sava!

興味あるものを 興味ある人に。

私は諦めを敵とする。 私の日々の努力は実にこの諦めと闘うことである。 (北条民雄)

岡山@壱景

【写真羅列】岡山県倉敷市の美観地区を歩く。

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昼と夜とでは街の雰囲気かかなり異なります。

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雨上がりの夜道。

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月末までこのような催しが倉敷市内で行われています。

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夏はイベントがいろいろとあるようですね。

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倉敷館は現在改修中です。
工事予定期間は平成30年1月15日から平成31年8月31日まで。


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八重の芙蓉と錦鯉(遠目)。

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[中国銀行倉敷本町出張所]
文化財名:中国銀行倉敷本町支店
※現在は営業していません


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外壁は御影石洗い出し仕上げ。

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大正11年竣工。
設計は
薬師寺主計。

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内部からライトアップされるとこのような色のステンドグラスになります。

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昼間はステンドグラスが青く見えます。

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鉄筋コンクリート造り(一部木造)の二階建て。

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屋根は寄棟。

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夜の大原美術館。

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[旧倉敷郵便局(三楽会館)]
明治35年竣工。


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漆喰塗りの蔵の街並みではレアな下見板張りの外壁が特徴です。

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[井上家住宅]
国の重要文化財。
平成24年度から平成34年度の予定で保存修理工事中です。


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井上家住宅は、300年前の倉敷では最古の町屋です。

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井上家住宅隣の荒物店。

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近付くと籠を買ってしまいそうなので遠巻きに見ています。

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「Marche & Cafe NATURE」というカフェ。
自然食品を扱うお店の2階にあります。


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ここではレモンスカッシュをチョイス。

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けっこうたっぷりとした量です。

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リフォームして間がないのか、白くてきれいな塗り壁。

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窓からは店内裏の興味深い構造物が見えます。

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自然の岩を利用した石垣はかなりの高さです。
この上は何なんだろう?


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石垣の上は、誓願寺という浄土宗のお寺でした。
※境内は一般公開されていません

鶴形山(つるがたやま)という山の上には
阿智神社(あち じんじゃ)、観龍寺(かんりゅうじ)があります。

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[つねき茶舗]
倉敷では有名な茶舗だそうです。
http://tsuneki.net/

銀行建築と言えば、児島にもありました。

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womb brocante(ウームブロカント) が元銀行の建物をリノベして再利用。
現在改修中らしく店舗は休業中でした。


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外観は昭和初期の銀行建築ですね。

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シャッターには富士銀行(現・みずほ銀行)とありましたが、
最終的な銀行の名前なのだろうと推察されます。
※旧安田銀行児島支店が建物名っぽい


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倉敷駅から岡山桃太郎空港へ。

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往路はサンライズ瀬戸で岡山県入りしましたが、

では復路はどうしよう? と考えた際、

新幹線で東京まで戻るのは想像だけで疲れるもんで、

苦手な飛行機を利用することにしました。

飛行機ってめちゃくちゃ安いんですね。

びっくりしたので、1,000円高いだけのクラスJを利用することにしました。

苦手な機内で、できるだけ穏やかに過ごしたいと思ったからです。

(改めて申しますと、ワタクシは後発の高所恐怖症です)

当初は岡山駅まで行ってから空港入りしようと考えていましたが、

倉敷からもリムジンバスが出ていることを知ったため、

ギリギリまで倉敷にいることにしました。

羽田に着くのが遅いのはツライので、

夕方ちょい前の16:10発の便を選択。

ゆえに14時過ぎのリムジンバスを利用しました。

バスは電子マネー利用可と、釣銭なしの現金のみの二種類があり、

時刻によって運行会社が異なります。

それなりの時間に空港に着いたのですが、

飛行機の運行が遅れていたため、

たっぷりとお土産選びに時間を割くことができました。

まあ、小さな空港なので売店は少ないんですけどね。

売店ではSuicaが使え、個人的には便利でした。

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全くと言っていいほどお土産を買っていなかったので、
ここでチマチマと買いまくってしまいました。


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大好物である干し柿バターサンド。
1,000円近かったけど買わずにはいられませんでした。


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お菓子のパッケージのようなこちらの商品。
ほかにイヌやキジなどのパッケージもあります。


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内容は岡山名物ママカリ。
酸っぱいもの以外の味もあるのでちょっとイイかも。
@378円(税込)
ANAの売店だったのでマイルが貯められます。


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[レモン芋けんぴ @324円(税込)]

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[真田紐くつひも 1,200円(税込)]
真田紐って倉敷(児島)土産にもなっているんですね。
参照:http://kurashiki-yuihimo.com/


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ここでも岡山県ならではのマステを発見しました。

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桃と児島ジーンズ柄です。
@410円(税込)と、ちょっとお高めのマステです。


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千葉県民Tへのお土産はこの二つ。
「まんま(飯)を借りてでも食べたいママカリ」
って言葉からのセットになります。

飛行時間は一時間ほど。

あっという間とは申せませんが、

新幹線に比べると「えらい早いなぁ」という感じで東京に着きます。

飛行機が苦手なワタクシですが、地方空港は楽しいかもしれんと思え、

体調次第ですが、今後は交通手段の選択肢に入れることにしました。

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母がちょいちょい窓から景色を撮ってくれます。
ってか、ここは何処?


