唐招提寺


国宝で世界遺産に指定されている『唐招提寺』。

ここを是非、見ておきたくて奈良にやって参りました。

唐招提寺は、中国・唐出身の僧・鑑真が晩年を過ごした寺院です。

金堂や講堂、仏像など、多くの国宝と重要文化財を有しています。

それこそ、興奮して鼻血が出そうです。

そんな中、ワタクシが激しく感動して涙したのが、

国宝・金堂内にある、千手観音立像(木心乾漆千手観音立像)。

金堂内には他に薬師如来立像、盧舎那仏坐像という

同じく国宝に指定されている仏像があるのですが、

段違いに感動したのが千手観音立像でした。

残念ながら写真は撮れませんが、

撮れないからこそ実際に見て体感して頂きたいと思います。

仏像を見てこれほど感動したのは生まれて初めてでもの凄く驚きましたわ。

是非是非是非、また再訪したいと思っています。

では、改めて、写真に撮れる範囲の文化財をご紹介します。

唐招提寺
すぐそばに薬師寺があるのですが、
殆どの観光客は薬師寺に流れていきます。
ゆえに、唐招提寺境内は空いていました。
この差は何だろう?


唐招提寺
[南大門]
1960年の再建。
向かって左手で一人600円拝観料を支払います。


唐招提寺
御朱印は是非、頂きたいので、先に預けることにしました。

唐招提寺
1998年、古都奈良の文化財の一部として、
ユネスコより世界遺産に登録されました。


唐招提寺
この日は奈良市内で昼食を予約していたもんで、
拝観時間は駅からの移動時間も含めて2時間弱しかありませんでした。
午前中いっぱいの余裕が必要だったかも。


唐招提寺
[金堂]
奈良時代建立の寺院金堂としては現存唯一のもので、
国宝に指定されています。


唐招提寺
大棟の左右にある鴟尾(しび)は平成の大修理で新たに設置されたもの。
本来西側に設置されていた鴟尾は創建当初のものであり、
東側は鎌倉時代の元亨3年(1323年)の補作でしたが、
いずれも劣化が著しいために屋根上から下ろして別途保管されています。
本物は附(つけたり)として国宝に含まれています。

唐招提寺
【写真を拡大すると鴟尾に書かれた文字が見えます】


唐招提寺
手水ははすの葉を模したものっぽい。

唐招提寺
金堂を真横から見たところ。
(正面は左側です)


唐招提寺
この金堂には、
中央に本尊・廬舎那仏坐像、
向かって右に薬師如来立像、
左に千手観音立像と、
いずれも国宝に指定されている仏像が安置されています。

唐招提寺
他にも、本尊の手前左右に梵天・帝釈天立像、
須弥壇の四隅に四天王立像を安置してあり、
いずれも国宝に指定されています。


唐招提寺
屋根には鬼瓦が乗っています。

唐招提寺
[風鐸(ふうたく)]
軒の四隅につり下げて飾りとする鐘形の鈴のことです。


唐招提寺
[裏側から見た金堂]

唐招提寺
[鐘楼]

唐招提寺
[鼓楼]
国宝
金堂・講堂の東側に建つ建物。
西側の対称的位置に建つ鐘楼に対し「鼓楼」と称するものの、
太鼓ではなく、鑑真が唐から請来した仏舎利を安置しているそうです。
そのため舎利殿ともいわれます。


唐招提寺
雀のようで雀でない感じの鳥が止まっていました。

唐招提寺
[講堂]※奥
国宝
平城宮の東朝集殿を移築・改造したもの。
天平宝字4年(760年)頃に平城宮の改修に伴って移築された。


唐招提寺
[経蔵と宝蔵]
国宝
礼堂の東側に並んで建つ(南が経蔵、北が宝蔵)。
奈良時代の校倉造倉庫で、
経蔵は創建以前に当地が新田部親王邸であった時代からの建物で、
宝蔵は当地が寺になってからの建物であると推定されています。


唐招提寺
[礼堂(らいどう)]
重要文化財
鼓楼の東にある南北に細長い建物。
堂内には清凉寺式釈迦如来立像(重要文化財)と
日供舎利塔(重要文化財)が安置されているそうです。


唐招提寺
金堂から見た礼堂。

唐招提寺
桁行19間、梁間4間、入母屋造、本瓦葺き。

唐招提寺
経蔵・宝蔵側から見た礼堂。

唐招提寺
隣の鼓楼に安置された仏舎利を礼拝するためのお堂でもあります。

唐招提寺
奥に見えるのは金堂。

唐招提寺
瓦には「唐招提寺」の文字が。

唐招提寺
礼堂脇にある土塀。
右手奥に向かって上り坂になっています。


唐招提寺
ゆえに、塀も坂に沿って上がっています。

唐招提寺
[御影堂]
重要文化財
文化財指定名称は「旧一乗院 宸殿 殿上及び玄関」。
平成27年から平成大修理中のため約5年間は拝観できません。

※鑑真和上坐像が安置される御影堂内の襖絵は
東山魁夷が10年を超える歳月をかた大作。


唐招提寺
足場が組まれているので建物は撮りませんでしたが、
石畳のアート感は撮らずにはいられませんでした。


唐招提寺
かなり手入れされた庭の木々。

唐招提寺
木々に侵食された土塀の遺構も残っていました。

唐招提寺
御廟を取り囲む土塀。

唐招提寺
土の色が変わるので、時代が違のではないかと感じた部分もありました。

唐招提寺
唐招提寺
向きにより人相が変わって見えた御廟の門に乗る鬼瓦。


唐招提寺
鑑真和上御廟はこの先にあります。

唐招提寺
苔生した庭は、とても静かです。

唐招提寺
梅雨の時期は綺麗だろうなと想像されます。

唐招提寺
御廟手前の手水鉢。

唐招提寺
この花の御香が売店にありましたわ。

唐招提寺
御廟を後に、礼堂方面に戻ります。
その途中に敷き詰められた石畳もいい感じ。


唐招提寺
「あおかえで」は夏の季語ですな。

暑くも無く、寒くも無く、快晴だったこの日の奈良市。

絶好の拝観日和でございました。

最後に、忘れずに御朱印の紹介です。

唐招提寺
売店に併設されて、御朱印を受け取る場所があります。

唐招提寺
金堂の御本尊「廬舎那仏」の御朱印と、
鑑真和上の御御影の2種類があります。
右が書いていただくもの、左が貼るタイプ。


「いま ふたたびの奈良へ」というJR東海のCMがありましたが、

あれは2006年ごろのものらしいです。

その頃に、そのCMを見ても心に刺さらなかったのですが、

今は、あのキャッチコピーを聞いたら、深く頷くワタクシが居ります。

大人の修学旅行に、奈良がおすすめです。

ハンドクリーム
[沈香(ぢんこう)クリーム 1,000円(税込)]
売店でハンドクリームを購入しました。
実はハンドクリームが好きで、
これぐらいのサイズだと、ついつい買ってしまいます。


ハンドクリーム
唐招提寺の文字と絵がガッツリ入っているので
お土産に良いと思います。


唐招提寺
【唐招提寺】

奈良県奈良市五条町13-46
(近畿日本鉄道橿原線西ノ京駅下車徒歩8分)
宗派:律宗
創建年:天平宝字3年(759年)

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