土蔵群 蔵回廊



城端で見たかったのは、『蔵回廊』と呼ばれる土蔵群。


1903年頃に銀行家の野村利兵衛氏が自宅とともに建造したもので、


第2次世界大戦後に住宅は解体されましたが、


土蔵は保存・活用するため展示施設として改修されました。


現在は曳山会館に直結して、館内から城端地区の歴史に関する資料展示などを見ることができます。


入館料は510円。


今回は時間が無かったため外観のみの見学に留めました。


土蔵群 蔵回廊
緩やかな坂に沿って湾曲して蔵が並んでいます。
この土蔵は「とやまの土蔵」百選にも選ばれています。


土蔵群 蔵回廊
この土蔵は、野村家2代目当主野村理兵衛が、呉服商で財をなして野村家の基礎を築き、3代目野村理兵衛が業況を盛んにすると共に金融界の動きを洞察し、明治36(1903)年、大工町に県西部有数の高級建築といわれる豪壮な邸宅と土蔵を新築したもの。
邸宅は、大正6(1917)年には第九師団検閲使の閑院宮戴仁親王殿下の宿舎を仰せつかるほどだった。
城端では、絹織物に対する荷為替の地方銀行がなかったため、明治26(1893)年に荒木文平と野村理兵衛等の共同出資による砺波銀行が創設され、その後、野村理兵衛は明治30(1897)年、野村貯蓄銀行(後に野村銀行と改名)を設立した。
昭和7(1932)年、砺波・野村両行は砺波銀行として合併。更に砺波銀行は高岡銀行に併合され、満州事変により全面的金融統制に入り銀行合同政策が促進され、富山県下(第十二・高岡・中越・富山)の4銀行が合併し、現在の北陸銀行になっている。

土蔵群 蔵回廊
しっかりと組まれている石積みと階段。

土蔵群 蔵回廊
石と煉瓦と木と漆喰の見事な融合。
石の積み方がアートですね。


土蔵群 蔵回廊
高温で焼き、叩くと高い音が出そうな煉瓦。
沈み目地で立体感が出ています。


土蔵群 蔵回廊
建物ってアートだよなぁと感じる風景です。



県か市かで文化財に指定されているのかは不明ですが、


指定されていても納得のたたずまいです。


ここだけ切り取っても雰囲気のある街って感じですもの。


一度、雪の日に見てみたいです。



土蔵群 蔵回廊
【土蔵群 蔵回廊】

富山県南砺市城端579-3
営業時間9:00~17:00
休業日:年末年始


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