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千葉県上空通過。ぼちぼち着陸です。
あれに見えるはディズニーリゾートなり。

どうしても飛行機を利用せねばならん出張時には

よくクラスJを利用していましたが、プライベートでの利用は初です。

っつーか、そもそもプライベートでの飛行機利用は

海外以外は選択肢になかったんですけど。

シートが快適で確かに過ごし易く、この1,000円は安いと感じました。

神通川内にある富山空港で利用してみたいなぁと思ったら、

富山にJALは飛んでいないんですね。

なんかガッカリ。




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【岡山空港(岡山桃太郎空港)】
岡山県岡山市北区日応寺1277
運用時間 7:00~22:00
https://www.okayama-airport.org/

エアポートリムジンバス

倉敷駅北口(②のりば)→空港間 所要時間:約35分
※以下は極々一部
(下電バス)
倉敷駅北口 11:00→11:35
(中鉃バス)
倉敷駅北口 14:15→14:50
(下電バス)
倉敷駅北口 14:40→15:15

運賃:1,130円
※下電バスのみ交通系ICカード使用可
(PiTaPa, ICOCA, Kitaca, manaca, TOICA, PASMO, Suica, HAYAKAKEN, nimoca, SUGOCA)


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岡山県倉敷市『備前焼ギャラリー倉敷一陽窯』で珈琲を一杯。

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一陽窯(いちようがま)といえば備前市にある店の印象が強いのですが、

倉敷にあるこちらのお店はその系列店かしら? と疑問に思っておりました。

タイムアップまで少々時間があったもんで、こちらに立ち寄ることにしました。

既に三軒のお店で飲み物を飲んでいたので満腹だったのですが、

とりあえずは時間を潰したかった&座りたかったのです。

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一階は備前焼のギャラリー。二階がカフェになっています。

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珈琲を注文。
食器は全て備前焼で供されます。

会計時に訊いてみたところ、

備前にあるお店とは親戚(倉敷店店主は甥)だそうです。

暖簾分けってことですかね。

ゆえに、こちらに置いてある備前焼の作品は若手が多いようで、

セレクトもかなり異なっていました。

倉敷の観光地で一等地にあるためか、手頃な備前焼が多い気がします。

岡山県と言えば備前焼ですから、

この喫茶店で間近に触れるのも良いかもしれませんね。

疑問に対する答えを得ることができ、

スッキリした気分で店を後にしました。




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【備前焼ギャラリー 倉敷一陽窯(いちようがま)】

岡山県倉敷市本町3-17
営業時間 [1階]10:00~18:00(12月~2月は17:00閉店)
[2階]10:00~16:30
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、不定あり


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岡山県倉敷市『林源十郎商店』でマスキングテープをお土産に購入。

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倉敷美観地区内にある旧林薬品を改装した『林源十郎商店』。

展望デッキが三階にあり、美観地区が一望できるそうですが、

階段を上がるガッツがなく、一階の雑貨店でお土産探しを致しました。

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二階は林源十郎商店記念室として
薬箪笥や暖簾など林家に伝わる品々を展示してあるそうです。


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購入した物を入れる袋すらカワイイ。

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今回購入したマステはこの6種。
値段はまちまちです。
中央は桃太郎マステ。


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絵柄はこんな感じ。

のほほんとした感じの雑貨が並んでいて、

大変面白いお店でした。

時間があればじっくりと見たい場所です。

前回は素通りしたのかな?




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【林源十郎商店】

倉敷市阿知2-23-10
営業時間 10:00~18:00
定休日:月曜(祝日の場合は営業、翌日休業)
http://genjuro.jp/


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岡山県倉敷市『ピッツェリア コノフォレスタ』でピザランチ。

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林源十郎商店の敷地内にある『ピッツェリア コノフォレスタ』は、

若い方に人気のピッツェリアです。

オープン時間間もないのに、店内は既にほぼ満席。

とりあえずランチとして胃袋に何かを入れておこうと思って立ち寄りました。

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林源十郎商店の門を潜り奥に向かった離れに
『ピッツェリア コノフォレスタ』はあります。


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敷地内には複数の店舗があります。

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庭から見た林源十郎商店。

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ランチのメインメニューは複数あり、価格もいろいろ。
それにサラダとドリンクが付きます。


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サラダにはたっぷりと粉チーズがかかっていました。
今度やってみよう。


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時間がないので珈琲も一緒に出して貰いました。
結構たっぷりとした量です。


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オーソドックスにピッツァ マルゲリータを選択。
シンプルですが美味。


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入口脇の木はデーツでした。
地面にいっぱい落ちてた。

久々にピッツァを食べましたが、焼き立てはやはり美味しいですね。

水分で膨れた胃でも食べることができました。

古い日本家屋をリノベした店舗は、和洋折衷感があり、

なかなかに面白かったです。

我々が店を出る頃には入店待ちの人々がたくさん居ましたので、

やはり人気店だったみたい。



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【ピッツェリア コノフォレスタ】Pizzeria CONO FORESTA

岡山県倉敷市阿知2-23-9 林源十郎商店内母屋奥
営業時間[morning] 8:30~11:00[lunch]11:30~15:00[dinner]17:30~21:30
[cafe&pizza]15:00~17:30(土日祝・繁盛期のみ営業)
定休日:月曜
http://www.pizzeriacono.info/


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岡山県倉敷市『倉敷 中島屋』は国指定重要文化財大橋家住宅長屋門にあるオーガニック食材にこだわったカフェ。

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国指定重要文化財『大橋家住宅』の長屋門に店を構える『倉敷中島屋』は、

大橋家の屋号「中島屋」を継承したお店なのだそうです。

なぜ“倉敷”と頭に付くのかは謎ですが。

『大橋家住宅』見学後、少し喉が渇いていたし、座りたいとも思ったため、

短時間立ち寄ることにしました。

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テーブルや椅子にもこだわりを感じる空間です。

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基本、お料理屋さんのようですが、
ドリンクメニューがあったためそれを注文。
母はオレンジジュースを飲んでいました。


