イタリア半島の中東部に位置する共和の名を冠する喫茶店『サンマリノ』。
店名と、店内内装のつながりは不明ですが、
静岡浅間神社に向かう途中で発見した珈琲専門店です。
ちょっと歩き疲れていたもんで、迷わず入店致しました。
マダム一人でひっそりと営んでいるお店のようで、
独特の美意識が店内のいたるところに散らばっています。
二人だが入ってもいいか?と訊いたら、
店内で最も良い席だと思われるところに誘われました。
出窓だけれど和風な雰囲気である理由は、内扉が障子だから。
このアイデアは初めて見ましたが、とても良いですね。
琉球ガラスなのか、倉敷ガラスなのか、
たぶん国内のものだと思われる砂糖壷。
ウツボカズラのような外観のガラス容器にはシロップが入っています。
切子のガラスにはポーションタイプのクリームが。
ワタクシはホット珈琲を、母はアイスコーヒーを選択。
それぞれ500円でした。
販売しているっぽい骨董の並んだ棚。
飛騨あたりの重厚な家具っぽい椅子。
メニューは入り口すぐの椅子に置いてありましたが、
マダムが「珈琲でいいですか?」と仰るし、
そもそも珈琲以外の飲み物を考えていなかったため、
メニューも見ずに決めました。
まあ、入り口に「コーヒーの店」と明記してあったしね。
珈琲はマイルドで飲みやすいものでした。
お店の端々に民藝的なコダワリが感じられ、
それらが好きな方にはツボであろうと思われるお店です。
ネットではあまり紹介されていませんが、
さもありなん、という立地。
常連さんの憩いの場所なんでしょうねぇ。
気に入ったので、また機会があれば再訪しようと思います。
【サンマリノ】
静岡県静岡市葵区西草深町17-18
営業時間 7:15~8:15、9:30~17:30
定休日等不明