わたらせ渓谷鉄道足尾駅から徒歩2分の場所にある古河掛水倶楽部。
古河鉱業が足尾銅山の隆盛期に銅山を訪れる華族や政府高官を招き、
接待や宿泊に使用した迎賓館です。
国産第1号のビリヤード台が残っており、再奥の部屋に展示してあります。
土日祝日しか開いていない建物なんです。
母が“エイジングコーヒー”に反応していました。
（無論、飲みました。一杯360円だった気がする）
門柱にある表札を見て、一瞬、「掛水倶楽部。」なのかと思いましたが、
釘のあとですね、これ。
門を入って右手に入館料を支払う場所があります。
[銅山電話資料館]
門の左手にある建物。
電話交換所として使われていました。
中の一室には電話の機械(？)が占めています。
昭和感の溢れる玄関。
昔はドアハンドルではなく、ドアノブでしたねぇ。
填めてあるガラスも昭和的。
左側は旧館、右側が新館。
[古河掛水倶楽部旧館]
登録有形文化財(建造物)
木造平屋建、鉄板葺、建築面積231㎡
※内部は撮影禁止
新館の張り出した部分は球技室。
川に面した東面は、石積の柱が並んだ懸造り風になっています。
[旧足尾鉱業所付属倉庫]
明治43年に建てられた赤煉瓦の倉庫。
倉庫の前の空き地には洋風の事務所が建っていたそうです。
一部煉瓦造りの塀が残っています。
役宅へと続く道。
[掛水役宅]
現在は鉱石資料館となっており、鉱石を展示してあるらしいのですが・・・
入り口付近でワタクシのセンサーが何かの気配を感知しました。
この中に居るのですが、見えますか？
ちょっとズームしてみる。
テンションが上がったので近づいてみる。
母が建物から出てきたもんで、それに気を取られている間に移動してました。
か、可愛すぎる・・・
屋内見学を省略して庭に回ってみると、防空壕がありました。
[防空壕]
第二次世界大戦時に古河家の疎開先となっていたため防空壕が造られたそうです。
天井が低いコンクリート造。
箱型ではなく、川のほうに抜けられるようになっていました。
役宅が続く町並み。
[所長役宅]
三つの役宅の中で最も豪華な造りで、洋館まで付いています。
※内部は全て撮影禁止
役宅のそばにある一般の社宅。
草が生い茂り、廃墟感が滲み出ていました。
このどこかに鶯が居るはずなのだが発見できず。
使われている資材は特別に素晴らしい訳ではないのですが、
会社の施設としてキッチリと造られている感のある建物だと思いました。
今も研修で使用されているようで、廊下には入れても室内には入れませんでした。
周辺の施設も含めて、産業遺産として残されることを祈っています。
なかなか興味深い見学となりました。
【古河掛水倶楽部（ふるかわかけみずくらぶ）】
栃木県日光市掛水2281
営業時間 10:00～15:00
定休日：平日（月～金）
入館料：400円
栃木県日光市掛水2281
営業時間 10:00～15:00
定休日：平日（月～金）
入館料：400円
