上山藩中級武家である三輪家住宅は、
文化年間(1804~1818年)のものと推察されるそうです。
木造平屋建て、寄棟、茅葺屋根。
庭園は八幡堂堰から水を引き込んだ池を中心に松や樅(もみ)、
躑躅などが植わっています。
建物は廊下などに一部見られるものの、基本構造は当時のままなのだとか。
今は市が建物を管理しています。
この通りは4件の武家屋敷が並んでいます。
見学可能なのはそのうち2件。
残り件は今も子孫が住んでいるそうです。
こちらの黒い板塀に囲まれた屋敷が、見学可能な『三輪家』です。
[武家中門造り]
「電話150番」という意味が分からず、玄関先で立ち止まるワタクシ。
ってか、電話が一般的では無かった時代に
このお宅には電話が引かれていたんですかね。
玄関先から庭に突き出た座敷を望む。
[控えの間]
後ろが油障子ってやつらしいです。
雨戸などを設けない理由は、
武家屋敷なのでここから応戦できるようにするためだとか。
実際に戦は無かったようですが。
控えの間の隣にある「取次の間」。
以前はここに式台玄関があったそうです。
子孫がこの家に置いて行った重厚な金庫。
下には別の基礎が施されています。
ってか、玄関に金庫って・・・
この時代の金庫って、東京で造られたものが多いんですね。
これは彦根屏風じゃないですか。
お好きだったんでしょうね。
ここから門が見えます。
遮るものを作らず、侵入者が見え易いようにしているのだそうです。
今はありませんが、明治宮殿って寄付金で賄われたんですね。
初めて知った。
張り替えた襖と黄ばんだままの襖の違いは何だろう?
辛うじて雛飾りが残っていました。
一番格式の高い当主の座敷にも雛飾りが。
これが当主の座敷です。
客間としても使われたそうです。
座敷から庭園がくの字に見晴らせます。
庭園側に一部張り出し座敷を配しています。
これ、葛布(くずふ)の襖ですよね?
引手もそれに合わせたデザインなのかしら。
[台所]
古い道具類が置いてあります。
心トキメク篭が置いてありました。
保存状態が良くて、いいなぁ~。
この類の鰹節削り器、我が家にもあります。
ここは昭和テイストなんですね。
シンク。
ステンレスが貼ってありますが、
そもそもシンクの内側は三和土みたいなものなんだろうか?
そして排水溝がワイルド過ぎる。
さすが武家屋敷。
武者隠しってわざわざ書いてありました。
ただの屋根裏って気もしなくもない。
入館料は210円。
なかなか面白く見学しましたが、
ワタクシ以外の見学者と遭遇することはございませんでした。
オフシーズンなんだろうね。
【三輪家】
山形県上山市鶴脛町1-7-46
(かみのやま温泉駅から徒歩15分)
開館時間 9:00~16:45
休館日:火曜
山形県上山市鶴脛町1-7-46
(かみのやま温泉駅から徒歩15分)
開館時間 9:00~16:45
休館日:火曜