
前回予約を入れてあった『千』に母と行って参りました。
今回はギリギリで8月の献立を頂きます。
東京はまだまだ緊急事態宣言下。
日本酒に合いそうな料理ばかりなのに
呑めない悲しみも一緒に味わいました。

◆八寸
蛸,蓮根・万願寺・蛸の柔らか煮串打ち,鯛寿司,
南京・マスカット・トマト胡麻酢,枝豆寄せ揚げ,牛しぐれ煮
このお皿だと枝豆が夏の名残になるのかな?

◆お椀
鱸,若芽,三葉,青柚子
毎度、スズキと読むのに時間がかかるワタクシ。
魚偏に令という漢字だったら鈴を連想して読めるかも…と思うも、
「魿」という漢字は既に使われているんですね。
「れい」と読むこの漢字は魚のうろこのことらしい。
煤けている色を表すなら魚偏に「黒」でいいじゃん!
と思わなくもないが、それは読めない腹いせ。

◆お造里
鱸と鯛の昆布締めでウマウマでした。
やはり昆布締めは至高の存在。

◆焚合せ
里芋,椎茸,水前寺菜
水前寺菜は「金時草」の西日本名称だと副料理長が教えてくれました。
ひとつ賢くなったが、忘れてもう一回訊くかもしれん。
だって忘れやすい歳なんだもの。

◆焼物
太刀魚,新銀杏
高校の卒業文集的冊子を作る際、好きな魚は太刀魚だと書いたワタクシ。
東京に来てから殆ど食べていません。


ちなみに飲み物は、
一杯目はイチジクジュース、二杯目は梅ジュースでした。
梅ジュースがウマウマでガン見していたら、
青梅を煮るのは副料理長の担当だったこと教えて貰いました。
定番メニューになったらいいのにと思うも、青梅の煮汁に限りがあるらしい。
お客さんが少ない緊急事態宣言下ならではのソフトドリンクみたい。

◆強肴
鱧,加茂茄子,万願寺
今日のランチに天丼を食べなくてヨカッタと思った一皿。


実は鱧も好物。
こちらも夏の名残りを感じる一皿でした。

◆酢肴
渡り蟹,若芽,胡瓜
献立表には無かったのでちょっと驚きました。
料理長が蟹の身を取り出すのが早くて魅入るレベルだった。

◆御食事
鮎御飯,香の物,止め椀
鮎の香りがよろしくて鼻が喜ぶ一品でした。
たぶん今年鮎を食べるのはこれで打ち止めかもしれん。

香の物は、おくらの糠漬け。
おくらも糠漬けにできるのかーと感嘆。

◆甘味
イチジクのコンポートとピオーネ。たぶんピオーネ。
もしかしたらニューベリーかもしれんし、別のものかも。
夏の終わりを胃袋で感じる晩でございました。
明日からは秋を胃袋で感じ取りたいと思います。
来月のメニューも楽しみです。

余った鮎ご飯を、おにぎりにしてくれました。

【神楽坂 和食 千】
東京都新宿区神楽坂3-1-43
営業時間 11:30〜14:30 , 17:00〜20:00
(日曜の営業はランチのみ 11:30〜15:00)
定休日:月曜、日曜午後、年末年始
http://washoku-sen.jp/