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かなり珍しいことに、ワタクシは甘酒をセレクト。
夏バテ防止の観点です。


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甘くなく、すっきり・さっぱりと飲みやすい甘酒でした。
こりゃいいや。

期せずして、重要文化財内で飲食したってことですね。

「とりあえず入店」が良い感じの選択になり、なかなかに良かったです。

甘酒、美味しかったです。




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【倉敷 中島屋】

岡山県倉敷市阿知3-21-32
営業時間 [水木日】11:00~18:00,[金土]11:00~15:00,17:00~21:00
定休日:月曜、火曜
https://k-nakajimaya.jp/


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岡山県倉敷市『大橋家住宅』は国登録重要文化財です(弐)。

大橋家住宅

続いて、座敷に向かいます。

普請道楽とまではいかないものの、意匠性に富んだ設えは必見です。

線が創り出す清廉さと、緑が醸し出す癒し。

町屋は夏の涼しさを追求した造りなのかもと思わせる居心地の良さでした。

大橋家住宅
廊下が無い代わりに、坪庭がハレとケの空間を区切っています。

大橋家住宅
父の実家を思い出させる手水鉢。
子供だと手か届かないんてすよねぇ。


大橋家住宅
土壁の部屋がケの空間、
漆喰塗りの部屋がハレの空間ってところでしょうか。


大橋家住宅
[新座敷]
敷地の奥にある座敷です。


大橋家住宅
新座敷の床の間。
シンプルな造形でありながら優美に見えるのは、地袋の絵が優美だから。


大橋家住宅
蝶が舞う襖絵です。

大橋家住宅
大橋家住宅
蝶の絵が繊細で優美。

大橋家住宅
新座敷の納戸側(右側に納戸あり)。

大橋家住宅
納戸にある箱階段。
二階は非公開です。


大橋家住宅
新座敷の奥にあるのが内蔵。

大橋家住宅
[内蔵]
建築年:1796~1798頃
土蔵造、桁行8.1m、梁間5.0m、二階建、切妻造、本瓦葺。


大橋家住宅
内蔵と主屋の境目。

大橋家住宅
風が通り抜けるため、縁側に居ると涼しく感じます。

大橋家住宅
ゆえに、風で風鈴が鳴る鳴る。

大橋家住宅
格の高い大座敷。

大橋家住宅
彫刻欄間は凝り過ぎず、簡素過ぎず。

大橋家住宅
縁側に張り出した庇にはベンガラを塗っているっぽい。
左手には収納棚があります。


大橋家住宅
ボール紙で猫と鼠が貼られてありました。
これは今のご当主の遊び心ですかね。


大橋家住宅
謎の太鼓。

大橋家住宅
[小座敷]
大座敷下の間の横にあります。


大橋家住宅
書斎隣の二畳ほどの部屋。

大橋家住宅
[書斎]
正面左の扉から外に出られるようです。


大橋家住宅
生活を感じさせる道具類が展示してありました。

大橋家住宅
虫食いがモゾモゾする古書。
長唄の教書か?


大橋家住宅
虫が入り放題の開口部。
でもビジュアル的にはイイ感じ。


大橋家住宅
主屋側から長屋門を眺む。

大橋家住宅
長屋門の軒下の波型の意匠。
壁は昔はベンガラを入れていたのかしら。


大橋家住宅
長屋門と主屋の間にある井戸。
これだけ大きな整形された石を運ぶのも大変だったでしょうね。


大橋家住宅
ちょこちょことある中庭のおかげで、採光・採風が期待できます。
手前の大甕は防災用だと思われます。


大橋家住宅
大座敷を外から見上げてみる。
こうしてみると天井の造りって重要なんだと思えますね。
面積が広いと使用木材のランクが露呈し易いと言うか。


大橋家住宅
こういう手水鉢に水を溜める役割も下働きにはあったのかしら?

大橋家住宅
大座敷専用の雪隠(トイレ)はかなり豪華で焼き物です。
どこ焼きかはわかりませんが。
それに気を取られて、雪隠の個室側を見逃しました。


大橋家住宅
大座敷の中庭にある手水鉢は青銅製っぽい。
唐来物っぽいですね。


大橋家住宅
米蔵と主屋の間に大八車の車輪らしきものがありますね。
米俵を乗せて運んだのかな。


大橋家住宅
[米蔵]
土蔵造、桁行10.9m、梁間5.9m、二階建、切妻造、本瓦葺。


大橋家住宅
【平目地瓦張】
内部にまで瓦が張り巡らされているを目にしたのはこれが初めてです。


大橋家住宅
かなり豪華な刺繍が施された雛人形。

大橋家住宅
入口で販売されているお土産物は実物だったんですね。

大橋家住宅
大量に、そして無造作に置かれた古銭。
これが実際に使われる訳ですね。

文化財指定の豪邸といえば、引手も見どころの一つです。

ワタクシは引手で部屋の格が分かると考えております。

大橋家住宅
大橋家住宅
大橋家住宅
大橋家住宅
大橋家住宅
大橋家住宅
大橋家住宅

見どころがたっぷりとあり、倉敷観光には欠かせない施設だと思えます。

オススメです。




大橋家住宅
【大橋家住宅】

岡山県倉敷市阿知3-21-31
開館時間 9:00~16:00
休館日:12月から2月の毎週金曜、年末年始(12月28日~1月3日)
http://ohashi-ke.com/


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岡山県倉敷市『大橋家住宅』は国登録重要文化財です(壱)。

