昨年に引き続き、今年も母と『京亭』に行って参りました。
前回帰りがけに予約を入れておりましたが、
日にちのタイミングがギリギリ良かったようで、
時節によるキャンセルを言い渡されることなく再訪が叶いました。
『京亭』は本来旅館ゆえ、長らく営業を自粛しておりまして、
もう少し早い時期に予約をしていたら再訪はできませんでした。
前回もそうでしたが、全く他のお客さんと遭遇することなく、
ゆったり、ゆっくりと鮎料理を堪能することが出来ました。
本日のお部屋はとても見晴らしが宜しいです。
庭を一望できますし。
本日の献立が書かれたものがありました。
これに一品プラスでお願いしてあります。
[鮎煮浸し]
頭から尻尾まで残骸が残ることなく食べることができます。
大変美味しいので、今回はお土産に買って帰りました。
鮎の潤香(うるか)。珍味です。
前菜で特に目を惹く沢蟹。
素揚げした後で甘く煮ているようでした。
鮎一夜干し。
ここ自慢の一品です。
塩梅が丁度良くて絶妙。
今回は日本酒ではなく、イチローズモルトを選択。
ロックで頂きました。
意外と料理に合います。
鮎あらい。
お刺身のツマに、キュウリの花(の下に付くミニミニキュウリ)が付いていました。
葉っぱもキュウリの葉なのだそうです。
寄居産のトマトをジュレにして掛けた鶏ささみ。
ひんやりした一皿です。
お待ちかねの天然鮎の塩焼き。
今日の鮎は山梨県の常葉川のものだそうです。
頭から骨をずずずーっと抜いて、たて酢で頂きます。
ああ、夏が来る~
白身魚のすり身石焼。
練りもの好きとしては、好物の一品です。
玉葱の甘さが舌に優しいです。
稚鮎天婦羅、沢蟹付き。
これまた良い塩梅でした。
追加の一皿は、稚鮎の南蛮漬けでした。
優しい味です。
女将さんが最後の仕上げをする鮎飯。
定番の美味しさ。
余ったらお土産に持たせてくれるので、
今晩の晩御飯になりました。
青梅のシャーベット。
青梅がメニューに出るのも、あと数日で終わりですねぇ。
我が家からは少し遠いので、
お隣の埼玉県と云えどショートトリップ感が味わえます。
本日のお部屋はかなり立派。土壁に圧倒されます。
左官職人の技が、美となって表れております。
床の間の設えも素晴らしいです。
美しい。
網戸から見える庭と、それに連なる借景。
鮎料理は今年初ではないけれど、
ここの鮎料理を食べると、夏を感じます。
いずれの料理も外れなく美味しい。
しかし若い方には鮎の美味しさがわかり難いかもしれず、
お客さんの世代交代の話を聞くと、少し切なくなってみたり。
我々も味わえるうちは、建物と料理を満喫すべく、
一年に一度、通えたら良いなぁと願っております。
今回も満足の一日でした。
【枕流荘 京亭(きょうてい)】
埼玉県大里郡寄居町寄居547
営業時間 11:00~19:00(要予約)
定休日:火曜(祝日の場合は営業)
http://chinryusou-kyoutei.jp/