

勝興寺
もう一つの鰭。

勝興寺
近くで見てみたいなぁ。

勝興寺
ナウシカの巨神兵に見えなくもない・・・。

勝興寺
本堂の脇。
白い漆喰が眩しいです。


勝興寺
本堂の裏側。

勝興寺
右手に見えるのは経堂です。




【その伍】につづく。




勝興寺
【勝興寺(しょうこうじ)】

富山県高岡市伏木古国府
宗旨:浄土真宗
宗派:本願寺派
本尊:阿弥陀如来



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昭和生まれの大阪育ち。数十年前から母の実家の神楽坂エリアに生息。食,日本酒,旅,富山県,文化財(建築物),読書等を好み、当ブログではそれらにオマケ情報も加味しています。それなりの年齢になり、老眼とか更年期とか諸々の不具合も出て参りました。そんな多様な話をチマチマと記す日々です。
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