
静岡県富士宮市にある『富士山本宮浅間大社』は、
富士山を神体山として祀る神社で、全国の浅間神社の総本社です。
境内は、約17,000平米の本宮社地と、富士山8合目以上の約385万平米。
本宮は「富士山 - 信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一つとして
世界文化遺産に登録されています。
また本宮本殿は、国の重要文化財に指定されているほか、
境内の、富士山の湧水が湧き出す「湧玉池」は、
国の特別天然記念物に指定されてます。
この日は松の内だからか、多くの初詣客で賑わっておりました。

[楼門]
静岡県指定文化財

楼門前には、東西へ伸びる「桜の馬場」がありまして、
ここは神事流鏑馬式などに用いられるそうです。
この日は屋台が並んでいました。
馬の脚に括られているのは屋台を支える紐だと思われます。

[拝殿]
静岡県指定文化財
まだ早い時間帯だったので、参拝者はまばらでしたが、
帰る頃には行列ができていました。

[富士山本宮浅間神社本殿]
国登録重要文化財
浅間造(せんげんづくり)という神社建築様式の代表的なものです。
※二重の楼閣構造

拝殿の重そうなしめ縄。
神域と現世を隔てる結界です。
祭神は木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)。
※別称は浅間大神 (あさまのおおかみ)

慶長9年(1604年)に徳川家康の造営の本殿。
屋根は檜皮葺(ひわだぶき)。

楼閣の懸魚(げぎょ)


[楼閣正面]


蟇股(かえるまた)には菊花紋や葵紋や五三桐紋のほか、
本殿が徳川家康による造営のため葵紋が見られます。

本殿に向かって右手奥にあるのが湧玉池。


[湧玉池(わくたまいけ)]
富士山の伏流水が湧き出るところで、国の特別天然記念物に指定されています。


この日は例祭が行われるとかで祭壇などを設営中でした。


[水屋神社]
お社の中は池。


ゆえにお賽銭を投げるのは躊躇われます。

鏡のように澄んだ湧玉池。

ここで水を汲むことができます。
水温は一年を通して13℃前後で安定しているそうです。


澄んだ綺麗な水ですが、煮沸は必要。


容器の販売もしていました。お高いけど。

なんだか立派な苔も生えています。

御朱印は本殿に向かって右手側で頂けます。


御朱印はこれ一種のよう。
祭神にまつわる桜を神木として境内には約500本もの桜があり、
パンフレットにも桜の写真があります。
富士山と桜。絶対良い写真が撮れるコンビやん。
春に再訪しようかなぁと思わせる魅力がありますね。
再訪する日が晴天とは限らないし、
晴天でも富士山が見られるとは限らない。
でも富士山を綺麗に見られたら、なにか良いことありそうかも。

狛犬・阿形


狛犬・吽形

【富士山本宮浅間大社】
ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ
静岡県富士宮市宮町1-1
奥宮:富士山頂上
神体:富士山(神体山)
創建:(伝)第11代垂仁天皇3年
http://fuji-hongu.or.jp/sengen/