一之宮貫前神社




一之宮貫前神社(いちのみやぬきさきじんじゃ)は、



群馬県(上野国)の「一宮(いちのみや)」とされ、最も格式の高い神社です。



祭神である経津主神 (ふつぬしのかみ)は、



『古事記』では建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)とも呼ばれます。



建御雷之男神は、先月ワタクシが行った鹿島神宮の祭神です。



しかし『日本書紀』では双方は別の神であるともされており、



経津主神は、鹿島神宮と縁の深い香取神宮(千葉県)の祭神になっています。



経津主神も建御雷之男神も、刀剣を神格化した武神。



邪を払い、災いを八方まるく治めるご利益があるとされているそうです。



さて、その経津主神が鎮座する(注1)本殿および拝殿・回廊は徳川家光による造営で、



元禄11年に、家光の息子である5代将軍綱吉によって修繕されています。



現在の極彩色の姿は、綱吉によるもので、



本殿、拝殿、回廊は、国の重要文化財に指定されています。



一之宮貫前神社

一之宮貫前神社
本殿(奥)と拝殿(手前)。

一之宮貫前神社
本殿と回廊には近づけないので、カメラでちょっとズーム。

一之宮貫前神社
空間恐怖症なのかってぐらいみっちりと彩色されています。

一之宮貫前神社
本殿の向拝の彫刻。

一之宮貫前神社
ユーモラスな顔の獅子。
残念乍ら対になる反対側は見えませんでした。
たぶん、もう一方は緑色なんじゃないかと想像しているところ。


一之宮貫前神社
蟇股(かえるまた)には虎が居ます。

一之宮貫前神社
拝殿から見た回廊と本殿。

一之宮貫前神社
拝殿の横。

一之宮貫前神社
ここも懸魚は猪の目になっています。
妻面の絵は獅子。
やはり青い獅子の対になるのは緑の獅子なんですね。


一之宮貫前神社
何か意味があるのだろうと想像される、水の中に居る馬。

一之宮貫前神社
[拝殿]
中に上がることはできません。
賽銭箱は楼門正面にあります。


一之宮貫前神社
拝殿正面の蟇股(かえるまた)の彫刻。
身体から水仙が生えた亀に見える。


一之宮貫前神社
一之宮貫前神社
一番下の生き物は顔が龍で身体は飛魚になっていますね。
上の同型の彫刻とは作者が違うんだろうなぁ。



一之宮貫前神社
拝殿の唐破風は檜皮葺になっています。
前垂れみたいなものがあるのは初めて見ました。


一之宮貫前神社
拝殿左側にある日本酒の瓶。
樽が並ぶのはよく見るけれど、瓶が並んでいるのは初めて見た。


一之宮貫前神社
一之宮貫前神社
群馬県のお酒が紹介されています。




さて、最近ワタクシがチェックするようになったのが、千木(ちぎ)。



本殿の屋根部分にある角みたいに突き出た部分です。



全ての神社でそうなっている訳ではありませんが、



祭神が男神のお社は、千木を外削ぎ(先端を垂直に削る)に、



祭神が女神のお社は、千木を内削ぎ(先端を水平に削る)になっています。



一之宮貫前神社
[本殿の千木]

一之宮貫前神社
黄色の方向に削いでいるのが男神、
赤の方向を削いでいるのが女神。




同社の祭神は経津主命と姫大神(たぶん妻)だから、千木が内削ぎでも・・・。



どうなのかな?



ちなみに本殿の脇には経津主命の子を祀るお社もあります。



一之宮貫前神社
[抜鉾若御子神社(ぬきほこわかみこじんじゃ)]
祭神:本社祭神「経津主命」の御子神。
安閑天皇の代(531年-535年)の創建とされ、
文化12年の造営、明治38年に現在地に遷座。


一之宮貫前神社
一之宮貫前神社
象の彫刻も阿吽。
それにしてもカッコイイ造形です。




つづく。



(注1) 式年遷宮のため、3月13日までは仮殿敷地の仮殿に遷座されています。

一之宮貫前神社
【一之宮貫前神社(いちのみやぬきさきじんじゃ)】

群馬県富岡市一ノ宮1535
主祭神:経津主命(ふつぬしのかみ)、姫大神(ひめがみ)
創建:(伝)安閑天皇元年(531年頃)



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