碓氷関所(うすいせきしょ)は、
中山道で上野国の松井田宿と坂本宿の間にあった関所で、
箱根関所、中山道の福島関所と共に重要とされ、
地元の方曰く、箱根の関所よりも大規模なものだったんだそうです。
江戸に持ち込まれる鉄炮(江戸の警備)と、
江戸を出る女(江戸屋敷に人質として置かれた大名の妻女が脱出する)の
「入鉄炮出女(いりてっぽうとでおんな)」を取り締まるものでした。
15代将軍徳川慶喜によって行われた「慶応の改革」で
関所が廃止されるまで続いたそうです。
[碓氷関所東門(復元)]
当時の場所ではなく、番所の跡に復元されている。
当時の関所の建物は現存しない。
“跡”は 昭和30年(1955年)1月14日に群馬県指定文化財に指定され、
昭和34年(1959年)1月に東京大学教授工学博士・藤島亥治郎の設計で
当時の部材を使って東門が復元されています。
ここで旅人が役人におじきをして通行手形を差し出し、
通行の許可を受けたのだそうです。
(いまいち、その様子が想像できないけれど)
江戸時代、女性の旅はとても難しかったんですねぇ。
現代に生まれてヨカッタと、各地の関所を見る度に思います。
そもそも当時は徒歩移動ゆえ、
今のワタクシの体力でどこまで行けるのかも謎ですし。
日本の歴史の中で、今が一番、女性が生き易い時代なのかもなぁ。
【碓氷関所跡】
安中市松井田町横川乙573
開館時間 9:00~16:00
休館日:土曜、日曜、祝日、年末年始