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興味あるものを 興味ある人に。

私は諦めを敵とする。 私の日々の努力は実にこの諦めと闘うことである。 (北条民雄)

土蔵

新潟県長岡市『摂田屋6番街発酵ミュージアム・米蔵』という摂田屋地区の新しい観光スポット。

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旧機那サフラン酒製造本舗の奥に真新しい蔵を通りから発見していたため

覗いてみることにしました。

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通りから見えていたのはこんな外観。

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旧機那サフラン酒製造本舗の右側から奥へ向かいます。

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一号蔵を抜けたところにあるのが『摂田屋6番街発酵ミュージアム・米蔵』。
元米蔵だったものを改修して商業施設にしたらしい。

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蔵の中は吹き抜け状態。
入口に物販コーナー、中央付近に飲食販売コーナーがあります。
飲食店名は「おむすびと汁と茶6SUBI(むすび)」というらしい。

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イートインスペースはこんな感じ。

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補修さた天井は造作が剥き出しになっています。

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ドリンクの他にフードもあるのでランチを摂ることにしました。

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情報量が多くて一見では処理できないためプレートを注文。

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席に運ばれてくるまでに商品を見てみる。

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いろんな味の味噌が面白い。

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気になったのがこちらのカスタード。
瓶が重そうだったので買わなかったけれども。

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塩も気になりました。
村上の塩だったので、村上に言った時に買おうと決意。

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こんなコーナーもありました。

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おむすびプレート 1,800円(税込)
ドリンク付きです。

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いろいろ頼むよりセットになっている方がお得な気もする。

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おむすびの周囲には粉鰹節が塗してあります。

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プレートにご飯の友も乗っているのでそれを付けて食べると良いらしい。

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お味噌を使っていない発酵スープ。
味覚に優しい味で美味しい。

位置的にも、スペース的にも街歩きの休憩利用に丁度いいのではないかと。

飲食店が少な目なイメージのある摂田屋地区では貴重な存在かも。

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イベントコーナーで小さなライトを購入しました。
左の電池が50円、右の紙の照明器具が300円でした。
ボタン電池を縦に挿して使うのですが
サンプルを見たらよくできているので、つい。

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点けたらこんな感じ。
和紙でランプシェードを作ろうと思う。




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【摂田屋6番街発酵ミュージアム・米蔵】

新潟県長岡市摂田屋4-6-33
営業時間 9:00〜17:00
定休日:火曜(祝日の場合翌日休館)、年末年始
※Suicaが使えます
https://settaya6-hakkomuseum.jp/
https://www.instagram.com/settaya6hakko/


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新潟県長岡市『旧機那サフラン酒製造本舗』を七年ぶりに再訪する。

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江戸幕府の御領地として味噌・醤油・酒などの醸造業が発展した摂田屋地区。

太平洋戦争時の長岡空襲被害が少なかったため明治大正期の建物が複数現存しています。

その一つが『機那サフラン酒製造本舗』。

代表的な歴史的建造物群なのですが、

ワタクシが初めて観た2017年当時はボランティアが頑張って守っていて

市の介入はされていないような気配がありました。

保存するぞという強い願いに共感して前回募金させて頂いたのですが

その後どうなったのか気になっていたので青春18きっぷを使って観に行って来ました。

前回の記事をパラ見して頂いてから現在の写真を見て頂くのが良いかもしれません。






現在の管理は長岡市が担っているそうです。

それにより大幅な改修工事ができるようになったようで、

屋根の葺き替え工事のため内部見学ができなくなっていました。

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部分的に改修されている蔵。

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米蔵改修で取り外された屋根瓦が並んでいます。

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今は屋根に上る子供なんて居ないんだろうなと思った一枚。

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龍の意匠が封じ込められた鬼瓦。ゴージャスです。

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前回見た記憶が無いのですが、花壇の柵に瓦が使われていました。

当分内部の見学は出来ない気配が無きにしも非ずです。

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庭への入口は封鎖されていました。

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建物内にも入れません。
見学日が設定されている可能性はあります。

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周囲が明るくなったため蔵も見易くなりました。

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この蔵の屋根もついでに改修されているのか鬼瓦にネットが掛けられています。

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文化財プレートも健在。


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あんなに荒れていたのに、奥の蔵が見渡せるようになっています。

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ボロボロに朽ちた納屋があった気がするところには新たな電力施設が?

