
吉田山の中腹にある吉田山荘。
この壮麗な木造建築物は、東伏見宮(ひがしふしみのみや)家の別邸として
昭和7年(1932年)に建てられたものです。
戦後、昭和23年(1948年)に貴賓をもてなす高級料理旅館として引き継がれ
国の登録有形文化財として登録された現在も同じ業態で営業中です。
一泊二食付きでだいたい一人10万円ほど。
こちらの利用はなかなか難しいため、
気軽に利用できる『吉田山荘 カフェ真古館』に予約を入れました。
(Otonamiで見学プランはあります)
ちなみにこちらのカフェは予約制です。
オンラインで空き状況を確認できるのでハードルは低めだと感じました。
土日祝日は知らんけど。

登録有形文化財(建造物)
吉田山荘(旧東伏見家住宅)表門
1932年頃、木造、銅板葺、間口3.9m、左右袖塀付

登録有形文化財(建造物)
吉田山荘(旧東伏見家住宅)旧門番所
1932頃、木造平屋建、瓦葺、建築面積12㎡

門から本館までは急斜面の道があります。

登録有形文化財(建造物)
吉田山荘(旧東伏見家住宅)本館
1932年、木造2階建、瓦葺一部銅板葺、建築面積237㎡

玄関壁面にある和洋折衷のステンドグラス。

開口部の上を飾るステンドグラスも
和洋折衷というかアールデコ調というか。

『吉田山荘 カフェ真古館』
登録有形文化財(建造物)
吉田山荘(旧東伏見家住宅)旧車庫
1932年頃/2008年改修
木造2階建、瓦葺、建築面積45㎡

側面は車庫の名残を感じる。

少々お高い気もしますが、場所が場所ですし。

一階は会計と物販コーナーがあります。

お手洗いも一階。

二階に上がる階段が立派で恰幅のいいワタクシでも安心できます。

二階の客席。良い雰囲気。

席は5ブロック。景色もそれぞれで異なります。

オンラインで予約する時にはよくわからなかったのですが
夏場は日差しが強いだろうなという席もある。

ここが一番奥の席。

そこから見える景色がこちら。

ワタクシが予約した席からの眺望。
桜が見えるのでこれはこれでアリ。

選んだ席は小さなテーブル席なので二人以上は窮屈かも。

静かでいい雰囲気です。

吉田山荘のパンフレットなどが置いてありました。

メニューはこちら。

テーブルに置かれた花器がかなりツボ。

空腹だったのでお餅を頼んじゃいました。

吉田山荘の女将の手による書。手書きです。
同行者と内容が違うので唯一無二かも。解説が付いています。

黒みつがたっぷりとかかったお餅。
美味しいですが、空腹なので飲むように食べてしまいました。

一階でも売っている「こうもりビスケット」。
かたい食感でなかなか美味しい。

箸置きも蝙蝠(こうもり)。
蝙蝠は中国語の発音が「偏福(へんぷく)」と似ているため
縁起の良い生き物とされています。
風水では富の象徴とされます。
蝙蝠の意匠がある文化財
静かでとてもいいところでした。完全予約制なので行列もないし。
再訪したいかと問われると否ですが、一度は行っておきたい場所かも。

いつかは本館も見学してみたい。
吉田山荘についての記事

【吉田山荘 カフェ真古館】
京都府京都市左京区吉田下大路町59-1 元東伏見宮家別邸 吉田山荘 敷地内
営業時間 11:00~18:00
定休日:月曜、火曜、水曜
※現金のみ
https://yoshidasanso.com/dining/cafe/

