鮎を川に棲む淡水魚だと思っておりましたが、
海にも出ちゃう回遊魚なんですね。
9月から12月に産卵したものが2週間後にふ化。
稚魚はすぐに海に下って越冬し、
3月から5月になると川を溯ります。
成熟した鮎は川を下り、
9月から12月に産卵するというループになるそうです。
基本的に鮎の一生は一年ですが、
一年目に生殖活動ができなかったあゆは年を越します。
これらを「越年鮎(えつねんあゆ)」または「古瀬(ふるせ)」と呼びます。
年を越すのは雌が多いそうです。
卵を産まないと死ねないという使命感を感じますね。
鮎には成長段階による呼び方や、地域毎の呼び方もあります。
【鮎(あゆ)】 学名:Plecoglossus altivelis
・香魚(独特の香気をもつことに由来)
・年魚(一年で一生を終えることに由来)
・銀口魚(泳いでいると口が銀色に光ることに由来)
・渓鰮魚(渓流のイワシの意味)
・細鱗魚(鱗が小さい)
・国栖魚(くにすうお;奈良県の土着の人々・国栖が吉野川のアユを朝廷に献上したことに由来)
・鰷魚(江戸時代の書物の「ハエ」の誤記)
・安由
・阿由
・王魚、
・黄頬魚
・アア(岡山県)
・アイ(富山県、徳島県、高知県)
・アイナゴ(石川県、和歌山県)
・アイノイオ(秋田県)
・エノヨ
・シロイオ(熊本県)
・チョウセンバヤ(久留米市)
・アイナゴ(幼魚・南紀)
・ハイカラ(幼魚)
・氷魚(ひお、ひうお;幼魚のこと;琵琶湖)
・ヤジ(稚魚;奄美地方)
・錆鮎(さびあゆ;産卵後の雌)
栃木県の那須岳から流れる那珂川(なかがわ)は、鮎が良く獲れるそうです。
ゆえによく食卓に上がるのか、栃木県那須郡那珂川町では
「骨を残して塩焼きを喰うのは素人」
とされているのだとか。
ちなみにワタクシはお店で供されるものは丸ごと食べますけれど
自分で焼く鮎は頭からバリバリとは食べません。
骨の焼きが甘いと口に残るんですよね。
っつーことで、素人です。
それはそうと鮎は獲れる川ごとに香りと味が違うそうです。
スイカの香りという人も居ますが、ワタクシにはよく分かりません。
でも魚の中では一番良い香りだと思っています。
そんな鮎の名産地に来たのだから、焼き鮎を買おうと思い、
この辺りでネットでの評判の良さそうな『高橋鮎店』にやって参りました。
店内は焼き鮎だらけです。
こんな大量の鮎を見たのは生まれて初めてです。
店の外には鮎が泳ぐ水槽がありました。
釣り客用のおとり鮎かな?
許可を得て撮らせて頂きました。
段ボール箱一杯の鮎が圧巻です。
この時期になると子持ち鮎が出てきます。
やはり雄より値段は高いです。
これが焼き鮎の中でお高いもの。
雄は一尾250円から。
サイズが違うと聞きましたが、価格は同じく一尾250円ですね。
[焼き子持ちあゆ 500円]
何が違うんだろう? と疑問に思って一尾だけ購入してみました。
串刺しのまま包んであります。
[焼きあゆ 1,250円]
雄(小サイズ)5尾分の値段です。
ここの焼き鮎が天然なのか養殖なのかは不明です。
質問し忘れました。
天然と養殖では、天然の方がカロリーが低くてカルシウムが多いそうです。
逆にビタミンAとリンは養殖の方が多いんだそうな。
だから天然であろうと養殖であろうとどっちでもいいやと思いました。
都内で買うより遥かに安い。
既に素焼きしてあるので、持ち帰りもラクです。
味付けがされていないので、一度水で濡らしてから塩を振って焼くと良いそうです。
直ぐに食べないなら一つずつラップで包んで冷凍庫に入れることを推奨されています。
いずれにせよ早めに食べるのが良いみたい。
帰宅後、トースターで一尾焼いてみましたが、
背中から齧り付いたらヤバいぐらいに美味しいかったです。
これは一気に五尾大人食いできそうな気がする。
串のままで焼いて食べたらもっと美味しいんだろうなぁ。
明日は家で鮎ご飯を作ってみようかなと思います。
贅沢に2尾inして炊いたらウマウマな予感。
【高橋鮎店】
栃木県大田原市黒羽向町3
営業時間 8:00~18:00
定休日:不定
http://ayukanroni-takahashi.com/