大橋家住宅

国の重要文化財に指定されている『大橋家住宅』。
大橋家は、水田・塩田開発や金融業で財を成した一族で、天保の飢饉で金千両(約1億円)を献じて苗字帯刀を許されました。江戸時代末期、徳川家茂が第14代として将軍の任にあった文久元年(1861年)に、倉敷村の庄屋を務めています。

大橋家住宅

後に倉敷紡績を設立した3名の若者の一人、大橋澤三郎(1860年 - 1889年)を輩出。
大橋澤三郎は、小松原慶太郎、木村利太郎らと、大原美術館で有名な大原家などの出資を受けて倉敷紡績を設立しましたが、29歳の若さで他界しました。
ちなみにこの情報はパンフレットには明記されていないのでは信憑性については自信はございません。

大橋家住宅
大橋家住宅

倉敷中央通りにほど近い場所にある『大橋家住宅』は、寛政8年(1796年)~寛政11年(1799年)にかけて建てられました。

大橋家住宅

街道に面して長屋を建て、その内側に前庭を隔てて主屋を構えた建物が配置されています。
倉敷町屋の典型を示す代表的な建物として、昭和53年(1978年)1月21日に国の重要文化財の指定(主屋・長屋門・米蔵・内蔵の4棟)を受け、昭和57年(1982年)6月11日に敷地も追加指定されています。

通常の町屋では許されない長屋門を倉敷代官所の許可を得て建てられている点からも、大橋家住宅の格の高さが伺えます。

平成3年(1991年)~平成7年(1994年)までの間に建物の解体を含む保存修理工事が行われました。
その後、最も屋敷構えの整っていた嘉永4年(1851年)の姿に復元され、現在の姿となっています。

大橋家住宅
[主屋]
入母屋造、本瓦葺、厨子2階建て


大橋家住宅
[米蔵]

大橋家住宅
長屋門と主屋の間にある附屋根塀が戸の向こうに見えます。
ここから稲荷社や不浄門に抜けられます。


大橋家住宅
大戸が解放された主屋。

大橋家住宅
[札]
普請覚や棟札・墨書等の資料から、
寛政8年(1796年)から寛政11年(1799年)に建てられ、
文化4年(1807年)と嘉永4年(1851年)の二度、
大改築が行われたことが判明しています。


大橋家住宅
主屋土間。
商家なので玄関を造るのは控えているそうです。
町屋には玄関を作らないのが当時のしきたりでした。
賓客は庭を通って大座敷から上がります。


大橋家住宅
【倉敷格子】

大橋家住宅
蔀戸のようなもので開口部を閉めるのですね。

大橋家住宅
[ミセの間]
賊が刀を振り上げられないように天井が低くなっています。


大橋家住宅
ミセの間の隣の「中の間」。
荷車で運ばれてきた米俵を検査する場所でした。


大橋家住宅
ここでは米の受け渡しが行われていたっぽい。

大橋家住宅
道具類の収納は部屋の上部にあります。
床に物を置きっぱなしにしない工夫ですね。


大橋家住宅
[居間]
モダンな家具が配されていました。
和洋折衷なところが商家の気配を漂わせますね。


大橋家住宅
日にちも分かる時計。
三日月の針が日にちを指すのだろうと思われます。


大橋家住宅
かなり広い土間。
三和土を造るのは大変だったろうなぁ。


大橋家住宅
台所から主屋入り口を眺む。

大橋家住宅
出入口を除き、採光はこの部分のみ。

大橋家住宅
おくどさん(土公神:どこうしん)。
大量の米が炊けそうな大竈があります。


大橋家住宅
こちらにも竈があります。
調理はこちらなんでしょうね。


大橋家住宅
板の間と座敷で身分が明確化されている台所。

大橋家住宅
座敷には当主が座します。

大橋家住宅
食器類もイイ感じ。

大橋家住宅

大橋家住宅
流し台にまで贅を尽くすとは驚き。

大橋家住宅
台所から裏庭に出ます。
脇に井戸がありました。


大橋家住宅
現在は「レストラン八間蔵(はちけんぐら)」として利用されている米蔵。

大橋家住宅
昔はこの戸の先に離れ(奥座敷)があったそうですが、
今は駐車場になっています。


大橋家住宅
主屋と奥座敷を繋いでいた廊下。

大橋家住宅
平成7年まで残っていたとは。
一目見たかった。


大橋家住宅
附屋根塀。
実は置いてあるだけの塀だったんたと、倒壊したニュースで知りました。
参考:https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000132289.html


大橋家住宅
平成30年7月豪雨で崩れた土塀は現在も修復工事中です。

真備町の被害が記憶に鮮明な西日本豪雨災害ですが、ここでも被害があったとは知りませんでした。
西日本のニュースは、あまり東日本では知り難いと毎度感じます。逆も然りですが。
一般住宅とは違い、国の重要文化財であるため修復前に調査期間が設けられ、工事完了までには時間か掛かるでしょうね。

大橋家住宅

」につづく。



大橋家住宅
【大橋家住宅】

岡山県倉敷市阿知3-21-31
開館時間 9:00~16:00
休館日:12月から2月の毎週金曜、年末年始(12月28日~1月3日)
http://ohashi-ke.com/


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岡山県倉敷市『旅館くらしき』の朝食。

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昨晩の夕食で、朝食にも期待が持てると感じて楽しみにしておりました。

予想通り、豊富な品数で目にも楽しい朝の食卓でして、大変満足致しました。

特にお米が美味しいため、全てのご飯の友が愛おしく感じました。

ご飯の友の不動のセンターは梅干しなんですけどね。

梅干し好きで煩いワタクシですが、この日供された梅干しは肉厚で大満足です。

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味の干物は、自分で焼くか調理してもらうかの二択ができます。

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ご飯の友には甘味噌も付いていました。
味噌と御飯ってなんでこんなに合うんだろう?


