[甲南漬資料館(旧高嶋家住宅主屋)]
昭和5年築
設計:清水栄二
甲南漬を製造する髙嶋酒類食品(株)2代目当主邸宅として建てられた旧高嶋家住宅。
国登録有形文化財に指定されており、現在は甲南漬資料館として利用されています。
そもそも甲南漬ってのを、関東の人は知らないのではないかしら。
簡単に言えば・・・というか、ストレートに言えば奈良漬です。
髙嶋酒類食品(株)は、江戸時代末期に酒造業を創業し、
明治3年には焼酎の製造を始めたそうですが、
(酒粕問屋からスタートしているので)甲南漬と味醂が有名だと思われます。
広場正面にあるのが文化財に指定されている旧住宅。
ウィーン分離派(セセッション)っぽい外観です。
玄関に文化財プレートがあります。
内部は見学自由。
飲食店もあります。
14時を過ぎていたので食事は出来ず。
こちらで珈琲を頂きました。
明るいのだけれど眩しくはない開口部。
カーテンは当時のままみたいです。
(劣化が激しいので容易く裂けるのでしょうね)
窓が張り出したサロンの外観。
食事だったら「平介茶屋」というお店(奥の和室)で食べられたっぽい。
定食が気になります。カレーライスが安い!
ケーキセットは税別450円!!
甲南漬に関する資料が展示してある館内。
関係ないけど時計が止まっているみたいですね。
甲南漬は基本的にこの6種類。
甲南漬に直接は関係なさそうなものも展示してあります。
二階はカルチャースペースらしく、見学はできません。
酒処もありました。利き酒ができるみたいです。
続いて、平成7年の阪神淡路大震災で倒壊した甲南漬本店跡地に作られた
甲南漬本舗本店に移動しました。
道路に面した白い建物が甲南漬本舗本店。
甲南漬の歌が脳裏をぐるぐる回る。
こ~うなんです♫ 灘の名産甲南漬 こ~なんづ~け~♫
店内では試食スペースがあります。
買う前に食べてみる。
そして買ってみる。
真空パックの袋入りではなく、樽から袋に入れてもらいました。
温めるだけの粕汁もありました。
そして味醂を購入。これが本日の目当てでした。
パック入りの甲南漬も購入。
お酒が進みそうです。
関西出身なので甲南漬のCMソングをよく耳にしたのですが、
今も流れているんですかね?
関東に住んで二十数年経過しても一度も訊いたことが無い
「ありあけのハーバー」のCMソングみたいなものかしら。
それはそうと、甲南漬(奈良漬)が美味しいと感じる大人になったのだなぁと
しみじみ思ったワタクシなのでした。
【甲南漬資料館(旧高嶋家住宅主屋)】
神戸市東灘区御影塚町4-100-1
開館時間[月~日曜] 10:00~17:00
休館日:12/29~1/5