荒川家住宅は肥料・荒物・雑貨などを扱う卸問屋で屋号を「荒為」とし、
明治・大正・昭和時代の下館を代表する存在だったそうです。
甲地内の3つの建物は国の登録有形文化財に指定されています。
その建物の一部が、『食の蔵 荒為』という懐石料理店になっています。
本日はここを目的として下館を訪れたワタクシ。
台風でこの日の予報は雨だった関東地方。
基本的に晴れ女なので、雨に見舞われることは殆どありませんでした。
ラッキーでした。
文化財の建物への導入部としては、かなりイイ感じです。
お店として使用されるとなると、手入れも行き届きますね。
2階の窓が面白い。
無造作に置かれている家具もアンティークです。
お店の入口はこの奥。
暖簾が掛かっています。
お品書きはこんな感じですが、予約なしの場合は中央のお弁当一択。
[蔵弁当 2,030円(税込)]
揚げたての天ぷらも付いてます。
お刺身も丁寧。
焼き物はいろいろ入っていて楽しめました。
煮物はあんかけ風。味はちょいと濃いめ。
炊き立てのご飯には“ゆかり”が振りかけてありました。
香のもの。
小ぶりで丁度良い量です。
お味噌汁はなめこでした。
食後には珈琲と、デザートの嶺岡豆腐。
この嶺岡豆腐ってのを初めて食べました。
調べたら、牛乳とくず粉でつくるようですね。
むっちりした食感でした。甘い。
気になったので訊いてみたところ、
先の震災では瓦一つも落ちず、びくともしなかったそうです。
営業中だったそうですが、安全な建物なのだと実感したそうです。
一階は江戸時代の建物、二階は明治時代の建物だとのことで、
食事が供される前に、サクッと二階を見せて頂きました。
もの凄いです。半端ないです。お金持ち感半端ないです。普請が凄いです。
とにかく大興奮でした。
廊下を右に曲がると二階に続く階段があります。
庭の見える部屋は、掘りごたつになっています。
金庫の置かれている下に石が見えますね。
明治時代に金庫設置のために基礎工事をしたようですね。
ここまでくると金庫すらアンティーク家具のように見える。
(明治時代のものですし)
窓ガラスは古いものだと推察されます。大正期のものかな?
すさまじく贅沢な二階の話につづく。
【食の蔵荒為】
文化財登録名称:荒川家住宅
茨城県筑西市甲929
営業時間 [火~土] 11:30~14:00,17:00~22:00 [日] 11:30~14:00
定休日:月曜