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温かいものが運ばれてテーブルがいっぱいになりました。

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ご飯は、白飯かお粥かの二択。
母はお粥にしていました。

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部屋を移っての珈琲タイム。
水菓子はこちらで庭を眺めながら頂きます。


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偶然ですが、水菓子はカエルの様相でした。
映え~(笑)。

細かいところにコダワリを感じる宿で、気に入りました。

倉敷の美観地区に泊まるなら、オススメです。

母はランチで入ったことがあったそうですが、

その時のランチは普通だったようです。

泊まる場合とで料理人が違うのかしら。

個人的には料理が印象に残り、料理だけでも宿代は安いと感じました。

(と言ってもそれなりだけど)

また倉敷に足を運べたら選びたい宿です。




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【旅館くらしき】

岡山県倉敷市本町4-1
チェックイン:15時以降,チェックアウト:11時
夕食開始時刻 17:00~20:00/朝食開始時刻 7:30~9:00
https://www.ryokan-kurashiki.jp/top.php


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岡山県倉敷市『旅館くらしき』の夕食。

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事前の情報収集もなく宿に予約を入れたもんで、

ここの夕食がどのような内容なのか全くしませんでした。

結論としては、目に楽しく、舌に愉しい凝った和食が供されました。

ワタクシ前後の年齢の方々には好評なのではないかと推察されます。

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[旬菜]

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[左]生しらす寿司、[中]がら海老、生このこ

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ホオズキの中に入っているのは鮎の明太焼。

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[左]岩もずく、[右]蛸の小倉煮と新薩摩芋檸檬煮

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[椀物]
焼目かます、梅肉・おくら・黄ニラ乗せ


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[造り]
真名鰹、鯒(こち)、剣烏賊
つけるものは左から醤油、糀味噌(?)、かんずり。


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妻が凝っていて食感も楽しいです。

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[焼物]
マナガツオの山椒焼き
ズッキーニの田楽が新食感で美味しく、真似しようと思いました。


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[温物]
鱧鍋です。


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松茸も付いていました。

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クレソンと一緒に鱧湯引きを食べると食感が良くて美味しいんですね。

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あとは土瓶蒸しのように食しました。

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[酢肴]
県産和牛ロース丘しゃぶ


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和牛の上に乗っているのは銀杏です。

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[御飯物]
お米は県産米「きぬむすめ」だそうですが、
コーンの味が強くてよくわかりませんでした。


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あっさりした塩味の香の物。
蛇足ですがテーブルに調味料類は置いてありません。


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お手拭きには贅沢にも檸檬が乗っています。
思わず手の甲に乗せてパックしようとしてしまいました。
さすが、瀬戸内、檸檬の生息圏。


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[水菓子]
抹茶カステラは自家製だそうです。
むっちりした食感で意外性がありました。

今年最初で最後の鱧になりそうです。

同じく、今年最初で最後の松茸かも。

工夫が凝らされていて、楽しい食事でした。

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部屋に戻ると、夜食としてわらび餅が置いてあました。
満腹過ぎてワタクシは食べられませんでした。



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【旅館くらしき】

岡山県倉敷市本町4-1
チェックイン:15時以降,チェックアウト:11時
夕食開始時刻 17:00~20:00/朝食開始時刻 7:30~9:00
https://www.ryokan-kurashiki.jp/top.php


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岡山県倉敷市『旅館くらしき』は美観地区内にある倉敷らしい蔵の宿。

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サンライズに乗ると決めてから岡山県倉敷市での宿泊を決意し、

地図から『旅館くらしき』を探して予約を入れたのが二か月前。

選択理由はベッドがあったから、でした。

倉敷川を眼前に、美観地区の一等地とも言える場所にある宿でして、

蔵の中に泊まるという感じが独特で面白いと思えます。

サンライズが早朝着になるもんで、

荷物を早朝に預かって欲しい旨を連絡し、

タクシーで宿に向かったのですが、

既に玄関の外でスタッフさんが待機していました。

早朝なのにスゴイ。

荷物を預け、そのまま児島に向かい、

宿に戻ったのが16時頃。

それからチェックイン手続きとなりました。

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右側に宿があります。

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チェックインはこちらの部屋で行います。
ドリンクは飲み放題らしいのですが、今回は利用しませんでした。


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ウェルカムドリンクとお菓子が供されますが、
お菓子は大手饅頭のような姿でした。


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ドリンクはアイスティーを頂きました。
母の選択は珈琲でした。

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宿の玄関土間。
民藝の気配もチラホラ。


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夜は雨が降ったので、宿の入口にタオルが置かれていました。
この配慮が素晴らしい。


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二階にも宿泊できる部屋があるようです。

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今回は一階の部屋を選んでいたようです。
(二か月前なのですっかり忘れてた)


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和モダンな待合ロビー「爐の間」。

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一階には部屋が5部屋あるらしいです。
そのうちの一つ、レストランに行くのに便利な部屋がこの日の塒。


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かなり広い部屋でして、玄関だけでも照明が二か所あります。

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大きな座敷の大きな床の間。

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テレビはこちらの中華風家具内にあります。

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座敷に置かれたソファ。
年齢が高くなると有難いと感じるアイテムです。


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ベッドルームも広い。
こちらはフローリングになっています。
(ゆえにスリッパがありました)


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冷蔵庫の中はフリードリンク。
しかし、ワタクシがサイダーを、母がビールを飲んだ程度でした。


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アロマディフューザーなどのセットもあり。
(アロマディフューザーを使いましたが、ちょっと面倒くさい)


