
「壱」のつづきは、約3000坪の敷地のうち、枯山水の庭園からスタート。
5月下旬から6月上旬には、サツキツツジが庭中に咲くそうです。

[観曙亭(かんしょてい)]


茶室です。

企画展示品なのか、元より設置されているのか謎の置物。
これは馬なのか!?

[容漆亭(ようしつてい)]
裏千家の名席「又隠(ゆういん)」を写しているそうです。


この付近から蚊の猛攻撃を受け、写真がテキトーになってしまう。

[塩竈神社]
塩竈明神(塩土老翁神)を祀っていると追われる神社。
塩土老翁神は製塩の神としても信仰されています。

なぜかシーサーが。

古びた灯篭が良い感じです。

「野﨑家 夏の芸術祭」
陶芸作家・浜松昭夫さんが一体一体手で造形した備前焼の五百羅漢像が
約400体敷地内に展示してあります。
会期は8月31日まで。


山に続く階段に置かれた羅漢像。

[中座敷]
向座敷まで、九つの部屋が連続して見える姿は圧巻。
奥までは二三間(42メートル)あります。

中座敷の庭で気になったのが手水鉢を支える石。


これ、鍾乳石ですよね?

中ほどの黒い辺りの右側に玄関があります。


扉の色が異なる部分がそれ。

主屋の裏側には石垣があります。
高さ12m、長さ50mの波のような曲線が優美。


ここから5m先に扇の形をした石が一つだけ填め込まれています。


どのあたりにあるかは実際に見てみてください。

石垣に沿って石畳の径が続いています。

赤い土塀で囲まれた向座敷。

先ほど中座敷から見た突き当りがこの床の間になります。

小壁の色と襖の色がマッチしていて、より天井が高く見えます。
襖絵の柳も流麗です。

船箪笥(手提げ金庫の様なもの)が展示してありました。
十字になっている上の部分には家紋が入っています。

風を通す機能を備えた簾戸(すど)。
夏が過ぎると奥にあるような障子が填められるんでしょうね。

土塀で囲まれた向屋敷。

[内蔵]
向座敷に隣接しており、この奥に夜具蔵があります。

右奥が内蔵、右手前が夜具蔵、左が大蔵。

蔵の側面に張られた焼き杉板。
表面が炭化することで板の耐久性を高めています。
見学は「参」に続く。

【野崎家塩業歴史館】
岡山県倉敷市児島味野1-11-19
(JR児島駅から徒歩約25分)
開館時間 9:00~16:30(17:00閉門)
休館日:月曜(祝祭日の場合は翌日)、12/25~1/1
http://www.nozakike.or.jp/