
前回『妻沼聖天山』に参拝したのが4月末でしたが、
母にどうしても紹介したくて本日2人で行って参りました。
今回は一年ぶりに本殿を見学いたしましたが、
ボランティアガイドがこの建物を建てた棟梁・林氏の子孫の方で、
前回とは違った視点での見学となりました。
ガイドの方によって見せる場所が異なるのは面白いですね。

彫刻した職人よりも、彩色する絵師の名前の方が後世に残るものらしい。

明らかにある境目。
彫刻で飾られている左側が奥殿になります。
布石には輝石安山岩が使われています。



張り合わせた彫刻ではなく、全て一枚の木から彫られているそうです。

これは「風鐸(ふうたく)」というもので、
カランカランという音が鳴り、
邪気除けの意味でつけられているそうです。


鷹に助けられる猿の彫刻「鷲と猿」。
伝説的彫刻職人・左甚五郎作とする伝承があります。


反対面の彫刻。

口を開けた南側の鳳凰の彫刻。


反対面の鳳凰の彫刻は口を閉じています。

鹿の脇にある花は「バラ」なのだそうです。

白い象の右側にある、わざと塗り残してある箇所。


白いのは象。下の赤いのは獏・・・らしい。



今まで獅子だと思っていたこの彫刻は、白澤(はくたく)なのだそうです。
まじかーっ。沢山あるはずの目が見あたらないから分からなかったよー。

平和なので七福神が碁に興じているという描写の三枚の彫刻。
それぞれの商売道具が放置されています。


前回はスルーしていた碁盤。
これは書物にあった伝説(?)の対局で打たれたものみたいです。
布袋さんが追い詰められているらしい。

細かく描かれた模様がスゴイ。

猿の彫刻については前回記事へ。

北側(?)の彫刻群。拝殿に向かって右側の側面。
こちらは反対側より若い職人が担当するものなのだとか。


井戸も覗いてみました。
獅子だと思っていたものが白澤(はくたく)だったということが、
この日一番の衝撃的事実でした。
勉強になりましたわ。

貴惣門の二天像がバージョンアップしていました。
(前回の記事)


照明でライトアップされています。
うーむ、必要なんだろうか?

前回見逃した「中門」の懸魚。

屋根の連なりが面白い。

拝殿の彫刻。(望遠で撮影)

よくパンフレットに掲載されている角度から撮影してみた。

見学時には番傘を貸してくれます。
これは、ありがたい。

これからの季節、ここに「ニホンミツバチ」が飛び交うようになるそうです。
今回で三度目ですが、まだまだ新しい発見があるものですね。
飽きないわぁ。

母と来た記念に、今回も御朱印を頂きました。


偶然、前回のものと見開きで並びました。
字の違いが分かりますね。「喜」の字も違うし。
次に来る時に、どんな発見があるのが楽しみです。

【妻沼聖天山(めぬましょうでんざん)】
埼玉県熊谷市妻沼1627
山号:聖天山

【6番】太田駅・西小泉駅・妻沼聖天前線で「妻沼聖天前」停留所下車
片道460円 Suica利用可