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アメニティグッズは充実していました。

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ブラシなどの要らないものは置いて帰りましたけど、
それ以外の半分ぐらいは頂いて帰りました。
(シティホテルに泊まる際は必携だし)

夜は降雨。

児島の酒蔵で、雨+夜の倉敷散策がオススメだと言われたので、

ぶらぶらと散策に出ることにしました。

確かに、倉敷に泊まらないと出来ないことではありますね。

なかなか面白かったです。

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このランプがいいわぁ。

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こちらの入口からは庭に入れます。

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レストランに繋がっているんですね。

江戸時代の砂糖問屋だった旧家の母屋と米蔵三棟を改装してあり、

手掛けたのは建築家の浦辺鎮太郎

そして渡辺淳一氏の「一度は泊まってみたい日本の宿」で紹介されている宿でもあります。

棟方志功や司馬遼太郎も愛した宿だそうです。

(予約した時は全く知りませんでした)

時代に合わせてリフォームされており、無料Wi-Fiもあり、

かなり快適に過ごすことができました。




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【旅館くらしき】

岡山県倉敷市本町4-1
チェックイン:15時以降,チェックアウト:11時
夕食開始時刻 17:00~20:00/朝食開始時刻 7:30~9:00
https://www.ryokan-kurashiki.jp/top.php


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岡山県倉敷市『三冠酒造有限会社』仕込み水で作った酒蔵オリジナルの夏季限定かき氷。

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1806年(文化3年)創業の『三冠酒造』。

地図を見ていて偶然発見した倉敷市児島にある酒蔵ですが、

今年5月に築百年を超える精米蔵を改装し、

酒造ギャラリー兼直売所をオープンさせたそうです。

同蔵製造の日本酒のほか、

地元 児島・下津井で水揚げされる魚介の加工食品などを販売。

角打ちもでき、「酒の肴(3種セット)」は700円から楽しめます。

三冠酒造の仕込み水「みこえの水」は若干硬水。

この水で作った夏限定の「かき氷」も人気っぽい。

販売は2019年9月30日までとのことで、バスに乗って行って参りました。

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特注なのかな? と思える看板。

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酒造ギャラリー兼直売所の暖簾は児島デニム製のようです。

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たったこれだけのビジュアルで涼しさを演出できるという不思議。

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ここのかき氷も「みこえの水」を使っています。

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内部はこんな感じ。靴を脱いで畳の上でかき氷を食べることができます。

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今のフレーバーは4種類。

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[吟醸酒粕日向夏かき氷 700円(税別)]

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上に酒粕ホイップが乗っています。

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こだわっていそうなお手拭きから、後継者さんの気合を感じました。


こちらの酒造ギャラリー兼直売所は、

若き後継ぎさんが発案して作ったのだそうです。

今年オープンしたばかりですが、

既にメディアにも取り上げられており、

児島でも知名度は高いようでした。

土日は結構混むらしいです。

そもそもワタクシは日本酒を嗜む者でして、

東京ではなかなか味わえないココの日本酒を試してみたいと思いました。

ゆえに、角打ちをすることに。

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この「三冠」という日本酒がメインです。

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角打ち(利き酒)は3種類を選択できます。
と言っても、選択肢は4種ぐらいしかないんですけどね。


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漫画で取り上げられた知名度の高い日本酒がこちら。

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少量ですが、なかなかに飲みごたえのある3種でした。
ツマミも付いています。


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やはり好みは純米酒かなぁ。

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そういえば、下津井は蛸が有名なんです。
イイダコも特産なんですって。
今回は食べなかったけど、秋が旬とかなんとか。


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ここで販売しているツマミを購入しました。
いずれも下津井産です。

結局、純米の生酒を一本購入しました。

東京では見たことがないので、記念に。

まだまだ暑いので、炭酸で割ったら美味しいかもと思っております。

かき氷もなかなか美味しかったです。

汗をかかなきゃ2杯は余裕でいけたかも。

記憶に残る酒蔵となりました。

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生酒なので早く飲まなきゃ。



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【三冠酒造(さんかんしゅぞう)有限会社】

岡山県倉敷市児島下の町2-9-22
営業時間: 10:30~18:00(夏季以外の営業時間は~16:30)
定休日:不定
http://www.sankan.co.jp
https://ja-jp.facebook.com/sankanshuzo/


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岡山県倉敷市児島「児島ジーンズストリート」でインディゴブルーのストールを購入する。

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岡山県の特産品として有名なのは、白桃、マスカット、きび団子、ままかり。

そして児島の国産ジーンズ。

ジーンズ好きがわざわざ訪れる町が、岡山県の児島です。

児島と言っても島ではなく半島なのですが、かつては島だったそうです。

江戸時代中期頃の新田干拓によって陸続きの半島となりました。

南端には、瀬戸内海に面した古い港町、下津井があります。

が、下津井に行くには交通の便が良くないため今回は断念。

児島のジーンズストリート界隈をチラ散策してみました。

ちなみにメインの観光地は国の重要文化財である旧野﨑家住宅です。

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この看板がある場所からジーンズストリートが始まります。

倉敷市児島
ジーンズストリートのマンホールも徹底しています。

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ジーンズストリートには旗のようにジーンズがはためいています。

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こちらは薄い色で統一されたジーンズ旗。

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三角コーンもデニムを履いています。

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お店の暖簾もマットもインディゴブルー。

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母はこちらのお店で一品購入。

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両脇にインディゴブルーの商品がディスプレイされたお店が続きます。

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鞄などの小物を扱うお店もあるので、
それぞれのお財布事情に適した買い物ができそう。
ワタクシの場合はお財布事情はともかく、サイズが、ねぇ。


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母はこちらでキャンバス生地のトートバッグを購入していました。

