1869年(明治2年)創業の天ぷら店『ほたて』。
予科練指定食堂の一つでして『保立食堂』の名で知られています。
予科練生は指定食堂以外での食事は禁止されていたそうです。
情報漏洩対策なんでしょうね。
建物は当時のままだそうで、空襲でも残ったっぽい。←裏はとれていません
食堂2階の座敷は、家族との面会場所になっていたのだとか。
配給制で食材の乏しい時代に出来る限り良いものを安く食べさせようと、
お店の方は苦心惨憺されたそうです。

国道125号線沿いにある店。

旧水戸街道沿いにも位置します。

なぞのプランターと札。
白いのがサルビアおじさんかな?
アランジアロンゾ風なキャラクターをイメージしていたら・・・


下の赤いのがサルビアおじさんだそうです。予想外。
(クリックで拡大)

さて、気を取り直して入店します。

メニューはこんな感じ。

着席し、「天丼ください」と言ったら並天丼が出てきました。
870円(税込)です。安い。


蓋を開けたら、味の濃そうなたれがかかった天丼がお目見え。


小柱が入ったかき揚げがあり、これでこの値段はリーズナブル過ぎる。

左から二番目の札にある「あら汁」は、
セットになっているこのお味噌汁のことかしら?
(クリックで拡大)

豆腐の味噌汁だと思いきや、アラ入りでした。
がっつり魚風味です。
お漬物が異様に美味しかった。

店舗前にある遺構の説明のようです。


橋があったんですねぇ。ってことは川があったわけで。
それはまた物流的に有利で良いロケーションだったんでしょうね。

お勝手口かと思いきや、看板がかかっていました。
左は朽ちているけど土蔵っぽい。
予科練生が出入りしていたんだなぁと空想しながら天丼を頂きました。
味は濃いめ。ってか濃いぃぃぃぃぃです。
油の香りがB級感を醸し出していますが、不思議と軽く、胃もたれしません。
お米は独特の食感。
レジ前の袋を見たら、茨城米と書かれてありました。
米粒が小さい気がしたのだけれど、気のせいかな。
上天丼との差が分かりませんが、並でもじゅうぶん満足できます。
ランチタイムからは外れた時間だったにもかかわらず、
人気店のようで、ほぼ満席でした。
土浦を追放することがあれば、また来ちゃうかもな。

【ほたて(保立食堂)】
茨城県土浦市中央1-2-13
営業時間[月火]11:00~19:00,[水]11:00~14:00,[木~日・祝]11:00~19:00
定休日:不定