
昭和5年開園の元町公園は関東大震災後の帝都復興計画で造られた震災復興公園です。
大正12年に関東大震災が発生した後、
帝都復興計画の中で東京市は震災復興公園を設置しました。
そのうちの一つが、本郷1丁目にある元町公園です。
実はワタクシ、この公園のデザインが大好きで、
徒歩で秋葉原に向かう際は、必ず立ち寄っております。
ホント、カッコイイんですよ、デザインが。
こういうのを、昭和モダンって言うんですかね。
桜の季節は、特にみごとです。

公園前の歩道には散った桜の花弁がアスファルトに彩を添えていました。

傾斜地の中ほどにあるパーゴラ。
柱なども昭和初期デザインって感じでカッコイイんです。

傾斜の途中にあるパーゴラ。
ここでも桜が散り始めていました。

中央のカスケードと両脇の階段。
アールデコっぽいデザインがなんともお洒落ですよね。

古い遊具と新しい遊具が混在した公園上部。
写真左は校庭になっています。

ただでさえ重そうな八重桜が雨に濡れて俯いていました。

蕾がいっぱいあるから、これから咲くのか?

でも、めっちゃ葉っぱが出ている。




残る桜と散る桜。
ビニール傘で散歩をしていたので、傘に花弁が付かないかなぁ~と期待してみたり。



雨に濡れた黒い幹に、白い花弁がチラホラと。

これは・・・セキレイか?

これって井戸?


埋められているっぽいのだけど、違うかな?


公園には大谷石がふんだんに使われていました。
火に強い石ですもんね。
(水に弱く、風化し易いけど)

最近、危ないからと公園から撤去されているジャングルジム。
こういうのを見ると、
脱臼していた同級生がジャングルジムから落ちたら
骨が填まったという出来事を思い出します。


ホント、デザインが良いんですよねー。
ラピュタの空中庭園に出てきそうじゃありませんか?

この時期よく見るけれど、この鼻、なんて名前だっけ?

[シャガ(射干、著莪、胡蝶花)]
学名:Iris japonica
アヤメ科アヤメ属の多年草
原産地:中国
文京区民じゃないので強くは言えませんが、
この公園が50年、100年、このまま保存され、
いずれは文化財になればいいなぁと思います。
関東大震災では火災で亡くなった方が多く、
木々に守られた公園に逃げ込んだ人々は助かったんだそうです。
火災から園内を守れるほどの木々に成長するには時間がかかりますが、
伐採するのは短期間で済む。
願わくば92年間ゆっくりとこの地で成長した木々を温存してもらいたいものです。
この公園が体育館になる計画があったそうですが、
その後、どうなったんだろう?