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こちらにもデニムを履いた三角コーンが。

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ワタクシはこちらのショップで一つだけ買い物をしました。

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インディゴブルーのストールです。
値札が貼ってあったタグはコースターとして使えるらしい。
柄は両面で異なっており、結構凝った作りのコースターです。

ジャニーズの元国民的トップアイドルもお忍びで児島にオーダージーンズを作りに来たそうです。

ジーンズといえばという「草」が付く方ではありません。

しかし、そんな超多忙な人が、わざわざ児島に足を運ぶほど有名な場所なんですね、ここは。

ジーンズを一本も持っていないワタクシとしては、「へー、そうなんだー」という感想ですが、

ファンなら真似てオーダーメイドでジーンズを作りたくなるかもね。

でも、オーダーメイドって、お高いんでしょうねぇ。



JR倉敷駅から児島方面への行きかたはコチラ

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岡山県倉敷市『SALON DE DENIM』というジーンズメーカーが手掛けるテイクアウト専門カフェ。

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2019年4月20日にオープンしたテイクアウト専門カフェ『SALON DE DENIM』。

倉敷市児島のジーンズメーカー「ジャパンブルー」が手掛ける初の飲食店です。

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倉敷市の児島という場所にあります。

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桃太郎ジーンズのショップは隣にあります。

「プラスデニム(+DENIM)」をキーワードに、

デニムが身近にある、上質でスタイリッシュな空間を提案しているそうです。

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「SHIN・DENIM®」をパッケージに使った
オリジナルブレンドの珈琲豆ギフトもあります。

珈琲は代官山の「カフェ ファソン」が監修した

サロンドデニムオリジナルブレンドの豆を使用しているらしい。

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メニュー表も「SHIN・DENIM®」を使用。

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カウンターも「SHIN・DENIM®」を使用。

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テイクアウト専門店ですが、ソファはありました。

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イケメンお兄さんのアドバイスに従い、エスプレッソトニック 600円を選択。

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なんかこれ、めっちゃ美味しい!

トニックウォーター割りってさっぱりしていて良いですね。

今度、自分でも作ってみようと思います。

作り方は検索するしかないけど。

なかなかスタイリッシュなお店でして、

若い方がひっきりなしに訪れていました。

素早く喉を潤したい時にイイかも。



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【SALON DE DENIM(サロンドデニム)】

岡山県倉敷市児島味野 1-12-17
営業時間 10:00~18:00
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)


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岡山県倉敷市『旧野﨑家住宅・野﨑家塩業歴史館 』は重要文化財も含め28もの建築物が文化財に登録されています(参)。

旧野﨑家住宅

」のつづきは、約3000坪の敷地のうち、石垣からスタート。

旧野﨑家住宅
高所恐怖症のワタクシはこの石垣の上に立つ自信がありませんが、
上から敷地内を見てみたいという欲求はあります。


旧野﨑家住宅
[薪納屋]

旧野﨑家住宅
意外と奥行きがあり、多くの薪を積めそうです。
割木納屋が別にあるので、近くに家族用の風呂があるのかもしれません。
扉は見当たりませんでしたが、風雨の時は閉めるんでしょうね。


旧野﨑家住宅
かなり広い台所。
今までいろいろな建物を見てきましたが、一番広いです。


旧野﨑家住宅
こちらは湯殿。従業員用かな。

旧野﨑家住宅
五右衛門風呂です。
天井が予想より高く、閉塞感が緩和されています。


旧野﨑家住宅
たぶん従業員用の洗面台。
モルタルで覆われていますが、不具合が起こったらどうするんだろう?


旧野﨑家住宅

旧野﨑家住宅
右側が台所。左の蔵は夜具蔵です。

旧野﨑家住宅
台所棟の上にある明かり取り。
贅沢にもガラス張りなので内部はかなり明るいと思われます。


旧野﨑家住宅
生活道具が置いてありました。
御飯の釜はこれだけじゃ足りないだろうな。


旧野﨑家住宅
この全体に明るい天井照明は後付けなのかな?

旧野﨑家住宅
先進的な台所用品を数多く取り入れていたっぽい。

旧野﨑家住宅
燗を付けるのが早そうな酒燗器。このタイプは初めて見ました。

旧野﨑家住宅
食器類は大変こだわっている気配がします。

旧野﨑家住宅
日本陶器合名会社(現・ノリタケカンパニーリミテド)製品。
オールドノリタケ?