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草木が抜かれて広々とした奥の蔵群。
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蔵の名前も分かるようになりました。

随分と様子が変わっていて大変驚きました。

この建物群の「その後」を知れ、再訪して良かったです。

そしてこれからの「その後」も気になったので定期的に追えれば良いなと思っています。

長岡市の管理になったことで一気に改修ができるようになったし、

建物の存続が確定したことで市民団体の皆さんもホッとしている事だろうと推察されます。

文化財的価値のある建物は観光資源だと改めて感じました。



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【旧機那サフラン酒製造本舗】

新潟県長岡市摂田屋4-6-33
https://settaya6-hakkomuseum.jp/


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栃木県大田原市『足利銀行黒羽支店(旧黒羽銀行)』という国の有形文化財に登録されている現役の銀行。

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[足利銀行黒羽支店(旧黒羽銀行)]
明治38年(1905年)
土蔵造2階建、寄棟造・桟瓦葺(さんがわらぶき)、建築面積500㎡
登録有形文化財(建造物)

明治30年(1897年)10月創立の黒羽地区内最古の銀行である黒羽銀行。

このような土蔵造りの銀行は明治時代後期を中心に全国的に建設されましたが、

現存は少なく、栃木県内では唯一この銀行のみとなっています。

黒羽銀行は昭和初期の恐慌で経営が困難となり、

昭和11年(1936年)10月14日に解散。

同年10月19日に足利銀行の支店になりました。

今も現役の建物です。

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外壁は黒漆喰塗り。重厚な土蔵造の建築物です。

張り出した玄関が民家っぽいものの、正面扉は銀行らしい様相です。

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向かって左側の外観。
窓に柵はあるものの
これほど開口部が大きくて大丈夫かなと思わなくもないです。


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二階窓の鉄扉は防火の面でも安心できそう。

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ATMの入口が今っぽい感じ。

本日は休日なので人の出入りはATMにしか見られませんでしたが、

後からよくよく考えれば、ATMの入口が開いているってことは、

中の一部がチラ見できたのかも? と少し残念に思えました。

外観の造りからするとATMは一,二台で室内は狭いと推察されますが。

それにしても足利銀行を久々に見ましたわ。

昔、小田茜さんがCMをしてたよね。



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【足利銀行黒羽支店(旧黒羽銀行)】

栃木県大田原市黒羽向町32
※現在も現役の建物です


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新潟県長岡市『機那サフラン酒製造本舗』はこのまま朽ちるに任せるには勿体無い建物群です。【壱】

機那サフラン酒製造本舗土蔵
[機那サフラン酒製造本舗土蔵]
きなさふらんしゅせいぞうほんぽどぞう
国登録有形文化財指定(指定は蔵のみ)
大正期(1912年~1925年)
土蔵造2階建、瓦葺、建築面積52㎡

明治から昭和にかけて「養命酒」と勢力を二分した薬用酒「サフラン酒」。

この「サフラン酒」で財を成したのが吉沢仁太郎です。

吉沢仁太郎が成した財は膨大で、

この建物がある摂田屋からJR宮内駅までの土地を持っていたそうです。

その吉沢仁太郎が建て、現在は国登録文化財に指定されている

『機那サフラン酒製造本舗土蔵』を観に行って参りました。

機那サフラン酒製造本舗
切妻造、桟瓦葺、海鼠壁、基礎は石積みの土蔵が右側です。

機那サフラン酒製造本舗は公式のホームページがあるわけではないので、

開館しているかイマイチ分からないため、向かいの吉乃川酒造に電話を入れた際、

ついでに開館しているか訊いてみました。

どうやら、土日は開いているようです。

機那サフラン酒製造本舗
昔は駐車場が無かったらしいです。

機那サフラン酒製造本舗
全ての建物が公開されているわけではありません。
正面は蔵への入り口&ボランティアガイドの方の受付場所、
そしてちょっとした売店があり、サフラン酒が購入できます。


機那サフラン酒製造本舗
小サイズで864円(税込)でした。
試飲をさせていただいたところ、
炭酸水で割るのが一番のみ易かったです。
コーラーみたいな味になります。


