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興味あるものを 興味ある人に。

私は諦めを敵とする。 私の日々の努力は実にこの諦めと闘うことである。 (北条民雄)

大江宏

港区赤坂『乃木神社』で楷樹に出会って一つ知識を得る。

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初めて乃木神社境内に入りました。

公園の延長に神社がある印象。

大正時代にできていて新しいからか、

とても入り易い神社だなと感じます。

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案内板はこんな感じ。

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左下が旧乃木邸のある場所です。

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今日は割と空いていました。

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ここで印象に残ったのがこちら。
楷書の語源ってこうだったのかと初めて知りました。
そもそも語源を考えたことも無かった。

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屋根を突き抜けて生える楷の木。

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直角に枝分かれすることや小葉がきれいに揃っているのが特徴らしい。

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わかるような、わからんような。

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樹を引きで見るとこんな感じ。

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楷の木の脇で御朱印が頂けます。

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御朱印は書き置きのみ。想像よりも可愛らしい御朱印でした。

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こんな新聞があるんですねぇ。

スピリチュアル的な感想は持てませんでしたが、

勝負運、仕事運、学業成就、縁結び、夫婦和合などのご利益があるそうです。

乃木希典も明治神宮のように自分が神格化されるとは思っていなかっただろうなぁ。

ちなみに現在の本殿・幣殿・拝殿は大江宏が手がけたものです。

なんか納得。




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【乃木神社(のぎじんじゃ)】

東京都港区赤坂8-11-27
御祭神:乃木希典命(のぎまれすけのみこと)
乃木静子命(のぎしずこのみこと)
https://nogijinja.or.jp/


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令和4年度 三番町共用会議所(旧山縣有朋邸庭園跡・庁舎別館)一般公開に行ってきた。

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農林省大臣公邸三番町分庁舎
(現:農林水産省三番町共用会議所別館)

11月26日(土)と27日(日)の10時から15時の間、

三番町共用会議所(旧山縣有朋邸庭園跡・庁舎別館)が一般公開されると知り、

朝から行って参りました。

昨日は雨のち曇りでしたが、今日は素晴らしい快晴。

絶好の撮影日和となりました。

この地には山縣有朋の邸宅がありましたが昭和20年の東京大空襲で焼失。

その後、農林省の大臣公邸となり、現在は農林水産省が管理しています。

敷地内にある大江宏が設計した共用会議所別館は、

令和4年度 DOCOMOMO Japanの「モダン・ムーブメントの建築」に

選定されたそうです。

大江宏の作品と言えば、法政大学の55・58年館。

勿体ないことに既に取り壊されてしまっているため、

三番町共用会議所が都内で見学可能な貴重な建築物の一つとなりました。

(国立能楽堂も大江宏の設計です)



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左側が大江宏作品。

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建物を観易くするためか、はたまた落ち葉掃除を減らすためか、
建物の前の木が剪定されていました。

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本来はこちらの木ぐらい茂っていたんだろうなぁ。

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こちらの階段が解放されていたので館内に入ってみます。

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見どころいっぱいの回廊。
床の目地にはガラスがはめ込まれているそうです。

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黄色っぽい色の天井には木毛セメント板が使われています。

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木毛セメント板の近影。

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別館1階から本館を撮影。
建物の線の太さが違いますねぇ。

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別館1階の会議室は以前は食堂だったそうです。

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農水省といえば、林野庁。
敷地内に置かれているベンチが木製なところもポイントかも。

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重そうなRCサッシの下にレールが無いので
掃除がし易いんだろうぁと思ってみたり。

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開口部の多い吹き抜けの階段も特徴的。

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2階応接室の一部の靴摺が木製のままでした。

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2階バルコニーの手すりがシャープなので庭の緑が多く視界に入ります。

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旧山縣有朋邸の庭園跡を眺める。

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2階応接室(旧大臣室)の奥の椅子の前に机が無いのが気になる。
一般公開ために椅子だけ用意したのかも?

