
以前、建物の前を通りかかって興味を惹かれたところが実は人気の古民家フレンチレストランだったと知り、どうしても行ってみたくて、ネットで予約を入れられる日にポチっておきました。
オープンは2019年5月。シェフはクルーズ船「飛鳥Ⅱ」で長年腕を振るったベテラン竹中誠治氏。
…だそうですが、そういう前情報を一切仕入れることなく、本日、母とランチ時に行って参りました。

人気なのでかなり前から予約を入れておきましたが、
この日も予約で満席だったみたい。
ランチスタンダードコースは一人5,500円。
オプションで色々変えられるので胃袋次第では様々な楽しみ方ができます。
さて、料理は創作フレンチって感じ。
スタッフの皆さんがお若いので、若い感性が溢れている感があります。冒険心があるというか。

クリームチーズと白子などを挟んだ最中。
女性が営む千葉県の工房で造られているチーズと聞いたような。
もしかしたら ↓ ここのものかも?

鮑大根肝バターソース(+700円)
鮑は三陸産だそうです。
鮑がゴロゴロと入っているから、もしかしたらお得なのかも。

パンと、へしこバター。へしこの塩味が強め。
パンは酸味があり、蒸してあってモチモチした食感です。

鴨肉を湯葉で巻いた一皿。
かなりトリュフの香りがしています。


フォアグラと糠を混ぜたものが添えてあるのが面白い。

蒸し穴子が乗った一皿。
ビーツのソースと飾りが華やかです。


茄子などが入っていてトロリとした舌触り。
蒸した穴子も舌の上で溶けます。
揚げた銀杏がむちむちした食感で面白い。

和牛頬肉の煮込み(+800円)
歯がなくても食べられそうな柔らかいお肉です。
しかし、もう少し歯ごたえがあっても美味しいかもしれん。

食後の珈琲。味は普通。
スタッフに珈琲好きが居ないのかもしれん。

ピスタチオのアイスクリームとレンズ豆甘煮に
フリーズドライの苺を塗してあります。
添えてある苺は糠漬けなんだとか。若干の塩味あり。

紅茶風味のパンナコッタ。
リンゴのコンポートとパイが添えてあります。


パンナコッタは柔らかめで舌触りが癒し系。
満腹です。美味しい云々以前に、面白い料理でした。空間自体が面白いのでエンターテインメント性があるとも感じます。そこに居るだけでワクワクする席に通されたからそう感じたのかもしれませんが。
会計後に「二階を見てみますか?」とお申し出頂きまして、お言葉に甘えることにしました。
建物が見たいと思っていたことが何故察知されたのかが謎。

オヒトリサマだったらカウンター席が楽しいかもしれん。
元は乾物屋さんだったという古民家をリノベしてレストランにしているのですが、空間利用が面白くて見飽きません。80年前の建物を利用しているとの説明でしたが、それだと戦後に建てられたってことになるのですが、どうなんでしょう?
結構質の良い木材を使っているように見受けられるのですが、資材流通が今とは異なる時代だと思うので、ちょっと疑問に感じました。
大正末期に流行ったような照明器具があったのですが、あれは骨董品を付けたのだろうか?

二階の梁は剝き出しになっているので空間が広く感じます。

昔の家屋ならではの急階段。
かなりバリアフルです。

最も格式の高い和室は襖を取っ払って広々とした空間になっていました。

イサムノグチの照明器具が置いてあるらしい。

二階の蔵はワインセラーになっていました。
家屋の間取りがもの凄く気になる。
諸評価あるようですが、ワタクシとしてはなかなか面白いひと時を過ごすことができまして、大変満足しております。ディナーは知りませんが、ランチはコスパが良いような気がします。
来年もランチ時に再訪したいなと思うものの、予約が大変かもなぁ。

【kufuku±暮富食】
東京都千代田区外神田4-11-8
営業時間[昼]11:30~14:30,[夜]17:00~22:00
定休日:月曜、火曜ランチ(祝日の場合は営業)
※ディナーのみサービス料10%
https://www.instagram.com/kufuku_restaurant/