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 ワタクシは松たか子さんのファンです。ファンクラブなどには入っていませんが、注目しております。
 そんな松さんが宮尾登美子さん原作のNHKドラマ『藏』に主演して以来、『藏』という映像作品のファンにもなりました。後に公開された映画も、映画館に観に行っております。
 その映画のロケ地になったのが、魚沼市にある『重要文化財 目黒邸』です。建物は平成7年から一般公開されておりますが、かなり不便な場所にあるため、今まで行けませんでした。
 このままでは、行けないまま年をとりそうな気がしてきたもんで、今回、「なにがなんでも」という気合を入れて足を運んで参りました。

目黒邸

 旧守門村の中心部にある目黒邸は寛政9年(1797年)に建てられた割元庄屋の役宅を兼ねた豪農屋敷です。割元庄屋とは、代官・郡代と庄屋の中間に位置した大庄屋のことです(地域によっては大庄屋、大名主、大肝煎などとも称される)。数村から十数村を統括し、法令の伝達、年貢や諸役などの割り振りを行ない、さらには藩から与えられた警察・裁判権を行使していました。

 目黒家は、戦国大名の会津蘆名氏に仕えた中世武士の系譜をひく家柄で、天正18年(1590年)に帰農しました。初代善右衛門が慶長年間に上條郷15ヶ村の肝煎役を勤めた以降、代々小出須原郷一帯の大庄屋職も勤めていたそうです。

 明治時代になると、第15代当主の目黒徳松と、その子である第16代の目黒孝平の2代に渡り衆議院議員を務めました。Wikipediaの「第2回衆議院議員総選挙」に目黒徳松の名前があります)

目黒邸

 主屋は一部二階、寄棟造、茅葺。
 桁行十六間・粱間六間という豪壮な造りですが、それ以前の住宅は現在よりはるかに大きいといわれています。
 南面西端主屋に接続する新座敷(橡亭)は、2階建、寄棟造、銅板葺で、目黒家最盛期の明治34年に建てられました。
 蔵は籾蔵・米蔵など7つほどありましたが、現存するのは中蔵と新蔵のみ。
 かつてあった酒蔵は大正時代に曳家で移動し、現在は玉川酒造の敷地にあります。

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主屋や新座敷、土蔵、屋敷地は国の重要文化財に指定されています。
文化財登録名は「旧目黒家住宅(新潟県北魚沼郡守門村)」です。


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冠木門(かぶきもん)は雪に埋まっていました。

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打込接(うちこみはぎ)乱積の石垣。

目黒邸
玄関を入ると途端に視界が暗くなります。

目黒邸
開口部から射し込む光で、次第に目が慣れてきます。

目黒邸
説明書きには炉地とあるけど、地炉ではないか?と疑問に思っています。
この地方の言い方なのかしら?


目黒邸
開館中は火が入れられ続けている囲炉裏

目黒邸
土間から見た茶の間。
『藏』のイメージが湧きますわ(でもロケでは使われていないと思う)。


目黒邸
茶の間から見た土間と地炉。
靄っているのは囲炉裏の煙です。

目黒邸
広間から、槍の間、中の間を望む。
欄間が結界っぽくって立派。


目黒邸
槍の間の引き戸は凝っていて、
ベンガラが塗られているし、黒柿が使われているっぽい。


目黒邸
奥の座敷の開口部の障子も凝ってます。

目黒邸
ところ変わって浴室の天井。

目黒邸
浴室には入れないので手を伸ばして撮影。
随分と立派な浴室ですね。(洗い場が)
どんなり広くても浴槽は足を折って入るタイプだというのが面白い。
右の床面にあるのは人孔かしら?


目黒邸
風呂釜がチラリと見えますが、薪をくべるタイプかしら。

目黒邸
この光景がワタクシの『藏』という作品のイメージです。

目黒邸
チケットを販売している建物の正面には、
重要文化財の証書がかなり上の方に掲示してありました。

 守門(すもん)地域のシンボルである『重要文化財 目黒邸』。維持するのは相当大変のようです。豪雪地帯ですしね。敷地が広ければ広いほど、建物が多ければ多いほど維持費は嵩むわけで。

 何はともあれ、映画「藏」の世界を垣間見られて、妄想が捗りました。
 もう一度、ドラマの「藏」を見たいもんです。


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【重要文化財 目黒邸】

新潟県魚沼市須原890
開館時間 9:00~16:00
休館日:年末年始
目黒邸資料館入館料:200円
(JR只見線 越後須原駅から徒歩5分)
※JR只見線の駅にはコインロッカーがありません
https://www.city.uonuma.niigata.jp/megurotei/


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