旧野﨑家住宅
こちらは大正時代の香蘭社製品。
香蘭社"らしい色彩ですね。


旧野﨑家住宅
やはり展示用に改修している気配のある天井部分。

旧野﨑家住宅
入れるのはこの一角のみですが、展示は奥まで続いています。

旧野﨑家住宅
様々な道具類が置かれた土間。
土間と言っても三和土ではなく石張りです。


旧野﨑家住宅
こんな仰々しい道具もありました。
ワインのコルクを抜くのも一大イベントだったんでしょうね。


旧野﨑家住宅
炊事場。
大きな竈はここにありました。


旧野﨑家住宅
奥にも竈がありますね。

旧野﨑家住宅
料理屋かなと思うほど充実した調理器具の数々。

旧野﨑家住宅
明治時代の打ち振り子柱時計。
(10インチ八角合長掛け時計)
調べたところ国産品らしい。


旧野﨑家住宅
台所内にはこのような部屋があります。
「料理人」という身分は明確に分けられていたのかな。


旧野﨑家住宅
中には調理台と大皿など、値の張りそうな食器類が並んでいます。

旧野﨑家住宅
ところ変わってここは「漬物納屋」。
かなりの広さがあります。


旧野﨑家住宅
太平洋戦争時代の防空壕。
狭い。


旧野﨑家住宅
こちらは味噌納屋の入り口に張られた説明書き。

旧野﨑家住宅
味噌納屋にも窯がありました。

旧野﨑家住宅
室(むろ)もある。

旧野﨑家住宅
蔵の裏側。
手前が岡蔵。


旧野﨑家住宅
木賊って竹みたいに繁殖するものなのか。

旧野﨑家住宅
蔵は手前から岡蔵、新蔵、書類蔵、大蔵。
岡蔵と大蔵は資料館として使われています。


旧野﨑家住宅
蔵の前に置かれた石。
溜石というそうです。


旧野﨑家住宅
竹のそばに置くと根の成長が阻害されないかな?と考えてみたり。

旧野﨑家住宅
こちらは大蔵。
塩の展示がされています。


旧野﨑家住宅
野崎武左衛門が創業したナイカイ塩業が今も造っている塩の数々。
「瀬戸のほんじお」は西日本の主婦には認知度が高いと思われます。※販売は、味の素


旧野﨑家住宅
「アジシオ」も同社が手掛けていたんですね。

なかなかに内容の濃い展示品で、見学に時間がかかりました。
民族博物館的要素があり、たいへん面白いです。
いつか室内を見学できる日が来たら、ぜひ再訪したいです。
オススメです。



旧野﨑家住宅
【野崎家塩業歴史館】

岡山県倉敷市児島味野1-11-19
(JR児島駅から徒歩約25分)
開館時間 9:00~16:30(17:00閉門)
休館日:月曜(祝祭日の場合は翌日)、12/25~1/1
http://www.nozakike.or.jp/


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岡山県倉敷市『旧野﨑家住宅・野﨑家塩業歴史館 』は重要文化財も含め28もの建築物が文化財に登録されています(弐)。

旧野﨑家住宅

」のつづきは、約3000坪の敷地のうち、枯山水の庭園からスタート。

5月下旬から6月上旬には、サツキツツジが庭中に咲くそうです。

旧野﨑家住宅
[観曙亭(かんしょてい)]

旧野﨑家住宅
茶室です。

旧野﨑家住宅
企画展示品なのか、元より設置されているのか謎の置物。
これは馬なのか!?


旧野﨑家住宅
[容漆亭(ようしつてい)]
裏千家の名席「又隠(ゆういん)」を写しているそうです。


旧野﨑家住宅
この付近から蚊の猛攻撃を受け、写真がテキトーになってしまう。

旧野﨑家住宅
[塩竈神社]
塩竈明神(塩土老翁神)を祀っていると追われる神社。
塩土老翁神は製塩の神としても信仰されています。


旧野﨑家住宅
なぜかシーサーが。

旧野﨑家住宅
古びた灯篭が良い感じです。

旧野﨑家住宅
「野﨑家 夏の芸術祭」
陶芸作家・浜松昭夫さんが一体一体手で造形した備前焼の五百羅漢像が
約400体敷地内に展示してあります。
会期は8月31日まで。


旧野﨑家住宅

旧野﨑家住宅
山に続く階段に置かれた羅漢像。

旧野﨑家住宅
[中座敷]
向座敷まで、九つの部屋が連続して見える姿は圧巻。
奥までは二三間(42メートル)あります。


旧野﨑家住宅
中座敷の庭で気になったのが手水鉢を支える石。

旧野﨑家住宅
これ、鍾乳石ですよね?

旧野﨑家住宅
中ほどの黒い辺りの右側に玄関があります。

旧野﨑家住宅
扉の色が異なる部分がそれ。

旧野﨑家住宅
主屋の裏側には石垣があります。
高さ12m、長さ50mの波のような曲線が優美。


旧野﨑家住宅
ここから5m先に扇の形をした石が一つだけ填め込まれています。

旧野﨑家住宅
どのあたりにあるかは実際に見てみてください。

旧野﨑家住宅
石垣に沿って石畳の径が続いています。

旧野﨑家住宅
赤い土塀で囲まれた向座敷。

旧野﨑家住宅
先ほど中座敷から見た突き当りがこの床の間になります。

旧野﨑家住宅
小壁の色と襖の色がマッチしていて、より天井が高く見えます。
襖絵の柳も流麗です。


旧野﨑家住宅
船箪笥(手提げ金庫の様なもの)が展示してありました。
十字になっている上の部分には家紋が入っています。


旧野﨑家住宅
風を通す機能を備えた簾戸(すど)。
夏が過ぎると奥にあるような障子が填められるんでしょうね。


旧野﨑家住宅
土塀で囲まれた向屋敷。

旧野﨑家住宅
[内蔵]
向座敷に隣接しており、この奥に夜具蔵があります。


旧野﨑家住宅
右奥が内蔵、右手前が夜具蔵、左が大蔵。

旧野﨑家住宅
蔵の側面に張られた焼き杉板。
表面が炭化することで板の耐久性を高めています。

見学は「参」に続く。



旧野﨑家住宅
【野崎家塩業歴史館】

岡山県倉敷市児島味野1-11-19
(JR児島駅から徒歩約25分)
開館時間 9:00~16:30(17:00閉門)
休館日:月曜(祝祭日の場合は翌日)、12/25~1/1
http://www.nozakike.or.jp/


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sava!プロフィール

sava

昭和生まれの大阪育ち。数十年前から母の実家の神楽坂エリアに生息。食,日本酒,旅,富山県,文化財(建築物),読書等を好み、当ブログではそれらにオマケ情報も加味しています。それなりの年齢になり、老眼とか更年期とか諸々の不具合も出て参りました。そんな多様な話をチマチマと記す日々です。
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