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[武甲山北側斜面]

秩父の山と言えば、武甲山。

秩父神社の神奈備(ご神体)山です。

別名は、秩父嶽、妙見山(みょうけんざん)、武光山。

秩父神社は、もともとは「大宮妙見宮」とよばれていたそうです。

西武秩父駅から見える武甲山の姿は異様で、

下から積み上げた人口造形物のように見えます。

つまりは、ピラミッドっぽい。

山頂まで続く縞模様は石を積み上げているように見えるのです。

それを見ている横を、砂利を積載した貨物列車が通り過ぎて行きます。

そういえばここは秩父セメントの本拠地でしたっけ、とボンヤリ思ってみたり。

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ズームしてみても、人工的な縞模様が見えます。

北側斜面が石灰岩質であるため、石灰岩の採掘が盛んに行われているそうです。

つまりは、あの縞模様は石灰を採掘することでできたものらしいのです。

昔は普通の山の姿をしていたそうですが、石灰岩採掘で山容が変化し、

昔の山頂は失われてしまったのだとか。

それゆえ、山頂にあった信仰遺跡や巨岩群も破壊されてしまい、

今では完全に消滅してしているそうです。

東京のインフラを支える山でもあった武甲山。

人は消費する生き物なんだと改めて感じさせるランドマークかもしれません。



武甲山資料館 http://www.bukohzan.jp/

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