軍師・官兵衛の宿敵である宇都宮鎮房(城井鎮房・きいしげふさ)が治めた豊前国である、築上町。
機会があり先日この地を訪れたのですが、
現在、NHKの大河ドラマがこの下りであるため、町ではそれを推している風でした。
それにしても、この地に来るまで、「豊前国」を認識していなかったワタクシ。
そもそもJRの駅「築城」も読めなかったし。 ※ついき
「豊前国」の領域は、福岡県東部に属す北九州市の東側(小倉北区・小倉南区・門司区)、筑豊地方の東側(田川市・田川郡)、京築地方の全域を中心に、大分県北部(中津市・宇佐市)にまで跨っていた。明治9年、豊前一国であった小倉県の大半(6郡)が福岡県に編入され、山国川以南の2郡は大分県に分割されたが、豊前国として共通の歴史を持つため、現在でも文化面、生活面での結び付きが強い。
地方に行くと、未だに藩で語られるご高齢者が多いことに気付かされます。
「長州が~」的なことを仰る方も居られましたし。
摂津・河内・和泉65万7千石の“大坂”で生まれ育ったワタクシには、
藩という括りはイマイチ分かりにくいものでしたが、
様々な地に出張で行くようになってからは、藩くくりの考え方が未だにあると知り、
少し興味を持つようになりました。
古地図も見るようになったし、それにより対馬の位置も理解したし。
観光だけでは判らないことが多々あって、
やはり土地の人と話をするのが一番面白いと感じます。
「宇都宮鎮房は田舎侍やったから、そりゃあ黒田には太刀打ちできんわなぁ」
と言っていた築上町で話をした小父さんの冷静な意見が印象的でした。
築上町では日中だったからか若い人をあまり目にしませんでしたが、
時の流れがのんびりした、とても良いところだという印象を抱きました。
機会があれば、また行って車で走ってみたい土地ですね。
たぶん、迷うと思うけど(笑)。