
国登録有形文化財
今回は二度目の訪問ゆえ、前回見知った事柄は割愛。
さて、「筑波山麓秋祭り2015」が
平成27年10月31日(土)~11月8日(日)の期間開催されています。
それに併せて「南部春邦展」が『旧矢中龍次郎邸』にて開催中。
この展示期間はガイドツアーを行わず、自由見学制となっています。

「南部春邦」は矢中龍次郎ゆかりの絵師です。


木々か鬱蒼と茂っており、建物は見えませんが奥に進みます。

血を吸う虫の居ない良い季節だからか、玄関や窓などが開いていて、開放的でした。

このプレートの飾り方って、ほんと建物の管理者それぞれのセンスで面白いですね。

ワタクシはこの建物に来て「南部春邦」という絵師を知りました。


これは通常の見学日でも見られる衝立。
木目が水の揺らぎのようです。


春邦自身が描いた魚の説明書き。

通常は通路になっているため片面しか見られない板戸も両面見られます。

家具の配置も通常とは異なります。

階段の踊り場にも掛け軸が掛かっています。
この軸、いいなぁ。

別館の二階には六曲一双の屏風も飾られていました。


初公開の屏風。
肉眼で見るととても美しい色彩でした。


確かに大きすぎて飾る場所に困るかもな。

改めて撮ってみた二階の襖引手。
襖紙は西陣織だと聞いた気がする。

二階洋間の扉紙。
紙っつーか、布地。

テーブルの上には・・・煙草入れ?が置かれていました。
亀の甲羅みたいですね。

今回初めて奥の別館に向かう階段を上がらせて頂きました。
塀も階段も全て大谷石。


お客さんの道順は、岩の間にある階段を上るそうです。


壁沿いの道は家人が歩くためのもの。


奥に別館が見えます。


三階建てに見えますが、二階建てです。
二階の天井が高いんですよね。

先の震災で若干地盤沈下が起こったそうです。
写真ではわからない程度ですが。


ここに階段があったとは前回は気付かなかったなぁ。

玄関がある高さが二階に相当し、その下には大谷石で覆われた“地下室”があります。




地下室に置いてあった米麦貯蔵器。
初めて見ました。
こういうものに穀物を保存していたんですね。


よ、読めない。

今回一番面白いと思った「横井戸」。
横に掘った井戸なんだそうです。
今は枯井戸です。


暗くて見えなくても、フラッシュを焚けば・・・
って、奥まで見えません。
二度三度訪れると、どんどん建物に詳しくなれそうですね。
面白いかも。
四季折々の見方がありそうなので、次回は冬に来てみようと思います。
ボランティアに参加したいけれど、かなり遠いからなぁ・・・。

【矢中の杜(旧矢中邸)】
茨城県つくば市北条94-1
通常見学日:土曜
見学時間:11:00〜、13:00〜、15:00〜(ガイド付き)
各回所要1時間程度
邸宅維持修繕協力金:500円
TXつくば駅⇒

「筑波交流センター」下車徒歩15分
http://www.yanakanomori.org/