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2階奥には和室が2部屋あり、こちらの天井のデザインが面白く感じました。

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天井の孔子の部分には

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芭蕉布っぽいものが貼られていました。芸が細かい。

見どころはまだまだあるとは思いますが、

とりあえず興味深かったものの写真のみ貼ってみました。

そういえば、庭にある石も見どころの一つでしたっけ。

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明治天皇が邸宅に行幸してくれて銀杯と貨幣を下賜されたよ、的な
山県有朋による碑文です。

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右から二行目の「有朋」の名が小さく彫ってあるのがポイントなんだろうな。たぶん。

それはそうと、入口でペットボトルの水を貰ったのですが、

それがいかにも農林水産省って感じで感嘆しました。

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なんで非常用なんだろう? と思ったら

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賞味期限が今日まででした。

食品ロス削減の啓発に取り組んでいる農水省ならではですよね。

こういう消費の仕方は良いなと感じました。


◆農林水産省のページ



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法政大学の55・58年館は2019年に取り壊されるんだそうな。

55年館

2019年4月~2021年1月までに解体工事ならびに外構整備が予定されている法政大学の55・58年館。

国立能楽堂や乃木会館、東京さぬき倶楽部(旧:讃岐会館)、富山県入善町民会館を手掛けた建築家・大江宏の設計で、「法政大学校舎」で文部大臣芸術選奨および第1回BCS賞(1960年・昭和35年)を受賞しています。大江宏は、同大学の名誉教授でもありました。また、東京オリンピック国立屋内総合競技場(国立代々木競技場第一・第二体育館・1964年・昭和39年)や新宿にある新東京都庁舎(1991年)を設計した丹下健三とは、東京帝国大学建築学科の同級生です。

大江宏の建築作品は近年取り壊されているものが少なくなく、見るのが困難になっています。
現存している作品のうちで一般人が入り易いのは、国立能楽堂と東京さぬき倶楽部の2つ程度というところでしょうか。

55・58年館も来年取り壊しが決まっているもんで、一度はこの目で見ておきたいと思い、千葉県民Tにお願いして案内してもらって参りました。

55・58年館
コンクリートブロックを使ったこの部分、
昭和っぽくてワタクシ的にはツボでした。
配管の径が丁度良く填まっていますね。

58年館
梁と照明器具を隠す箱状の造形が並ぶ天井。

58年館
意匠性のある窓部分。

55・58年館
外観はモダン。
(同行した卒業生はそんなことヒトカケラも言いませんけど)

55年館と58年館は、1955年(昭和30年)と1958年(昭和33年)に完成したのがそのまま名前に使われており、真ん中で継ぎ足して繋がっています。概観は横長の一つの建築物に見えますが、実は二つの建物なんです。

ちなみにワタクシが若い頃は、ちょっと引くぐらい汚い外壁の校舎が並んだ大学でした。張り紙や立て看板がいっぱい、本当にいっぱいあったし、門の前を通るのも立ち止まって読んではいけない気がするビラが貼りまくっていたもんです。時代が変わり、今はメッセージが書かれた紙はそれ専用のコーナーにしか貼ってないし、普通の大学になったんだなぁと感じました。・・・と思ったら、解体を前に撤去されているだけでした。
同大学の文化は健在だったっぽい。

それはさておき、平成時代の終わりとともに昭和のモダニズム建築は次々と消えている感があります。建築基準法の改定以前に、耐用年数を超えているためだとは思うのですが、少々残念な気もします。
公共建築物だからこそ、人の流れや設備の進化、管材などの老朽化、機能性の不十分さなど、建替えるほうが維持するよりもコスト的に勝る場合があるのだと思います。
スクラップ&ビルドの流れを維持しておかないと後進の建築家も育たないと思うし。
多くの近代建築物が消費物と化している現代日本に於いて、保存されるべき建築物となるのは狭き門なのかもしれませんね。

55・58年館


【捕捉】
大江宏 : 生誕1913年(大正2年)6月14日~死没1989年(平成元年)3月3日
日本のモダニズム建築 : 主に1950年代~70年代の高度成長期に建てられたもの


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sava!プロフィール

sava

昭和生まれの大阪育ち。数十年前から母の実家の神楽坂エリアに生息。食,日本酒,旅,富山県,文化財(建築物),読書等を好み、当ブログではそれらにオマケ情報も加味しています。それなりの年齢になり、老眼とか更年期とか諸々の不具合も出て参りました。そんな多様な話をチマチマと記す日々です。
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