
謎の建物に俄然興味が湧き、足を止める。
これは一体何なのか?
疑問を放置できず、地元の方に話を伺ってみましたら、
旧国鉄時代の遺構で、貯水槽だったものなんだとか。
直ぐ傍を走る中山道沿いに立っていた国鉄の宿舎に水を送っていたそうで、
国の重要文化財である「碓氷第三橋梁(めがね橋)」と
同じ煉瓦で造られているとのことです。
最近まで水が溜められていたのですが、今は水を抜いて砂で埋められているそうです。
裏山が土砂崩れを起こしたとしても、ここで堰き止められるのではないかと
近所の人は期待しているそうです。

建造物の裏側。


ラックレールを再利用していると思われる箇所。


イギリス積みの煉瓦。

近年、山から猿が集団で降りて来るようになったそうで、
この塀の上にぞろぞろと並んで日向ぼっこをすることもあるそうです。
猿の被害でこの辺りの人々はイライラしているようでした。
建物はそれなりに並んでいるものの、空き家が多いそうです。
高齢化が進み、若い人たちはここを離れているようです。
土木文化財が多いエリアで、それなりに土日祝日は観光客も来るため、
周辺の整備が進んでいるようでした。
来週には駅の改修が一部終わり、
一つしか無かったトイレが増えると聞きました。
今まで大変だったんだろうなぁ。

[諏訪神社]
古い神社らしいのですが、常駐する人は居ません。
国鉄時代を懐かしむ人がこの地を訪れた際、
変わってしまった町の立地が分からないため、
ここを目印にするそうです。
ワタクシが質問させて頂いた方は一人暮らしの高齢者で、
とても親切に、様々な話をしてくれました。
約一時間強の立ち話だったので、
お疲れだろうと気が気では無かったのですが、
話が止まらず、その方の御家族の話に移行。
もの凄く個人情報を伺ってしまった感がありました。
しかし、とても印象に残ったので、
もし次回この地を訪れることがあれば、またお会いしてみたいものです。
それまでお元気でいて下さると嬉しいなぁ。
幸い、軽井沢行のバスの時間に余裕を持っていたため、
その後は予定通りに移動することができました。