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滋養強壮のために自分用に買ってみた。

機那サフラン酒製造本舗
先の中越地震で被災したそうですが、
寄付金により土蔵のみ修復することが叶ったそうです。


機那サフラン酒製造本舗
17種の動物・霊獣と9種の植物が
極彩色の鏝絵(こてえ)で描かれています。


機那サフラン酒製造本舗

機那サフラン酒製造本舗
印字した案内板かと思いきや、文字が彫ってありました。
これは風雪などで文字が消えにくくて良いですな。


機那サフラン酒製造本舗
二階部分には鳳凰が描かれています。

機那サフラン酒製造本舗
機那サフラン酒製造本舗
青い鳳凰なんですね。

機那サフラン酒製造本舗
一階左側は麒麟。
これまた青い。


機那サフラン酒製造本舗
一階右側は玄武。

機那サフラン酒製造本舗
切妻屋根の破風には二匹の龍が描かれています。

機那サフラン酒製造本舗
龍が掴むのは、吉沢家の「吉」の字。

機那サフラン酒製造本舗
左官・鏝絵は地元の職人である河上伊吉の作と伝えられています。
「左伊」のサインは、左官・伊吉の略だそうです。


機那サフラン酒製造本舗
修復されて綺麗になったらしいです。
一階右側の扉は十分なスペースがあるのに一枚扉なんですね。
何故なんだろう?


機那サフラン酒製造本舗
[猪とススキ]

機那サフラン酒製造本舗
[虎と竹]

機那サフラン酒製造本舗
これは鼠らしいです。

機那サフラン酒製造本舗
[牛と紅葉]

機那サフラン酒製造本舗
[馬と桜]
えらく色っぽい馬ですな。


機那サフラン酒製造本舗
[犬と牡丹]
目が悪いもんで、猫だと思ってました。


機那サフラン酒製造本舗
これは羊なんだそうです。

機那サフラン酒製造本舗
南面はちょっと見にくい。

機那サフラン酒製造本舗
建物の中に入ってみます。

機那サフラン酒製造本舗
土蔵入口の鏝絵は恵比寿と・・・

機那サフラン酒製造本舗
大黒天。

機那サフラン酒製造本舗
実は大黒天は初代、恵比寿は二代目の顔に似ているそうな。

機那サフラン酒製造本舗
セメントが塗られた土間には猫の足跡が点々と付いていました。
もしかしてわざとだったりするのかな?土蔵の鼠除け的な?


機那サフラン酒製造本舗
内側開口部扉の鏝絵は鶴です。

機那サフラン酒製造本舗
機那サフラン酒製造本舗
ワタクシも鏝絵を習っていた時に鶴を描いたけど、
結構難しいんですよね、バランスが。


機那サフラン酒製造本舗
機那サフラン酒製造本舗
あら、こちらの下は亀でした。

機那サフラン酒製造本舗
[蔵内部二階]
家の中にあったんだろうなぁと思われるものが展示してあります。


機那サフラン酒製造本舗
説明が無いものが特に興味深いです。
学生帽とか。


機那サフラン酒製造本舗
サフラン酒の後に、葡萄酒を販売して大儲けしたそうな。

機那サフラン酒製造本舗
めっちゃ小さい瓶入りのサフラン酒もあったのね。

機那サフラン酒製造本舗
これ、これが一番気になりました。
桐竹紋十郎さんの写真。


機那サフラン酒製造本舗
蔵の前にある佐渡の赤石。
カエルと子ガエルに見える(個人の感想です)。


機那サフラン酒製造本舗
[新潟県長岡市第一回都市景観賞受賞]

機那サフラン酒製造本舗
その隣には文化財プレートがあります。

機那サフラン酒製造本舗
やはり、蔵っていいですよねぇ。造形が。

機那サフラン酒製造本舗
左官が施された扉は、大火の際に一度閉められたそうです。

機那サフラン酒製造本舗
中越地震でも躯体はびくともしなかったってところがスゴイよなぁ。

【弐】につづく。


【機那サフラン酒製造本舗】
新潟県長岡市摂田屋4-6-33
機那サフラン酒本舗保存を願う市民の会サイトに募金情報があります。


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sava!プロフィール

sava

昭和生まれの大阪育ち。数十年前から母の実家の神楽坂エリアに生息。食,日本酒,旅,富山県,文化財(建築物),読書等を好み、当ブログではそれらにオマケ情報も加味しています。それなりの年齢になり、老眼とか更年期とか諸々の不具合も出て参りました。そんな多様な話をチマチマと記す日々です。
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