「クライマーズ・ハイ」(横山秀夫著)に出て来る駅の印象が強い「土合駅」。
長らく、行ってみたいと思い続けて参りましたが、
千葉県民Tの賛同を得て、本日、青春18きっぷを利用して行って参りました。
「日本一のモグラ駅」として知られる同駅は、
462段の階段を利用しないとホームまたは地上まで行けない仕組み。
こりゃあ、脚力があるうちに行かねばーって感じですな。
ただし、今回は階段を登って地上に行くコースでは無く、
水上駅から土合駅前までバスを利用し、そこから越後湯沢に行き、
Uターンして戻るというルートを選択しました。
ゆえに、階段を下り続けるという運動のみ。
それでも、ホームに着いたら、生まれたての小鹿のように足がぷるぷる震えました。
水上駅から土合駅までは13分バスに乗車して610円支払いました。
正面に見えている架橋を通って下りホームに向かうと知ったのは、
改札を入った後でした。
ここが駅正面。
この辺りは、ものごっついツバメが繁殖しているようで、飛びまくっていました。
駅の左手側に見える、あれが谷川岳なのだろうか?
簡素な時刻表。
無人駅なので、乗車証明書を取ってから入ります。
2番線は地上にあります。
今回は1番線を利用。
コンクリートブロックが並ぶところが昭和の駅っぽい。
通路を延々歩きます。
こりゃ、ギリギリの時刻に地上に着くと、駆け込み乗車すら無理ですな。
まだまだ進みます。
ここならばまだ引き返せる。
窓から見える最後の地上の景色。
ここからは先の見えない階段が続きます。
実はそんなに明るくはありません。
途中で、めちゃくちゃ寒い風が吹く場所がありました。
湿度も凄そう。
未知との遭遇って感じ。
無事に階段を下りきりました。
下から見ると階段の段数が左側に振ってあったんですね。
階段の両脇にはスペースがありますが、
これは未だに予定のないエスカレーター設置スペースなんだとか。
いや、この湿度じゃあ、設置は無理やろ。
脇にあるコンクリートボックスには高圧線が入っているっぽい。
誰も来ない・・・。
ロンドンのチューブ(地下鉄)みたいな景観ですな。
涼しいなぁ・・・。
じっとしていると、ちょっと寒い。
いろんなところから水滴が落ちてきます。
壁の落書きに時代を感じる。
これがホーム。
読めない駅名三種類って感じ。
こんなに下っても海抜583.41m。
終電に乗り遅れたくない駅(今のところ)ナンバーワンかも。
待合室も一応あります。
許容積雪量0cmって、そーでしょうとも。
待合室にある非常用電話。
ちなみに携帯類の電波は届きません。
出口まで約10km・・・トラブルに遭ったら諦めるレベル。
水上駅方面に行くにしてもトンネル出口まで約4km。
ちなみにこのトンネルは「近代化産業遺産群 続33(鉄道トンネル)」に認定されています。
線路の向こう側にある消火器。
火災を発見しても取りに行き難い場所にあります。
場所によっては消火器が置いていない場合も。
(いろいろ大丈夫なのだろうか?)
赤い電車2輌が通過。
我々の乗る電車が入線。
24分後には越後湯沢駅に到着しました。
越後湯沢駅で野菜を買って帰りましたとさ。
いやぁ、なかなか面白かったデス。
絶対に筋肉痛になる自信があるけど。
秘境駅巡りってのも楽しそうですよね。
まあ、たぶん実行しないと思うけれども、妄想するだけで面白そう。
この駅の階段を実際に見たので、
またまた映画の「クライマーズ・ハイ」を観たくなりましたわ。
テレビで放送しないかなぁ。
【土合駅(どあいえき)】
群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽218-2
駅の正面の写真を見て通っていた中学校の体育館を思い出しました。高岡の万葉線に停留所もあるので乗っていたら目に入ってきますよん。
この土合駅、トンネルの中にホームがあるのでしょうか!?人気(ひとけ)のない地下鉄って感じ。列車の待ち時間が長いときにはジャンケンをしながら階段で遊んでみるとか…。
涼しそうで暑い夏場にはいいですね。