機那サフラン酒製造本舗の敷地内には、迎賓館的役割を果たす離れがあります。
普請道楽もここに極まれり、といった感のある木造二階建ての重厚な建物です。
ここでは、その外周をクローズアップしたいと思います。
門の方向から見た離れ。
文化財指定なし。
痛みが激しく、修繕費が集まるのを待っている状態です。
中越地震によるものか屋根の損傷も激しく、雨漏りもしていたようです。
かなり立派な輪違い。これは屋根が重くなるでしょうねぇ。
相当立派な躯体じゃないと支えられなさそう。
一般の民家に唐破風の屋根の玄関がついています。
兎の毛通しもあるし。
[兎の毛通し(うのけどおし)]
波と亀の、火伏せの意匠ですね。
破風下の天井も劣化しています。
玄関の組子が綺麗。
真横から見た唐破風のある玄関。
ランプが可愛らしいです。
そして細部にまで気を抜かない造形美がすごい。
手前の雨どいの劣化も激しいですね。
離れの端と、右側が主屋。
主屋は劣化が激しくて現在は立ち入ることができません。
玄関から見た座敷のある方向の外観。
正面が主屋です。
外観の劣化も激しいですね。
衣装蔵から見た離れ。
主屋と衣装蔵裏。
写真中央あたりが玄関かしら。
離れの裏。
離れの裏にも蔵が建っていたようですが、
今は取り壊されて空き地になっています。
離れの鬼板。もの凄く立派です。
ってか、懸魚もあるし。どんだけ贅沢やねん。
離れ裏の空き地に残されている酒甕。
どこの焼き物なんだろう?
離れ2階廊下から見た唐破風部分。
応急処置で防水シートが被せられていました。
【肆】の内部に続く。
【機那サフラン酒製造本舗】
新潟県長岡市摂田屋4-6-33
機那サフラン酒本舗保存を願う市民の会サイトに募金についての情報があります。