常陸国真壁郡下館。
それが今の、茨城県筑西市にある下館エリアです。
天保9年(1838年)、かの二宮尊徳が下館の石高が三分の一に減収していたのを復興。
3万金の借金を償却したうえ、余剰500俵を出すという働きをしたそうです。
尊徳の「報徳思想(ほうとくしそう)」は経済と道徳の融和を説くもので、
私利私欲に走らず社会に貢献すれば、いずれ自らに還元されるというものでしたが、
この時にどのような働きで復興を成しえたのかはワタクシはまだ調べておりません。
何度も二宮尊徳について調べようとは思うのですが、
頭に入って来ないんですよねぇ。
ワタクシの思想には無いものなのかもしれん。
ちなみに尊徳(二宮金次郎)といえば、薪を背負って本を読んで歩く像が有名ですが、
近年、歩きスマホが社会問題となり、最近作られた銅像は座像になっているそうな。
道徳って時代とともに変化するものなんですねぇ。
さて、そんな下館の町には、多くの蔵が残っております。
真岡木綿や結城紬などを扱う商業の町として発展して来たのが理由ですが、
今はどのようにそれらの建物が使われているのかは謎。
カフェとかにしたら流行ると思うんだけどなぁ~
と勝手なことを思いながら街歩きをしてみました。
初心者なので、大通りを直進するのみでした。
気になるお店を見つけましたが、時間がないので素通りします。
金井町交差点にある中島商店。
小ぢんまりした建物ですが、屋根が豪勢です。
瓦の使用量が凄い。
というか、この重さを支える大黒柱や梁は如何ばかりかと想像されます。
「玉」の文字が見えますが、これが屋号なのかしら?
角にあるため、車除けのコンクリートが設置してあります。
しかし曲がっているような・・・
こちらには中島の文字も。
やはり「玉」は屋号っぽいですね。
「蔵のまち」には確かに蔵が残されていました。
元は何の商いをしていたのかは不明です。
ものごっつい立派な影盛をした屋根。お金持ちぃ。
見世蔵があるところって、奥も深いんですよね。
空き地が散見されますけれど。
こちらの見世蔵には室外機が取り付けられていました。
そしてやっぱり隣は空き地になってる。
道を曲がると見える、大谷石貼りの蔵。
木造建築物と隣接しているため、経年劣化の違いが顕著だったりします。
こちらも立派な店蔵。
防火対策が完璧なんでしょうね。
そして隣はやっぱり空き地に。
[時の蔵]
奥まったところにも蔵があります。
すごくいい感じのサンルームが付いている。
屋根を見たら「ルネッサーンス」という言葉が頭に浮かんだ。
木造の付属物で覆われた蔵。
石張りの立派な蔵がありました。
文化財ではないのか!?と驚くほどの立派な建物群。
木造建築物がシブいです。
板塀には柿が映えますな。
蔵の横の道を進んでみることにします。
建て増しを繰り返していると思われる建物群がありました。
工場かな?
木造の建物脇には、これまた立派な蔵が立ち並んでいます。
こちらが住居棟っぽい。
面白い建物群を見て、わくわくしました。
元は何かしらの工場(足袋か?)だったらしい木造建築物。
採光の窓が興味深いです。内部を観てみたい。
その建物の反対側には蔵がありました。
昔風に建てている和菓子屋さん。大通り沿いで目立ちます。
塗り替えして綺麗になっている看板建築の薬局。
意匠がモダンです。
歩いていた近くに、国の登録有形文化財(建築物)があるのですが、
時間が無くて今回は観るのを断念しました。
次回はそちらまで足を運ぼうと思います。
朽ちかけた木造建築物も多く、ハラハラします。
もう一度地震が来て、耐えられるのだろうか?
下館の残念な点は、カフェがないこと。休憩が、し難いです。
観光地という訳ではなく、真岡鉄道の発着地であるため、
SLファンにはお馴染かと思われるのですが、
乗り継ぎ駅なので下車する人は少ないのかもしれませんね。
次回はカフェも探してみようと思います。
ジブリ映画の題材になりそうな民家があり、妄想が捗りました。
故郷の街並み嬉しい限りです。わざわざ下館へ来訪有難うございます。
改めて下館の街は今は廃れてしまったけれど、人は人情味あるあたたかいのです。
また機会がありましてらぜひ(^^)
(真岡鐵道ひとつ目下車下館二高前)駅前に二葉カフェと二葉じかんという、ご兄弟が経営されているお店があります。
そちらのコーヒーとキャロットケーキおすすめです(^^)